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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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管理栄養士養成課程の記事一覧

Dietician

【管理栄養士養成課程】実験室、実習室で体験型授業に挑戦!

オープンキャンパス特別企画

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2023.5.8

【管理栄養士養成課程】実験室、実習室で体験型授業に挑戦!

スタンプラリーを実施します!各会場を回って素敵な景品をもらってくださいね! 管理栄養士養成課程では、これまでのオープンキャンパスで実施していた授業に加え、新しい体験授業プログラムを展開するなど、たくさんの企画を計画しています。実験、実習、演習を通して、管理栄養士養成課程の学びをもっと体験できるようになりました!もちろん、リピーターさんも大歓迎。スタンプラリーの景品は毎回異なるものを準備しています。何回でも参加できますのでぜひ遊びにきてください。 第一線で働く卒業生による「お仕事紹介&フリートーク」  7/23〜9/3 さまざまな現場で管理栄養士として活躍する卒業生のトークショー!病院や介護施設、食品会社などで活躍する卒業生が来場し、大学時代の思い出や、管理栄養士としての仕事内容や意義、キャリア形成について経験を踏まえて講演してくれる貴重な機会!きっと、入学後のキャンパスライフや、卒業後の進路、将来管理栄養士になって活躍するといった自分の将来像を思い描くきっかけになるはず!社会で活躍している卒業生を毎回2〜3名をお招きしお話をしていただきます。食品会社で働く卒業生が来られる日は、商品開発や品質管理等で携わっている商品を配布しています。 <配布商品>・大塚食品株式会社 「ミルクのようにやさしいダイズ」・エム・シーシー食品株式会社 「100時間かけたビーフカレー」・神戸屋(YKベーキングカンパニー) 「幸せ届けるくりぃむパン」 体験授業(ミニ講義)  20分 8月5日(土) 「昆布摂取による高血圧予防効果のメカニズム~発想力豊かなゼミ生との出会い~」8月11日(金)「身近なコピー食品について学ぼう」 *体験もできまます8月20日(日)「おいしさって何だろう」9月3日(日)  「よろこばれる献立を作るには」 体験授業(実験・実習) 20分(調理実習は30分) 実験や実習を体験してみませんか? 8月5日(土) 「栄養素を測定してみよう」(食物栄養学実験室)        「フレッシュなバターをつくってみよう」(食品加工室)8月11日(金)「体液の調節について〜腎臓の構造と機能〜」(生理学実験室)8月20日(日)「体液の調節について〜腎臓の構造と機能〜」(生理学実験室)       「米粉の焼き菓子に挑戦しよう」(調理学実習室)9月3日 (日)「ミクロの世界を観る」 (理化学実験室) 展示コーナーも充実新コーナー!「災害食」に関する展示 展示会場も充実しています!展示1 100人の給食の作るには 展示2 QOLを考えた栄養食事療法を見てみよう❣展示3 血圧測定体験(7/23,8/20,9/3のみ)展示4 ①「栄養教育・公衆栄養媒体・パネル展示」    ②「栄養指導ツールSATで遊ぼう」    ③「老化は脚から~あなたのロコモ度測定します~」    ④ 「災害食について」 展示コーナーには新しく防災食(備蓄食)を展示し、参加者に対して災害時の食事のあり方や管理栄養士としての対応方法などを解説します!また、お越しいただいた方には実際の防災食をプレゼントします!これを機会に、ご家庭の避難グッズや食料の備蓄を見直してみませんか? 展示5 学外の企業等とのコラボ企画をパネルで紹介管理栄養士養成課程の教員や学生が学外の企業と協働で企画した内容を紹介しています。2023年「SUMA×BEE×SHINJO」の企画で、離宮ハニーを用いた離宮ハニーレシピコンテストを開催しました。最優秀レシピで「ハニーグレーズのレモンケーキ」が8月1日〜8月31日まで離宮公園内「レストランパタジェ」にて1日限定20食ほど提供されます。機会があればぜひ食べに行ってみてください。

シンジョ ラクロス部が気になる…!文武両道のキャプテンにインタビュー!!

キャンパス

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2023.4.5

シンジョ ラクロス部が気になる…!文武両道のキャプテンにインタビュー!!

