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地域活性化の記事一覧

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須磨離宮公園に新名所!? 学生による「潮見台休憩所」のリノベーションプロジェクト

特集

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2024.3.7

須磨離宮公園に新名所!? 学生による「潮見台休憩所」のリノベーションプロジェクト

神戸女子大学の学生有志団体「潮見会」が、神戸市立須磨離宮公園の活性化を目的として同公園内の建物をカフェとして本格リノベーション!本オープンは2024年5月以降を予定しています。今回はプレオープンイベントの日に現地に伺い、いったいどんな建物ができたのか、その出来栄えとこれまでの経緯などを取材しました。 リノベーション…間取りから内装・配管などをゼロから考え直し、これから使用する用途に合わせてつくり替えること 企画立案から今後の運営まで、主役は常に学生たち! このリノベーションプロジェクトは2022年11月に始動し、学生団体『潮見会』のメンバーが中心となっています。リノベーションが行われる場所は、須磨離宮公園にある「潮見台休憩所」。プロジェクトが始動した直後の現地視察時には、10年以上前に売店として活用されていたテナントとベンチがありました。ここをどんな建物に生まれ変わらせるのか、そしてその建物で何をするのかは学生たちに一任されています。 リノベーション前の現地視察の様子 活動当初、自分たちの好きなモノを活かしつつ、SDGsを意識してリユース・リサイクルを促進する古着屋をオープンする構想を持っていたこともありましたが、プレオープンでお披露目されたのは『Flower Cafe Bloom』というカフェ。 ここが こうなりました! この経緯についてFさんは「私たちが考えたものが公園利用者のニーズに応えられているのかを確かめるために、来園者にアンケート調査を行いました。その結果、利用者は気軽に立ち寄ることができるお店を求めていることがわかったんです。その結果を参考にして構想を練り直し、『Flower Cafe Bloom』をオープンすることなりました。」と語ります。 カフェをオープンすることが決まると、次はコンセプト設計。一言でカフェといっても、オシャレ・隠れ家的・アメリカン・古民家・大人っぽい、など色々なコンセプトが思い浮かびますが、『リラックスできて、須磨離宮公園になじむカフェ』をコンセプトに、お店のレイアウトやインテリア、ロゴを考えたそうです。 店舗前の吊り下げ看板にはロゴが。 外観は白の壁面にあたたかみを感じる木材が映える上品な装い。しかし、これも当初は別案があったとFさんは話します。「はじめは若者に人気のネオンライトを活かした韓国風カフェも候補に挙がっていました。しかし、アンケートをもとに定めたコンセプトを軸に何度も軌道修正をして今の形になりました。」 「インテリアについても、メンバー内でいくつも候補が出たのですが、コンセプトを念頭に話し合いを進めることでスムーズにまとめることができました。椅子の高さは、家政学科で住環境を学んだメンバーの意見を参考に、座りやすい適切な高さの物を採用するなど、細かいところにもこだわっています。」 客席に設置したこだわりの椅子 照明も色味、サイズなどこだわりがいっぱいです シンジョでしかできない経験が、学生の成長を後押し! 図面作成などにも携わった潮見会の学生たち。その貴重な経験について聞いてみました。 「レイアウトやコンセプトイメージを建設会社の担当者様にお伝えし、作成いただいた図面に対して微調整を繰り返すことでまとめていきました。希望を全て叶えようとすると費用は際限なく膨らみます。当初決めた予算を意識しながら、理想を叶えることにとても苦労しました」と語るFさんは、この問題を希望するレイアウトの一つひとつに優先順位をつけることで解決したそうです。 「どうしても外せないお店のシンボル、ドライフラワーを飾るショーケースや、店内に開放感を与える大きな窓は外せないものとしてお伝えしました。一方で、支払いや商品の提供をするカウンターと厨房の間の仕切りは、当初想定していた扉から暖簾に変更することで、費用を抑えることができました。図面を書いたり、頭で考えるだけではなく、それが実際に形になるなんてなかなかできない経験だと思うので、とてもやりがいを感じました。」 開放感溢れる大きな窓がある店内スペース 変更した暖簾はオシャレで使い勝手も良好! 当時、建物担当としてメンバーをまとめていた家政学科2回生のKさんは、「今までにやったことのない大きな経験だったので、次から次へと起こる問題に対して、皆の意見をまとめることに苦労しました。それでもテキパキと物事を進めていく先輩の姿に刺激を受けながら、楽しくやり遂げることができたのはこのプロジェクトに参加しないと味わえない経験でした。」と振り返ります。 プレオープンは大盛況! 学生に届くたくさんの反響と大きな期待 『Flower Cafe Bloom』という名前は、お客様一人ひとりを須磨離宮公園の代名詞といえる『花』に例え、花が満開に咲いている=「いつまでも人が集まるお店になるように」と願いを込めてつけられています。 bloom…「開花、全盛期、花盛り」などの意味。 名前に込めた願い通り、オープンと同時にお店にはたくさんのお客様が! 学生たちはお客様から「いつもベンチで休憩させてもらうけど、こんなお店があると活気があっていいね」「いつからオープンなの?本オープン後もまた来るからね」といった温かい言葉をかけてもらっていました。 この日ご来店いただいたお客様のほとんどは、公園の入り口などに貼り出していたチラシを見て来られたそう。このチラシの印刷や店舗で必要な機器の購入には『神女support(学生課外活動助成金制度)』が使われています。 集客効果抜群だったチラシ 右手前のショーケースは保温も冷蔵も出来る優れモノ 学生課外活動助成金制度(神女support)って?学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! 今回のプロジェクトに協力してくださっている神戸市立須磨離宮公園の職員の方にお話を伺うと、「公園の利用者は年配の方や小さなお子様を連れたご家族が多く、大学生が持つ明るさや活気に魅了されているのだと思います。これから須磨離宮公園の活性化を促す、新名所になってくれるのではないかと期待しています。」と語ってくださいました。 大成功を収めた「潮見台休憩所」のリノベーション。『Flower Cafe Bloom』の本オープンは5月以降を予定しており、オープン後はワークショップや子ども向けイベントなどの企画も構想中です! 在学生のみなさんへ『Flower Cafe Bloom』の運営に興味のある学生はこちらからお気軽に問い合わせを!『Flower Cafe Bloom』Instagram

高校球児の身体作りをサポートする取り組みを徹底取材!

