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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

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特集

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2023.1.6

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

もともとはCA志望だったIさん。卒業後は英語英米文学科で身につけた英語力を活かしつつ、長年の夢だった留学を実現させたいと、就職先を10月入社枠がある他業種に変更しました。「最後の最後まで悩んだ」と言いつつも、今は晴れやかな表情。どのような心境の変化があったのかを聞きました。

日常的に楽しみながら本場の英語や文化に触れられた

――島根県出身ですが、シンジョの英語英米文学科に進学を決めたきっかけは?

高校の先生が薦めてくれたのがシンジョでした。もともと航空業界でCAの仕事に就きたいと思っていたので、エアライン英語やツーリズム英語を学べるコースがあり、実践的な英語力が身につく学科を希望していました。島根県には希望の大学がなく、「どんな街で学生生活を送りたい?」と聞かれたときに「街並みが素敵な神戸に行ってみたいです!」と言ったのがきっかけです。

――入学後はどのように英語の実践力を身につけていきましたか?

ネイティブの先生が多いので、1回生の頃から英語での会話力やプレゼンテーション力を身につけることができました。ただ「伝える」のではなく、相手に「伝わる」話し方のポイントを学べたのが良かったです。最初はぎこちないプレゼンテーションでしたが、伝え方が上手なクラスメイトのジェスチャーを真似たり、ネイティブの先生に英文法の確認をしたり、試行錯誤を繰り返すなかで楽しく実践力がつきました。

――英会話以外で印象的だった授業を教えてください。

3回生の「Advanced English Seminar」というゼミでは、オーストラリア出身の先生からオーストラリアの環境や歴史について学びました。知識を与えてもらうだけではなく、自分たちでオーストラリアの著名人や先住民について調べ、エッセイを書いたりプレゼンテーションをしたりとアウトプットの機会も多く、表現力を身につけることができたと思います。また、同じ英語でもオーストラリア英語、アメリカ英語、イギリス英語で表現や発音などが異なるのですが、その違いもわかるようになりました。在学中はホテルのフロントでアルバイトをしていたので、国によって微妙に異なる英語のニュアンスが実際にわかったときは嬉しかったですね。

――航空業界を志望されていたとそうですが、力を入れて取り組んだことはありますか?

「生きた英語」として、オーラルコミュニケーションを磨くことももちろん大切ですが、就職活動では自分をアピールできる資格やスキルも重要だと考えていたので、「TOEIC® Training」を受講し、スコアアップを目指しました。スコア獲得のための具体的なテクニックを教えてもらえるので、1、2回生の2年間で200点ほどスコアを上げることができました。また、4回生では「エアライン英語/ツーリズム英語」を受講しました。外資系航空会社勤務経験のある先生が、マナーやお客様へのサービスの心得など航空業界以外でも役立つ「おもてなしの精神」を指導してくださいました。日本は伝統的におもてなしの心を持っている人が多く、気づいていないだけで日常的に受けているおもてなしがたくさんあることに気が付きました。

――在学中には教職課程も受けていたと聞きました。

資格取得で将来の選択肢を広げられると思い、教職課程を履修しました。実は母が幼稚園の先生をしていて、大変さややりがいを身近に感じていました。学んだことを人に教える仕事にはどんな魅力があるのだろうと興味もあり、中学・高校の教員免許の取得を目指しました。生徒の発達心理から教育経営まで、教育について幅広く学ぶので、英語の専門教科とはまた違った視点で考える時間が増えたと思います。専門科目と教職科目の両立に苦労しましたし、就職活動と並行して教育実習や教員採用試験がありとても忙しかったですが、一度始めたことを途中で投げ出すのが嫌で、最後まで頑張りました。

目指す将来に向けて実践的な英語を習得! 英語英米文学科 の学び

観光業界や航空業界などのサービス業から教職まで、志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、集中的に学ぶことができるシンジョの英語英米文学科。ネイティブの先生との日常的なやりとりで基礎力を高めながら、TOEIC®対策などでは技術的な知識も得られ、実践的な英語力を身に付けることができます。

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「今」叶えたい夢は何か。自分に素直になることで拓けた道

――最終的な内定先は航空業界からホテル業界へ転向されたと伺いました。別の道へ進もうと決めた理由はどこにあったんでしょうか?

航空業界は以前から志望していて、内定も1社からいただきました。でも「今」したいことは何か、改めて自分と向きあった結果、高校生の頃からの夢だった留学が諦められなかったんです。在学中はコロナ禍の影響もあり、留学することができませんでした。それがどうしても心残りだったので、卒業後に留学ができるよう10月入社の枠がある企業を調べ、就職活動を続けることにしたんです。周りがどんどん就職活動を終えていくなか何度も心が折れそうになりましたが、納得いくまでやり切ろうと決めていたので、なんとか頑張り抜くことができました。「エアライン英語/ツーリズム英語」で学んだ英語力やホテルのアルバイト経験を活かせる星野リゾートに内定をいただき、留学という夢も実現させることができそうです。

――憧れだった航空業界の内定を辞退することに迷いはありませんでしたか?

もちろん悩みました。星野リゾートから内定をいただいたあとも、留学を諦めて航空業界に進むべきか、まずは留学して海外での経験を積んでから働くべきか――。10月の内定式ぎりぎりまで悩んで、いろいろと考え抜いた結果、やはり留学を経験して語学力を上げることや見聞を広げたいという自分の気持ちに素直になることにしました。そして、留学に行くからには「自分がシンジョで学んだことや留学で培った経験を活かして英語に携わりたい」と思うようになりました。星野リゾートは海外からのお客様も多いですし、海外進出が決まっているので英語に携わり続けながら、シンジョで学んだお客様へのサービスの心得やマナーを活かして働くことができます。自分の経験次第で次の新しい夢ができるかもしれませんし、これからの社会人生活が楽しみなんです。

――今、夢に向かって取り組んでいることはありますか?

留学はワーキングホリデーの利用も検討したのですが、半年しか期間がないので語学学校で集中的に学んだ方が良いという先生方からのアドバイスもあり、語学学校に通う予定です。卒業までの間にも英語力を強化するべく勉強は続けたいと思います。TOEIC®も引き続き受験して、さらなるスコアアップを目指しています。帰国後は星野リゾートで働くことが決まっているので、ホテルでのアルバイトも引き続き頑張りたいです。おもてなしの精神を大切に、海外からのお客さまに心地良い時間を過ごしていただくためにも、英語でのサービス力を向上させたいと思っています。

――新生活が楽しみですね。シンジョで自分はどう成長できたと思いますか?

まず在学中に20歳という節目を経て、「自分のことは自分で決めなければならない」と自分の行動に責任を感じるようになりました。大学生活のなかでは、情報収集をしながら自分で決定する力、やり抜く力、周りに流されない力が身についたと思います。シンジョには私のように地方出身の学生も多く、同じ境遇の友だちと支え合いながら最後は自分の意思で自分の道を拓いていく。そんな生き抜く力を磨くことができた4年間だったと実感しています。

2022年10月取材 ※取材時4回生

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