神女サポート
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2024.9.24
2022年5月に設立された神女ポーアイボランティアセンター(以下、ボラセン)は、学生が主体となって運営するボランティア団体です。設立初年度から神戸女子大学独自の助成金制度「神女support」を活用し、幅広い活動を実施しています。 神女support(学生課外活動助成金制度)とは…学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! ボラセン設立についてのインタビュー記事はこちら 親子で楽しく、オリジナルの風鈴作り 2024年の夏のとある日、ボラセンが企画したのは風鈴作りのワークショップ。夏ならではのアイテムであり、多くの小学校で夏休みの宿題として出される工作にもぴったりのテーマ。地域に住む親子を対象に参加者を募集し、この日を迎えました。 和気あいあいとしたムードが印象的なボラセンメンバー グループに分かれて準備を進めます。 こちらは何やらボンドと水を混ぜ合わせています… 時間になると、続々と参加者が到着。最初に挨拶と今回の流れを説明したら、早速風鈴作りスタートです! 7組の幅広い年齢の子どもたちが集まってくれました。 今回作るのは紙製の風鈴。まずは風鈴ぐらいの大きさに膨らませた風船にボンドを塗り、白い和紙をちぎって貼り付けます。 カラフルな風船と鈴を用意しました。 ハケを使って風船にボンドを塗っていきます… 難しい部分はボラセンメンバーがサポート。丁寧にボンドを塗っていきます。 手に持っている白い和紙を貼りつけていきます! 白い和紙を貼り終えたら、その上からもう一度ボンドを!そして今度は色つきの和紙を貼り付けます。 好きな色の和紙を選んでちぎりペタペタと貼っていきます。 色とりどりの仕上がりに子どもたちの個性が光ります! 和紙を貼り終わった後はしっかり乾燥させます。乾燥するまでには時間もかかるので、その間はみんなで身体を動かして遊びます!ボラセンの工夫を凝らしたゲームに熱中する子どもたち。たくさんの笑顔が弾けます。 子どもたちの俊敏性が余すところなく発揮された「だるまさんが転んだ」 最後の決勝戦まで白熱したじゃんけん列車。 ペットボトルボーリング。豪快なストライク連発で大盛り上がりでした! 楽しい遊びに熱中しているとあっという間に仕上げの時間に。しっかり乾燥したものは、風船をパン!と割って、短冊に付いた紐を通したら完成! 乾ききらなかったものは自宅に持ち帰って仕上げられるよう、ボラセンメンバーが丁寧にレクチャーしました。 簡単なステップで素敵な手作り風鈴が完成!かわいい! 3年目を迎えたボラセンの活動を振り返る ワークショップ終了後、ボラセン代表の3回生・Hさん、副代表の3回生・Tさん、企画担当の2回生・Mさんを直撃。この1年間の活動について振り返ってもらいました。 写真左から、副代表のTさん、代表のHさん、企画担当のMさん 2024年1月には、令和6年能登半島地震の発生を受け、ポートアイランドキャンパス内にて義援金募金活動を実施。初めての募金活動ながら、たくさんの協力を得ることができました。 5月には毎年恒例の「みなとじまクリーンプロジェクト」を開催。キャンパス周辺を中心に、ポートアイランド内の清掃活動を行いました。新入生にとっては、友達づくりの場にもなったようです。 前年の倍近い70名以上が参加。ボラセンの知名度UPを実感! そして8月初旬には、前年に引き続きポートアイランド市民広場にて行われた「ポートアイランド夏祭り」に出店。前年のわたがし、チェキ撮影に加え、チュロスとキャンドルすくいも提供し大盛況でした。 昨年のイベント記事はこちら 先輩から後輩へとバトンをつなぐ、ボラセンのこれから 設立から2年以上、多くの実績を積んできたボラセン。当初7名だったメンバーも、現在は32名に増えました。 「メンバーが増えたこともそうですし、色々な活動を通して社会福祉協議会や港島自治連合協議会、他大学の団体の方々ともつながりができて、どんどん人の輪が広がっています」とボラセン創設期から所属するTさんは感慨深そうに振り返ってくれました。 1回生の時からボラセンに参加し、2024年度からは副代表を務める3回生・Tさん。 同じく創設期からのメンバーであり、今年度から代表を務めるHさんは、「後輩たちの成長を実感する場面が多いんです。2回生は団結力がありますし、1回生も積極的。すごく頼もしいです」と後輩たちへの信頼を語ります。 2024年度から代表を務める3回生・Hさん。 そんなふたりの後輩にあたる2回生のMさんは、「昨年まで先輩方がやってきたことを、今年は私たち2回生を中心に実践していますが、やはり大変なことも多くて。これまで知らなかった先輩方の苦労に気付かされる日々です」と話します。 2024年度からボラセン内の企画部部長を務める2回生・Mさん。 また、3人はそれぞれ、ボラセンの活動によって自分自身の成長を感じる部分も多いのだとか。 Hさんは「特に代表になってから、人をまとめる力が養われたと感じます。30名以上のメンバーを率いることは想像以上に難しく、毎日が試行錯誤の連続。活動中は全体に気を配りなるべく全員に声をかけたり、会議での話し方を工夫したり、色々と試しながら現在進行形で学んでいます」と話します。 Tさんは「ボラセンに参加していなければ関わることのなかったような多くの人と出会い、アドバイスをいただき、学びの多い日々を送っています。特に、地域の方々とのつながりができてからは、より一層視野が広がったように感じます。また、先輩からだけではなく、後輩から学ぶことも多いですね」と笑顔。 自分たちが主体となって活動を行うからこそ得られる経験を語ってくれました。 Mさんは「私も学内外で同世代だけではなく、子どもから高齢者までさまざまな年代の方と関われることが魅力だと感じていて。皆さんと色々なお話をする中で、自分や周りの友人とは違った考えを聞けたり、新たな視点を得られることがとても魅力的です!」と言います。 今後、新たな試みも計画していると話してくれたボラセンメンバー。「学内でもまだ須磨キャンパスでの認知度は低いので、もっと高めていきたい!」「いずれはポートアイランドの外にまで活動の場を広げたい!」など、目標も尽きません。さらなる躍進が期待されるボラセンにぜひご注目ください! ボラセンのInstagram、ホームページはこちらから ■Instagram ■HP
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2024.9.20
