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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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大学案内2024の記事一覧

Guidebook

初めての一人暮らしでも安心。充実したキャンパスライフを支える寮生活がおすすめ!

キャンパス

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2023.3.27

初めての一人暮らしでも安心。充実したキャンパスライフを支える寮生活がおすすめ!

入学と同時に、学生生活の4年を寮で過ごしてきたAさん。寮に入れば、女性の1人暮らしでも防犯はしっかりしているし、同じ大学の学生ばかりなら友達も作りやすいはずと学生寮を選びました。今回はAさんに『良い思い出しかない!』という行幸寮(みゆき寮)での生活を、振り返っていただきます。 Aさんが4年間過ごした寮での思い出を教えてくれました! “行幸寮”と書いてみゆき寮。ネーミングが気に入って Aさんの自宅は兵庫県丹波市。通学するとなれば電車で3時間、車なら1時間半かかるため、進学が決まると同時に一人暮らしを考えたそうです。 「朝9時から授業が始まるので電車で3時間かけて通学することや、定期代を考えても現実的ではないなと考えました。大学生活に馴染めるかどうかという不安もあったので、一人暮らしをするよりも寮に入れば友達も作りやすいと思い、親に相談しました。見学に行ったら見た目が綺麗で防犯面もしっかりしていたので、住みたい!と即決しました。」 もちろんバス・トイレは別々です! Aさんが暮らす行幸寮は、JR須磨駅と須磨キャンパスの中間にあり、徒歩で通学できる距離。ただ、Aさんが寮生活を決めたポイントは外観や立地以外にもう1つ、寮の名前だったそうで、「幸せに行くと書いて“みゆき”寮って、素敵だと思いませんか。そんな所も気に入って入寮したことを覚えています!」 楽しそうに寮生活のことをお話してくれました。 毎日安心して過ごせて、相談できる友達がすぐ近くにいる 行幸寮は全部屋が個室のマンションタイプです。24時間体制で寮監(女性スタッフ)が常駐しているうえ、入退室はカードで管理されているのでセキュリティーも万全です。各部屋に家電製品や家具が設置されており、入寮後はすぐに新生活がスタートできます。 「一度、冷蔵庫が壊れてしまったことがありました。寮監さんが業者の方を手配してくれて、2日後には修理されて戻ってきたのでほっとしました。1人暮らしだったらどうすれば良いか困っていたと思います。寮で良かったと感じるのは、『毎日安心して生活できる空間がある』ということ。」 「もし一人暮らしをしていた場合、隣の部屋の人が毎日夜中に騒がしく帰ってくるような人だったら…。そういったご近所トラブルのことって、ひとり暮らしをするんだ~ってワクワクしている時は考え付かないですよね(笑)寮生活でそんな心配がないのは当たり前。困ったことがあればいつでも友達と話せるし、寮監さんにも相談できる。パソコンもあるし、各部屋にIHコンロが2口もあるので自炊するにはすごく便利ですよ。」 小さい頃からお母さんの家事を手伝うのが好きで、料理に関わる仕事がしたいと管理栄養士を目指しているAさん。寮での自炊生活でかなり料理の腕をあげ、レパートリーも増えたそうです。 コンロが1口しかないワンルームマンションだったら、ここまで上達しなかったかも(笑)というAさんの手料理。おいしそう! 「寮では、学部の違う友達もたくさん出来ました。同じ寮生という繋がりで、上級生とも仲良くなれました。誕生日会、クリスマス会、ハロウィンなどのイベントで集まって食事をしたのが、とても楽しかったです。寮監さんとも仲良くなれて、声をかけてくれます。近くに大人が居るというだけで安心です。今は私が寮長(寮に住む学生のリーダー)をしているので、私が下級生を気遣って声を掛けたりしています。」 宅食ボランティアを経験し心境に変化が。地元での就職も内定 3回生の前半はコロナ禍でほとんどの授業がオンラインになりました。その間、何か出来ることはないかと宅食ボランティアに参加したといいます。ひとり親家庭に届けるため、長期保存できる乾麺やお菓子を箱詰めして発送するというボランティアだったそうですが、Aさん自身も勇気付けられたといいます。 「食品を詰めるボックスに、手書きで『困ったことがあっても、味方になってくれる人はいます』といったメッセージを添えるのですが、皆さんにとても喜んでいただいたと後で聞きました。自分のしたことが、誰かの役に立てたという実感がとても嬉しかったです。ボランティアを通して、『食で人のために働きたい』という気持ちが一層強くなり、自分が学んでいる管理栄養士の仕事への関心も深まりました。支援が必要な人に手を差し伸べる企業があることも始めて知って、社会勉強になりました。」 4年間の寮生活に加え、コロナ禍に負けず大きく成長したAさん。料理好きのきっかけを与えてくれたお母さんの勧めと自らの『食で人のために働きたい』という希望が一致し、地元の病院を中心に就職活動を行い、春からは病院で管理栄養士として勤務することが決まっています。Aさんは新生活を楽しみにしながら、残りの寮生活を満喫したいと語ってくれました。(取材時4回生)

実習と学外活動で学んだ子どもとの向き合い方。春から憧れの先生と同じ国語科教員に。

教職支援

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2023.1.6

実習と学外活動で学んだ子どもとの向き合い方。春から憧れの先生と同じ国語科教員に。

シンジョには地域と連携した学外活動の機会がたくさん!国語科教員を目指していた日本語日本文学科のCさんは、日本語の知識を深めながら「教育」や「先生のあり方」について実地で学べる「スクールサポーター」の活動に参加。中学・高校での教員経験をもつ先生から指導が受けられる「教職支援センター」も活用し、万全の対策で試験に臨みました。 出願から筆記・面接試験対策まで手厚く親身に支えてくれた ――教育学科ではなく、日本語日本文学科に所属されていますが、教員採用試験の対策を始めたのはいつ頃ですか? 3回生の冬休みから勉強を始めました。シンジョの「教職支援センター」を利用し、筆記試験の対策講座を受けたり、集団面接や個人面接の練習をしたりと、さまざまなサポートを受けました。中学校や高校での勤務経験がある先生から補講を受けたときには、実体験を含めたいろいろなお話を聞くことができ、とても参考になりました。 ――特に力を入れていた対策を教えてください。 最も頑張ったのは模擬授業の対策です。初めは緊張や焦りで生徒のことに気を配れず、一方的な授業になってしまうことがあって苦労しましたが、笑顔を忘れず生徒に寄り添った授業ができるように何度も練習しました。 ――印象に残っている学びや経験はありますか? 神戸市の小学校で授業支援を行う「スクールサポーター」や教育実習が印象に残っています。実は、以前は子どもと接することに少し苦手意識があったのですが、学生ながら私自身が「先生」として生徒と直接関わり、いろいろな姿を見ていくうちに考え方や思いが変わり、子どもたちと過ごす時間が好きになれました。 ――シンジョの教職サポートのどのような点に魅力を感じますか? 他大学と比べると、教員1人当たりに対する学生の数が少ないので、どんなことでも手厚く、親身にサポートしてくれるところが魅力だと思います。勉強の悩みや面接練習、採用試験の出願時に提出するエントリーシートの添削といった試験勉強に関わることから、個人的な日々の相談まで、私個人をしっかりと見て声を掛けてくださいました。 在学中から卒業後まで手厚いサポートが魅力!教職支援センター 教員免許取得希望者支援を目的として在学中はもちろん、卒業後のサポートも充実。センターには過去問や教科書、指導書などの資料があるほか、採用試験対策のワークショップ、各自治体の採用人事担当者による説明会の開催も! 詳細はこちらから 困っている生徒に寄り添い力になれる、優しく頼りがいのある先生を目指して ――子どもに苦手意識があったのに、どうして教員を目指そうと思ったのでしょうか? 高校生のとき、クラスで隣の席だった中国人の女の子に日本語を教えたことがきっかけです。慣れない環境で頑張る彼女の力になりたい一心でした。そのとき、彼女に寄り添い、日本語が理解できるようになるまで丁寧に教えていた国語の先生の姿勢に心を動かされ、「私も学校で困っている子の力になりたい」と思い、国語科教員を志すようになったんです。 ――大学でも日本語を母語としない子どもへの教育を学ぶ場面があったと聞きました。 はい。私が専門で学んでいたのは外国人に日本語を教える「日本語教育」でした。学習者のレベルに合わせた日本語で模擬授業を行ったり、オンラインを使ってニュージーランドの大学生と日本語で交流したりと、実践を重ねながら日本語の教授法を学びました。卒業論文では「外国人生徒に対する高等学校における支援の検討」を題材に、将来に向けた研究をしました。 ――卒業後は中学・高校への就職が決まっています。どのような教員になりたいですか? 「信頼」という言葉を超えた絆をつくりたいです。「この先生なら絶対に間違いない!」と生徒や保護者、同僚の先生から言ってもらえる先生を目指しています。また、明るさを忘れず、私がいるだけで周りも笑顔になれるような存在になりたいと思っています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