「ラクロス」って大学のサークル!っていう雰囲気あるなぁ…と思いながら詳しくは知らない。そんな私のような人は多いのではないでしょうか。 そこで、ラクロス部のキャプテンで管理栄養士養成課程4回生のTさんにどんなスポーツですか?という質問をしてみると、「簡単に言えばテニス、サッカー、バスケ、ラグビーを混ぜた感じです!」と明るく答えてくれました!#春からシンジョ の新入生に、ラクロスの魅力やラクロス部に入ってよかったことを少しでも知ってもらいたい!というTさんの熱い思いが聞けたインタビューをまとめました! 大学でラクロスを知る人が大半。みんな同じスタートなのが良い! ラクロスってどんな競技?10人制の球技です。フィールド内を自由に駆け回り、直径わずか6cmのボールをアルミニウム製のスティック(クロス)を使って相手選手と奪い合い、180cm四方の小さなゴールめがけてシュートを打ちます。試合時間は15分×4回で、休憩を挟みながら戦いますが、合計すると1時間動き回る激しいスポーツです。 左がプレーヤー用、右がキーパー用のスティック Tさんは大学選びの時に部活についても調べていて、そこで初めてラクロスを知ったといいます。 ラクロスは高校の部活にはあまりないので大学から始める人が多く、私が入った時も経験者は居ませんでした。先輩も優しくて、ラクロスを丁寧に教えてくれましたし、練習も楽しくていい雰囲気なので周りとのレベル差もないのでスポーツ未経験でも問題ありません。新しいことを始めたい人にはお勧めです! ラクロスのプレー中は、小さなボールがすごい速さで飛び交います。女子同士でもラグビーみたいにぶつかり合うので激しさがあり、ボールを持つ選手は相手をフェイントでかわそうとしますが、動きが素早くて、どこからシュートを打たれるか分からないぐらいスピード感があるので盛り上がります! プレーヤーはオフェンスとディフェンスに分かれますが、Tさんはゴールを守る最後の砦となるキーパー(ラクロスではゴーリーとも呼びます)をしています。 キーパー用の防具を見せてくれたTさん。当たり前ですが本格的! テニスでは前衛(ネット際でプレーするポジション)をやっていてボールが迫ってくることに慣れているので、ポジション決めの時にキーパーを希望しました。防具を付けていても、ボールが当たると痛いです。(笑) 股抜きを狙われてゴールされると本当に悔しいです…。でもその分、相手のシュートを止めるとチームを助けることが出来た実感もあり、何よりも嬉しいです!とラクロスの魅力をキラキラした表情で語ってくれました。 ラクロス部が活動するペースは?練習や試合のことも聞きたい! ラクロスに魅せられて入部した部員たちが、どんな風に活動しているのかTさんに教えてもらいました。 ラクロス部の活動は、平日2回と土曜日の週に3回です。ジョギングから始めて、パスやシュートの練習を約2時間行った後、ミーティングで締めくくります。雨の日はシンジョの体育館を予約して筋トレなどトレーニングをします。1回生の時はコロナ禍の影響でほとんど活動できなかったので、今はみんなで練習できることに喜びを感じています。 ラクロス部は今、部員数が少ないので、土曜日は関西の他大学と合同チームを組んで練習や試合をしています。合宿で静岡へ行った時は、たくさんの大学が集まって試合をしました。練習中に初対面の他大学の学生とコミュニケーションを取ることは難しい部分もありますが、練習が終わる時にはもう仲良くなっていますね(笑) 練習後はお互いの大学のことや就活などの情報交換をしたり、学外の人とのつながりが増えることもひとつの魅力だと思いますね。 合同チームでの練習は楽しく充実! 試合中の写真(写真手前 シンジョラクロス部、奥 他大学ラクロス部) ラクロス部ならでは!シンジョ内外でのかけがえのない経験  これまでのお話から、練習や試合を通してたくさんの出会いがあり、充実している様子が伝わりました。Tさんは管理栄養士養成課程に所属していて、実習や課題などで忙しいイメージがありますが、部活と勉強の両立する上で大変だったことはないか聞いてみました。 部活の後の勉強は時間的にも大変かもしれないですが、部活に入っていたからこそ、身近に相談出来る先輩がいてくれました。入部した1回生の時は授業がほとんどオンラインだったのですが、レポートの書き方がわからず困っていたところ、同じ学科の先輩が助けてくれました。それからも、学年が上がるとどんなペースで授業や実習があるのかなど、先輩の経験を教えてもらったからこそ計画を立てて勉強と部活を両立できています。 また、ラクロス部は日本学生ラクロス連盟に登録し、関西地区のチームとして所属しています。そこでは同じように登録しているクラブに所属する学生が、大会運営や関連した業務を力を合わせて担当しています。これだけ大きな組織に所属して活動できることはこれまでなかったので、本当に良い経験になっています。学科での学びも大切ですが、社会人経験に近いものが得られていると実感しています。 最後に、シンジョの新入生や、高校生に向けて一言お願いします! クラブ活動が出来るのは大学が最後のチャンスだと思うので、何かしらの団体に入ることをおすすめします!ラクロス部は初心者大歓迎!協調性が身につき、学生生活も楽しくなります!気軽に来てください!私達が全員で教えます! この投稿をInstagramで見る 神戸女子大学 ラクロス部 2023(@kwu_lax_2023)がシェアした投稿 新入部員の受け入れ態勢バッチリなメンバーが新入生のみなさんの見学や問い合わせをお待ちしています!シンジョの周辺情報や所属部員の時間割など、新入生のお役立ち情報も満載のラクロス部instagramはこちらから