「ポートアイランドに新たな交流の場を!」をモットーに活動を行う神戸女子大学の学生団体「ぐるりと。」現在は地元地域にお住まいの方々を対象に子ども食堂を開催しています。 そんな「ぐるりと。」は2024年に社会福祉学科の学生を中心に設立されたばかり。今回は初めて実施した子ども食堂の様子と併せて、団体の代表を務める学生たちにどんな思いでこの活動を始めたのかインタビューしました! 子ども食堂とは… 子どもたちやその家族に対して無料または低価格で食事を提供することや、勉強や宿題のサポートなどを行う地域密着型の支援活動です。主に地域の支援団体やボランティアが運営していることが多く、地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所として、また地域の人々の交流の場としても近年広がりをみせています。 「ぐるりと。」結成のきっかけは授業後の雑談⁉ 結成のきっかけは、発起人であるMさんが一回生の時にインターンシップで参加した子ども食堂について、ある授業の中で発表したことでした。その授業が終わったあとにその発表を聞いていた他のメンバーが話しかけたのです。 メンバーはそれぞれが別の友人グループに所属しているそうですが、その日をきっかけに日頃学んでいる社会福祉について語り合う仲になっていき、「自分たちで地域貢献がしたい!」という強い思いから結成されました。 そんな「ぐるりと。」は、『やりたいこと』の元に個性豊かな学生が集まり、ポートアイランドの地域の方々が『ぐるりと』一周、みんなが手を繋いで、誰ひとり取り残されることがないような支援活動を目指しています。 団体結成後まもなく、メンバーは地域貢献のために何ができるかを考え、Mさんの経験をヒントに地域の子どもに無料で食事を提供する「子ども食堂」を開くことに。こうして地域貢献への第一歩を踏み出したのです。 各所への申請、調整から告知まで。自分たちで行った準備期間 やることが決まれば、あとは前に突き進むのみ!しかし、子ども食堂を実施するまでの道のりは想像以上に大変だったと学生たちは話します。 Mさんは「企画段階からたくさんの方にお世話になりました。やりたいことを実現させるためには、キャンパス内の場所の調整から提供するお弁当の準備、それを提供するための許可申請など…やらなければならないことが想像以上に多くて。 ひとつのイベントを実現させるためにこれだけの準備が必要だということを痛感したと同時に、地域の夏祭りや高校の文化祭などを楽しめていたのは、その時に自分の周りにいた大人の方々の努力があったんだなぁと思いました。 そして、これからは私たちが楽しんでもらう側になっていくんだ!と責任感も強くなりました。」 積極性を活かして関係各所との調整、相談を主に担当するMさん 各所への許可申請書類の作成などを中心になって担当したTさんは「神女support(助成金)の申請書類をはじめ、飲食物を提供するためなど様々な申請関係を担当しました。長い時間をかけて準備してきたことが今日、本当に形になったんだという達成感があります。 でも、これに満足せず、地域のみなさんが集まる場所を創る側として引き続き活動していきたいと思います。」と意欲高く語ってくれました。※「ぐるりと。」の運営には『神女support(学生課外活動助成金制度)』が使われています。 神女support(学生課外活動助成金制度)学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! 書類作成やイベント当日の運営準備などを主に担当したTさん 各種申請書類が完成してからも、新たな困難が彼女たちの前に立ちはだかります。それは参加者への広報、子ども食堂の告知です。いくらイベントを実施しても参加者がいなければ成り立ちません。たくさんの人に「ぐるりと。」の存在と、自分たちが開く子ども食堂を知ってもらうための広報活動が必要です。 当初は自分たちの手元にあるスマホでSNSを使って発信しようと考えていましたが、それ以外の広報活動にも着手していきました。まずは、保育園や学習支援教室のような子育て世代の方々が利用している施設をリストアップして訪問し、チラシの設置をお願いして回りました。 他にも、地域ごとのイベントが調べられる情報サイトに掲載するなど、『知って欲しい人に情報を届ける』という意識をもって広報に取り組み、子ども食堂の初日を迎えました。 いよいよ当日!たくさんの子どもの笑顔が溢れた一日 子ども食堂当日。開始の1時間前に集まった「ぐるりと。」の学生たち。これから始まる子ども食堂を円滑に進めるための打ち合わせを行います。地域の人々に安心・安全な場所を提供することはもちろんですが、「参加してよかった!」と思ってもらうためにも、学生たちの打ち合わせや確認作業に余念はありません! また、子どもだけで参加する場合はキャンパスの最寄り駅まで「ぐるりと。」メンバーがお迎えにいく送迎サービスも実施しています!ご家族も安心ですね。 子ども食堂「ぐるりと。」へようこそ! 実際に提供したハンバーグ弁当。おいしそう! 開始後まもなく、子ども食堂の会場は来場者のみなさまでいっぱい!友達同士で、そしてご家族みんなで美味しいお弁当を楽しく食べ、笑顔と笑い声で溢れる空間に。 子どもたちが食後にも楽しい時間を過ごせるように、レクリエーションを準備していた学生たち。多目的ルームを覗いてみると「ハンカチ落とし」で大盛り上がり!ご家族の方々はこの様子を席で見守りながら保護者同士の交流タイム。 この躍動感溢れるハンカチ落としは元気いっぱいの子どもならでは! そして、別の部屋を覗いてみると小学校低学年などを中心に「手遊び歌」のレクリエーションが行われていました。小さな子どもたちにも楽しんでもらえるように活動する学生たちの姿から、「ぐるりと。」らしい『誰ひとり取り残されない活動』の理念を感じることができました。 はじめはゆっくりですが、どんどんテンポアップしていく手遊び歌にみんなが夢中に。 「ぐるりと。」の子ども食堂は営業時間内であれば何時に来ても大丈夫!たくさんの方が来場し、食事やレクリエーションを楽しんで帰路につきます。初めての営業でしたが100名以上の地元地域の方々にご参加いただくことができました。そして、綿密な打ち合わせの成果もありトラブルなく無事に一日を終えることができました。 「ぐるりと。」の活動は始まったばかり。今後の展開にも期待大! 今回、美味しいご飯と楽しいレクリエーションを行う「子ども食堂」を開催し、モットーである「ポートアイランドに新たな交流の場を!」を見事に実現させることができた学生は充実感を感じていました。 ご参加いただいた方々にご挨拶するMさん 「ぐるりと。」の発起人であるMさんは、「1組でも来てくれたらいいな…という気持ちで始めた子ども食堂でしたが、思った以上の反響があって驚いています。たくさんのニーズがあることが分かったので、周りの期待に答えたい気持ちでいっぱいです!」と語ってくれました。 今後も子ども食堂を定期的に実施していく予定で、実施回を重ねるごとに、宿題や勉強をサポートする「学習支援」や、子ども食堂の食事支援が必要な人のご自宅まで食事を届ける「配食サービス」の導入も検討している「ぐるりと。」の今後の活動に期待が膨らみます! 「ぐるりと。」のInstagramはこちらから。
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2024.3.7