就活開始後にまさかの進路変更!教職課程で見つけた大好きな服との関わり方

教職支援

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2023.1.6

就活開始後にまさかの進路変更!教職課程で見つけた大好きな服との関わり方

大好きなアパレル業界を目指して家政学科に入学したKさん。在学中は被服のデザイン・構成・製作を学ぶ被服デザイン科学コースで学んできましたが、就職活動を開始後、家庭科教員志望へと大きく進路を変更。周囲から遅れてのスタートでしたが、教職支援センターのサポートで見事、中学校教諭(家庭科)に内定しました。大きな決断に至った経緯や短期間での試験対策について聞きました。 不安が芽生えた就活、本当にやりたかったこととは? ――企業への就職から教員試験を目指すと決断したのはいつ頃ですか? 3回生の11月くらいです。そこから翌年7月の試験に間に合わせるための勉強を始めたので、かなりギリギリでした。このタイミングから勉強をスタートして教員採用試験を受けたことが、私の大学生活で一番の挑戦でした。 ――なぜ、そのタイミングで教員を目指そうと思ったんでしょうか? もともとは一般企業への就職を志望していて、就職活動も開始していました。周りには服飾関連の企業などを視野に入れて就活している学生が多く、私も同じ道を検討していたんです。でも、企業説明会に参加してもなかなか仕事にやりがいを見出せず悩んでいました。そんなとき教職課程で授業構成を考えることになって、それがすごく楽しかったんです。入学当初から教育資格は取得したいと思い、教職課程を受講していたのですが、それが転機ですね。教育実習に行った際も、中学生の無邪気さに心を掴まれ、授業を行う楽しさも味わうことができました。服は好きなので、家庭科教員ならずっと被服に関われると考えて進路変更を決意しました。 ――思い切った決断ですが、アパレル業界に未練はありませんか? 小学生のころからコーディネートを考えたりファッション誌を読んだりするのが好きでした。かわいいものに目がなくて、今もフリルやピンクを身につけるとテンションが上がります。毎日、服を選ぶ時間が楽しくて仕方ありません。そんな興味から服の製作に関わりたいと思うようになったんです。でも実際に作ってみると、とても学ぶことが多くて大変でした。たとえば、3回生の「アパレル造形演習」で私はピンクのジャケットを製作しました。学生同士で採寸から縫製まで、授業外の時間も使って4ヶ月がかりで完成させたのですが、服の制作は本当に細かい作業の積み重ねで、全てが難しかったです。服やファッションが好きでも、関わり方はさまざまだと考えるきっかけになりました。作品は気に入っているので、大切に保管したいと思います! 短期決戦を乗り越えられたのは、シンジョだったから ――教員試験に向けて、あせりや不安があったのでは? ありましたね。やっぱり中学、高校時代からずっと先生を目指して努力してきた学生がたくさんいるなか、私は目指したタイミングが遅く、勉強時間も短い分、「大丈夫かな?」という不安がありました。それまでの自分なら諦めていたと思いますが、教職支援センターの方や友人、家族に励ましてもらい、なんとか乗り越えることができました。 ――不安に打ち勝つために、どんな対策をしましたか? 筆記試験はとにかく計画的に取り組むことを意識し、シンジョが開講している講座を受けてビデオで勉強をしていました。あとは教職支援センターの先生に「過去問を解いて傾向を知ることが大切」と教えていただいたので、過去10年分の問題を何回も解きました。すごい量に思われるかもしれませんが、他の学生もそのくらい解いている印象ですね。おかげで問題へのアプローチ方法がわかり、大学受験のときのように勉強の感覚を取り戻すことができました。特に数学・物理の勉強は高校以来だったので大変だったのですが、解き方をいちから覚えなおして、繰り返し問題を解くようにしました。 ――面接対策についてはどうでしょうか? 志望理由では就活を経験しているというほかの人にはない部分を伝えたいと思っていました。そこで教職支援センターの先生に何度も面接練習をしていただき、「もっとこうしたほうがいい」と具体的なアドバイスをもらいました。話し方など自分ではわからないところも指摘してもらえたので、とても参考になりました。教職支援センターではほかにもいろいろと親身になって相談にのっていただき、心強かったです。 在学中から卒業後まで手厚いサポートが魅力! 教職支援センター 教員免許取得希望者支援を目的として、在学中はもちろん、卒業後のサポートも充実。センターには過去問や教科書、指導書などの資料があるほか、採用試験対策のワークショップ、各自治体の採用人事担当者による説明会の開催も!  詳細はこちらから 大好きな服に勇気をもらい、春からは教壇に ――教育実習で授業を体験されましたが、実際に教壇に立った感想は? 人前で話すことに慣れていなかったので、実習が始まってからも不安な気持ちがありました。でも「やるしかない!」と吹っ切ることができてからは、楽しく授業できるようになりました。ただ「理解してもらえるだろう」と考えていた内容が生徒たちにあまり理解されなかったときには、戸惑いや大変さを感じました。その後は、あらかじめ準備した内容に対して生徒がどんな反応をしそうか、指導担当の先生に事前確認をしていただいて、生徒にわかりやすい授業作りに努めました。赴任後は1年目から担任を持つ可能性もあるので今から緊張していますが、かわいい生徒に囲まれて、大好きな服に関わりながら仕事ができるのは楽しみです。 ――理想の先生像などはありますか? 生徒一人ひとりを見て、個性を伸ばしていけるような教員になりたいです。中学時代に学年主任だった恩師が、まさにそのような人でした。当時、私は自分に自信がなかったのですが、その先生がかけてくれた言葉にとても救われましたし、同じように先生に支えてもらった同級生がたくさんいました。だから私も、受けもった生徒たちに「この先生なら相談してもいいかな」と思われるよう、笑顔で話しやすい雰囲気を心がけ、精神的に自立した女性になりたいと思っています。服が好きなことは変わらないので、自分の好きな服で気持ちを上げて、教壇に立ちたいなと思っています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