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

神女サポート

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2023.3.7

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

本当においしいコーヒーを知ってもらいたいという想いから、兵庫県の大学では唯一となるコーヒー同好会を立ち上げたMさん。今回は、シンジョの学生課外活動助成金制度「神女support」を活用し、地域での交流会を実現したときのお話を中心にインタビューしました。 人生を変えたコーヒーとの出会い ――昔からコーヒーが好きだったんですか? コーヒーを好きになったのは高校2年生の頃からなので、実は最近なんです。以前はほとんど飲んでいなかったのですが、父に連れて行ってもらった喫茶店で飲んだドリップコーヒーのおいしさに感動して、そこからのめりこんでいきました。はじめはクラスの友人に私が淹れたコーヒーをふるまう程度でしたが、それをきっかけにコーヒーを飲めるようになった子がけっこういました。コーヒーを好きになってもらえたことがすごく嬉しくて、それから地域の方や東北で被災された方々にコーヒーを提供するボランティア活動を始めました。同時に、大学でもより多くの方にコーヒーの魅力を知ってもらう活動ができれば良いなと考えていました。 ――コーヒーは「個人で楽しむもの」というイメージがありますが、Mさんは誰かと一緒に楽しむなど「外に向けての発信」に魅力を感じていたんですね。それが「コーヒー同好会」の活動にもつながった? はい。普段は豆の種類や挽き具合、淹れ方を変えるなど飲み比べをして味を研究していますが、他大学のコーヒーサークルとも交流し、勉強会を開催することもありますね。できれば「地域の方を中心にコーヒー好きを増やしていきたい」という想いもあったのですが、同好会発足時には、資金面やノウハウなど、さまざまな課題があったので、実現したくてもできないと思っていました。そんなとき、顧問の先生から「学生課外活動助成金制度(神女support)」で支援が受けられるかもしれないことを教えていただいたんです。 学生課外活動助成金制度(神女support)って? 学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援することで、「自立心・対話力・創造性」をもった人材を育成することを目的としたシンジョ独自の制度。ボランティアセンターの設立や子ども向けイベントの開催など、活動に必要な資金の助成を受けることができる。 詳しくはコチラ!  神女supportで広がった地域交流の夢 ――神女supportをどのように利用されたのか教えてください。 締め切り直前のギリギリに応募したことを覚えています。採択後は同好会のメンバーと話し合いを重ね、やりたいことを少しずつ具現化していきました。そして、同好会の設立2年目となる2022年には、大学の近くにある須磨離宮公園に場所をお借りして、コーヒーショップを出店することが決まりました。もちろん、みんな出店経験はありませんので、わからないことだらけです。新型コロナの影響もあり、会う機会も限られていましたが、ZoomやLINEで話し合い、一つひとつ検討していきました。 ――苦労もあったなか、イベントはうまくいきましたか? 結果としては目標販売数を達成でき、満足いただけるおいしいコーヒーを提供できたのではないかと思っています。嬉しかったのは、親子でお越しくださった方に「今まで娘はコーヒーがまったく飲めなかったんだけど、このコーヒーは飲んでいました。本当においしかったです!」と言っていただいたことです。豆の原産国の選定から、焙煎、抽出まですべて自分たちで決めたのですが、おいしいものが提供できているか不安な気持ちがありました。なので、その言葉が聞けたときはすごく嬉しかったですし、励みにもなりました。 ――焙煎からされているとは、徹底して取り組まれているんですね。 そうなんです。せっかく地元の方にコーヒーを販売するからには、豆本来の味わいを感じてもらいたいと思っていました。そうなると専用の器具が必要なのですが、なかなか手が出ない価格で。本来ならあきらめてしまうところを、神女supportを利用して購入させていただきました。淹れる人が違っても安定した味が出せるエアロプレスや、雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルを使用することで、私たちがこだわった味をスピーディーに同じ品質で提供することができました。資金面でのサポートが受けられるのは、学生の私たちにとってはとても大きいです。ビジネスなら売上や利益を第一に考える必要がありますが、私たちはあくまでも地域貢献としてコーヒーの本当のおいしさを伝えていくことに注力することができました。そういった点でも、神女supportはありがたいですね。 ――たしかに、売上を求めすぎて本来の目的を見失ってしまっては意味がないですよね。 はい。ですから私たちはもう一つの地域貢献として、須磨離宮公園での出店後に余った豆を活用して、地域の福祉施設で高齢者の方々にコーヒーの無料提供を行いました。当日は3カ国の豆を用意し、飲み比べを実施。香りや後味の違いを実感していただけたと思います。さらに、ただふるまうだけでは面白くないので、高倉台の良いところを一つ書いてもらうことにしました。それを学園祭で展示することで、地域の魅力を発信することもできました。 たくさんの人に感動を味わってもらいたい ――出店イベントを経て、どんな経験が得られましたか? まずは、須磨離宮公園での出店や近隣住民の方へのコーヒーの提供など活動を通して、地域の方々と交流できたことがとても大きな経験になりました。ただ、実際にイベントを体験することで自分たちに足りていなかったことも見えてきたんです。一番は開店に必要な物品をそろえることでした。私が日頃通うコーヒーショップの方にもご協力いただきながら、できる限りの準備をしたのですが、それでも当日になって「あれが足りない、これが足りない」となって(苦笑)。でも、その反省はしっかりと次回に活かし、これまでに同様のイベントを3回実施することができました。リピーターになっていただいた方もいますし、SNSでの宣伝効果もあってか、回を重ねるごとに足を運んでくださる方が増えていると実感しています。 ――まだまだ夢が広がりますね。Mさんは現在4回生ですが、大学卒業後はどうされる予定ですか。 バリスタになりたいという夢があります。シンジョの管理栄養士養成課程に入学したのも、「栄養」という付加価値は、バリスタを目指す人たちのなかでも埋もれずに戦っていける武器になると考えたからです。今は大阪にあるコーヒーの卸会社に内定をいただきました。入社後はセミナーなどを通してコーヒーの魅力を社会に発信していけたらと考えています。将来的には、コーヒーのコンサルティング業を行い、おいしいコーヒーに出会うきっかけをたくさん創り出すお仕事がしたいです。「他のどこよりもMさんのコーヒーで良かった」「Mさんだから選ぶ」と言ってくれる人が増えるよう、自分の個性を見つけて磨いていきたいです。実はその一歩として、今、同好会の友人たちとオリジナルのコーヒーを販売しようと思っているんです。須磨の海をイメージした、朝に飲みたいと思ってもらえるブレンドをめざしていて、飲みやすくさわやかな味わいに仕上がりました。まずは、須磨離宮公園で試飲会を行い、お墨付きをいただけたら実際に販売する予定なので、多くの方に楽しんでいただきたいです。 2022年11月取材※取材時4回生

管理栄養士と栄養教諭、2つの資格取得を目指す学生にインタビュー!

特集

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2023.1.6

管理栄養士と栄養教諭、2つの資格取得を目指す学生にインタビュー!