神戸女子大学の学生有志団体「潮見会」が、神戸市立須磨離宮公園の活性化を目的として同公園内の建物をカフェとして本格リノベーション!本オープンは2024年5月以降を予定しています。今回はプレオープンイベントの日に現地に伺い、いったいどんな建物ができたのか、その出来栄えとこれまでの経緯などを取材しました。 リノベーション…間取りから内装・配管などをゼロから考え直し、これから使用する用途に合わせてつくり替えること 企画立案から今後の運営まで、主役は常に学生たち! このリノベーションプロジェクトは2022年11月に始動し、学生団体『潮見会』のメンバーが中心となっています。リノベーションが行われる場所は、須磨離宮公園にある「潮見台休憩所」。プロジェクトが始動した直後の現地視察時には、10年以上前に売店として活用されていたテナントとベンチがありました。ここをどんな建物に生まれ変わらせるのか、そしてその建物で何をするのかは学生たちに一任されています。 リノベーション前の現地視察の様子 活動当初、自分たちの好きなモノを活かしつつ、SDGsを意識してリユース・リサイクルを促進する古着屋をオープンする構想を持っていたこともありましたが、プレオープンでお披露目されたのは『Flower Cafe Bloom』というカフェ。 ここが こうなりました! この経緯についてFさんは「私たちが考えたものが公園利用者のニーズに応えられているのかを確かめるために、来園者にアンケート調査を行いました。その結果、利用者は気軽に立ち寄ることができるお店を求めていることがわかったんです。その結果を参考にして構想を練り直し、『Flower Cafe Bloom』をオープンすることなりました。」と語ります。 カフェをオープンすることが決まると、次はコンセプト設計。一言でカフェといっても、オシャレ・隠れ家的・アメリカン・古民家・大人っぽい、など色々なコンセプトが思い浮かびますが、『リラックスできて、須磨離宮公園になじむカフェ』をコンセプトに、お店のレイアウトやインテリア、ロゴを考えたそうです。 店舗前の吊り下げ看板にはロゴが。 外観は白の壁面にあたたかみを感じる木材が映える上品な装い。しかし、これも当初は別案があったとFさんは話します。「はじめは若者に人気のネオンライトを活かした韓国風カフェも候補に挙がっていました。しかし、アンケートをもとに定めたコンセプトを軸に何度も軌道修正をして今の形になりました。」 「インテリアについても、メンバー内でいくつも候補が出たのですが、コンセプトを念頭に話し合いを進めることでスムーズにまとめることができました。椅子の高さは、家政学科で住環境を学んだメンバーの意見を参考に、座りやすい適切な高さの物を採用するなど、細かいところにもこだわっています。」 客席に設置したこだわりの椅子 照明も色味、サイズなどこだわりがいっぱいです シンジョでしかできない経験が、学生の成長を後押し! 図面作成などにも携わった潮見会の学生たち。その貴重な経験について聞いてみました。 「レイアウトやコンセプトイメージを建設会社の担当者様にお伝えし、作成いただいた図面に対して微調整を繰り返すことでまとめていきました。希望を全て叶えようとすると費用は際限なく膨らみます。当初決めた予算を意識しながら、理想を叶えることにとても苦労しました」と語るFさんは、この問題を希望するレイアウトの一つひとつに優先順位をつけることで解決したそうです。 「どうしても外せないお店のシンボル、ドライフラワーを飾るショーケースや、店内に開放感を与える大きな窓は外せないものとしてお伝えしました。一方で、支払いや商品の提供をするカウンターと厨房の間の仕切りは、当初想定していた扉から暖簾に変更することで、費用を抑えることができました。図面を書いたり、頭で考えるだけではなく、それが実際に形になるなんてなかなかできない経験だと思うので、とてもやりがいを感じました。」 開放感溢れる大きな窓がある店内スペース 変更した暖簾はオシャレで使い勝手も良好! 当時、建物担当としてメンバーをまとめていた家政学科2回生のKさんは、「今までにやったことのない大きな経験だったので、次から次へと起こる問題に対して、皆の意見をまとめることに苦労しました。それでもテキパキと物事を進めていく先輩の姿に刺激を受けながら、楽しくやり遂げることができたのはこのプロジェクトに参加しないと味わえない経験でした。」と振り返ります。 プレオープンは大盛況! 学生に届くたくさんの反響と大きな期待 『Flower Cafe Bloom』という名前は、お客様一人ひとりを須磨離宮公園の代名詞といえる『花』に例え、花が満開に咲いている=「いつまでも人が集まるお店になるように」と願いを込めてつけられています。 bloom…「開花、全盛期、花盛り」などの意味。 名前に込めた願い通り、オープンと同時にお店にはたくさんのお客様が! 学生たちはお客様から「いつもベンチで休憩させてもらうけど、こんなお店があると活気があっていいね」「いつからオープンなの?本オープン後もまた来るからね」といった温かい言葉をかけてもらっていました。 この日ご来店いただいたお客様のほとんどは、公園の入り口などに貼り出していたチラシを見て来られたそう。このチラシの印刷や店舗で必要な機器の購入には『神女support(学生課外活動助成金制度)』が使われています。 集客効果抜群だったチラシ 右手前のショーケースは保温も冷蔵も出来る優れモノ 学生課外活動助成金制度(神女support)って?学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! 今回のプロジェクトに協力してくださっている神戸市立須磨離宮公園の職員の方にお話を伺うと、「公園の利用者は年配の方や小さなお子様を連れたご家族が多く、大学生が持つ明るさや活気に魅了されているのだと思います。これから須磨離宮公園の活性化を促す、新名所になってくれるのではないかと期待しています。」と語ってくださいました。 大成功を収めた「潮見台休憩所」のリノベーション。『Flower Cafe Bloom』の本オープンは5月以降を予定しており、オープン後はワークショップや子ども向けイベントなどの企画も構想中です! 在学生のみなさんへ『Flower Cafe Bloom』の運営に興味のある学生はこちらからお気軽に問い合わせを!『Flower Cafe Bloom』Instagram
神女サポート
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2023.8.25
2023年8月5日、神戸・ポートアイランド市民広場で開催された「ポートアイランド夏祭り2023」に神女ポーアイボランティアセンターが参加しました。地域のイベントを盛り上げるために奮闘したメンバーの様子をお届けします。 地域とつながる、神女ポーアイボランティアセンター 神女ポーアイボランティアセンター(以下、ボラセン)とは、2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに設立された団体。発起人である社会福祉学科3回生のKさんを中心に、学生が主体となって運営しています。 ●ボラセン設立についてのインタビュー記事はこちら 立ち上げから1年以上経った現在、メンバーは倍以上の20名程まで増え、活動の幅も拡大。他のボランティア団体が運営する既存企画に参加するだけではなく、自らイベントを企画・実施することも増えています。 例えば先日、ポートアイランドキャンパスにて「タイダイ染めリメイクイベント」を開催。地元自治会である港島自治連合協議会の掲示板で告知いただいた効果もあり、当日は周辺にお住いの多くの方が参加くださったのだとか。3歳から70代まで幅広い世代の交流の場となりました。 地域のイベントにボランティアとして参加したり、自分たちが企画したイベントに地域の方を招いたり。今や地域とのつながり創出も、ボラセンの大切な活動テーマの一つとなっているのです。 4年ぶりに復活! 住民待望の夏祭りにボラセン初参戦!! そして2023年8月5日にポートアイランド市民広場で行われた「ポートアイランド夏祭り2023」に初参加。 