教職支援センターを活用&苦手を克服して憧れの公立の保育士へ!夢を勝ち取った私の成長ストーリー

教職支援

248

2023.1.6

教職支援センターを活用&苦手を克服して憧れの公立の保育士へ!夢を勝ち取った私の成長ストーリー

憧れの公立保育士になるためには、自分の「苦手」と向き合わなければならない――。不安な心を支えてくれたのは、シンジョの「教職支援センター」と友人たちの存在だったと話すOさん。教育学科の4年間では周囲に支えられながら確かな成長を実感、自信を原動力に幼い頃からの夢を叶えることができました。 延長保育の先生がくれた温かい思い出が、私を動かす原動力に ――神戸市の公立保育所の採用試験に合格、おめでとうございます!まず、保育士を志望された理由を教えてください。 子どもの頃は保育所に通っていたのですが、両親が共働きだったので延長保育の時間まで残ることが多かったんです。そのとき保育士の先生は、友だちが次々に帰るなかで寂しい思いをしないよう、親が迎えに来るまで私と一緒に遊んでくださって。その時間がとても印象に残っていて、私も子どもたちが保育所で楽しく過ごせるように援助がしたいと思い、保育士を目指すようになりました。 ――シンジョの教育学科を選択されたのはなぜですか? 受験当時はまだ保育士になるか幼稚園教諭になるかを迷っていたんです。シンジョの教育学科には自分の目標に応じたコースが設けられており、教育に関する基礎力を身につけながら、学びたいことや将来の進路がイメージできる仕組みが整っていました。私は幼保の教員を視野に入れていたので、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得できることに魅力を感じ「幼児教育コース」を選びました。 ――幼児教育コースでの学びと特に印象的だった授業を教えてください。 幼児教育の専門科目では、保育現場での保育士の役割や子どもとの関わり方、子どもの発達の特徴などを学びました。2回生からは神戸市内の幼稚園でのボランティア活動や保育所実習を通して、子どもの発達を実践的に理解し、育ちを支援する技術の修得に取り組みました。なかでも私がやりがいを感じたのが、4回生を対象とした幼稚園実習でした。1年間という長期の実習で子どもの成長を間近に感じることができ、短期間では得られないとても有意義な機会になりました。 苦手なピアノと数学に真摯に向き合い、資格を取得 ――在学中は「幼稚園教諭」と「保育士」のW資格を取得されました。就職先に公立保育所を志望されましたが、試験にはどう取り組んでいきましたか? 授業や実習などの経験を経て、公立保育士を目指すことにしました。とはいえ、当初はどのような試験対策をすれば良いのか全くわからず、不安でいっぱいでした。そんな私の心強い存在になってくれたのが、保育士や教員を志望する学生を対象としたシンジョの「教職支援センター」でした。教職支援センターには自治体ごとの公立保育士試験の情報はもちろん、合格に向けたプログラムも充実しています。これらを自分の疑問や課題などに応じて活用し、スタッフの方にサポートいただきながら試験対策を進めていきました。 ――どのようなプログラムやサポートを受けたのでしょうか? 緊張せずに自分をアピールするための「面接練習」や、試験の具体的な流れを体験できる「ワークショップ」などを利用しました。スタッフの方がオススメのテキストを教えてくださることもあり、支援がとても親身で手厚くて、改めて「シンジョに入学して良かった!」と感じましたね。 教職支援センターって? 教職課程を履修・教員免許状取得をして教員を志望する学生の支援を目的に設立。教職に関係するさまざまな情報発信をはじめ、教育実習やスクールサポーター、教員免許状申請、教職課程の履修相談、教員採用試験対策など、在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしてくれる。 詳しくはコチラ! ――試験に向けて最も頑張ったことを教えてください。 ピアノと数学です! 私はもともとピアノがすごく苦手で、人前で弾いたときに緊張から失敗したことがあり、ピアノの発表会も避けてきました。同じように数学にも苦手意識があったため、授業でも選択しないようにしてきたんです。でも、公立保育士試験ではピアノも数学も必須科目なので、今までのように避けることはできません。克服のために私が行ったのは、苦手だからこそ多くの時間と労力をかけることでした。何ヶ月も前から練習や勉強に取り組み、試験に挑んだ結果、合格することができました。 ――途中であきらめずに続けられた理由は何ですか? 一緒に頑張る仲間や応援してくれる人たちがいたからです。仲の良いクラスメイトや面接練習で知り合った学生たち、私と同じ目標をもって採用試験に取り組む姿に元気づけられました。また、家族やアルバイト先である児童館の職員さんなど、たくさんの人が応援してくれて、モチベーションをキープすることができました。 ――公立保育士試験に挑戦するなかで、自分の変化や成長を感じた点はありますか? はい、公立保育士を目指すようになってからは、苦手なことから目を背けるのではなく、真正面から向き合えるようになりました。そして、苦手克服のために努力した結果、自身の成長を実感できるようになり、それが自信につながりました。大学生活で得た成長と自信が、夢を叶える原動力になったと感じています。 気力・体力を整えて、目指すは子どもに負けないぐらい元気な先生! ――合格までの過程を振り返って、今の心境を聞かせてください。 試験までの準備期間は時間が長く感じられ、しんどい時期もありました。特に最初の試験結果を待つ間は「不合格だったらどうしよう」と不安を抱えながら次の試験対策をしなければならず、精神的にきつかったですね。でも、「この数ヶ月間さえ耐え抜けば」と常に自分に言い聞かせ、励ましながら乗り切ってきました。さまざまな経験をしましたが、今振り返ってみるとあっという間だったなぁと感じています。 ――春からは保育士として新たなスタートですね。どんな先生になりたいですか? 目標は「元気な先生」になることです。働き続けるには体力も精神力も必要だと思います。健康な体づくりをし、ストレスを溜めないようにコントロールして、子どもに負けないぐらい元気でありたいです。そして子どもの安全を第一に見守りながら、思いっきり一緒に遊んで、楽しい思い出をいっぱいつくれる保育士を目指したいと考えています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

子どもたちが笑顔でいられるように、喜びもつらさも一緒に分かち合える先生になりたい

教職支援

303

2023.1.6

子どもたちが笑顔でいられるように、喜びもつらさも一緒に分かち合える先生になりたい

多くの出会いや発見がある学校が大好きだったというMさん。日々成長する子どもたちの姿を間近で感じられる教師の仕事に憧れを抱き、努力を続けてきました。教員採用試験以外の勉強にも積極的に取り組んだことで、新たな発見もあったそう。理想の教師像に一歩ずつ近づいています。 教師になって子どもたちのワクワクを間近で感じたい ――先生を目指したきっかけを教えてください。 気になることを追究したり新たな発見に感動したり。いろんな体験を共有できる学校という空間が、小学生の頃から大好きでした。その後、先生は子どもたちのワクワクする様子を一番間近で感じられる仕事だなって。そこに魅力を感じたのがきっかけです。 ――教育学科ではどのような勉強を? 幼稚園や小学校の教員が知っておくべき、子どもの発達や成長の特性、各教科の指導法を専門的に学びました。また、実際に授業をどう運営していくのか、学生同士で先生役、生徒役になって実践する授業もありました。生徒役の学生からは対応に困るような言動や鋭い指摘を受けることもあって(苦笑)。生徒指導や授業の進め方などをお互いに話し合いながら、教員としての資質・能力の向上に努めてきました。 ――教員採用試験に向けての勉強だけでも大変だったと思いますが、その他に取り組まれたことはありますか? 試験勉強はもちろんですが、それ以上に、学生時代は教員としての教養を高める最後のチャンスだと思っていました。だから、日本の伝統文化や季節の動植物、世界情勢など、幅広い分野を学ぶように意識をしていましたね。生活のなかで疑問に思ったことを友人と質問し合ったり、ニュースでわからなかったことはすぐに調べたり。「教科以外にも、広い知識と教養をもつ先生になるぞ!」という気持ちで、さまざまな勉強に取り組みました。 ――そうした努力を通じて成長したと思うことはありますか? 以前より広い視野で物事を見られるようになったと感じます。例えば、私は大学2回生から神戸市のスクールサポーターとして活動を続けているのですが、そこで学校の授業についていけない児童の存在に気づくようになりました。私自身は小規模の学校に通っていたこともあり、これまで授業で「置いていかれる」と感じたことはありませんでした。でも、スクールサポーターとして客観的な立場で授業に参加したとき、授業についていけない児童の状況に気づいたんです。それからは「関わりながらも見えていない部分があるのではないか?」と自問自答しながら、より多くの子どもの意見を聞いて、積極的に関わるようにしています。 多くの人に支えられやり遂げた経験を子どもたちに伝えたい ――教職を目指すなかで、大学からはどんなサポートを受けましたか? 教職支援センターでは、教員採用試験に向けてのワークショップや二次試験の面接練習など、自治体ごとの特徴に合わせてきめ細かな指導をしていただきました。教員採用試験は長期戦なので、途中で自信がなくなり、諦めそうになったこともあります。そのとき、先生や職員の方が「大丈夫だよ」と励まし、背中を優しく押してくださいました。結果、小学校だけでなく幼稚園教諭の免許も取得することができました。勉強は大変でしたが、諦めずに乗り切れたのはシンジョの手厚いサポートと先生方の温かい励ましのおかげだと思っています。 在学中から卒業後まで手厚いサポートが魅力! 教職支援センター 教員免許取得希望者支援を目的として、在学中はもちろん、卒業後のサポートも充実。センターには過去問や教科書、指導書などの資料があるほか、採用試験対策のワークショップ、各自治体の採用人事担当者による説明会の開催も! 詳細はこちらから ――将来はどんな先生になりたいですか? 子どもたちと一緒に全力で日々を楽しめる先生になりたいです。私は、先生と児童は喜怒哀楽を分かち合う関係だと考えていて。先生が楽しく笑顔で接すれば子どもたちも明るく楽しい気分になるし、真剣に向き合えば子どもたちも一生懸命応えてくれると思っています。同じように、先生が疲れて元気がなかったら、その気持ちも伝染してしまう。だからまずは元気でいたいですね。そして、子どもたちと一緒にそれぞれの課題に取り組みながら、うまく導いたり後押したりできるよう、粘り強く向き合う先生になりたいです。 2022年12月取材 ※取材時4回生