今回は管理栄養士養成課程から、食のプロである管理栄養士と、子どもたちに食の楽しさを伝える栄養教諭を目指す在学生にお話をお聞きしました。 小学校での食の経験が、栄養教諭を目指す原点に。 ――栄養教諭を目指すようになったきっかけを教えてください。 食に対する関心が芽生えたのは小学生のときでした。公立の小学校でしたが、給食がバイキング形式だったり、季節の行事に関する内容だったり。食育の授業にも力が入っていたんです。それが当たり前の環境で育ってきたのですが、中学、高校と進むにつれて小学校で得られた食の経験は栄養教諭の先生がすごく努力されたからだと気づきました。おかげで嫌いな食べ物もほとんどなくて。いろんな食材を食べることができるってすごいことだと。自分もそんな食の経験を子どもたちに提供したいと思い、栄養教諭を目指すようになりました。 ――大学選びでは何が決め手になりましたか? 大学は栄養教諭の免許が取れるところを志望していました。私は高校では文系だったのですが、シンジョの管理栄養士養成課程は文系科目でも受験することができ、入学後も管理栄養士に必要な生物や化学を基礎からフォローしてくれる授業があるところに大きな魅力を感じていました。また、近隣の女子大では附属高校から入学する学生が多く、入学時にはその学生同士のグループができていることがあると聞き不安だったのですが、シンジョには附属高校がないので、ほとんどが初対面から始められるところも魅力でした。 ――管理栄養士としての専門的な知識や技術はどのように学んでいきましたか? 1・2回生の間に、食材についての知識や栄養計算など、現場で必要とされる基礎となる知識を授業で習いました。また、調理実習も1回生のうちからあり、いろんな食材に触れて、調理技術を身につけるところから学びました。個々の授業で学んだ専門知識を実習で少しずつ実践と紐づけ、積み上げていくことができ、着実に成長している実感がありました。 ――高校は文系とのことでしたが、実際に入学した後の授業はどうでしたか? 「管理栄養士のための化学・生物」という授業では、管理栄養士になる上で必要な専門的な知識を学びました。こちらは必修科目なので全員が受講するのですが、私はそれに加えて「特別化学・生物」という選択科目も受講しました。理系の高校で学ぶような基礎からしっかり学ぶことができ、生物・化学に自信がない学生はこの授業を受けていましたね。大学によっては自力でカバーしないといけない部分だと思いますが、丁寧に教えてもらえるのはすごくありがたかったです。よく友人と得意な分野を教えたり、質問し合ったりしていました。一緒に目標に向けて頑張る仲間ができたのも心強かったです。 ――管理栄養士養成課程では大量調理の実習もあると聞きました。 はい、まさに一番印象に残っている実習です。3回生のとき給食経営管理実習室で大量調理を経験しました。5~6人の管理栄養士役と20人ほどの調理役に分かれ、50人分の給食をつくるという授業です。管理栄養士役は、栄養価のバランスを考えて献立を作成し、発注から調理まですべてを担当します。栄養価ももちろん大切ですが、食事なので見た目も良く、味もおいしく、食品ロスがない食べきれる量で…と考えないといけないことが多くて。1、2回生で学んだことを総動員して献立を作成しました。大変でしたが自分が学んできたことが力になっているなと実感できた実習でした。 ――大人数で大量調理はすごく大変そうですが、やりがいもありそうです。 実習では管理栄養士役と調理役を週ごとに交代して行いました。管理栄養士役のときは自分が手を動かすのではなく、調理役のメンバーにいかに動いてもらうかに注力する必要があるのですが、これが本当に難しかったです。