キャンパス

253

2024.2.14

高校球児の身体作りをサポートする取り組みを徹底取材!

この日、須磨翔風高校野球部の皆さんが神戸女子大学のポートアイランドキャンパスに来校。野球部の皆さんの体組成やボディバランスなどの測定と、食事内容調査を実施することで食生活やトレーニング方法についてアドバイスを行う取り組みが行われました。 担当するのは、これまで数多くのプロアスリートを栄養学の観点からサポートしてきた坂元先生(健康スポーツ栄養学科)のゼミに所属する学生たち。全力でスポーツに向き合う野球部の皆さんと接する学生たちの様子を取材しました。 実施するのは一流選手も活用する“アスク測定” 今回実施したのは、 “アスク測定”と呼ばれる測定法。この方法では、選手一人ひとりの身体能力と健康状態を総合的に測定し、トレーニングプログラムや食事内容の最適化を図ることができます。 測定は3箇所に分かれて実施! 体組成の測定 体組成の測定は体組成計を用いて行います。体組成とは、筋肉や脂肪、骨など私たちの体を構成する組織のこと。体重だけではなく、身体の部位ごとの体脂肪率や筋肉率などの体組成をチェックして体のバランスを知ることができます。 測定中… 左右の手足と、胴を含めた体幹部それぞれの体脂肪率や筋肉量が細かく判明 ボディバランスの測定 ボディバランスの測定は、地面に対して垂直と並行に引かれたマス目の前で行います。体の軸がぶれることなく、指定されたポーズをとることができるのか測定し、その結果からその人に合わせた体幹トレーニングのメニューを提案します。 学生自ら測定時のポーズを指導。 さすが高校球児! 鍛えられた体幹を披露 カメラを通して手元のパソコンで測定、記録していきます ヘモグロビン量と骨密度の測定 骨折をはじめとした怪我や運動機能に直結する、骨密度とヘモグロビン量も測定。この結果は鉄分やカルシウムを対象とした栄養指導に役立てられます。 ヘモグロビン量測定器を使用し、40秒ほどで測定 野球部の皆さんは、お互いの数値に興味津々! 骨密度の測定では、「骨折リスクは高い方ですか?」と質問も 脂肪、筋肉、骨、水分など、身体を構成する成分を細かく測ることで、トレーニング内容だけでなく、日常の食生活に関する指導もできるアスク測定。 高校球児からの質問に笑顔で対応 野球部のコーチからは「部員は運動後に補食としておにぎりを摂るなど、『丈夫な体、大きな身体を作ろう』という意識を持っています。しかし、食事について専門的な知識を得る機会や、このような機器で自分たちの身体のことを数値で把握できる機会はありませんので、貴重な一日になっています。」という声をいただきました。 測定後はスポーツ栄養講習会。試合で実力を発揮するための食事について学ぶ! 測定後は、健康スポーツ栄養学科の坂元先生が高校生のみなさんに特別栄養講習を実施。試合当日、試合前日、それまでの日に分けて、それぞれのタイミングでどのような栄養を摂取することが望ましいのか、などの講義が行われました。その内容を少しだけ紹介します。 試合当日は、運動能力が発揮される交感神経を働かせる必要があるため、食べ物の消化時に働く副交感神経を落ち着かせるように4時間前には基本的な食事を済ませておくようにします。 食事の摂り方を誤れば、交感神経が働かず運動パフォーマンスに影響が及んでしまいます そして、忘れてはいけないのが運動後のリカバリー食。ここでは運動前に摂取できなかった栄養素を持つ肉や魚、野菜などを、胃への負担が少ない料理で摂取できると理想的。 野球部の皆さんは「今日の話を何とか自分のものにしよう」と、夢中になって講義に耳を傾けている姿が印象的でした。 坂元先生の講義は学生にとっても有意義な時間 参加学生と先生の想い。スポーツに携わる人の成長を願って。 測定終了後、体組成測定を担当していた健康スポーツ栄養学科4回生のHさんと、ボディバランスの計測を担当していた同学科3回生のOさんにお話を伺いました。 ――ゼミでは普段どのようなことをされているのですか? Oさん「最近は3回生を中心に今日測定する参加者の名簿の作成など、今回の事前準備をしていました。多い日は100人近い選手を計測することがあるので、当日の計測をスムーズにするためにも事前準備は重要です。」Hさん「あとは栄養調査で取得したデータの取りまとめをしていることが多いです。今回のデータをまとめていき、1か月後には今後の食事計画やおすすめのトレーニングメニューを一人ひとりに提案する予定です。」 左から健康スポーツ栄養学科3回生Oさんと、同学科4回生Hさん もちろん、測定中の空き時間にもデータの取り纏めを行います。 ――アドバイスは皆さんが考えられるのですか? Hさん「はい。栄養学を専門に学んできたので、その知識を活かして実践しやすいアドバイスを心がけています。」Oさん「この後3日間、何をどのくらい食べているのかを細かく調べる、食事調査を行います。様々な視点からたくさんのフィードバックをしていきたいです。」 インタビューの受け答えから、これまでにも多くのスポーツ現場での測定を経験している学生だからこそ、何をするべきか明確に理解していて、自発的に行動していることが伺えました。そして何よりも『スポーツに向き合う人の力になりたい』という考えや、実際にスポーツに携わっていることに対する充実感を感じることができました。 学生や高校球児へのメッセージを語る坂元先生 坂元先生は、ゼミ生に向けて「私のゼミには主体性を持った学生が多く集まっているので、活動そのものは参加する学生たちに任せています。今は大変でも、将来振り返ったときに『タメになっていたな』思えるようにたくさんの経験と技術を得てほしいと思います。」 高校生の皆さんには「高校生の今の時期は、体づくりができる最後のチャンスです。後日学生からお返しするフィードバックを、トレーニングと同じように自ら進んで実践してほしいと思います。」と話してくれました。 坂元ゼミに所属する学生の経験としてはもちろん、育ち盛りである高校球児の皆さんにとっても、成長を左右する大きな財産となったであろう本日の取り組み。健康スポーツ栄養学科はスポーツの現場で学ぶ"現場実践主義"で学ぶことが特徴!興味を持った方は、ぜひ学科WEBサイトやSNSをチェック! 健康スポーツ栄養学科 WEBサイト健康スポーツ栄養学科 Instagram

ユーハイム×神戸市×神戸女子大学 産官学連携プロジェクト!スイーツ×スポーツでアスリートの栄養補給に新時代を!