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教職支援

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2023.1.6

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教員採用試験に見事合格し、春からは生まれ育った地元を離れ、川崎市の小学校教諭として採用が決まった教育学科のTさんにお話を伺いました。 新しい環境で大きく成長するために地元志向から一転、初めての関東圏へ ――教員採用試験合格、おめでとうございます。卒業後はどこの小学校に勤める予定ですか? ありがとうございます。川崎市の小学校に赴任する予定です。生まれて初めてのひとり暮らしを想像してドキドキしています…。 ――なぜ、地元ではなく川崎市で働くことを決めたのでしょうか? 元々は地元志向が強く、自分が関東で働くということは夢にも思っていませんでした。あるときに横浜市の小学校教諭として勤務されている地元の先輩からお話を伺う機会があり、地元とは違った環境で勤務することで得られる経験があるということに気づいたんです。初任者として多くのものごとを吸収すべきタイミングでこれまでと違う環境を選ぶことも大事だなと考えました。それからすぐに教職支援センターの先生方にさまざまな自治体について相談したところ、川崎市が研修制度や設備も進んでいるとアドバイスを頂き、とてもやる気がみなぎったことを覚えています。 ――試験合格への道のりは大変だったと思います。どのようにして勉強に取り組みましたか? 毎日、朝から夕方まで試験勉強に取り組んでいました。勉強だけに集中できるのは学生時代の特権だ!と思い、悔いのないように一生懸命取り組みました。 ――強い熱意をもって取り組まれていたんですね!採用試験に向けた取り組みを通じて、成長したと思うことはありますか? 面接に向けての自己分析をしたり、目指すキャリアを考えたりするなど、とことん自分自身に向き合えたことです。自分はなぜ教員になりたいのか、教員として何がしたいのかを深く考えたことで、熱意がより強くなりました。これまで自分自身について突き詰めて考えたことはなかったので、人間的な成長につながったと感じています。 友だちや教職支援センターの先生の励ましが、合格への後押しに ――教員になりたいと考えたきっかけは何だったのですか? もともと子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたいと考えていました。高校時代、憧れの先生に出会ったことがきっかけで教員という仕事に興味をもち、教育学科へ進学しました。 ――小学校の先生になりたいと考えたのは、やはり子どもが好きだから? それもありますが、本格的に目指そうと思ったきっかけは大学の授業で児童心理について学んだ際、小学生時代に受けた影響が子どもの将来に大きく関わることを知ったんです。小学校教育に携わることの意義に気づいて、小学校の先生を目指そう!と決めました。 ――大学での学びが進路を決定付けたんですね。他に大学のサポートや施設を利用されましたか? 普段、試験勉強をするときは教職支援センターの自習スペースを借りていました。教職支援センターには、私以外にも同じように試験合格を目指して頑張っている学生がいるので、勉強へのモチベーションが上がりました。教材も豊富なので、わからないことがあればすぐに調べることができる点も魅力ですね。勉強内容に関するアドバイスだけでなく、勉強が思うように進まず悩んでいるときに温かいお声がけをいただくなど、先生方の応援があったことも精神的な支えになりました。 ――確かに、応援してくれる人が周囲にいると心強いですね。他に、シンジョは教員を目指す学生にとってどんな魅力がありますか? 自分から行動すれば、必ず力になる支援が受けられるところです。例えば、「教保採用試験対策ワークショップ」など誰でも参加できる支援が手厚く、魅力的な制度が整っていると思います。もっと詳しい情報が欲しいと思ったら、教職支援センターで必要な情報を手に入れることができます。卒業生ネットワークを使って先輩のリアルな体験談を聞けたり、教育委員会学内説明会に参加して自治体ごとの採用情報を教えてもらえたり…。私は心理コースだったこともあり、教員採用試験に特化したゼミではなかったので、他の学生と比べると得られる情報が少なかったと思いますが、こうした制度にとても助けられました。 先輩たちの生の声が聴ける機会も!「教保採用試験対策ワークショップ」 3回生の12月から4回生の6月頃まで週1回集まり、準備物の確認から試験対策までさまざまな取り組みを行い知識と実践力を身につけます。なかでも、その年に合格した先輩から直接話を聞くことができる「合格者座談会」では、先輩の合格storyや裏話を聞くことができ、やる気にスイッチが入ります。 教職支援センターの最新情報はコチラ! ――同じように教員を目指す仲間との関係は? シンジョで教員を目指している学生は、みんな「教員になりたい!」という思いが強く、勉強熱心です。お互いに刺激し合いながら、採用試験へのモチベーションを高められることが、シンジョの魅力のひとつだと思います。 いつでも笑顔で、学校中を明るく照らす存在になりたい! ――最後に、Tさんはどんな先生になりたいと考えていますか? 「先生はいつも笑顔だね」と言われるような先生になりたいです!人の明るい気持ち、暗い気持ちは、周りの人にも伝染すると感じているので、私の明るさで教室や職員室など、学校中を明るくできたら良いなと思っています!4月からの新生活は初めてのことばかりですが、笑顔を忘れずに頑張りたいと思います。 2022年11月取材 ※取材時4回生

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援

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2023.1.6

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援センターは、教職課程の履修相談や教員採用試験対策のサポートなど、教職に関することを全面的に支援しています。Tさんは、教職支援センターをフル活用し、見事小学校教諭免許状を取得し、神戸市の教員採用試験にも合格。4年間の学生生活や、試験対策の苦労などについてお話を伺いました。 子どもの心が大きく成長する大切な6年間を支え、すぐそばで成長を見守りたい ――教員採用試験の合格おめでとうございます。どうして小学校の先生を目指そうと思ったのですか? 小学6年生のときの担任の先生との出会いがきっかけです。クラスでは毎週、頑張ったことや不安なこと、将来についてなど、自分で自由に日記を書く宿題が出されていました。先生は児童一人ひとりの日記に「頑張っているね」「先生は見ているよ」「立ち止まることも大切だよ」と丁寧に返事を書いてくださり、私は当時その言葉に救われ、勇気をもらっていました。小学校の6年間は心が大きく成長する大切な時期。児童の頑張りを認め、悩みを一緒に解決しようと時間をかけて向き合ってくださった担任の先生のように、私も子どもたちの支えになりたいと思い、教員を目指しました。 ――憧れの先生のような教員を目指して、シンジョではどのようなことを学んできましたか? 文学部教育学科小学校コース(※当時。現在の初等教育コース)で、まずは教員になるための基礎を学び、次に国語や算数など各教科の理論や教育方法をもとに模擬授業を行いました。3回生になると、1ヶ月間の教育実習が待っています。実習の前には学内の模擬授業教室を活用し、先生からアドバイスをもらったり、友人と相談したりしながらたくさん練習を行いました。 ――シンジョならではの学びがあれば教えてください。 教育学科に限らず、シンジョの特長のひとつとして学外で行う地域貢献活動があります。私は2回生から神戸市内の小学校で授業をサポートする「スクールサポーター」としての活動を行ってきました。ほかにも子ども食堂のボランティアなどへ参加し、地元の子どもたちと触れ合ったり保護者の相談を聞いたりしました。学外で経験を得られるのは、地域とのつながりも大切にしているシンジョならではの貴重な学びだと思います。 地域貢献をしながら現場体験ができる! 神戸女子大学スクールサポーター 神戸市教育委員会と連携しキャンパスがある須磨区を中心に36の小学校に教育学科の学生63名を配置、授業や子どもたちの勉強のサポートを行っています。2003年度に始まり、2004・2005年度には芦屋市、伊丹市でも実施。体力アップのためのサポーター(7名)も神戸市教育委員会に登録し、活動を行うなど他にもシンジョではさまざまな地域連携を行っています。 先生の温かい言葉と、真剣に向き合う姿に背中を押され、毎日試験対策に取り組めた ――教職支援センターでは、具体的にどのようなサポートを受けられましたか? 1次の筆記試験対策や2次の面接・模擬授業・実技試験の対策を行いました。教職支援センターの先生がたっぷりと時間を設けてくださり、練習とフィードバックを何度も繰り返しました。平日の朝早くから夕方遅くまで、休日も学生と同じ熱量で真剣に向き合っていただいたのがすごく心強かったです。キャンパス内で会ったときには「今日は何の対策をする?」「息抜きに教職支援センターにおいで」と声をかけてくださるなど、親身な対応も精神的な支えになっていたと感じます。 ――毎日対策をするなかで、とくに大変だと感じたのはどんなことでしょうか? 面接練習です。短期間で上達できるものではないと理解していたため、筆記試験以上に不安で、毎日必ず練習していました。初めは思うように話ができず、何度もやめたいと思ったのですが、「自分の良さを伝えられるのは自分だけだよ」と先生に背中を押され、挫けずに練習を重ねました。心が折れそうなときもありましたが、「教員になりたい!」という強い気持ちと先生方の真剣なアドバイスや頑張りを認めてくださる言葉に支えられ、最後まで走り切ることができました。 ――とても手厚く支えていただいたんですね。 シンジョでは学生同士はもちろん、学生と先生の距離も近いところが魅力です。切磋琢磨できる仲間と信頼できる先生や職員さんが、嬉しいときも不安なときも常に寄り添い、一人ひとりに声をかけてくださるので、「ここで頑張りたい! 」「ここに毎日来たい! 」と思える大学です。 ――努力を重ねるなか、成長を実感することはありましたか? 分からないことはすぐに調べたり、教職支援センターの先生にアドバイスをいただいたりと、主体的に行動する力が身につきましたね。あとは、とにかくいろいろな先生に面接練習をお願いしていたのですが、目標達成のために必死に苦手を克服しようと努力している自分に気づいたときには、自身の成長と「私は本当に先生になりたいんだ」という強い思いを改めて感じました。 ――その熱意をもって目指す教員像はありますか? 新しいことにも臆せず挑戦できる教員になりたいです。社会の変化とともに教育現場も大きく変化しています。今後、さらに多様化・複雑化する社会を生きる子どもたちに対して、常に「チャレンジする姿勢」を見せられる教員になりたいです! 2022年11月取材 ※取材時4回生

