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就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

教職支援

24

2023.1.6

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

英語力を高めようと国際教養学科に入学し、将来の道を模索していたTさん。3回生の教育実習で子どもたちの姿に感動し、教師という目標を見出すことができました。教員採用試験に向けては周囲よりやや遅れてのスタート。不安もありましたが教職支援センターの職員や先生が親身に支えてくれたおかげで、自信をもって試験や面接に挑むことができたそうです。 教師を目指すきっかけは、子どもたちとの出会い ――公立中学校英語教諭の内定獲得、おめでとうございます!国際教養学科に所属されていますが、入学当初から教員を目指していたんですか? いえ、実は教員を目指すようになったのは、シンジョに入学してからなんです。国際教養学科を選択したのは、「英語を話せたら格好良いだろうな」という憧れからでした。入学当初は将来の目標が定まっておらず、漠然と英語を使う仕事ができたらと思っていました。親の勧めもあって教職課程を履修することにしたのですが、もともと子どもと関わることに苦手意識があったので、自分に教員は向いてないだろうなと思い込んでいたんです。 ――意識が変わって、教職を目指すようになったきっかけを教えてください。 3回生の11月頃に英語科指導法の先生から勧められて、神戸市の中学校で授業の支援や補助などを行う「スクールサポーター」に参加したんです。そこで初めて子どもたちと深く関わることになったのですが、活動を始めてみると勉強にも部活動にも一生懸命に取り組む中学生の姿に感動しました。みんなとても生き生きしていて、いつしか彼らの虜になっていたんです。その後の教育実習でも子どもたちの温かさに触れ、ますます教員という仕事の素晴らしさを感じるようになりました。こうした出会いが大きなきっかけになって、私の目標は先生一本になったんです。 不安に寄り添い、背中を押してくれた教職支援センター ――教員になることを決意した後は、どのように準備を進めていったんですか? 本格的に準備をスタートしたのは3回生の3月頃でした。周囲の同学年の学生たちは教員採用試験の対策を既に進めているタイミングでしたね。まずは「教職支援センター」でスタッフの方にどういう対策をして、どんな勉強をするべきかを相談して、アドバイスをいただきました。国際教養学科の先生方には語学学習のサポートや進路相談にのっていただきました。 ――具体的にどんな試験対策を実践してきたか教えてください。 最初に取り組んだのは一次試験を突破するための筆記試験対策でした。国・数・英・理・社や時事問題をはじめとした一般教養、教育原理・心理・法規等の教職教養、そして私の専門教科である英語の対策をしました。特に英語は専門教科だからこそ幅広く深い知識が必要だったので、高校時代の文法書や辞書を必ず横に置きながら過去問を解いていました。二次試験の面接・模擬授業対策にも力を入れ、教職支援センターの先生方にはたくさん練習に付き合っていただきました。 ――時間が限られたなかでは苦労もあったと思います。どう乗り越えましたか? 苦戦したのは自己分析でした。自分の強みや個性がわからず、「私の良いところってあるんだろうか…」と悩んでいました。自身を客観的に見つめ直すため部活動やボランティア活動、プライベートの記録を見返したり、先生や友人に相談したり。その結果、自分の良さを少しずつ見つけていくことができました。さらに私は面接もすごく苦手で、普段の力が出せずにつらい思いをした経験があったんです。そんな不安や悩みを教職支援センターの方に打ち明けると、「じゃこうしてみよう」とか「こうしてみるといいんじゃない?」と一緒に対策を考えてくださって。いつでも相談できる心強い存在がいたことが安心感につながり、面接への苦手意識もやわらいでいきました。 ――試験対策をするなかで、成長を感じた部分はありましたか? 最も成長したところは、自分に自信をもてるようになったことです。試験勉強や試験の本番では、嫌でも自分と向き合わなければなりませんでした。周囲と比較して「自分はダメだ」「教員に向いてないかもしれない」と落ち込んだり、自身の力不足に歯がゆい思いをしたりしたこともありました。でも、その悔しさをバネに「じゃあ私は人一倍、努力をしよう!」と気持ちと行動を切り替えていったんです。その努力の成果が少しずつ実感に変わったことで「自分はできる」という自信が生まれ、面接などでも自らの強みを自分らしく表現できるようになりました。 ――教職専門の「教職支援センター」があって良かったと感じたところは? 教職支援センターの先生方は、学校現場の経験が豊富なので、各自治体が求めるスキルや人材などの傾向を把握されています。その上で、個々の目標に応じたアドバイスや指導をしていただけるので、効率的に試験対策を進めることができました。また、悩みや不安の相談にも応えてくださるので、教員を目指す上で大きな支えになりました。シンジョの最大の魅力は学生と先生との距離が近いことです! 学生一人ひとりを大切にしてくださる先生ばかりで、悩んだときや落ち込んだときだけではなく、うれしいときも私たちの話を親身に受け止め、共感してくださいます。私は親元を離れて大学生活を送っているのですが、いつも家族が身近にいるような安心感と心強さを感じています。 教職支援センターの多彩なプログラム 教職支援センターでは1回生の早期から、教職課程履修説明会や教採(教員採用試験)対策講座などを実施。4年間を通して定期的なガイダンスやイベントなどを展開し、充実したプログラムで在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしています。 詳しくはコチラ! 生徒の自信を引き出し、みんなを主役にできる先生に ――春からの教員生活に備えて意識的に取り組んでいることはありますか? 英語力をより高めるために、TOEFLのスコアアップと英語検定1級の合格を目指して勉強しています。大学で学んだことを授業づくりに活かすために、学生のうちにボランティア活動や海外旅行なども数多く経験したいと考えています。 ――将来はどんな先生を目指し、どのような人になりたいですか? 子どもたちに自信を与えられる先生になりたいですね。教育実習で授業をする前に「私は英語が好きだけど、授業中に当てないで」と言ってきた生徒がいました。その姿が自信のなかった過去の自分と重なり、「すべての生徒に自信を与えられる先生になりたい」と思うようになりました。私が教壇に立つときは、生徒の間違いを責めず、一緒に楽しみながら学び、教室にいる全員を主役にできるような先生でありたいです。そして、人生においても常に謙虚で学び続ける姿勢を保ち、倒れても何度でも立ち上がって前進していけるたくましさを身につけたいですね。 2022年11月取材 ※取材時4回生