特集

649

2023.11.30

ユーハイム×神戸市×神戸女子大学 産官学連携プロジェクト!スイーツ×スポーツでアスリートの栄養補給に新時代を!

神戸女子大学では、企業や自治体と協力して、実践的にプロジェクトを進める産学連携に取り組んでいます。企業のリアルな課題に触れることで、学生の成長に繋げます。 今回紹介するのは神戸市と、神戸生まれの老舗洋菓子メーカーである株式会社ユーハイムから本学にお声がけいただいたことがきっかけとなり、同社と健康スポーツ栄養学科が共同で商品を考案し、市内のテニススクールで販売するというまさに「地域密着型」のプロジェクト。健康とスポーツ、そしてスイーツが織りなすアイデアで、新しい商品と価値創造に向け挑戦中。今回は試作段階にある商品の試食会が行われると聞き、取材にいってきました! これまでの産学連携プロジェクトの記事はこちら!須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がるローソンと共同で商品開発に挑戦!商品設定編学びの場は学外にも! 有機薄膜太陽電池の可能性を追求する産学連携プロジェクトに密着 運動後にバウムクーヘン!?株式会社ユーハイムと健康スポーツ栄養学科の挑戦 株式会社ユーハイムとの産学連携にチャレンジしているのは健康スポーツ栄養学科3回生の5人。「株式会社ユーハイムの皆さんが産学連携の相手を探しているという話を聞き、今まで私たちが学んできたことを活かせるチャンスだと思って、すぐに参加を申し込みました。」と語るAさん。株式会社ユーハイムはバウムクーヘンを焼くAI職人THEO(テオ)を開発。そのTHEO君が焼いてくれるバウムクーヘンに神戸女子大学の学生らしさをプラスし、神戸のスイーツの魅力発信を通じた地域振興に貢献することが目的です。ちなみに、THEO君はAI職人として認められ、神戸市から特別住民票が発行されています!※特別住民とは住民基本台帳に基づくものではありません。 これまでの取り組みでは、商品のコンセプトを考えた結果、疲れた体で心地良く味わえる『運動後のご褒美スイーツ』を目指すことに決定。そして、コンセプトに合致するバウムクーヘンの素材についてさまざまなアイデアを提案していました。 ドキドキの試食会当日!学生のアイデアはスイーツのプロに通用するのか! 当日の試食会には、学生からの提案をブラッシュアップしていき、生地には低カロリーで高タンパクのおからを混ぜ込んだ特製バウムクーヘンを試作していただきました。 一方、学生が準備していたものは、『運動後に食べる』というシーンを想定し、バウムクーヘンに新鮮なフルーツピューレを添えて食べることと、フレッシュジュースも併せて提供するという案! 普段のオヤツタイムで食べるにはしっとり美味しいバウムクーヘンですが、運動後に乾いた喉の状態でも食べやすいような工夫としてピューレ、フレッシュジュースとの組み合わせはナイスアイデア!クエン酸が豊富なキウイフルーツとオレンジのフレッシュジュースは疲労回復効果が期待でき、バウムクーヘンは運動によって失われた栄養素(糖質とタンパク質)を補給する『補食』にもなるようです!多くのスポーツ経験者が在籍する健康スポーツ栄養学科の学生だからこそのアイデアには『学生らしさ』が溢れます。 今回は4種類のピューレを試作 フレッシュジュースも勿論手作り 実際に試食会が始まると聞こえてくる明るい声!やはり、甘いスイーツとフルーツの相性は抜群に良いようです。また、今回特別に試作していただいたおからを混ぜ込んだバウムクーヘンは普段のバウムクーヘンのしっとりとした口当たりとはまた違う食感を感じる部分もあり、ピューレやジュースとの相性も◎『イチゴは間違いないよね~』『ピューレに使ったフルーツの酸味がちょうどいい!』と様々な組み合わせを楽しみながら試していく様子が印象的でした。 「現代の大学生は、もっと気軽にキャンパス生活を謳歌しているイメージでしたが、神戸女子大学のみなさんは一味違いました。」そのように学生の第一印象を振り返ってくださった株式会社ユーハイム本社フードテック事業部の岩本さん。「初めて皆さんにお会いした時に商品案についてプレゼンをしていただいたのですが、堂々と話す姿勢には驚きました。積極的に色々な経験を積んできたみなさんの姿勢は社会人と比べても遜色ないのでは…と思ったほどです!」と称賛のお言葉をいただきました。 株式会社ユーハイム本社フードテック事業部 岩本さん アスリートの食生活に新しい風を!神戸から発信する新しい栄養補給の形 今回手掛けている試作品が完成した後は、神戸市内のテニススクール内での販売を予定しています。テニススクールに通うスポーツを愛する皆さんや、併設されているスポーツジムの利用者という幅広い年齢層の方に美味しいバウムクーヘンを楽しんでもらうために、「運動後の栄養補給として最適と言われているオレンジ以外にも、様々なフルーツを試しています。」とCさんはキウイフルーツやイチゴで作った試作品を紹介してくれました。完成した商品をどのような容器に入れて販売しようかと、真剣にパッケージを選ぶ姿からも実践の日を心待ちにしている様子が伝わってきます! 健康スポーツ栄養学科ではこのような産学連携のプロジェクト以外に、プロスポーツチームの現場に実習に行く機会があります。Dさんは、プロ野球チームの選手寮で行われた実習の際に、選手の食事・栄養摂取に関わった経験がスポーツとスイーツを組み合わせる発想につながったと教えてくれました。 このプロジェクトに参加して、貴重な経験ができているという実感があります。と前向きに語ってくれた学生 「スポーツを愛する方やアスリートの食生活の中に、バウムクーヘンのようなスイーツをうまく取り入れることが出来れば、食生活に新しい楽しみが生まれ、より競技生活が豊かになるのではと思いました。」 今回の取り組みについて商品の考案だけではなく、調理方法、販売促進、当日のオペレーションなど、これから考えることはたくさん。成功させることが出来れば、さまざまなスポーツ現場での販売機会だけでなく、神戸のスイーツ文化発展にもつながるはず。 実際に学生たちが販売する日は12月2日(土)に決定!お近くの皆様は是非ご賞味くださいね! 場所 COSANAテニスアカデミー  所在地 〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目4-5 企業紹介 株式会社ユーハイム(本社所在地:神戸市) 日本で初めてバウムクーヘンを焼いたカール・ユーハイムから受け継がれるドイツ菓子を「純正自然」で提供する、老舗洋菓子メーカー。素材にこだわり、菓子職人としての誇りを持つユーハイムの多くのお菓子は食品添加物を使用していないため、品質表示に「/」以下の記載が存在しないお菓子づくりをしています。

プロバスケットボールチーム・神戸ストークス×株式会社オイシス×健康スポーツ栄養学科の産学連携プロジェクトが始動!