夏祭りは、港島自治連合協議会が主催する毎年の恒例行事です。地域に関わる企業や団体、住民による組合などが集まって計20以上の屋台を出店し、中央ではコンサートや盆踊りを実施。例年5千人程の来場者が訪れるという、地域の一大イベントとなっています。 実は昨年も夏祭りに参加すべく準備を進めていたボラセン。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大のため開催数日前に中止が決まり、残念な思いをしていました。結果的に夏祭りは2019年から4年連続中止となり、今年ようやく開催できることに。例年以上の盛り上がりが期待される中、満を持して挑みます! 4年ぶりの開催に向けて準備が進む会場。すでに活気に溢れています。 映え間違いなし☆ 3色わたあめで勝負 ボラセンは、昨年予定にしていた綿菓子の屋台を出店。3色の綿菓子をカップに重ねた「ゆめかわ わたあめ」を販売します。 メンバー皆で考案した、映える「ゆめかわ わたあめ」 事前にSNSでの告知など分担して準備を行い、当日は9名のメンバーが売り子として参加。ボラセンのシンボル、お揃いのTシャツを着てお店に立ちます。 ボラセン屋台、準備万端! ちなみに、このTシャツ制作費もお店の運営費も、すべて神戸女子大学独自の学生課外活動助成金制度「神女support」を利用して資金調達。おかげで費用の心配をすることなく、幅広い活動ができているのです。 綿菓子機械のレンタル費、材料の購入費などに「神女support」をフル活用。 いよいよ17時にお祭りがスタート。ボラセンの屋台「ゆめかわ わたあめ」はそのかわいらしさから、あっという間に行列ができていきなり大忙しです。 特に小さなお子さんや女子学生に大人気。 開店直後から大盛況。 一緒に販売している「チェキ撮影サービス」も好評です。 思い出に残る1枚を撮影。 めっちゃ暑い&忙しいのに、笑顔を絶やさない素敵なメンバーたち。 気づけばこのにぎわい! 夜にかけてまだまだ来場者は増える一方です。 メンバー一同フル稼働! 呼び込みも待ち列整理も大変! 地域とボラセンのつながりは、より強くより深く 夏祭りのにぎわいづくりに一役買ったボラセン。代表の社会福祉学科3回生のKさんはこう話します。 「この1年間、地域の皆さんと関わる機会を多く持てて、交流が深まっていると感じます。今日もわたあめ屋台を通してたくさんの地域の方と触れ合えました。中には先日のタイダイ染めイベントの参加者の方もいて、気さくに声をかけていただけて嬉しかったです」。 来店者と積極的にコミュニケーションをとるKさん。 こうした地域との関わりにおいて欠かせないのが、夏祭りをはじめ多くの地域イベントを主催する港島自治連合協議会の存在。 Kさんは「自治会の方々はいつも優しくしてくださる一方、私たちがより良い組織になるようきちんと意見や提案もしてくださるので有難いです。しっかりと信頼関係ができていると感じます」と言います。 今後も地域と密接に関わっていきたいというKさん。「特に、幅広い世代が参加できるイベントを企画していきたいと考えています。そこで、子どもとお母さん・お父さん、そしておばあちゃん・おじいちゃん世代がつながるきっかけが生まれれば良いなと。私たちが地域の世代間をつなぐネットワークになっていきたいと思っています」。 「また秋にも地域のイベントに参加する予定です」とKさん。まだまだ勢いは止まりません! 一方、港島自治連合協議会の事務局長・粟原富夫さんも、「神戸女子大学とはポートアイランドキャンパスができて以降、地域イベントへの参加などを通して交流がありましたが、ボラセンができてからはより連携がしやすくなりました。交流の機会がぐっと増えて、つながりがどんどん強くなっています」と話します。 ボラセンと地域をつないでくださっている粟原さん。 そして、今後の活動にも大いに期待されている様子。「学生さんたちにはどんどん地域に入ってきてもらいたいです。特に港島エリアは年々、住民の高齢化が課題になっています。そこで例えば、看護や福祉、健康、栄養などを学ぶ学生さんたちが、地域のお年寄りを対象に学びの内容を実践してくださるなど、大学の研究内容が地域に還元されるような取り組みにも期待しています」。 お祭りの終盤、各団体のPRタイムが設けられた際も、ボラセンは地域の方々に向けて自分たちの活動内容や熱い思いをアピール。最後は元気よく「皆さんで協力してポートアイランドを盛り上げていきましょう!」と締めくくると、大きな拍手と歓声が沸き起こりました。 櫓の上からしっかりとアピール! ラストは盆踊りの輪にも参加♪ 屋台の行列は閉店まで続きました。 夏祭りをきっかけに、また一歩前進したボラセンの地域貢献活動。今後の活躍から目が離せません!ぜひ一緒に活動してみたい! どんな活動をしているのか詳しく知りたい! という方は、ボラセンのInstagramやホームページをチェックしてみてくださいね! ■Instagram ■HP
神女サポート
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2023.3.7
本当においしいコーヒーを知ってもらいたいという想いから、兵庫県の大学では唯一となるコーヒー同好会を立ち上げたMさん。今回は、シンジョの学生課外活動助成金制度「神女support」を活用し、地域での交流会を実現したときのお話を中心にインタビューしました。 人生を変えたコーヒーとの出会い ――昔からコーヒーが好きだったんですか? コーヒーを好きになったのは高校2年生の頃からなので、実は最近なんです。以前はほとんど飲んでいなかったのですが、父に連れて行ってもらった喫茶店で飲んだドリップコーヒーのおいしさに感動して、そこからのめりこんでいきました。はじめはクラスの友人に私が淹れたコーヒーをふるまう程度でしたが、それをきっかけにコーヒーを飲めるようになった子がけっこういました。コーヒーを好きになってもらえたことがすごく嬉しくて、それから地域の方や東北で被災された方々にコーヒーを提供するボランティア活動を始めました。同時に、大学でもより多くの方にコーヒーの魅力を知ってもらう活動ができれば良いなと考えていました。 ――コーヒーは「個人で楽しむもの」というイメージがありますが、Mさんは誰かと一緒に楽しむなど「外に向けての発信」に魅力を感じていたんですね。それが「コーヒー同好会」の活動にもつながった? はい。普段は豆の種類や挽き具合、淹れ方を変えるなど飲み比べをして味を研究していますが、他大学のコーヒーサークルとも交流し、勉強会を開催することもありますね。できれば「地域の方を中心にコーヒー好きを増やしていきたい」という想いもあったのですが、同好会発足時には、資金面やノウハウなど、さまざまな課題があったので、実現したくてもできないと思っていました。そんなとき、顧問の先生から「学生課外活動助成金制度(神女support)」で支援が受けられるかもしれないことを教えていただいたんです。 学生課外活動助成金制度(神女support)って? 学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援することで、「自立心・対話力・創造性」をもった人材を育成することを目的としたシンジョ独自の制度。ボランティアセンターの設立や子ども向けイベントの開催など、活動に必要な資金の助成を受けることができる。 詳しくはコチラ! 