【国際教養学科×マスコミ】就活で成功できたカギとは!?

キャンパス

842

2022.7.29

【国際教養学科×マスコミ】就活で成功できたカギとは!?

今回は、グローバルな視野を育てる国際教養学科から、情報発信を担うマスコミ業界に就職が決まった在学生にお話を伺いしました。 マスコミへの就活を決めた、ある映像 ――内定獲得おめでとうございます! マスコミ業界に就職されるそうですね。どんなお仕事なんですか? 地元・鳥取県にあるケーブルテレビ局です。詳しい部署はまだ決定していなくて、入社後、適性に応じて配属が決まります。 私の希望は、報道部。ここでは「ビデオジャーナリスト方式」というシステムが採用され、自分が現場で取材した映像を編集し、原稿を執筆してナレーションを入れるまで、全て一人で行います。私はどちらかと言うと、スタジオでニュース原稿を読むより、実際に現場に出て、自分の目で見たこと、肌で感じたことを視聴者に届けたいので、とても楽しみです。 一般的にはアナウンサーが原稿を読み、カメラマンが撮影し、その映像を編集がまとめるというイメージですが、それを全て一人で受け持つなんてすごい! やりがいがあって面白そうですね。もともと報道志望だったんですか? 直接のきっかけは、2回生の時に多文化共生の授業で見た、技能実習生の映像です。日本で技能実習生として働く彼らは、四季のある生活、和の文化など、日本に強い憧れを持って来日します。しかし実際は、朝7時から夜11時まで工場で過重労働させられ、劣悪な環境下で暮らしています。その映像を通して、自分が全く知らない日本の現状に驚きましたし、それを伝えるマスコミの発信力の高さにも興味を持ちました。 ――国際教養学科の学びが報道を目指すきっかけになったんですね。他に大学の授業の中で報道に役立つものはありましたか? はい、国際教養学科のカリキュラムの中で、毎回気になる海外のニュースをピックアップし、要約して自分の意見を述べる授業があるんです。数人のグループで発表し合うので、自分以外のメンバーから世界中のさまざまなニュースを知ることができるし、同じニュースをピックアップしても人によって受け取り方が違うので、多角的に物事を捉える力が付きました。その点は、報道部で企画を考えたり、原稿を制作したりする上で役立ちそうです。 自分で見つけた、私らしい伝え方 ――具体的に、どのように就活したんですか? シンジョからマスコミ業界に進む人は珍しいので気になります! 3年生になって就活を意識しだしてから、まずアナウンススクールに通い始めました。私は現場に出たいという思いが強いので、発声練習や原稿読みといった基本的なアナウンス技術に加え、ニュースに対する意見を交換するなど、感情や状況を言語化する内容のスクールを選びました。他の受講生もやる気のある人ばかりで、すごく刺激になりましたし、話し方や物事の表現について、参考になる点はどんどん吸収させてもらいました。 ――さすが人気のマスコミ業界、準備が早いですね。3月1日の情報解禁後は、どうしたんですか? いえ、私なんて遅いくらいです。早い人は高校生の時から通っているんですよ。 情報解禁後は、気になる企業にエントリーしました。私の場合、地元・鳥取県の企業で、報道に携われるところ、とかなり条件を絞ったので、エントリーした数はそんなに多くありません。 ――最近はコロナ禍の影響で就活もオンライン化が進んでいるそうですね。 そうですね。私も、一次、二次、最終試験と、面接は全てオンラインでした。直接職場に行けず、他の応募者の様子が分からないので、「みんなはどうしているんだろう?」