特集

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2023.11.21

プロバスケットボールチーム・神戸ストークス×株式会社オイシス×健康スポーツ栄養学科の産学連携プロジェクトが始動!

2023年夏より、神戸を拠点に活動するB.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム・神戸ストークスと、神戸に本店を構える総合食品メーカー・株式会社オイシス、そして本学の健康スポーツ栄養学科による産学連携プロジェクトがスタート。そのきっかけや今後の取り組みについて、関係者の皆さんへお話を伺いました。 西宮のプロバスケットボールチーム、さらなる飛躍を求めて神戸へ! 神戸ストークスの始まりは、2011年に誕生した兵庫ストークス。2015年からは西宮市を拠点に、西宮ストークスとして活動してきました。そして今年、2023年7月より本拠地を神戸へ移転。チーム名も神戸ストークスに改め、新たなスタートを切りました。 新生、神戸ストークス 今回移転したのは、2026年に新設されることとなったB.LEAGUEの新B1リーグ参入を果たすため。参入条件は、入場者数平均4,000名以上、売上高12億円以上、新設アリーナ基準の充足の3点となっており、入場者数と売上高については2023-24シーズン中に達成する必要があります。また、神戸港の一角に建設中の新アリーナは2024-25シーズン中に完成予定ですが、最大1万人以上収容可能な規模で、市内での早期認知拡大が必須。そのため、2023-24シーズンからの神戸移転が決まったのです。 神戸ストークス&オイシスと取り組む産学連携プロジェクトとは? 移転をきっかけに、神戸ストークスは新たに「HELLO KOBEアクション」をスタート。これまでも地域に根差し、さまざまな地域貢献活動を積極的に行ってきた同チームですが、今後さらに注力、発展させていく方針です。内容は、神戸の企業や団体、大学との連携の他、県外に向けた神戸・兵庫の特産品PR、小中高校へのボール寄贈、清掃活動など多岐にわたるもの。本学との産学連携プロジェクトもその中の一つとなっています。 神戸ストークスと、チームのオフィシャルパートナーである株式会社オイシス、そして本学健康スポーツ栄養学科の3者合同で実施。地産地消、スポーツ栄養学に基づいた商品の共同開発などを計画しています。 「神戸に移って心機一転、選手たちのモチベーションも高まっています。新B1リーグ参入という大きな目標のもと、さらなる発展のためにはチーム力を上げ、試合をこなすだけでは不十分。地域のさまざまな企業、団体、メディアなどと向き合いながら、着実に裾野を広げていくことが最重要課題の一つだと考えています。その一環として、各大学とそれぞれの特色を活かした取り組みを進めていますが、神戸女子大学さんの場合は“食とスポーツ”。スポーツ栄養学のプロフェッショナルである健康スポーツ栄養学科の皆さんの力に、オイシスさんの知見と技術も加わる3者協業には大いに期待しています」と話すのは、神戸ストークスのビジネスコミュニケーショングループリーダー 江西宏介さん。 今後の展望を聞かせてくださった江西さん。 オイシス広報の岡野佑里子さんも、本プロジェクトへの期待値は高いと言います。「スポーツ栄養学の研究者である教授や学生の皆さんとご一緒できるということで、私たちもこれまでにない知見に触れ、学ばせてもらうことが多いと考えています。また、流行に敏感で常識にとらわれない、学生さんならではの斬新なアイデアにも期待。皆さんの柔軟な発想力は私たちにとって大きな刺激になります。共に臨む中で、新たな商品開発の道が開けるのではないかと思います」。 オイシス広報の岡野さん 本学代表として指揮をとる健康スポーツ栄養学科の坂元美子准教授は、「プロジェクトメンバーである私のゼミ生たちは皆、意欲的に取り組んでいます。出来上がった商品を通して、スポーツ栄養学というものを広くたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいです。また、今後の試作、試食など商品開発が進む中で、神戸ストークスの選手のみなさんに栄養についてより深く理解してもらうためにも良い商品が開発できればと考えています」と意欲を語ります。 健康スポーツ栄養学科の坂元美子准教授。 まずは第一弾として、2024年3月のホームゲーム会場での販売を目指した、スタジアムグルメを開発中!手軽なワンハンド&ワンコイン、皆が好きなスイーツなど、さまざまなアイデアを検討しながら、最終的にきちんと味や栄養にもこだわった商品が実現できるよう、協議を重ねています。 スポーツ栄養学の専門家として、選手への身体測定も実施 商品開発を進める一方、先日は神戸ストークスの練習会場を坂元ゼミが訪問。練習終了後、選手一人ひとりへの身体測定を行いました。 練習中の神戸ストークスの選手たち 練習後、選手たちに主旨を説明する坂元准教授。 測定したのは、筋肉量、体脂肪量、体水分量、骨密度、ヘモグロビン量。さらに、選手にはこの日から3日間の食事内容を報告してもらいます。こうして収集したデータは、坂元ゼミの皆で集計・分析。不足している栄養素などを割り出し、フィードバックします。 測定の様子 チームとしてこうした身体測定を受ける機会はあまりないそう。「ありがたい」ですとの声をいただきました。 選手の皆さん、その場で出てくる数値データに興味津々の様子 「今回の結果を普段の食事改善のアドバイスにつなげる予定です。いきなりは難しくても、まずは食事への意識を変えるきっかけになればと思っています。身体測定も例えば3か月ごとなど、定期的に継続していければ良いですね。選手にとってもゼミ生にとっても有意義な経験になればと思います」と坂元准教授。 スポーツ栄養学に基づいたスタジアムグルメの開発と選手の栄養サポートを皮切りに、まだまだ動き出したばかりの本プロジェクト。今後の展開にどうぞご期待ください!