20人の担当を割り振って、指示をするための計画書をつくって挑んだのですが、実際にやってみると早く作業を終えて手が余ってしまう人がいたり、管理栄養士役の学生ではなく先生に質問する学生がいたりと反省点が多かったです。 ダイナミックな大量調理が体験できる「給食経営管理実習室」 学校、事業所、福祉施設、病院などの特定給食施設で、ニーズや栄養・食事計画、献立、サービスのあり方など、給食を運営し管理するための体験学習をします。100食以上の大量調理に対応できる設備で、現場の雰囲気を感じながら技術を磨くことができます。 栄養教諭としてのスキルを身につけながら、夢を再認識。 ――教職課程ではどのような授業がありましたか? 教職課程の必修のなかに、模擬授業のような形で食育を経験する授業がありました。テーマや対象を自分で決められるもので、私は大学生を対象に栄養の偏りや食に対する興味喚起をテーマに授業を行いました。料理のイラストの裏に栄養価を記したカードを使ったのですが、小学生を対象にした学生はカルシウム量を数値ではなく骨のイラストで表すなど、見せ方に工夫の仕方が見られました。自分で一から授業を考える経験はもちろん、他の学生の授業を見られたことも、すごく勉強になりました。 ――周りからも良い刺激があったんですね。同じように教職を目指す学生は多かったですか? どちらかというと、管理栄養士として現場で活躍することを目指している学生がほとんどなので、私の学年では教職志望は5人ぐらいでした。でも、教職の授業で一緒になることが多かったので自然と仲良くなりましたし、授業以外でも一緒に模擬授業を披露し合ったり、ときには励まし合ったり。同じ目標を持つ者同士、助け合いながら頑張っています。 ――4回生の教育実習では、どのような体験をされたんでしょうか? 4回生の6月に母校へ教育実習に行きました。栄養教諭の実習は1週間しかなく、他の科目と比べると授業の時間は少ないと思います。私は一度だけ授業を担当したのですが、話し方や板書の書き方に具体的なアドバイスをいただきました。板書の書き方ひとつで意味が伝わらなくなってしまうこともあり、児童に教える立場として重要なスキルだと実感しました。 ――児童たちの授業での反応は? とにかくかわいかったです!児童から「先生に教えてもらったことを家でも実践したよ!」と報告を受けたときはとても嬉しかったですし、教師の仕事は子どもたちにこんなにも影響を与えるんだと新鮮な驚きもありました。4回生では、実習に就職活動、卒業論文と大変だったのですが、教育実習を体験して、栄養教諭になりたい思いを再確認できたことは本当に良かったです。自分がなりたいだけでなく、子どもたちの未来のために「どんな栄養教諭になるべきか」を考え直すきっかけにもなりました。これからも管理栄養士の国家試験合格を目指して頑張ります! ――将来は、どのような栄養教諭になりたいですか? 自分が小学生のときに経験したような「食の楽しさを伝える」食育を大事にしたいです。でも、そのためには、まず安心安全な給食がないと成り立たないんですよね。シンジョで栄養教諭の仕事についての理解が深まったことで、その奥深さを知れたことは私にとって大きな経験になりました。子どもたちにおいしい給食を提供するための土台から、これからもしっかりと学び続けていきたいと思います。 これからの社会に欠かせない「食」のリーダーを養成! 管理栄養士養成課程 食の多様化や少子高齢化が進む現代では、教育、医療などさまざまな現場で「食」が重要視され、そのエキスパートである「管理栄養士」の需要も高まっています。シンジョの家政学部管理栄養士養成課程では、資格取得のサポートはもちろん、専門的な知識の習得や現場さながらの実習が体験できる最高の環境を用意。食の分野をリードする「管理栄養士」を養成します。 詳しくはこちら! 2023年1月取材 ※取材時4回生