神女supportで広がった地域交流の夢 ――神女supportをどのように利用されたのか教えてください。 締め切り直前のギリギリに応募したことを覚えています。採択後は同好会のメンバーと話し合いを重ね、やりたいことを少しずつ具現化していきました。そして、同好会の設立2年目となる2022年には、大学の近くにある須磨離宮公園に場所をお借りして、コーヒーショップを出店することが決まりました。もちろん、みんな出店経験はありませんので、わからないことだらけです。新型コロナの影響もあり、会う機会も限られていましたが、ZoomやLINEで話し合い、一つひとつ検討していきました。 ――苦労もあったなか、イベントはうまくいきましたか? 結果としては目標販売数を達成でき、満足いただけるおいしいコーヒーを提供できたのではないかと思っています。嬉しかったのは、親子でお越しくださった方に「今まで娘はコーヒーがまったく飲めなかったんだけど、このコーヒーは飲んでいました。本当においしかったです!」と言っていただいたことです。豆の原産国の選定から、焙煎、抽出まですべて自分たちで決めたのですが、おいしいものが提供できているか不安な気持ちがありました。なので、その言葉が聞けたときはすごく嬉しかったですし、励みにもなりました。 ――焙煎からされているとは、徹底して取り組まれているんですね。 そうなんです。せっかく地元の方にコーヒーを販売するからには、豆本来の味わいを感じてもらいたいと思っていました。そうなると専用の器具が必要なのですが、なかなか手が出ない価格で。本来ならあきらめてしまうところを、神女supportを利用して購入させていただきました。淹れる人が違っても安定した味が出せるエアロプレスや、雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルを使用することで、私たちがこだわった味をスピーディーに同じ品質で提供することができました。資金面でのサポートが受けられるのは、学生の私たちにとってはとても大きいです。ビジネスなら売上や利益を第一に考える必要がありますが、私たちはあくまでも地域貢献としてコーヒーの本当のおいしさを伝えていくことに注力することができました。そういった点でも、神女supportはありがたいですね。 ――たしかに、売上を求めすぎて本来の目的を見失ってしまっては意味がないですよね。 はい。ですから私たちはもう一つの地域貢献として、須磨離宮公園での出店後に余った豆を活用して、地域の福祉施設で高齢者の方々にコーヒーの無料提供を行いました。当日は3カ国の豆を用意し、飲み比べを実施。香りや後味の違いを実感していただけたと思います。さらに、ただふるまうだけでは面白くないので、高倉台の良いところを一つ書いてもらうことにしました。それを学園祭で展示することで、地域の魅力を発信することもできました。 たくさんの人に感動を味わってもらいたい ――出店イベントを経て、どんな経験が得られましたか? まずは、須磨離宮公園での出店や近隣住民の方へのコーヒーの提供など活動を通して、地域の方々と交流できたことがとても大きな経験になりました。ただ、実際にイベントを体験することで自分たちに足りていなかったことも見えてきたんです。一番は開店に必要な物品をそろえることでした。私が日頃通うコーヒーショップの方にもご協力いただきながら、できる限りの準備をしたのですが、それでも当日になって「あれが足りない、これが足りない」となって(苦笑)。でも、その反省はしっかりと次回に活かし、これまでに同様のイベントを3回実施することができました。リピーターになっていただいた方もいますし、SNSでの宣伝効果もあってか、回を重ねるごとに足を運んでくださる方が増えていると実感しています。 ――まだまだ夢が広がりますね。Mさんは現在4回生ですが、大学卒業後はどうされる予定ですか。 バリスタになりたいという夢があります。シンジョの管理栄養士養成課程に入学したのも、「栄養」という付加価値は、バリスタを目指す人たちのなかでも埋もれずに戦っていける武器になると考えたからです。今は大阪にあるコーヒーの卸会社に内定をいただきました。入社後はセミナーなどを通してコーヒーの魅力を社会に発信していけたらと考えています。将来的には、コーヒーのコンサルティング業を行い、おいしいコーヒーに出会うきっかけをたくさん創り出すお仕事がしたいです。「他のどこよりもMさんのコーヒーで良かった」「Mさんだから選ぶ」と言ってくれる人が増えるよう、自分の個性を見つけて磨いていきたいです。実はその一歩として、今、同好会の友人たちとオリジナルのコーヒーを販売しようと思っているんです。須磨の海をイメージした、朝に飲みたいと思ってもらえるブレンドをめざしていて、飲みやすくさわやかな味わいに仕上がりました。まずは、須磨離宮公園で試飲会を行い、お墨付きをいただけたら実際に販売する予定なので、多くの方に楽しんでいただきたいです。 2022年11月取材※取材時4回生
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2023.3.6
2023年2月11日(土)、揖保郡太子町の原地区で、地域の子どもたちを対象にした大型イベント「HARA笑式 ~はらえしき~」が開催されました。このイベントの主催者はなんと1人のシンジョ生。今回はイベントの様子に加え、インタビューから主催者である教育学科4回生Iさんの熱い想いをお伝えします。 Iさんが地域貢献活動を始めたきっかけを知りたい方はこちらの記事を! 「HARA笑式 ~はらえしき~」の規模や盛り上がりを調査!! 「HARA笑式 ~はらえしき~」は、Iさんが昨年から企画を考案し、10月から兵庫県揖保郡太子町原地区にある野外施設「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」の学生ボランティアの協力のもと、毎月2時間以上の打ち合わせを行ってきました。企画がまとまると太子町教育委員会の後援を得て、2200枚のチラシを太子町の小学校を中心に配布。その結果、当初5日間を予定していた募集期間を3日で締め切るほどに応募が殺到。当日は定員の100名を上回る130名の方がイベントに参加しました。 このイベントでは、午前中に「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」でボルタリングやアーチェリーを含む野外遊びや、昨年10月にお披露目したばかりの本格ピザ窯を用いたピザづくりを実施。 多くの参加者がピザの生地を一生懸命のばして、具材をトッピングしています! 午後は公民館と神社へ会場を移し、地域の方と協力してからあげや綿菓子、射的など、複数の屋台を用意しました。イベント内容がお昼を境に大きく様変わりするため、参加者が飽きることなく一日を通してイベントは大盛況でした! イベントの発起人、Iさんを突撃インタビュー! 「HARA笑式 ~はらえしき~」に懸ける想いとは ― なぜこのようなイベントを? ここ揖保郡太子町は、私の生まれ育った故郷でもあるのですが、最近は少子高齢化や新型コロナの流行で人と関わる機会が減ったように感じていました。そのような現状をなんとかできないかと考えていた時、子どもの頃の楽しみだった地域の伝統行事「太子会式(たいしえしき)」を思い出し、それをモチーフにしたイベントを行うことで、地域の活性化に貢献しようと思ったのが始まりです。 ― 準備はどのようなことから始められましたか? まずは活動資金をどうするかという問題に直面しました。そこで、大学の補助金制度『神女support』に申し込み、先ほどの想いを訴えることにしたんです。その結果、備品や屋台で使用する景品の購入資金を補助していただくことができたので、参加者には全て無料で楽しんでいただいています。 ― イベントを成功させるために行った工夫は? どのように実施すれば、ひとつのイベントを地域の活性化に繋げられるかということが大きな課題でした。打ち合わせではこの課題について、学生ボランティアのみんなと何度も話し合い、結果的に当日の屋台をそれぞれ少し離して設置し、スタンプラリーを行うことで、子どもたちが地域を活発に巡るという案を採用しました。他にも地域交流を兼ねるため、屋台の運営の一部を周辺住民の方や、地元高校のOB、OGに依頼したのですが、有難いことに、皆さん前向きに取り組んでいただけたのでよかったです。 これらの工夫もあり、この日の太子町原地区には、子どもたちの明るい声が響き渡り、運営に協力されている方々も、終始笑顔で会話されていたのが印象的でした。 「HARA笑式 ~はらえしき~」の手ごたえと今後の目標とは? 今回のイベントの手ごたえと今後の目標をIさんに伺いました。 ― 大好きな地元に貢献できたという実感はありますか? 地域の活性化はもちろんですが、子どもたちが地元に誇りを持ち、自慢したくなるようなイベントができればと思ってこのイベントを企画しました。イベント中に何度か、子どもたちや保護者の方から「毎年してくれないの?」というような言葉をいただけたのが本当にうれしかったです! また、太子町職員の方からも「来年は何を企画されているのですか?」というお話があったので、この『HARA笑式 ~はらえしき~』がひとつの実績となり、今後、後輩たちが行政の協力を得て、活動しやすくなることに期待しています。 ― 『HARA笑式 ~はらえしき~』というイベントを通して得たことは? 大きなことを一から作り上げることの大変さ、周りの方の優しさや有難さ、自分だけで何かをするのではなく、人に協力してもらうことの大切さを学べたと思います。 私は4月から鳥取県の小学校で先生として働くのですが、今回のイベントで子どもたちの笑顔が大好きだと再確認できたので、これからは『子どもたちのやりたいことを叶えてあげられる先生になる』という新しい目標もできました!新しい場所でたくさんの経験を積んで、いつかはこの大好きな地元の小学校の先生になれるようにこれからも頑張っていきます! Iさんの表情からは、一日を通して地元地域を歩き回り、参加者の方々と直接触れ合うことでとても大きな充実感を読み取ることができました。ひとりの女子大生が持っていた地元を愛する熱い気持ちが地域全体を盛り上げた現場を取材して、改めてシンジョ生の主体的に行動する力強さを認識することが出来ました。 次はどのような取り組みが神女supportを活用して行われるのか、今から楽しみでなりません!
神女サポート
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2023.2.16
シンジョのコーヒー同好会は2021年3月に設立され、現在2年目。「人と人がコーヒーで繋がる、広がる」をモットーに、日々の活動でコーヒーに関するさまざまな知識を蓄え、複数のイベントに出店しています。今回は11月26日(土)、同好会にとっては須磨離宮公園での3度目の出店にお邪魔して、皆さんにお話しを伺いました。 コーヒー同好会の普段の様子を取材した過去記事はこちら! 学生課外活動助成金(神女サポート)を活用して歩んだ初出店までの道のり ―――同好会発足からすぐに学外の場所での出店、すごいですね。 活動を始めてすぐ、多くの人に私たちのコーヒーを飲んでもらいたいとみんなが思うようになりました。その時に思いついたのが出店だったのですが、当然誰も出店経験などなく、まずは場所の確保に苦戦しました。そこで大学の地域連携室に相談したところ、神戸女子大学と須磨離宮公園が両施設を開放して相互利用を可能にした『キャンパス・パーク連携』という協定を結んでいることを教えていただき、こちらに出店させて頂くことにしたんです。 ―――地域に根ざした活動をしているシンジョならではですね。でも、場所以外も大変だったのではないですか? 出店場所が決まってからは美味しいコーヒーをたくさんの人に提供するために豆は何キロ必要か、抽出方法はどうするか、どのような道具が必要か、どのように役割分担すれば良いかなど…わからないながらもみんなで考えました。そのために考えた結果、『フジローヤル みるっこ』という雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルや、『エアロプレス』という専用の抽出器具を用いて、他ではあまり見ないドリップコーヒー以外のコーヒーをスムーズに提供することができています。 電動ミル「フジローヤル みるっこ」 短時間で味のブレを少なく抽出可能な「エアロプレス」 ―――本格的な器具ですね。器具の購入はみなさんで協力し合って購入されたのでしょうか? 地域貢献活動に必要な器具の購入には大学の補助金制度『学生課外活動助成金 神女サポート』を活用させて頂きました。短い時間で安定した味のコーヒーが提供できるので、このようなイベント出店の時には欠かせません!ほかにも今回販売している、豆の購入や焙煎費用にも補助金を使用してチャレンジすることができました。同好会には4年生も所属していていますが、これまではコロナ禍であまり活動ができなかったので、限られた時間でかけがえのない地域貢献活動が出来ているのは神女サポートがあったからに他なりません。 神戸女子大学×須磨離宮公園 キャンパス・パーク連携 今回のような「キャンパス・パーク連携」によるシンジョの活動で、学生の主体性を尊重しながら支えて頂いているのが須磨離宮公園の職員の方々。これまでもたくさんのシンジョの学生と関わってきた職員の方にお話しを伺うことができました。 写真右 コーヒー同好会のMさん ―――シンジョの学生について、印象をお聞かせください。 自主的にこのような活動をされる学生は皆さんしっかりされていますよ。今回のコーヒーの販売も、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と売り上げも評判も右肩上がりです。それは、実施後にしっかり振り返りを行っているから。何がお客様の目に留まらなかったのか、ニーズを満たす商品がなかったのか、コーヒーを提供するまでの接客はどうだったのか…言われなくても自分たちで考えてやっているんですよね。 ―――「キャンパス・パーク連携」として、須磨離宮公園さんにもメリットは感じられますか? 公園利用者の方からは『大学生が頑張ってるんや』と声をかけられることもありますね。特に、公園に活気を生んでくださるというところで、とても貢献してもらっていますよ。毎年、色々なイベントを一緒にやりましょうとお誘い頂くので、学生のみなさんと一緒に須磨離宮公園も成長していきたいですね。 ―――出店ブース付近では常に数人のお客様がコーヒーを飲まれており、時には行列ができるなど大盛況。実際に購入された方にもお話を伺ったところ、「実は先日公園に遊びに来た時、たまたまこの同好会さんのコーヒーを購入しました。