学んだスキルを活かして町おこし! 心理学科の地域学習に密着

カルチャー

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2023.10.18

学んだスキルを活かして町おこし! 心理学科の地域学習に密着

2023年8月、神戸市・三宮にある三宮本通商店街と三宮センターサウス一帯を併せたミチニワエリアで、「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」が開催されました。このイベントで19日に行われた「ゆかた de ストリートスナップ」という企画を運営したのは、なんと神戸女子大学の心理学科1回生。今回はその活動に密着しました。 ミチニワを盛り上げたい組合とのつながり 「ミチニワ」という愛称は、2022年11月と翌年1月に開催された三宮本通商店街 と三宮センターサウス通の合同イベント、「テロワール市」で築かれた地域のつながりの維持・発展を目的に命名。3月にはこれを記念し、町開きイベントも開催されました。 地域連携による学びを積極的に取り入れる神戸女子大学は、心理学科の講義でミチニワ誕生以前から三宮本通商店街の活性化に尽力しており、テロワール市と町開きイベントにも協力しています。 これまでの主な活動は、若者視点からのSNS運用やイベント当日の運営でしたが、今回の「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」では、それらに加えてコンテンツの企画にも参加。3月から月に2度ほど打ち合わせも行い、この日を迎えました。 三宮本通商店街振興組合の代表理事・高井様は神戸女子大学の学生について、「皆さんコミュニケーション能力が高く、主体的な印象です。打ち合わせでは『こんな企画どう思う?』と聞くと、遠慮することなく素直に意見をぶつけてくれます。私たちにはなんてことのない昔からある喫茶店ひとつにしても『このようなレトロ喫茶はウケる』と、私たちにはない着眼点と発想で新たな提案を持ちかけてくれるので、特に若者層をターゲットにした取り組みには欠かせません」と話してくださいました。 学生の活躍がこの日の盛況を左右⁉プログラムからわかる学生の重要度。 「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」は、以前にも特別講義をしてくださった川崎重工業株式会社の開発アプリ、Real D You(リアデュー)を用いたプレゼント企画「ミチニワで遊ぼう まち歩きキャンペーン」や「ミチニワ夏あそび フォトコンテスト」、学生が担当する「ゆかた de ストリートスナップ」、その翌日開催の「舞妓さんのミチニワ散歩」と「ほこみち JAZZ LIVE」など、常にさまざまな企画が実施されていました。 ●川崎重工業株式会社による特別講義の様子はこちらから https://nyushi.kobe-wu.ac.jp/mag/parents/article-5570/ オリジナルコーヒーの試飲、販売をする期間限定ショップも開店。 神戸市内で人気のスイーツ店のポップアップショップも。 「#ミチニワで遊ぼう まち歩きキャンペーン」と「ミチニワ夏あそび フォトコンテスト」はイベント開催中絶えず実施しているため、19日の盛り上がりは「ゆかた de ストリートスナップ」次第! この企画は道行く人に声をかけ、Instagramで人気のフォトグラファーYuma Takatsukiさんによるストリートスナップ撮影に協力してもらうというもの。撮影後はその場でチェキを手渡し、後日ミチニワの公式Instagramでその活動を投稿して、ミチニワの盛り上がりをアピールします。 学びが活きた!声かけに「心理学」をフル活用! 一日の流れについて打ち合わせをし、いざ商店街へ。ストリートスナップの撮影に協力してくれる人を探します。 物怖じすることなくどんどん声をかけていくシンジョ生。 自分たちが持つインスタントカメラ「チェキ」でもしっかり撮影。 シンジョ生が提案したチェキの配布は大好評! 今回密着していた間、ほとんどの方が快く撮影に協力してくださっていました。そこにはなにか秘密があるのでしょうか。少しお話を聞いてみました! ― この講義を選択した理由を教えてください。 S.Mさん「昔からボランティアに興味があり、この講義なら学びの中で地域貢献ができると思ったからです。私は愛媛から来たのですが、この講義を通して神戸に愛着が持てることや、人と触れ合うことで社交性が身につくことも大きな魅力だと思います。」 M.Mさん「高校生の時に興味を持ったマーケティングを本格的に学びたいと思い選択しました。実際に体を動かして学べるので、学んだことが身につきやすいと感じています。」 積極的に声をかけるS.Mさん(右から2番目) ― 声をかける際に意識したことは? M.Mさん「1組協力を得てからは、その様子を見ていた人に声を掛けました。これは『じゃあ、私も』という集団心理、バンドワゴン効果を狙ったものです。」 N.Yさん「私は初対面の方と距離を縮めるために、『出身地はどこですか?』など、答えが『はい』か『いいえ』の2択にならない質問をしていました。今回の活動はこれまでに学んだ心理学を試すにはぴったりだったと思います。」 左から心理学科のN.YさんとM.Mさん。 いつも素敵な笑顔のおふたり。 神戸女子大学では活きた専門知識や技術を、楽しみながら身につけられる地域学習を数多く用意しています。 ミチニワの活性化に挑む三宮本通商店街振興組合への協力は今年で2年目。すでに次回イベントの企画も進んでいるようなので、これからも神戸女子大学の地域活性化、そしてミチニワの発展から目が離せません!