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

教職支援

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2023.1.6

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

英語力を高めようと国際教養学科に入学し、将来の道を模索していたTさん。3回生の教育実習で子どもたちの姿に感動し、教師という目標を見出すことができました。教員採用試験に向けては周囲よりやや遅れてのスタート。不安もありましたが教職支援センターの職員や先生が親身に支えてくれたおかげで、自信をもって試験や面接に挑むことができたそうです。 教師を目指すきっかけは、子どもたちとの出会い ――公立中学校英語教諭の内定獲得、おめでとうございます!国際教養学科に所属されていますが、入学当初から教員を目指していたんですか? いえ、実は教員を目指すようになったのは、シンジョに入学してからなんです。国際教養学科を選択したのは、「英語を話せたら格好良いだろうな」という憧れからでした。入学当初は将来の目標が定まっておらず、漠然と英語を使う仕事ができたらと思っていました。親の勧めもあって教職課程を履修することにしたのですが、もともと子どもと関わることに苦手意識があったので、自分に教員は向いてないだろうなと思い込んでいたんです。 ――意識が変わって、教職を目指すようになったきっかけを教えてください。 3回生の11月頃に英語科指導法の先生から勧められて、神戸市の中学校で授業の支援や補助などを行う「スクールサポーター」に参加したんです。そこで初めて子どもたちと深く関わることになったのですが、活動を始めてみると勉強にも部活動にも一生懸命に取り組む中学生の姿に感動しました。みんなとても生き生きしていて、いつしか彼らの虜になっていたんです。その後の教育実習でも子どもたちの温かさに触れ、ますます教員という仕事の素晴らしさを感じるようになりました。こうした出会いが大きなきっかけになって、私の目標は先生一本になったんです。 不安に寄り添い、背中を押してくれた教職支援センター ――教員になることを決意した後は、どのように準備を進めていったんですか? 本格的に準備をスタートしたのは3回生の3月頃でした。周囲の同学年の学生たちは教員採用試験の対策を既に進めているタイミングでしたね。まずは「教職支援センター」でスタッフの方にどういう対策をして、どんな勉強をするべきかを相談して、アドバイスをいただきました。国際教養学科の先生方には語学学習のサポートや進路相談にのっていただきました。 ――具体的にどんな試験対策を実践してきたか教えてください。 最初に取り組んだのは一次試験を突破するための筆記試験対策でした。国・数・英・理・社や時事問題をはじめとした一般教養、教育原理・心理・法規等の教職教養、そして私の専門教科である英語の対策をしました。特に英語は専門教科だからこそ幅広く深い知識が必要だったので、高校時代の文法書や辞書を必ず横に置きながら過去問を解いていました。二次試験の面接・模擬授業対策にも力を入れ、教職支援センターの先生方にはたくさん練習に付き合っていただきました。 ――時間が限られたなかでは苦労もあったと思います。どう乗り越えましたか? 苦戦したのは自己分析でした。自分の強みや個性がわからず、「私の良いところってあるんだろうか…」と悩んでいました。自身を客観的に見つめ直すため部活動やボランティア活動、プライベートの記録を見返したり、先生や友人に相談したり。その結果、自分の良さを少しずつ見つけていくことができました。さらに私は面接もすごく苦手で、普段の力が出せずにつらい思いをした経験があったんです。そんな不安や悩みを教職支援センターの方に打ち明けると、「じゃこうしてみよう」とか「こうしてみるといいんじゃない?」と一緒に対策を考えてくださって。いつでも相談できる心強い存在がいたことが安心感につながり、面接への苦手意識もやわらいでいきました。 ――試験対策をするなかで、成長を感じた部分はありましたか? 最も成長したところは、自分に自信をもてるようになったことです。試験勉強や試験の本番では、嫌でも自分と向き合わなければなりませんでした。周囲と比較して「自分はダメだ」「教員に向いてないかもしれない」と落ち込んだり、自身の力不足に歯がゆい思いをしたりしたこともありました。でも、その悔しさをバネに「じゃあ私は人一倍、努力をしよう!」と気持ちと行動を切り替えていったんです。その努力の成果が少しずつ実感に変わったことで「自分はできる」という自信が生まれ、面接などでも自らの強みを自分らしく表現できるようになりました。 ――教職専門の「教職支援センター」があって良かったと感じたところは? 教職支援センターの先生方は、学校現場の経験が豊富なので、各自治体が求めるスキルや人材などの傾向を把握されています。その上で、個々の目標に応じたアドバイスや指導をしていただけるので、効率的に試験対策を進めることができました。また、悩みや不安の相談にも応えてくださるので、教員を目指す上で大きな支えになりました。シンジョの最大の魅力は学生と先生との距離が近いことです! 学生一人ひとりを大切にしてくださる先生ばかりで、悩んだときや落ち込んだときだけではなく、うれしいときも私たちの話を親身に受け止め、共感してくださいます。私は親元を離れて大学生活を送っているのですが、いつも家族が身近にいるような安心感と心強さを感じています。 教職支援センターの多彩なプログラム 教職支援センターでは1回生の早期から、教職課程履修説明会や教採(教員採用試験)対策講座などを実施。4年間を通して定期的なガイダンスやイベントなどを展開し、充実したプログラムで在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしています。 詳しくはコチラ! 生徒の自信を引き出し、みんなを主役にできる先生に ――春からの教員生活に備えて意識的に取り組んでいることはありますか? 英語力をより高めるために、TOEFLのスコアアップと英語検定1級の合格を目指して勉強しています。大学で学んだことを授業づくりに活かすために、学生のうちにボランティア活動や海外旅行なども数多く経験したいと考えています。 ――将来はどんな先生を目指し、どのような人になりたいですか? 子どもたちに自信を与えられる先生になりたいですね。教育実習で授業をする前に「私は英語が好きだけど、授業中に当てないで」と言ってきた生徒がいました。その姿が自信のなかった過去の自分と重なり、「すべての生徒に自信を与えられる先生になりたい」と思うようになりました。私が教壇に立つときは、生徒の間違いを責めず、一緒に楽しみながら学び、教室にいる全員を主役にできるような先生でありたいです。そして、人生においても常に謙虚で学び続ける姿勢を保ち、倒れても何度でも立ち上がって前進していけるたくましさを身につけたいですね。 2022年11月取材 ※取材時4回生