そのとき飲んだものがとてもおいしかったので、今回はこれを目当てに離宮公園に来たんです。」とのことでした。 自分たちの「地域貢献活動」に手応えを感じるようになった ―――コーヒー同好会による地域社会貢献は離宮公園だけではなく、10月には高倉台地域福祉センターの利用者の方々にコーヒーを無料で振舞う、フリーコーヒーイベントを実施されたそうですね。 このイベントでは、私達がこだわって淹れたコーヒーを提供したのですが、「普段のコーヒーと同じだと思っていたけど、今日のコーヒーが人生で一番おいしかった!」「ブラジルのコーヒーがスッキリしている!」というようなお声を聞けたこと、そして皆様の笑顔を見ることができて嬉しい限りでした。また、利用者の方々にはコーヒーと引き換えに須磨の魅力を1つ教えていただき、後日それをまとめて学園祭で展示を行ったのですが、私達も知らなかった須磨の良い所を教えてもらうことができて、改めて須磨のことが好きになりました。この時の充実感から、自分たちが好きなことをたくさんの人に知ってもらうことで、地域の方々を元気にすることができるんだと思うことが出来ました。 たくさんの利用者の方から「須磨の良い所」を教えて頂きました ―――今後の活動への抱負を聞かせてください! 私達コーヒー同好会は研究を重ねて、より美味しいコーヒーや様々な種類のコーヒーを提供できるように頑張りたいと思います。また、今後は須磨離宮公園で採取されたはちみつを使ったカフェオレなどの開発も行い、この地域と一緒に成長していけるようにどんどん盛り上げていきたいと思います! コーヒー同好会は毎週木曜日のお昼休みから、第2クラブハウスで活動中。代表のMさんは「この同好会ではみんなでコーヒーを楽しめればと考えているので、きっかけは『スターバックスが好き』、『おしゃれな趣味を増やしたい』などで大丈夫です。少しでも興味を持っていただければ、まずはお昼休みにコーヒーを飲みに来てください!」と話していました。是非Instagramをチェックしてみてくださいね!
神女サポート
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2023.2.8
「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」で活躍中のIさんにインタビュー! 教育学科4回生のIさんがボランティアリーダーとして活躍している、兵庫県揖保郡太子町にある野外施設「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」。今回、そこにピザ窯が新設されたということでお披露目イベントにお邪魔してきました。 ―「太子遊びと冒険の森【ASOBO】」のボランティア参加へのきっかけは? 「1回生で受講していた講義に、当時ボランティアリーダーとして活躍していた先輩が、宣伝をしにきたことがきっかけです。そのとき私は教育の道に進むにあたり、何か自分を成長させるものを探していました。太子町は私の大好きな地元でもあったので、『自分の経験値を上げられるだけでなく、太子町の活性化にも貢献できるならやるしかない!』と思い、その場で参加を即決しました。」 ―ボランティアリーダーとしての主な活動は? 「子どもたちが大自然の中で、さまざまな体験ができるよう、自発的に興味を持ってくれそうなことを考え、それを安全に提供するのが主な活動です。これまで、他のボランティアリーダーと一緒に遊びに行った先で得たインスピレーションから、薪割り体験やスウェーデントーチと呼ばれる方法の焚火体験を企画し、実施しました。」 「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」を運営している姫路YMCA理事長 八杉さんにもお話を伺いました! ―八杉さんから見てIさんはどんな印象ですか? 「1回生の時から向上心が高く、子どもに対する話し方や接し方、理想の野外活動はどのようにすれば実現できるかなど、全てにおいて熱心に取り組んでいただいています。3回生の時にはすでにみんなをまとめるチーフ格として活動していただきました。今回のイベントでもチーフとしてうまくまとめていただいているので、非常に助かっています。『人の役に立つのであれば』という想いが強い子なので、将来は立派な先生になられると思いますよ。」 冬の大型イベントについての打ち合わせに参加! Iさんは地域活性化や地元愛にあふれる子どもたちを増やすために何か出来ることはないかと考え、揖保郡太子町の原地区全体を会場とした大型イベント「HARA笑式 ~はらえしき~(2023年2月11日㈯実施予定)」を自ら企画しています。このイベントでは子どもたちのお祭り離れに注目。そこで、原地区のさまざまな場所に屋台を設置し、複数の拠点からなるひとつのお祭りとするようです。また、スタンプラリーを実施することで、会場となる地区全体の周回を促す工夫も。当日の盛り上がりに期待が膨らみます! 他大学の学生を巻き込んでHARA笑式~はらえしき~の企画会議をするIさん ―これほど大きなイベントを企画するとなると、お金もかかるのでは? 「今回のイベントでは企画段階で、かなりの費用が掛かる見積もりとなりました。そこで、その見積もりをもとに大学の補助金制度である『神女サポート』に応募したところ、申請した金額すべてを補助金でまかなうことができました。学生だけでこれだけの資金を用意するのはとても困難なので、本当に有難かったですね。」 ―学生のやりたいことを応援してくれるサポート制度があるというのは心強いですね。 「自分が地元のためにやりたいと思ったことを実現させるチャンスが得られたので、本当に嬉しいですし、責任感をもってやり遂げたいです。普通に生活をしていたら、いくら地元が好きだからといってもこんな大きなことを企画できないと思いますし、学生のことをサポートするシンジョならではの制度があって本当に良かったです!」 「HARA笑式~はらえしき~」の目玉のひとつ、ピザ窯がお披露目! 現在計画中の「HARA笑式~はらえしき~」でも目玉のひとつとなるのが、今回お披露目イベントが行われた本格ピザ窯です。 ―ピザ窯の魅力を教えてください! 「オーブンと比べると、ピザ窯は約2倍の高温で調理できるので、焼き上がりに大きな違いが生まれます。個人的には、あえて本格的なものにすることで野外施設ならではの、非日常的な思い出ができるというのが1番の魅力だと思います!」 ピザ窯ならではの超高温で360°しっかりと焼き上げられたピザは、野外施設での手作りとは思えない本格的な食感! ―1月に行われる「HARA笑式~はらえしき~」への意気込みをどうぞ。 「私はここでのボランティア活動を通して、周りの人に恵まれ、支えられていると実感することができました。なので、私を支えてくださった多くの方たちと、約20年間お世話になった大好きな太子町への恩返しとして、参加していただいたすべての人の思い出に残るような、楽しいイベントにしたいと思います!」
神女サポート
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2023.1.30