兵庫県の大学で唯一のコーヒーサークルが神戸女子大学にあるらしい!

特集

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2022.11.14

兵庫県の大学で唯一のコーヒーサークルが神戸女子大学にあるらしい!

神戸女子大学コーヒー同好会を立ち上げた代表者にインタビュー! 2022年10月29日(土)、30日(日)に神戸市の商業施設コトノハコ神戸で開催された、SDGsをテーマにしたコーヒーイベント「VOLCAFE COFFEE EXPO 2022」に本学のコーヒー同好会が参加しました。今回はその代表である管理栄養士養成課程4回生のMさんにお話を伺いました! ―コーヒー同好会を立ち上げられたきっかけを教えてください。 実は、昔はコーヒーが嫌いだったんです。高校2年生の時に父と行った喫茶店で飲んだものがとてもおいしくて、それ以来大好きに。その経験から本当においしいコーヒーをみんなに広めたいと思うようになりました。高校生の時は道具を家から持参して、休み時間に友達に振舞ったり、公民館などで振舞うことができるようなボランティアに参加したりしてたんです。そのような活動をより大きな規模で行いたいと思い、この同好会を立ち上げました。 ―コーヒー同好会にはどのような学生がいらっしゃいますか? 一言で言うと、探求心の強い学生が集まってくれています。私たちの同好会のメンバーのうち、9割ほどは好奇心からの入会で、入った当初はコーヒーの知識をほとんど持っていないんです。それでも入会後は、私の説明を真剣に聞いて議論してくれたり、外で飲んだコーヒーに関する情報を同好会に持ち込んできてくれたりと、とにかく知識を取り込もうという意欲を常に感じています。 代表Mさんと同好会のメンバーのみなさん ―コーヒー同好会では、普段どのような活動を? 普段は主に飲み比べを行っています。コーヒーは使用する道具や豆、挽き方や焙煎方法によって無数に違いが生じるので、この活動を行うことでその豆に最も適した淹れ方を研究しています。それ以外にも今回のように、なにかイベントがあれば積極的に参加しています。 学内では、随時希望者向けに見学会も行っています。 ―今回のイベントではどのようなコーヒーを? この『VOLCAFE COFFEE EXPO 2022』では17か国の豆から1つを選び、その魅力を最大限に引き出すことが求められています。今回私たちは華やかな酸味が特徴のホンジュラス産を選びました。そのため、酸味を活かしつつも、それが苦手な方にも飲んでいただけるバランスのいいコーヒーを提供しています。 ドライフルーツのような華やかな香りが漂う上品なホンジュラス産のコーヒー。一番の特徴といわれる酸味はフルーティで爽やか。 ―淹れ方にはどのような工夫を? 打ち合わせを始めた当初は、ハンドドリップでの提供を考えていたのですが、それだと淹れる人やタイミングなどにより味が安定しませんでした。そこで『エアロプレス』という専用の抽出器具を用いて、抽出にかかる工程数を減らしブレを最小限にしています。他にも雑味を抑えるために『フジローヤル みるっこ』という微粉(雑味の原因)が出にくい電動ミルを用いて豆を挽いて、より多くのお客様に美味しいコーヒーを提供できるようにしています。 ―今回のイベントは全国各地の大学のコーヒーサークルが参加しています 今回のイベントは私達を含めて全国から17大学が参加しています。それぞれの大学が選んだ豆の特徴を最大限に引き出すために研究し、今日を迎えているのでどこの大学のコーヒーも本当に美味しいです。他大学のコーヒーサークルの方もコーヒーへの熱量がすごいので刺激を受けますし、色々な情報交換が出来ています。これまでも近隣の他大学との交流はありましたが、今日をきっかけにもっと交流を広めていきたいですね。 ―今後の目標を教えてください 今までは同好会の活動を通して、より多くの人たちにコーヒーを飲むきっかけを作りたいと思っていたのですが、将来は、在学中に取得予定の管理栄養士の資格を活かしてコーヒーコンサル業を行い、街中にあふれるコーヒーの質をさらに底上げしたいと考えています。そのためにはまず、バリスタの大会で優勝して影響力をつけたいと思います! 『人と人が珈琲で繋がる、広がる』をモットーに、精力的に活動するシンジョのコーヒー同好会。今後の活動予定などは同好会Instagramからチェックしてくださいね!