「手作り教材」には意外な奥深さがあった!?楽しみながら実践的な学びが得られる幼児教育学科 の体感型授業

特集

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2023.1.6

「手作り教材」には意外な奥深さがあった!?楽しみながら実践的な学びが得られる幼児教育学科 の体感型授業

神戸女子短期大学 幼児教育学科で保育士を目指すMさん。幼い子どもたちの大事な時期を預かる保育者には、身に付けなければならない知識と教養が盛りだくさんですが、同じ目標をもつ仲間とシンジョの設備を利用しながら楽しく学ぶことができているそうです。体感型の実習では「手作り教材」の奥深さに触れるなど、新たな発見もあったとか。充実した学生生活について聞きました。 同じ目標をもつ友だちが不安やつらさを軽くしてくれた ――シンジョの短期大学で幼児教育を学ぼうと思ったきっかけは? 卒業生である叔母に勧められて進学を決めました。少人数教育で先生方との距離が近く、親身に指導していただけるから、保育士を目指すなら最適な環境だと聞いていたんです。ピアノの個別レッスンがあり、レベルに合わせた指導を受けられるのも魅力に感じていました。 ――ピアノの個別レッスンがあることの魅力を教えてください。 ピアノは年長から小学校卒業まで習っていたのですが、ブランクがあったため少し心配でした。入学後のレッスンでは先生が丁寧に指導してくださり、安心して練習を進めていくことができました。時間を見つけては「ピアノ練習室」で自主練習もしました。友人を誘ったり、気軽に練習室が使えたのが良かったです。私は通学時間が周りの友人よりも長かったので、放課後よりもお昼休みや空きコマを利用することが多かったですね。 ――遠方から通うとなると勉強やアルバイトなど、時間のやりくりが大変だったのでは? 入学当初から身体が慣れるまでは帰宅後すぐに寝てしまうこともありました。その為、アルバイトのシフトは土曜日だけにしていました。課題が週末だけでは終わらないかも、と思ったときは電車のなかでもレポートを書いていましたね。幸い、同じ学科には地元が一緒の友人がいたので、励まし合いながら頑張りました。お互いにSNSでレポートの進捗などを共有しながら、モチベーションをキープしていました。 作ってみて初めて気づいた、遊び道具を手作りする理由 ――保育士になるための学びで印象的だったものはありますか? 「健康・人間関係・環境・言葉・表現」という保育の5領域について学ぶ授業や、「保育原理」「子育て支援」など、保育の専門的な知識を学ぶ授業が印象に残っています。「教育・保育実習」では、実際に子どもと関わったり、現場の先生方の働きぶりを見学したりしながら、コミュニケーションの大切さや、計画の立案から達成に向けて行動することの重要性を学びました。特に印象的だったのは1回生の「子どもの健康と安全」という授業での沐浴体験です。乳児と同じ大きさ、重さの人形を使って沐浴をさせたのですが、適切な水温や身体を洗う順番、身体の支え方などを実践的に学ぶことができました。赤ちゃんは想像よりも重く、片手で支えながら洗うのがとても難しいと実感しました。 ――実際に子どもたちと触れ合う実習の内容や感想を聞かせてください。 2回生のゼミでは、近くの保育園で影絵を披露しました。「3匹の子ぶた」を上演したのですが、子どもたちの喜ぶ顔を間近で見ることができ、とても嬉しかったです。本番まではゼミの仲間と協力して、登場人物や舞台構成、背景などに工夫を凝らしながら準備を重ねました。手作りは時間がかかるので大変ですが、自分たちで教材を作っていると愛着が湧きますし、子どもたちと遊ぶシーンを想像しながら作るとアイデアがどんどん浮かびます。手で作ることにはそういう意味があるんだと実感しました。そうした教材を使って模擬保育をしたことで、実践力も養えたと思います。 ――複数の学生で協力しながら作業を進めるのは大変ではなかったですか? 模擬保育のときに、自分たちでペープサートやエプロンシアターといった教材を作ったのですが、ひとりで黙々と作るのではなく、「これどう思う?」「ここうまくできないけど、どうすればいいと思う?」など、お互いの制作物を見比べながらワイワイ作るのは楽しかったです。仲間と協力しながら作り上げていく経験を通して、それぞれの得意を活かした役割分担や、コミュニケーションの大切さも学ぶことができました。 豊富な実習と充実のサポート体制で就職率100% 幼児教育学科 シンジョの幼児教育学科では、体験型授業や豊富な実習で実践力が身につくほか、幼稚園教諭、保育士、認定ベビーシッターのトリプル資格取得を目指すためのサポートも充実。子どもたちが豊かな心を育み、社会性を養う大事な時期を預かる保育者に必要な教養を、効率的に身につけることができます。その実績は、8年連続就職率100%! 詳しくはコチラ! 楽しく遊びながら、将来に必要な力を与えられる先生に ――学生生活で身についた力を教えてください。 実習先では現場の先生方の様子を見ながら「どんなときにどう動いたらいいのか」といったケーススタディをたくさん得ることができました。その場に応じて自分ができることを考え、積極的に動く行動力も養うことができました。ゼミでは、仲間と協力して課題に取り組むことで、自発的に役割を見つけて動いたり、自分のアイデアや気持ちを伝えたりして、スムーズにチームを運営するリーダーシップやフォロワーシップが身についたと思います。 ――卒業までに取り組みたいことはありますか? 現在、力を入れているのはピアノです。さまざまな曲を子どもたちと一緒に歌えるようになりたいので、個別のレッスン室で友人と練習しています。レパートリーが増えると子どもたちも楽しんでくれるでしょうし、楽しんでいる子どもたちの顔を見ていたいので、楽譜を見ずに弾ける曲を増やしたいです。また、これからの子どもたちには英語力も必要なので、英単語や正しい発音に触れられる曲のレパートリーを増やして、楽しく学ばせたいと思っています。              ――Mさんにとって理想の先生像はありますか? 幼稚園の担任だった先生です。たくさんの遊びをご存じで、先生から「何か新しいことをやってみようか?」と聞かれると、私は「やる!」とテンションが上がっていました。一緒に遊ぶと楽しいというのは、とても大事なことだと思っています。あの先生のように、子どもの気持ちに寄り添い、「楽しい」「やりたい」という思いを引き出せる保育者になりたいです。そのためにも遊びのアイデアや引き出しをたくさん身につけて、子どもたちと同じ目線で一緒に考えながら保育ができたらいいなと思っています。 2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

特集

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2023.1.6

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

食と栄養、健康に関する知識や経験を身につけ、2年間で食のスペシャリストを目指す食物栄養学科。今回は3人の学生にお話を伺い、それぞれが興味をもって努力して掴んだ進路について紹介します! 「食育」で子どもたちの楽しく健康な生活に貢献したい Hさん ――保育園の栄養士に内定されていますが、もともと「食」や「食育」に興味があったのですか? 実は最初は保育士になりたいと思っていたんですが、高校の選択授業で調理実習をしたのがきっかけで、「食」にも興味をもつようになりました。「食」に関わる仕事なら、子どもだけでなく幅広い年代の方を対象に楽しく健康的な生活に貢献できると考え、ライフステージに合わせた栄養指導や食育、献立作成などが学べるシンジョの食物栄養学科に入学したんです。 ――入学後、実際に授業を受けて、どんな印象を受けましたか? シンジョではさまざまな環境に合わせた栄養や食事、指導の仕方といった栄養士としての基本的な情報から、体の仕組みや病気への知識も身につくので、入学前より自分の将来像が広がった印象があります。特に離乳食や幼児食をつくる「栄養学実習」が楽しくて。「こんなに深く考えられていたのか」と驚いたり、大人の味付けや切り方との違いを知ったりと、新しい発見がたくさんありました。子どもの成長に応じて徐々に食事が変わることも興味深く、将来、仕事として関わりたいという思いが強くなりましたね。 食育についての思いを語るHさん ――そうした経験が保育園の栄養士を志すきっかけに? 子どもの食と関われる職種にはいくつかありますが、保育園に進もうと思った一番のきっかけは「応用栄養学」の授業を受けたことでした。設定された対象者に応じて、栄養基準を満たしつつ行事や季節感のある食材を取り入れた献立作成を行う授業です。毎回対象者の条件が違って、あらゆる年代について考えなければならないんですが、自分ならではの献立や味付けのアイディアを数多く出せるようになるなど、発想力が身についたと思います。そのなかで、自分がどのライフステージに興味をもっているのかが明確になり、保育園での就職を志望するようになったんです。 ――今の子どもたちに重要な「食育」を具体的に学ぶ機会はありましたか? 2年生の夏に校外実習で保育園に伺い、食育の授業を行いました。献立はもちろん、「遅すぎると思うくらいゆっくり話す」「常に笑顔で」など子どもに対する姿勢から、目上の人への言葉遣いなど社会人としての意識、その園ならではの考え方など多くを学びました。現場じゃないとわからない感覚や注意点を学べたことは、保育園で働く自分のイメージと食育に対する理解をより深める機会になったと思います。 ――では就職後の準備は万端ですね。内定先の保育園ではどんなことをしたいですか? 内定先は給食でいろいろな国の料理が体験できるなど、食育に力を入れていることに感動して志望しました。今後はシンジョでの学びを活かして、さまざまな食材や季節感を感じられる献立をつくっていきたいです。子どもたちの食べることや食べ物への興味関心を高め「食の経験値」を上げられるような食育ができたらいいなと思います。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 「食物アレルギー」や「偏食」の問題を解決したい Yさん ――「食物アレルギー」について学ぼうと思った経緯を教えてください。 私は小さい頃から食べることが好きで、ずっと栄養士になるのが夢でした。でも、高校の運動部でマネージャーをしていたとき、合宿所で提供された食事を好き嫌いで残す選手がいて…。スポーツマンの偏食の問題を目の当たりにしたことで、幼少期から食に対する意識を養う「食育」に関心をもつようになりました。また、最近は食物アレルギーの人も増えているので、シンジョが食物アレルギーにも力を入れていることを知り、「食物アレルギー論・アレルギー実習」でアレルギー対応食について学べたらより多くの人の食生活を改善できると思い、強く惹かれましたね。 ――実際に授業を受けてみてどうでしたか? 食物アレルギーに対する知識はもちろん、さまざまなニーズに合わせた食事の提供や食育への取り組み方、栄養指導の際の姿勢など、社会ですぐに実践できる内容を学べたのがとても良かったです。実際に栄養指導を行うグループワークでは、相手の気持ちを少しでも理解しようとする姿勢や目線の合わせ方など、コミュニケーションの取り方を教えていただきました。最初は対象者にどう話しかければ良いかわからず反省ばかりだったんですが、回数を重ねるごとに知識が増えて、最終的には「できた!」と思えるほど、うまく対応できたことがとても嬉しかったです。 ――栄養士にはコミュニケーション力も必要なんですね。今はスムーズに話されているように見えます。 授業を通して培われた力が大きいと思います。「栄養教育・指導論」という授業では、栄養指導の対象者に行動を変えてもらうための促し方などを学びますが、その方法がいくつもあって相手によって何が相応しいかを見極めるのが難しかったです。こちらには栄養に関する知識があり正しいことはわかっていても、相手を否定してしまうとなかなか話を聞いてもらえません。たとえ相手が間違っていると思っても、まずはすべて受け入れること。相手に寄り添って、受け入れやすいところから指導を始めることが、栄養士として大切なんだと気づくことができました。 授業では、知識だけでなく現場ですぐに実践できる内容を学べたというYさん ――実践的な経験を通して力が身についたんですね。卒業後のビジョンややりたいことはありますか? 給食委託会社に内定をいただき、春からは高齢者施設で栄養士職として働く予定です。2年間でとても濃い知識を得られたので、配属先では学んだことを最大限に発揮したいと思っています。また、実務3年を積んだあとには管理栄養士国家試験にも挑戦し、さらに病院・保育園でも経験を積みたいと考えています。どんな場所や施設でも、一人ひとりに寄り添える栄養士・管理栄養士を目指して頑張りたいです。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 管理栄養士を目指して神戸女子大学へ「編入」 Hさん ――短大を卒業後は神戸女子大学の管理栄養士養成課程に編入するんですよね。 そうですね。入学前は一度就職してから管理栄養士を目指すか、編入して資格取得を目指すか迷っていたので、学園内編入のサポートが手厚いシンジョに惹かれました。 ――結果、編入を選ばれたのですが、きっかけは何だったんでしょうか? 1年生のときに受けた「栄養教育・指導論」という授業ですね。実際に栄養プログラムを作成するなかで、どうすれば対象者の食事改善を継続できるか、改善の必要性を理解してもらえるかを考えることにやりがいを感じたんです。そこで、より近い距離で一人ひとりに寄り添って指導できる病院での就職を考えるようになりました。ただ、病院で働くにはもっと専門的な知識が必要だと感じ、編入を決意したんです。そのあと、2年生の「栄養教育・指導論実習」で実際に病院で働いていた先生の話を聞き、より具体的にイメージできたことも、管理栄養士として働く意志を固めることにつながったと思います。 ――編入試験はどうでしたか? 面接の練習はどんなことを聞かれるか過去の事例を参考にしたり、先生方に面接官役をお願いして模擬面接を繰り返して臨みました。面接本番では試験官の方も優しく私の話を聞いてくださって、伝えたい思いは話すことができたと思います。シンジョは先生との距離が近くて、すごく親身になって相談に乗ってくれるのが心の支えになりました。学生も真面目で優しい子が多いので、励まし合って一緒に頑張れる良い環境だと思います。新天地でも友だちをつくって大学生活を満喫したいですね。 ――今取り組んでいることや、編入後にしたいことはありますか? 今頑張っているのは栄養士の実力認定試験の勉強です。任意ですが、将来活かせる知識が学べることと、良い成績を取ると就職活動が有利になるので、調理の練習や勉強を続けています。将来的には病院の管理栄養士になりたいと思っているので、編入後は病院などを目指す臨床の授業をもっとたくさん受けたいと思っています。ただ、これからいろいろな経験をしていくなかで、さらに視野も広がると思うので、じっくり自分自身と向き合いながら決めていきたいですね。間もなく短大を卒業しますが、自分の可能性を広げられるシンジョに入って本当に良かったなと実感しています。自分のキャリアに迷っている高校生の皆さんも、自分の可能性を信じて頑張ってほしいと思います。 将来は病院勤務の管理栄養士をめざすHさん 多彩なフィールドで活躍する栄養士を目指す食物栄養学科 年齢、性別を問わず、「食」の面から人びとの健康をサポートする栄養士は、近年ますますその活動の場を広げています。シンジョでは、栄養管理や献立づくり以外にも、プレゼン力や課題発見力など、確かな知識と経験を身に付ける学びが盛りだくさん! 詳しくはコチラ!2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

