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「手作り教材」には意外な奥深さがあった!?楽しみながら実践的な学びが得られる幼児教育学科 の体感型授業

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特集

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2023.1.6

「手作り教材」には意外な奥深さがあった!?楽しみながら実践的な学びが得られる幼児教育学科 の体感型授業

神戸女子短期大学 幼児教育学科で保育士を目指すMさん。幼い子どもたちの大事な時期を預かる保育者には、身に付けなければならない知識と教養が盛りだくさんですが、同じ目標をもつ仲間とシンジョの設備を利用しながら楽しく学ぶことができているそうです。体感型の実習では「手作り教材」の奥深さに触れるなど、新たな発見もあったとか。充実した学生生活について聞きました。

同じ目標をもつ友だちが不安やつらさを軽くしてくれた

――シンジョの短期大学で幼児教育を学ぼうと思ったきっかけは?

卒業生である叔母に勧められて進学を決めました。少人数教育で先生方との距離が近く、親身に指導していただけるから、保育士を目指すなら最適な環境だと聞いていたんです。ピアノの個別レッスンがあり、レベルに合わせた指導を受けられるのも魅力に感じていました。

――ピアノの個別レッスンがあることの魅力を教えてください。

ピアノは年長から小学校卒業まで習っていたのですが、ブランクがあったため少し心配でした。入学後のレッスンでは先生が丁寧に指導してくださり、安心して練習を進めていくことができました。時間を見つけては「ピアノ練習室」で自主練習もしました。友人を誘ったり、気軽に練習室が使えたのが良かったです。私は通学時間が周りの友人よりも長かったので、放課後よりもお昼休みや空きコマを利用することが多かったですね。

――遠方から通うとなると勉強やアルバイトなど、時間のやりくりが大変だったのでは?

入学当初から身体が慣れるまでは帰宅後すぐに寝てしまうこともありました。その為、アルバイトのシフトは土曜日だけにしていました。課題が週末だけでは終わらないかも、と思ったときは電車のなかでもレポートを書いていましたね。幸い、同じ学科には地元が一緒の友人がいたので、励まし合いながら頑張りました。お互いにSNSでレポートの進捗などを共有しながら、モチベーションをキープしていました。

作ってみて初めて気づいた、遊び道具を手作りする理由

――保育士になるための学びで印象的だったものはありますか?

「健康・人間関係・環境・言葉・表現」という保育の5領域について学ぶ授業や、「保育原理」「子育て支援」など、保育の専門的な知識を学ぶ授業が印象に残っています。「教育・保育実習」では、実際に子どもと関わったり、現場の先生方の働きぶりを見学したりしながら、コミュニケーションの大切さや、計画の立案から達成に向けて行動することの重要性を学びました。特に印象的だったのは1回生の「子どもの健康と安全」という授業での沐浴体験です。乳児と同じ大きさ、重さの人形を使って沐浴をさせたのですが、適切な水温や身体を洗う順番、身体の支え方などを実践的に学ぶことができました。赤ちゃんは想像よりも重く、片手で支えながら洗うのがとても難しいと実感しました。

――実際に子どもたちと触れ合う実習の内容や感想を聞かせてください。

2回生のゼミでは、近くの保育園で影絵を披露しました。「3匹の子ぶた」を上演したのですが、子どもたちの喜ぶ顔を間近で見ることができ、とても嬉しかったです。本番まではゼミの仲間と協力して、登場人物や舞台構成、背景などに工夫を凝らしながら準備を重ねました。手作りは時間がかかるので大変ですが、自分たちで教材を作っていると愛着が湧きますし、子どもたちと遊ぶシーンを想像しながら作るとアイデアがどんどん浮かびます。手で作ることにはそういう意味があるんだと実感しました。そうした教材を使って模擬保育をしたことで、実践力も養えたと思います。

――複数の学生で協力しながら作業を進めるのは大変ではなかったですか?

模擬保育のときに、自分たちでペープサートやエプロンシアターといった教材を作ったのですが、ひとりで黙々と作るのではなく、「これどう思う?」「ここうまくできないけど、どうすればいいと思う?」など、お互いの制作物を見比べながらワイワイ作るのは楽しかったです。仲間と協力しながら作り上げていく経験を通して、それぞれの得意を活かした役割分担や、コミュニケーションの大切さも学ぶことができました。

豊富な実習と充実のサポート体制で就職率100% 幼児教育学科

シンジョの幼児教育学科では、体験型授業や豊富な実習で実践力が身につくほか、幼稚園教諭、保育士、認定ベビーシッターのトリプル資格取得を目指すためのサポートも充実。子どもたちが豊かな心を育み、社会性を養う大事な時期を預かる保育者に必要な教養を、効率的に身につけることができます。その実績は、8年連続就職率100%!

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楽しく遊びながら、将来に必要な力を与えられる先生に

――学生生活で身についた力を教えてください。

実習先では現場の先生方の様子を見ながら「どんなときにどう動いたらいいのか」といったケーススタディをたくさん得ることができました。その場に応じて自分ができることを考え、積極的に動く行動力も養うことができました。ゼミでは、仲間と協力して課題に取り組むことで、自発的に役割を見つけて動いたり、自分のアイデアや気持ちを伝えたりして、スムーズにチームを運営するリーダーシップやフォロワーシップが身についたと思います。

――卒業までに取り組みたいことはありますか?

現在、力を入れているのはピアノです。さまざまな曲を子どもたちと一緒に歌えるようになりたいので、個別のレッスン室で友人と練習しています。レパートリーが増えると子どもたちも楽しんでくれるでしょうし、楽しんでいる子どもたちの顔を見ていたいので、楽譜を見ずに弾ける曲を増やしたいです。また、これからの子どもたちには英語力も必要なので、英単語や正しい発音に触れられる曲のレパートリーを増やして、楽しく学ばせたいと思っています。             

――Mさんにとって理想の先生像はありますか?

幼稚園の担任だった先生です。たくさんの遊びをご存じで、先生から「何か新しいことをやってみようか?」と聞かれると、私は「やる!」とテンションが上がっていました。一緒に遊ぶと楽しいというのは、とても大事なことだと思っています。あの先生のように、子どもの気持ちに寄り添い、「楽しい」「やりたい」という思いを引き出せる保育者になりたいです。そのためにも遊びのアイデアや引き出しをたくさん身につけて、子どもたちと同じ目線で一緒に考えながら保育ができたらいいなと思っています。

2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

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