と気になりました。 ――たしかに、不安になりますね。 でも、面接中はできるだけ周囲のことは気にせず、自分の面接のことに意識を集中させました。相手からどう見られたいか。そのことだけを考え行動したので、あまり不安を感じることはなかったですね。 ――素晴らしい! ちなみに、どういう印象を与えようと考えたんですか? 報道志望だったので、「行動的」で「積極的」な印象を与えたいと思いました。特に二次試験の自己PRは、自分で30秒間のPR動画を作って提出する課題だったので、大学4年間所属していた「よさこい踊り」の学生チームの衣装を着て踊りました。 ――高知県のよさこい祭りがベースになった踊りですね。「YOSAKOI」という名前で全国にダンスチームがあるとニュースで見たことがあります。あの踊りなら、たしかに躍動感があってピッタリですね。 30秒って結構短いので、普通に話しているだけでは印象に残らないんです。他の就活生と差をつけたいと思い、前半の15秒間は元気に踊り、後半はチームの練習について、「夏の炎天下5~6時間踊り、毎日水を3ℓ飲みながら練習しました」「おかげですごく日焼けしました」など、具体的な内容を盛り込み一生懸命さをアピールしました。 ――内容の構成から台詞まで全部自分で考えたんですか!? もう実際の「ビデオジャーナリスト方式」と一緒ですね。 それと、話し方にも気を配りました。手振り身振りを加えたり、内容によって声の高さを工夫したり。 ――声の高さで印象が変わるんですか? はい、声の高さで印象が変わります。私は在学中、小学校の学童でアルバイトしていて、児童に大事な話をする時は、わざと低い声で話すようにしていました。説得力が増すのか、みんな普段以上によく聞いてくれるんです。 それと、もう一つ気を付けたのは口の動き。大きく開けた方が明るい表情になるので、撮影後の動画を見ながら何度も口の動きをチェックしました。納得いくものが撮れるまで、全部で100テイクぐらい撮り直したんじゃないかな。 ――100テイク! すごい数ですね。でも、やっぱり納得いったものを提出したいですもんね、お気持ちは分かります。それだけ頑張ったら、合格の瞬間は相当嬉しかったのでは? そうですね。私はかなり幅を絞って就活していたので、希望通りの会社から内定をもらうことができ心の底から嬉しかったです。 憧れのマスコミ業界で叶えたい夢 ――配属先は未定とのことですが、入社後にしてみたいことはありますか? 鳥取県は、人口流出が大きな課題になっていて、実際に地元の人たちも「魅力がない」と言っています。たしかに、神戸の都会生活に慣れた私から見ても交通の便が悪く、住みづらさを感じる部分はあります。 でも、その一方で「子育て王国とっとり」を掲げ、子育て応援パスポートによって協賛店舗で商品を割引してもらえるなど、便利なサポートがたくさんあります。なかには、情報が届いていないばかりに活用できていない人もいるはず。もし希望通り報道部に配属されたら、ニュースを通して鳥取県が暮らしやすい場所だということに気づいてもらいたいです。 それともう一つは、隠れた社会問題を伝えること。私が見た技能実習の映像と同じように、 ニュース番組を見ていると、事件の背景に社会問題や地域問題が関係していることがあります。私は、隠れた社会問題を見過ごさないことが大切だと思うので、例えば、事件が起こった原因を掘り下げ、その奥に潜む課題に目を向けるとか、過去にあった事件を掘り起こして特集を組むとか、視聴者が問題意識を持つようなニュースを伝えたいです。 2022年3月取材 ※取材時4年生 国際教養学科の資料請求はコチラ