短大で学んだ建築の知識を深めたい!シンジョの学園内編入制度を使って大学へ

特集

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2023.1.6

短大で学んだ建築の知識を深めたい!シンジョの学園内編入制度を使って大学へ

生活に関する幅広い学びを展開する、神戸女子短期大学の総合生活学科。Yさんは「住居デザイン」分野の授業がきっかけで建築に関心をもち、より専門的に学ぶため神戸女子大学の家政学科への編入を決意したそう。新たな一歩を踏み出すため、計画的に編入試験対策に取り組んだ2年間の学生生活や、今後の目標について伺いました。 授業を通して建築への「興味」が「目標」に変わった ――シンジョの総合生活学科を選んだ理由を教えてください。 幼い頃から両親に連れられて美術館や博物館に行くうち、芸術や文化への興味が高まっていきました。シンジョの総合生活学科を選んだのは、衣食住をはじめ、CGデザインや情報など、幅広い分野を学べるからです。また、私は入学時から大学への編入を視野に入れていたので、編入と就職に対するサポートが手厚く、どちらの道を選んでも安心感があることも理由のひとつでした。 ――総合生活学科では主にどのようなことを学んできましたか? 授業を受けるなかで、特に興味をもったのが建築分野でした。住居デザインを中心に履修し、インテリアコーディネートや建物の構法などを学びました。進学を視野に入れながら、その後の就職にも備えて情報・ビジネス分野の講義も受けました。とくに力を入れたのはExcelやPowerPoint、Wordといったソフトを使いこなすスキルの習得です。 ――建築分野に興味をもつきっかけになった授業はどのようなものでしたか? 1年生前期の「住居デザイン基礎実習」です。初めて住宅の平面図や間取りを描いたり、内装や家具の配置を考えたりしたのが、すごく楽しかったんです。人が快適に過ごせる空間づくりを考えるのは、とても学びがいがあり、建築分野の知識をもっと深めたいと思うきっかけになりました。 ――住居デザインを学ぶ過程で、特に印象に残っている授業を教えてください。 2年生前期の「インテリアコーディネート概論」で「動線」という新たな視点を知りました。住みやすい空間を実現するには、人が動きやすい「動線」も重要だと気づかされたんです。家具をディスプレイするときも、配置次第で部屋の雰囲気や生活の仕方が大きく変わることを学び、自分の家でも実践するようになりました。短大での授業を通じて「建築をより専門的に学び、将来は人の生活に関わる仕事に就きたい」と思うようになり、進学という目標が明確になりました。 さまざまな領域から暮らしを良くするための知識とスキルが身につく短期大学 総合生活学科 住居デザインや食事など暮らし支えるものから、情報・ビジネス、服飾デザイン、コミュニケーション、心理など、身近な「興味」や「好奇心」のすべてが学びの対象。専門的な知識を身につけたい人や将来の夢が描き切れていない人など、自分の目的に合わせてカリキュラムが選択できるので、幅広く学びながら自分の目指す道を見つけることができます。 詳しくはコチラ!  学内編入を視野に入学直後から準備を進め、見事合格! ――大学編入は入学時からの希望だったそうですが、どのように準備を進めていきましたか? 大学編入を希望していることは、1年生の前期から担任の先生に話していました。先生からは学内編入の場合、1年生の成績も重要であること、担任の推薦が必要なことなどを教えていただきました。本格的にシンジョの学園内編入試験の対策を始めたのは、2年生になるあたりからです。5月頃には大学の「家政学科 住空間コース」への編入希望を担任やゼミの先生方に伝え、早めに志望理由書の添削や面接練習をしていただきました。 ――先生からはどのようなアドバイスやサポートをいただいたのですか? 1年生の成績も大事だと聞いたので、小テストでもしっかり点数が取れるように日々の勉強を頑張ったり、レポートを期限内に提出したり、小さなこともきちんとするよう心がけました。また、私は単位互換制度(短大で習得した単位をそのまま編入先の大学の単位として認めてもらえる制度)のことを知らず、2年生になってから先生方に詳しく教えていただきました。「編入後の単位修得や履修数の多さで苦労しないように」と助言を受け、単位互換の対象となる食品系や被服系、英語やイタリア語などの語学系の科目を積極的に履修しました。 ――計画的に準備をして迎えた編入試験は、どのような内容でしたか? 試験は2年生の7月上旬にありました。私は学科推薦だったので、担任の先生の推薦状と1年生の成績に加え、当日は面接試験がありました。面接では、短大での2年間について「何を学んだか」や「学びから自分の人生に生かせると思ったこと」などを中心に聞かれ、私は1年生の夏休みに行われたオープンキャンパスに協力学生として参加した経験を話しました。大学選びという人生の大きな節目に立ち会い、相談役になる責任の重さを実感したとともに、責任ある立場について考える機会になったと伝えました。また、「編入後はどんな勉強をしたいか?」という質問では、「有名な建築物を現地で研究するような実践的な学習やフィールドワークに参加したい」と熱意を伝えるようにしました。 ――編入を希望する後輩にアドバイスはありますか? 担任の先生には早めに編入希望を伝えておくと、準備がスムーズに進むと思います。1年生の成績が重視されるので、講義やレポートを疎かにせず、きっちり取り組むことも大切です。ボランティアやアルバイトなど、自分の強みにつながるような経験をしておくと自己PRに役立ちます。あと、編入後に備えて単位互換科目も必ず確認しておいてくださいね! 建築やインテリアに関する知識を深め、暮らしに関わる仕事がしたい ――合格がわかったとき、ご自身の心境や周囲の反応はいかがでしたか? SNSで「やったー!合格した」とコメントすると、友だちからたくさん「おめでとう」のメッセージが届いて、すごくうれしかったことを覚えています。いろいろな相談に乗ってくださった先生方もとても喜んでくださり、期待に応えられたことに心から「良かった」と思いました。シンジョはとにかく先生が優しいんです。私の担任の先生はいつも親身に相談に乗ってくださり、面接練習や推薦状をお願いしたときも「あなたなら大丈夫!」と勇気づけてくださいました。温かい言葉に不安がやわらぎ、泣きそうになったこともありました。ほかの先生方からも「頑張って!」と声をかけていただくことが多く、学校全体で私を応援してくれているように感じました。私を身近で見守り、支えてくれる“お母さん” や“お姉ちゃん”のような存在です。 ――編入後の大学生活で学びたいこと、取得したい資格などを教えてください。 短大で得た理解や知識を、より専門的に深めていきたいです。特に人が快適に暮らせる住まいづくりに興味があるため、住居内の環境に関する授業を積極的に履修したいと考えています。資格については、短大では編入試験で頭がいっぱいで取得する余裕がなかったので、大学では宅地建物取引士の資格取得と就活に備えてTOEIC®の受験を考えています。 ――最後に、将来の夢や目標を教えてください。 私の夢は、人の暮らしを充実させる住環境をつくることです。住まいづくりには建物の構造に加え、インテリア、生活雑貨といったさまざまな要素があります。大学での学びを通して知識や見聞を広げ、卒業後は人の生活に関わる企業に就職したいと思っています。 2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