神戸に灯す幻想的な光。学生が手掛けた夜の日本庭園

カルチャー

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2023.9.19

神戸に灯す幻想的な光。学生が手掛けた夜の日本庭園

近代的なビルが立ち並ぶ、神戸市の一角に位置する日本庭園「相楽園」。2023年8月27日、この日本庭園が灯篭による幻想的な灯りでライトアップされました。このイベントの運営には神戸女子大学家政学科の学生やボランティアで参加した学生などが参加。今回はインテリアや住環境について学べる、家政学科 田中先生のゼミから参加している家政学科3年生にフィーチャーし、インタビューを交えながら活動の様子をお伝えします。 ●田中先生へのインタビュー記事はこちらから 待ちに待ったライトアップ当日。手作り灯篭の晴れ舞台。 このイベントの正式名称は「ひかりのさんぽ路」。当初は8月26日と27日の2日間で開催される予定でしたが、初日は準備した直後、荒天により中止になってしまったため、この日が初めてのイベントでした。今回使用する灯篭は学生やオープンキャンパスに参加された方の手作りです。切り絵を用いた装飾が施されていて、火をつけると灯篭の模様が可愛く浮かび上がるそう。これまでに準備した約200個の灯篭がどのように相楽園を照らすのか、学生のみんなも楽しみのようです。 いざ点灯。来場者を癒す炎の不規則な揺らぎ。 学生は相楽園に到着後、すぐに点灯作業に移ります。前日の悪天候の影響か、予定していた位置から少しずれている灯篭もちらほら。灯篭の位置はどのように決めているのか疑問に思っていると、家政学科3年生のTさんが「灯篭は来場者の動線にかぶらないことはもちろんですが、浴衣で来られる方もいると思うので、裾が引っかからないよう、細い道での足元への設置は避けています。また、安全面以外にも見る人の視線から灯篭同士がかぶらないよう微調整もしているんです」と話してくれました。 灯りがともりだすと次第に来場者も増加し、気が付けば辺りにはカメラを構えた大勢の人が。それでも、学生たちの気遣いのおかげか、つまずく人や転倒している灯篭を見ることはありませんでした。 道幅が細く、急な階段では足元以外に設置 数多くの灯篭に照らされた相楽園は日中とは異なる幻想的な装いに。コロナ禍を除き年に1度開かれるこのイベントに近所にお住まいの来場者は「すでに馴染みのある相楽園ですが、この時期だけは私たち地域住民にとっても特別なんです。今年もこの光景が見られてとても満足です」とおっしゃっていました。 灯篭の灯りはなぜこれほどまでに見る人の心を掴むのでしょうか。これには科学的な根拠があるようです。「私たちは2年生の時に『インテリアデザイン論』という講義でロウソクの炎が与える心理効果について学びました。ロウソクの赤みある光や炎の揺らぎにはリラックス効果があるようなので、それがうまく作用しているのだと思います」とTさんは語ってくれました。 イベントへの参加理由と感想を聞いてみた! 点灯作業を終え、巡回までの間に3名の学生にインタビューしました。 左から家政学科3年生 田中ゼミのHさん、Mさん、Tさん。 ― 今回どのような経緯で「ひかりのさんぽ路」の運営に参加したのですか? Hさん「将来リフォーム関連会社に就職したいと思い、インテリアや空間デザインが学べる田中先生のゼミに参加しています。そのゼミの中でこのイベントを教えていただいた時に、光が与える心理効果を体験できるのではないかと思い、参加を決意しました。」 Mさん「私は前回のオープンキャンパスのボランティアで、この灯篭づくりに協力していたんです。その時の灯篭がどのように輝くのか最後まで見届けたいと思い、参加しました。」 ― 実際に参加してみてどうでした? Tさん「思っていたよりも多くの方に来場いただき驚きました。来ていただいた方の楽しそうな表情をみて、『やってよかった』と思えたので、今後もこのようなボランティアがあれば積極的に参加していきたいと思います。」 家政学科では学生の自主性を尊重したうえで、やりたいことに参加できる場を数多く設けています。今回お話を聞いたTさんは入学時、「住宅模型を作りたい」という想いがあったそうですが、2年生の頃には選択授業でその想いを成し遂げたそう。神戸女子大学はこれからも学生の「やってみたい」に応えられるような環境づくりを続けていきます。

地域の夏祭りを盛り上げろ! 神女ポーアイボランティアセンターが挑んだ一日に密着!

神女サポート

739

2023.8.25

地域の夏祭りを盛り上げろ! 神女ポーアイボランティアセンターが挑んだ一日に密着!

2023年8月5日、神戸・ポートアイランド市民広場で開催された「ポートアイランド夏祭り2023」に神女ポーアイボランティアセンターが参加しました。地域のイベントを盛り上げるために奮闘したメンバーの様子をお届けします。 地域とつながる、神女ポーアイボランティアセンター 神女ポーアイボランティアセンター(以下、ボラセン)とは、2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに設立された団体。発起人である社会福祉学科3回生のKさんを中心に、学生が主体となって運営しています。 ●ボラセン設立についてのインタビュー記事はこちら https://nyushi.kobe-wu.ac.jp/mag/feature/article-3404/ 立ち上げから1年以上経った現在、メンバーは倍以上の20名程まで増え、活動の幅も拡大。他のボランティア団体が運営する既存企画に参加するだけではなく、自らイベントを企画・実施することも増えています。 例えば先日、ポートアイランドキャンパスにて「タイダイ染めリメイクイベント」を開催。地元自治会である港島自治連合協議会の掲示板で告知いただいた効果もあり、当日は周辺にお住いの多くの方が参加くださったのだとか。3歳から70代まで幅広い世代の交流の場となりました。 地域のイベントにボランティアとして参加したり、自分たちが企画したイベントに地域の方を招いたり。今や地域とのつながり創出も、ボラセンの大切な活動テーマの一つとなっているのです。 4年ぶりに復活! 住民待望の夏祭りにボラセン初参戦!! そして2023年8月5日にポートアイランド市民広場で行われた「ポートアイランド夏祭り2023」に初参加。 夏祭りは、港島自治連合協議会が主催する毎年の恒例行事です。地域に関わる企業や団体、住民による組合などが集まって計20以上の屋台を出店し、中央ではコンサートや盆踊りを実施。例年5千人程の来場者が訪れるという、地域の一大イベントとなっています。 実は昨年も夏祭りに参加すべく準備を進めていたボラセン。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大のため開催数日前に中止が決まり、残念な思いをしていました。結果的に夏祭りは2019年から4年連続中止となり、今年ようやく開催できることに。例年以上の盛り上がりが期待される中、満を持して挑みます! 4年ぶりの開催に向けて準備が進む会場。すでに活気に溢れています。 映え間違いなし☆ 3色わたあめで勝負 ボラセンは、昨年予定にしていた綿菓子の屋台を出店。3色の綿菓子をカップに重ねた「ゆめかわ わたあめ」を販売します。 メンバー皆で考案した、映える「ゆめかわ わたあめ」 事前にSNSでの告知など分担して準備を行い、当日は9名のメンバーが売り子として参加。ボラセンのシンボル、お揃いのTシャツを着てお店に立ちます。 ボラセン屋台、準備万端! ちなみに、このTシャツ制作費もお店の運営費も、すべて神戸女子大学独自の学生課外活動助成金制度「神女support」を利用して資金調達。おかげで費用の心配をすることなく、幅広い活動ができているのです。 綿菓子機械のレンタル費、材料の購入費などに「神女support」をフル活用。 いよいよ17時にお祭りがスタート。ボラセンの屋台「ゆめかわ わたあめ」はそのかわいらしさから、あっという間に行列ができていきなり大忙しです。 特に小さなお子さんや女子学生に大人気。 開店直後から大盛況。 一緒に販売している「チェキ撮影サービス」も好評です。 思い出に残る1枚を撮影。 めっちゃ暑い&忙しいのに、笑顔を絶やさない素敵なメンバーたち。 気づけばこのにぎわい! 夜にかけてまだまだ来場者は増える一方です。 メンバー一同フル稼働! 呼び込みも待ち列整理も大変! 地域とボラセンのつながりは、より強くより深く 夏祭りのにぎわいづくりに一役買ったボラセン。代表の社会福祉学科3回生のKさんはこう話します。 「この1年間、地域の皆さんと関わる機会を多く持てて、交流が深まっていると感じます。今日もわたあめ屋台を通してたくさんの地域の方と触れ合えました。中には先日のタイダイ染めイベントの参加者の方もいて、気さくに声をかけていただけて嬉しかったです」。 来店者と積極的にコミュニケーションをとるKさん。 こうした地域との関わりにおいて欠かせないのが、夏祭りをはじめ多くの地域イベントを主催する港島自治連合協議会の存在。 Kさんは「自治会の方々はいつも優しくしてくださる一方、私たちがより良い組織になるようきちんと意見や提案もしてくださるので有難いです。しっかりと信頼関係ができていると感じます」と言います。 今後も地域と密接に関わっていきたいというKさん。「特に、幅広い世代が参加できるイベントを企画していきたいと考えています。そこで、子どもとお母さん・お父さん、そしておばあちゃん・おじいちゃん世代がつながるきっかけが生まれれば良いなと。私たちが地域の世代間をつなぐネットワークになっていきたいと思っています」。 「また秋にも地域のイベントに参加する予定です」とKさん。まだまだ勢いは止まりません! 一方、港島自治連合協議会の事務局長・粟原富夫さんも、「神戸女子大学とはポートアイランドキャンパスができて以降、地域イベントへの参加などを通して交流がありましたが、ボラセンができてからはより連携がしやすくなりました。交流の機会がぐっと増えて、つながりがどんどん強くなっています」と話します。 ボラセンと地域をつないでくださっている粟原さん。 そして、今後の活動にも大いに期待されている様子。「学生さんたちにはどんどん地域に入ってきてもらいたいです。特に港島エリアは年々、住民の高齢化が課題になっています。そこで例えば、看護や福祉、健康、栄養などを学ぶ学生さんたちが、地域のお年寄りを対象に学びの内容を実践してくださるなど、大学の研究内容が地域に還元されるような取り組みにも期待しています」。 お祭りの終盤、各団体のPRタイムが設けられた際も、ボラセンは地域の方々に向けて自分たちの活動内容や熱い思いをアピール。最後は元気よく「皆さんで協力してポートアイランドを盛り上げていきましょう!」と締めくくると、大きな拍手と歓声が沸き起こりました。 櫓の上からしっかりとアピール! ラストは盆踊りの輪にも参加♪ 屋台の行列は閉店まで続きました。 夏祭りをきっかけに、また一歩前進したボラセンの地域貢献活動。今後の活躍から目が離せません!ぜひ一緒に活動してみたい! どんな活動をしているのか詳しく知りたい! という方は、ボラセンのInstagramやホームページをチェックしてみてくださいね! ■Instagram  ■HP 