インドネシアの伝統舞踊バリダンス!?留学生交流会をレポート

キャンパス

614

2022.5.20

インドネシアの伝統舞踊バリダンス!?留学生交流会をレポート

2022年4月28日(木)神戸女子大学の日本語日本文学科と史学科で学んでいる2名の留学生との交流会が開催され、その様子をレポートしました。 コロナ禍の影響により、ここ数年海外の方との交流ができておりませんでしたが、今年は須磨キャンパスで交流することができました。 留学生への質問コーナーでは、日本に来て驚いたことや日本に興味を持った理由などさまざまな質問に答えていただきました。 インドネシア・ウダヤナ大学からの留学生、デアさんはインドネシアの伝統舞踊であるバリダンスのプスパンジャリを披露してくださいました。 最後には参加した学生とともに衣装の体験や記念撮影を行い、学生にとって海外の文化やコミュニケーションを学ぶ良い機会となりました。 国際交流の情報はこちら

グローバルな知識を身に付けたい受験生必見! 興味別!国際教養学科で何を学ぶ??

特集

2222

2020.5.30

グローバルな知識を身に付けたい受験生必見! 興味別!国際教養学科で何を学ぶ??

国際教養学科で学べる「国際教養学」とは? いまいちピンとこないあなたに、興味別のオススメの学びや授業をご紹介! 世界と日本の関係性や世界の情勢などに興味がある人、グローバルな知識を身につけたい人は必見です。 国際社会において発展途上国を支援することはとても重要。発展途上国のどんな環境を整えればよいのか、課題解決につながる方法を考えたり、国際ボランティア活動などについて学んでみませんか? こんな授業で学べる! 国際ボランティア活動論、 国際ボランティア・リーダーシップ論、 地域研究、 地域開発論国際協力・援助政策論、 社会活動の法的基礎 など 世界中にはありとあらゆる民族や宗教が存在し、それらが共存しています。 島国・日本では忘れがちなこの事実を大切に、さまざまな民族や文化などについて学べば、より視点が広がるでしょう。 こんな授業で学べる! 多文化共生論、 世界の民族と宗教、 ジェンダー論、 国際関係論 など 人気の観光・旅行に関する仕事に憧れる人にはぴったり。観光英語など実務に直結する学びはもちろん、国際協力などの知識も習得し、グローバルな視点もしっかり取り入れることが大切です。 こんな授業で学べる! 観光英語、 観光論、 観光実務論 など 未来のグローバル社会を担う一員として、世界経済の仕組みの知識は欠かせません。また、語学力とともに社会人として必要なスキルも身につけましょう。 こんな授業で学べる! 国際企業経営研究、 ビジネス情報処理演習、 ビジネスデータ分析演習簿記論、 経営学総論、 入門会計論、 国際金融論、 貿易・投資論 など

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