女性としてキャリアの可能性を広げたい!看護師・保健師・養護教諭の3つの資格取得を目指した4年間

特集

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2023.1.6

女性としてキャリアの可能性を広げたい!看護師・保健師・養護教諭の3つの資格取得を目指した4年間

看護師資格・保健師資格・養護教諭一種免許と3つの資格を取得し、公務員試験にも合格したNさん。卒業後は神戸市の保健師として就職予定です。難関とされる国家資格を3つも取得しようと思った背景には、女性ならではのキャリアの考え方がありました。 看護師志望から保健師へ。実習で学びを深め、将来のイメージが明確に ――シンジョの看護学科を目指そうと思ったきっかけは? 祖母と叔母が看護師だったこともあり、看護師は身近な職業でした。都心部であるポートアイランドという立地も魅力的で、学業以外でも神戸の街で充実した学生生活を過ごせるのではと思ったんです。シンジョは看護師と保健師、助産師、養護教諭と取得可能な資格が充実しているので、将来の選択肢も広がると思い、入学を決めました。 ――実習のときには新型コロナウイルスの影響が大きかったのでは? そうですね。実習先が医療系の施設になるので実習にはかなり影響がありました。実習で患者さんを担当させていただく予定が、看護師さんの同行のみになったり、病院や医療センターでの臨地実習が学内実習になったりすることもありました。そのような状況でも、先生方のご尽力や実習先の協力によって、さまざまな学びの機会を提供していただきました。たとえば、病院に提供いただいた患者さんの情報を事例に看護ケアや看護師の役割について考え、看護計画を立案しました。ほかにも3回生の夏から冬にかけて小児、母性、急性、慢性の4領域での実習があるのですが、7月の小児の実習は学内実習になりました。それでも、秋以降は状況も落ち着き、病院実習に行くことができ、リハビリに同行したり出産に立ち会ったり、充実した実習経験を重ねることができました。とても忙しく大変でしたが、大学4年間でこの期間が最も成長できた時期だと思います。 ――念願の医療現場を体験してみて、何か発見はありましたか? 医療現場には医師や看護師以外にも多くの医療職の方々がいます。薬剤師、管理栄養士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など、たくさんのスタッフが一人ひとりの患者さんに対して専門分野からアプローチをするのですが、なかでも看護師は患者さんと共有する時間が最も多く、改めてチーム医療になくてはならない存在だと強く認識しました。チームの中心となってほかの職種の方々が専門性を効果的に発揮できるよう、細やかにサポートし、声かけや情報提供を行うことが重要だと気持ちが引き締まりました。 ――卒業後は保健師として勤務される予定ですが、入学当初から保健師志望だったのですか? いえ、入学当初は看護師志望でした。2回生の後半の「老年介護実習」で地域包括ケア病棟を担当したのがきっかけです。急性期の手術を乗り越えたものの、そのまま退院するには不安が残るような患者さんが2ヶ月間入院できる施設です。2ヶ月経ったら必ず退院しないといけないのですが、退院後の生活を心配している患者さんもおられました。そういう方が地域で自分らしく暮らせるようサポートするのが保健師の仕事であり、実習を通して魅力を感じました。3回生の「地域看護活動論」という講義で、患者さんが住み慣れた地域で自分らしく生活し続けることが心身の健康にいかに大切かを学んだことも、想いをより一層強いものにしました。 ――実習で患者さんと接するなかで、自分の特性などを理解していったのでしょうか? それもありますが、シンジョの看護学部の特徴的な授業に「学びのグループゼミ」があり、そこでの経験が大きいと思います。1回生から4回生までのメンバーでグループをつくり、実習での体験を共有し、知識だけではなく感情も含めて学び合います。実習中は不安もあったのですが、些細な悩みを気軽に相談できる場があり、とても安心できました。自分の話を聞いてもらえることも貴重ですが、人の体験やそのときどう感じたかを聞くことで、「自分だったら…」と客観的に自身を振り返ることもできるので、自分の性格や特性に合った選択がスムーズにできるようになったと思います。 講義や学内実習だけじゃない!チーム医療に必要な人間性も育むシンジョの看護学部 専門的な技術や知識はもちろん、看護専門職としての態度や姿勢、患者さんとの関わりやチーム医療で求められるコミュニケーション能力などの力を磨きます。また、キャンパス内には看護師や保健師など国家試験を目指す学生をサポートする「国家試験対策室」も! 詳しくはこちら! 保健師として人との関わりを大切に、柔軟な思考で地域住民の健康をサポートしたい ――就職活動では保健師に絞って活動されたのですか? 自分は疾患を抱える患者さんの保健指導というよりも、地域や学校で頑張っている人たちの健康をサポートしたいという思いがあったので、産業保健師や養護教諭を目指して就職活動をしました。3回生のときに消防官・警察官になる勉強をしている方の話を聞く機会があったのですが、話を聞くうちに市民のために危険を顧みず頑張っている人の力になりたいと思うようになったんです。そこで警察の保健師になるにはどうしたら良いかを先生に相談しました。すると採用の幅が狭く、新卒では難しいということがわかり、まずは行政で経験を積もうと考えました。兵庫県下の3つの市で保健師の採用試験を受けながら、興味のあった養護教諭の資格取得に向けて教員試験の勉強と教育実習にも行きました。 ――看護学科には看護、保健師、養護教諭と3つの免許取得を目指す学生は多いのですか? 保健師と助産師を目指すコースは定員が決まっているので、全体に比べると多くはないですね。看護師と保健師、もしくは看護師と助産師という2つの資格を取得して卒業するパターンが多いです。私の場合は養護教諭の授業もあり、他の学生と比べて授業や実習が多くなったことでくじけそうな時期もありましたが、友人たちと励まし合いながら最後まで粘り強く取り組みました。 ――多忙な毎日を送る覚悟で、3つの資格取得を目指したのはなぜですか? 社会に出て働いている自分の姿を想像したとき、女性には結婚や出産といったライフイベントでそれまでの働き方を見直さなければならないタイミングがあると考えていました。そのタイミングで自分に合った働き方ややりがいを選択できる可能性を広げるためには、できる限り資格を取っておきたいと思ったんです。時間のやりくりは大変でしたが、公務員試験前や試験中にキャリアサポートセンターで面接の練習や指導を受けられたのはとても心強かったです。 ――将来、どのような保健師になりたいですか? まずは、行政の保健師として一人ひとりの地域住民と関わり、コミュニケーションを交わしながら相手の個性や価値観について理解を深めていけるようになりたいです。正解を押しつけるのではなく、柔軟な発想でその方が抱える問題を解決に導いていきたいです。自分らしさを活かしながら、初対面の相手に緊張感を抱かせないコミュニケーション、親しみやすい雰囲気づくりを心掛けていきたいです。長期的には、以前から興味のあった産業保健分野にも関わっていけたら良いですね。 2022年10月取材 ※取材時4回生

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