学びの場は学外にも! 有機薄膜太陽電池の可能性を追求する産学連携プロジェクトに密着

特集

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2023.8.22

学びの場は学外にも! 有機薄膜太陽電池の可能性を追求する産学連携プロジェクトに密着

神戸女子大学では、企業や自治体と連携して、活きた知識や技術を学ぶ「産学連携プロジェクト」をこれまでに数多く実施してきました。企業や施設に足を運び、より実践的に学ぶことで学生は自らの成長に繋げることができます。 2023年7月、家政学科の学生は「産学連携プロジェクト」として、株式会社MORESCOが製造する有機薄膜太陽電池(以下「OPV」)の新たな導入事例を企画しています。今回はその様子をお伝えします! これまでの産学連携プロジェクトの記事はこちら!須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がるローソンと共同で商品開発に挑戦!商品設定編 MORESCOの「OPV」とは? まずは製品を知り、可能性を探る このプロジェクトの目的は、株式会社MORESCOの「OPV」を用いて、デザイン性と実用性を兼ね備えた、新たな導入事例を神戸市内で作ること。そのためには、利用する製品の特性を正しく理解し、共同企業をうならせるような提案をする必要があります。これまでに参加学生は教員による事前授業と、MORESCOの社員の方による特別講義を受講しており、今回は会社見学ツアーに参加しました。 まずは30分ほどの座学で、企業についての理解を深めました。 現在MORESCOでは、「地球にやさしいオンリーワンを世界に届けるMORESCOグループ 未来のために もっと化学 もっと輝く」を中期経営ビジョンとして掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。そんな研究開発型企業であるMORESCOが開発する「OPV」とはどのようなものなのか、実物を見せてもらいました。 屏風型のOPVについて説明を受ける学生 MORESCOが製造する「OPV」は、軽さと柔軟性に加え、透け感と低照度光でも発電できる両面受光がポイントだそう。「アイデアのヒントを逃すまい」と真剣なまなざしで説明を受ける参加学生。 学生にはどのようなことを期待しているのか、「OPV」の開発担当者である早川様にお聞きしました。 「今後はこの素晴らしい技術を世界に広め、普及させたいと考えています。そこで重要なのが、どのように製品をアピールするかです。学生ならではの視点と発想で、話題になるような導入事例を作っていただきたいですね。」 既存事例を確認しに神戸どうぶつ王国へ!前例からイメージを膨らます この日は「OPV」を使用している、OPTree(オプツリー)を見学しに、神戸どうぶつ王国にも行きました。OPTreeは木をモチーフにし、その葉の部分に「OPV」を5枚導入。その下のベンチにある5か所のUSBポートから、スマートフォンを充電できるという仕組みです。「OPV」の可能性を目の当たりにした参加学生。好奇心と想像力が掻き立てられたことでしょう。参加学生に意気込みを聞いてみました。 「製品についての知識が増えるほど、既存の導入事例がよく考えられていると気づかされます。それでも、私たちだからこそできる自由な発想で、これまでにない提案をしてみたいと思います。『提案したものが採用されれば、実際に神戸市のどこかに設置してもらえるかもしれない』という期待をモチベーションに、これからも貪欲に取り組みます。」 このOPTreeは「OPV」の軽さや柔軟性、透け感を利用した代表例。このように「OPV」の特徴をうまく活かした提案ができるのか。今後の活動に目が離せません! 企業紹介 株式会社MORESCO(本社所在地:神戸市)1958年、当時はほとんどが輸入品であった特殊潤滑油を国産化すべく、株式会社松村石油研究所が設立。2009年には会社のグローバル化に合わせ、社名を株式会社MORESCOに。世界市場で競争力のある研究開発型企業として、創業時から手掛けていた高性能な特殊潤滑油や合成潤滑油はもちろん、ホットメルト接着剤やエネルギーデバイス材料など、独創的かつ技術性の高い「ものづくり」と「サービス」で様々な産業分野の発展に貢献しています。

神戸市が推進する「こどもの居場所づくり」事業に参加! 地域のこどもたちの学習&食事支援活動レポ!