2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに『神女ポーアイボランティアセンター』が設立されました。実はこのボランティアセンターは学生が主体となって設立した団体です!今回はそこで活動する学生にインタビューを行いました。 学生と地域を結ぶボランティアセンターの代表の学生にインタビュー! 代表を務める社会福祉学科2回生のKさんにお話を伺いました。 ―ボランティアセンターを設立したきっかけを教えてください。 1回生の3月まではコロナの影響もあり、充実した学生生活が送れているとは感じられず、『何か変えたい!』と思っていました。そこで思い切って地元のボランティアセンターを訪ねましたが、コロナ禍でボランティア募集があまりなかったため、規模が大きい大阪ボランティア協会が主催する【初めてのボランティア説明会】を紹介して頂けることになり、参加しました。そこで出会ったボランティアコーディネーターの方に、大阪公立大学のボランティアセンターと大阪ボランティア協会が主催する「ソーシャルイノベータープログラム」という若者の事業立ち上げプログラムをご紹介頂き、そこで主体的に活動する他大学の団体から多くの刺激を受けました。そんな時、大学のボランティアセンターの多くは学生主体で立ち上げる事例が多いと知り、私と同じように『何か変えたい』と思ったシンジョ生が立ち寄れるボランティアセンターを作ることが出来るならと思い、自分で立ち上げよう!と決意しました。 ボランティアセンター 代表のKさん 社会福祉学科2回生 ―立ち上げ時はどのような苦労がありましたか? すでに団体立ち上げのプロセスを学んでいたので、とても苦労したという感覚はそれほどありませんでした。ただ、ホームページの作成や活動時の交通費など、資金面で大きな壁があることに気づかされました。当然私個人で工面することは難しく、現在の顧問の先生に相談させていただきました。そこで『神女support』という助成金についてお聞きし、応募したんです。すぐに資金調達ができたおかげで、設立から約半年ですが様々な活動ができたと思います。 ボランティア活動時のTシャツも助成金を使用してすぐに作成し、課外活動時に着用 ―普段はどのような活動をしていますか? 現在スタッフは8名で、今年は私達の存在をたくさんの団体の方々に知って頂くためにも他のボランティア団体がまとめる既存企画に多く参加しました。ボランティアセンターとしては学生が充実した生活を送れるよう、広報部とコーディネート部、企画部に分かれて活動しています。長期休み前などには告知を行うので、ボランティアに限らず、現状を変えたいという方はぜひ相談に来てください。全力でサポートさせていただきます! ―今後の目標について教えてください! これからは私たちが発起人となって、周りを巻き込めるような大きなイベントを企画したいと思います! センターのスタッフたちの打ち合わせの様子 ボランティアセンターの命運を握る広報担当の仕事とは? 広報担当として活躍中の社会福祉学科2回生Mさん。スタッフになったきっかけや、広報担当としてのお仕事についてお聞きしました。 ―スタッフになったきっかけは? ボランティアセンターのインスタでKさんの活動を目にし、挑戦する姿に刺激を受けたことです。当時、私も学外で何か経験を積みたいと考え、7万人ほどのフォロワーを抱えるインスタグラムアカウントの運用を担当していたので、その経験を活かしたいと思いスタッフとして参加しました。 広報担当 Mさん 社会福祉学科2回生 ―広報担当就任後はどのようなことに着手しましたか? 投稿の系統を揃えることから始めました。投稿内容が見づらいと内容が伝わりにくいので、見やすさを意識しています。 ポーアイボランティアセンターのInstagramはコチラ ―苦労した点を教えてください。 ボランティアセンターのアカウントでは、活動により興味を持っていただけるよう、現場の空気感を動画や画像で伝える必要がありました。単に情報を伝えるだけではいけないという点に苦労したんです。これは他のボランティア団体の投稿を参考にすることで日々改善しています。 ―インスタグラム以外の広報は? ホームページとLINE、あとは1年間の活動内容をまとめた雑誌の制作もしています。楽しみにしていてください! ―ボランティアセンターの活動を通して得たことは? 学生主体で活動するため、誰かが先頭に立つべき場面がよくあります。そのような時に『自分が』という責任感が芽生え、定期的な会議なども率先して取り仕切るようにしています。これからの目標は『シンジョといえばボランティアセンター』といわれるようなアカウントを目指して、広報活動を続けていきたいと思います。 設立間もないボランティアセンターでは1回生も主力として活躍中! 設立から約半年で多くの実績を残してきたボランティアセンター。その一翼を担う1回生、HさんとSさんにもインタビュー! ―ボランティアセンターのスタッフになったきっかけと、印象に残っている活動を教えてください。 もともとボランティアに興味はあったんですが、参加の機会にはなかなか恵まれませんでした。そんな時、大学の職員の方から代表のKさんを紹介していただき、その場でスタッフになることを決意しました。 Hさん 心理学科一回生 印象的な活動は、10月に神戸で2日間にわたって開催された『防災推進国民大会2022』です。1日目にワークショップを行い、私は2日目にその成果と感想を発表したのですが、お子様から大人の方まで真剣に話を聞いてくださる姿が印象的でした。私も含め、そのイベントで防災意識が高まったという方も多いと思いますし、イベント参加をきっかけに自分の中の新しい扉を開くことができるのは、ボランティアセンタースタッフに参加して良かったと思えます! https://youtu.be/6lUYEPm8pF4 Hさんをはじめ、ボランティアセンターの学生が参加した防災国体2022 私は大学で何をするか迷っている時、代表のKさんが講義前にボランティアセンターの紹介に来られたことがきっかけです。その時のお話から、私もスタッフとして活動し、学生生活を充実させたいと思い参加しました。 Sさん 社会福祉学科1回生 私が印象に残っている活動は『須磨海岸クリーンボランティア』です。この活動ではごみを集めるだけでなく、それを何かに利用できないかと考え、拾い集めたプラごみを材料にしたレジンアクセサリーのワークショップを学園祭で行うことにしたんです。 活動の様子はコチラ 私は趣味でレジンのストラップなどを作っていたので、力になれるのではないかと思い、積極的に参加しました。事前に何度か試し、説明書も自作して迎えた当日は大きな失敗もなく進めることができました。後日、作ったアクセサリーをスマホに付けている方を見かけたときはうれしかったです。 須磨海岸のイベントでは、やり遂げたという達成感が得られただけでなく、自分が何かの役に立つことができたという自信もつきましたし、活動を通して環境についての理解も深まりました。来年度も多くのイベントに積極的に参加していきたいです! プラごみをかわいいレジンアクセサリーにリメイク 最後に代表のKさんから高校生とシンジョ生に一言お願いします! 今在籍している学生スタッフも『何か変わりたい』という想いから参加しています。漠然と『何か変わりたい』という想いを抱いている方は、一度私たちを訪ねてくれればうれしいです!また、4月からは神戸市社会福祉協議会さんとも協力し、活動内容ももっと充実していきます! ご質問やボランティアセンターに興味をお持ちのシンジョ生は、お気軽にInstagramのDMへ!またはホームページからボランティア情報サービスの登録をお願いします!