【神戸女子大学×コープこうべ】野菜を丸ごと使った食品ロス削減レシピ

特集

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2022.11.9

【神戸女子大学×コープこうべ】野菜を丸ごと使った食品ロス削減レシピ

皆さんは『食品ロス』という言葉をご存じですか?本来なら食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことで、日本では年間522万トンが廃棄されています。「世界のどこかでは、飢餓で苦しむ人がいるのにもったいない!」そんな熱い気持ちで立ち上がったのが、家政学部管理栄養士養成課程に所属するIさんとKさんです。なんと、コープこうべに電話をかけ「食材の皮や芯もムダにしないレシピを考案するので、アプリで紹介してほしい」と直談判したそう。今回は、アプリの開発に携わったコープこうべの宮下さん(写真左から2人目)を須磨キャンパスの調理室にお招きしてお話を伺いました。 写真左からコープこうべ田川さん、宮下さん、 管理栄養士養成課程 Kさんさん、橋本准教授 『食品ロス削減の日』にどうしても間に合わせたい!意欲とパワーが大人たちを動かした!! 今回の取り組みはどのような経緯で実現したのか教えてください。 宮下さん――― 今年の8月頃、コープこうべの問い合わせ窓口に2人が電話をくれたんです。コープこうべアプリの中に、最大1週間分の献立を自動作成し、かつ食材も注文できる『こんだてアシスト』という機能があるのですが、そこに料理を掲載させてもらえませんか?と。突然だったので、驚きました。 Iさん――― きっかけは、10月30日が『食品ロス削減の日』だと知ったからです。当日に合わせて、私たちも何かできないかって。シンジョの地域連携推進事務室に相談したらコープこうべさんの連絡先を教えてくれたので、ネットでもいろいろ調べて…。とにかく話を聞いてほしい!という気持ちでした。 宮下さん――― すばらしい行動力ですよね。 Iさん――― 授業で、日本の食品廃棄量の多さについて取り上げられていたのが気になって。個人的には賞味期限が過ぎる前に冷凍保存するとか、皮や芯も工夫して食べるなどは以前から当たり前にしています。今回も一般的には捨てられてしまう部分を使って、レシピを考えたらどうかと思いついたんです。 Kさん――― 私は、好きなアイドルがインスタグラムで「地球温暖化の原因の1つが食物を可燃ごみとして燃やすときに出る二酸化炭素だ」と訴えていたのを見て、このままだとヤバイかも!と未来に不安を感じて。私たちが情報発信することで、何かが変わるかもしれないと思いました。 宮下さん――― コープこうべアプリの『こんだてアシスト』は便利なサービスなのですが、昨年4月にリリースして、まだまだ認知度が低いのが悩み。大学生が考えたとなれば、同じような若い世代の方も興味を持ってくれるでしょうし、食品ロスへの意識が高まるチャンスにもなる。この取り組みをアプリの開発パートナーの株式会社ミーニューさんに相談したところ、一緒にやりましょう!と協力してくださることに。そしてさっそく、新メニュー検討のためのオンライン会議に、彼女たちにも参加してもらいました。 初めてのオンライン会議への参加。そして厳しい現実に直面するが… 企業で働く社会人の中に混ざって意見するということはとてもハードルが高いように思いますが、いかがでしたか? Iさん――― 幹部の方々が画面にズラッと並んでいるのを見て緊張しましたが、どうしてもやり遂げたかったし、無理を言ってお願いしたことなので頑張らなくちゃ、と気合が入ったのを覚えています。 宮下さん――― 8月の会議では、「『食品ロス削減の日』に公開するとなると、来週にはレシピを提出してもらわないと間に合わない」と、時間のなさが問題視されましたが、本当に次の週に10品を提案してくれました。大変だったでしょう? Kさん――― はい(笑)。でも、やりがいの方が大きかったです。ただ、10品すべてが不採用になった時は、残念な気持ちが少しありましたが、すぐに切り替えて新作レシピを考え始めました! 宮下さん――― こんだてアシストは、毎日忙しい主婦の献立作成をアシストする、というコンセプトのサービスです。レシピはたくさんの組合員さんの目に触れるので、レシピの作りやすさや調理時間、食材の種類なども考慮が必要です。 なにより、お二人にも自信を持って「これは私たちが考えたレシピです!」と言えるオリジナリティがあるものを練ってほしかったので、簡単にはOKが出せなかったんですよね。 絶対にあきらめない気持ちを持ち続け、最後は先生のアドバイスが突破口に! 10品を提案した後、再びレシピを考案することになりましたが行き詰まりませんでしたか? Iさん――― 何がいけなかったのか悩んで、管理栄養士養成課程の橋本先生に相談しました。 Kさん――― 先生からは「肉汁を吸ってくれるように、高野豆腐を使ってみたら?」とか、「子どもでも食べやすいように見た目を工夫したら?」など、すごくわかりやすくアドバイスをしてもらえたので、次で決めるぞ!と意欲がわきました。 宮下さん――― 10品が不採用になった次の週の会議で、全く違った5品を提案してくれて。これなら大丈夫!と思えるレシピばかりだったので、今回はすべて採用になりました。2人の熱意の勝利ですね。 『ごま香るナムル』『ブロッコリーと人参とちりめんの佃煮』『甘酢餡で食べる紅白シュウマイ』の3品を実食! インタビューを受けながら実際に採用されたレシピを調理して振舞ってくれました。それぞれのレシピのこだわりを教えてください。 Iさん――― この『紅白シュウマイ』は甘酢餡を後付けにして、見た目も楽しんでもらえるようにしています。 Kさん――― 『ブロッコリーと人参とちりめんの佃煮』には、いつもなら捨てられる部分の人参の皮やブロッコリーの茎が入っています。実は栄養価が高くておいしい茎や皮の歯ごたえも楽しんでもらえると思います。 Iさん――― 『ごま香るナムル』は、ほうれん草は根元ごと、人参と大根は皮ごと使っています。いろいろな食感が楽しめるし、ピーナッツが味のアクセントになっています。 作っていただいたレシピはどれも本当においしくて、感動しました。おふたりが考え、自ら行動を起こした積極性はまさにシンジョの姿勢そのもの!考案したレシピを通じて1人でもたくさんの方に「食品ロス削減」の活動を知ってもらえることを願っています。

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