特集

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2023.8.8

神戸市が推進する「こどもの居場所づくり」事業に参加! 地域のこどもたちの学習&食事支援活動レポ!

地域と連携した多彩な取り組みは神戸女子大学の大きな特徴の一つ。神戸市が推進する「こどもの居場所づくり事業」の一環であるこどもの学習&食事支援活動にも学生有志がボランティアとして参加しています。今回はその現場をレポートします! 「こどもの居場所づくり事業」とは? 「こどもの居場所づくり事業」は、神戸市が推進する子育て支援事業の一つ。近年では「こども食堂」というフレーズで食事提供をする活動が多く聞かれますが、それに加えて学習支援、団らんなどを通してこどもたちが安心して過ごすことのできる場を市内のさまざまな地域で展開しています。その数は、2023年3月時点で257か所。地域福祉センターや自治会館、神社や教会、児童館や小学校など、各地域のこどもたちに身近な場所で実施されています。 学生も参加する、こどもの学習&食事支援活動 神戸市須磨区にある若草地域福祉センターも、「こどもの居場所づくり事業」の実施場所の一つ。一人親や共働き家庭に育ち、夜遅くまで一人で過ごすなどの課題を抱える地域の小中学生を対象に、毎週木曜日の放課後に学習支援と食事支援を行う「かがやけこどもひろば」という取り組みを展開しています。運営は若草地区民生委員・児童委員(※)協議会会長の田中敏和さんを中心に、民生委員、婦人会、その他ボランティアのみなさんから成る総勢24名。参加登録をしている小中学生は50名程に上ります。そして立ち上げ初期の2018年度から、同じ須磨区内にキャンパスを構える神戸女子大学にもボランティア募集のオファーがあり、これまでに延べ60名以上の学生が参加しています。 民生委員・児童委員とは厚生労働大臣の委嘱を受けた特別職の地方公務員。神戸市では約2,500人、全国では約23万人が活動しています。担当区域において、住民の身近な生活相談に乗って専門機関につないだり、訪問や各種行事を通して高齢者や子育て世帯の見守り活動を行ったりしています。 若草地域のこども支援「かがやけこどもひろば」に潜入! 夏休み目前の7月下旬、「かがやけこどもひろば」の現場を訪問。この日は教育学科2回生のSさん、社会福祉学科1回生のIさん、同じく社会福祉学科1回生のIさんの計3名が学生ボランティアとして参加します。 16:00のスタートに合わせてこどもたちが続々と到着。最終的に19名が揃い、会場内は大賑わいです。とにかくみんな元気いっぱい!時間になると、まずは勉強タイムということで着席。各自が宿題のプリントやドリルを広げます。学生はその様子を見回りながら、積極的に声かけ。困っている様子のこどもがいれば隣に座り、サポートします。 苦手な勉強もみんなでやると楽しくなるから不思議。 こどもたちも学生も最初はお互い緊張している様子でしたが、すぐに打ち解けられたよう。「先生!」と呼びかけられて少しくすぐったそうな表情や、どんどん距離が縮まって弾ける笑顔が印象的でした。 宿題が終わったらゲームの時間。自由にのびのび過ごします。 みんなで楽しく仲良く遊べるよう、学生もサポート。 こうして1時間程経ったら、机の上をきれいに片づけ。17:00からは食事支援、通称「こども食堂」のオープンです。ボランティアスタッフのみなさんが用意してくださった食事の配膳を学生もお手伝い。 お待ちかねの食事タイム。さらにテンションが上がります! 準備ができたら、大きな声で「いただきます!」 本日の献立は、中華丼、トマト肉じゃが、すまし汁。企業・団体や個人から提供された食材を使うことも多いのだとか。 みんなで食卓を囲むとおいしさも倍増。食事中も話が弾みます♪ ごはんを食べたら後片付けをして、18:00には解散。こどもたちは満面の笑顔で元気よく帰っていきました。見送る学生も晴れやかな表情。充実した時間が過ごせたようです。 運営者&参加学生からメッセージ 「かがやけこどもひろば」を立ち上げ、運営する田中敏和さんは言います。「神戸女子大学の学生さんは、みなさん真面目で優しい。こどもたちと上手く一緒に遊んでくれるのでとても助かっています」。 田中さんは須磨キャンパスと若草地域福祉センター間の送迎をしてくださっている他、時には食事会を開いたり、現役の小学校教師との交流会を企画してくださったり、学生を手厚くサポートしてくださっています。 「神戸女子大学とは、この学習&食事支援ボランティア以外にも、民生委員・児童委員の体験型インターンシップなど、さまざまな取り組みをご一緒させていただいています。今後も学生さんたちの力に大いに期待しています」と田中さんは話します。 若草地区民生委員・児童委員協議会会長の田中敏和さん 今回参加した学生3名も大きな手ごたえがあった様子。 教育学科2回生のSさんは、今回が3回目の参加。「同じ学科の友人に誘われて、今年の2月に初めて参加しました。最初はどうしたら良いか分からず立ち尽くしていたのですが、他のスタッフの動きをお手本に、徐々に自分から動けるようになりました。ここには積極的に話しかけてくれる子もいれば、こちらの言うことをなかなか聞いてくれない子もいて、楽しかったり大変だったり。でも、これだけ幅広い学年のこどもたちと一度に触れ合える機会はとても貴重です」とSさん。 将来は小学校教師を目指しているそうで、「低学年から高学年まで、それぞれの学年に合った対応を考えて実践できるので何よりの勉強になっています。今後も継続的に参加し、こどもとの関わり方を深めていきたいです」と話します。 教育学科2回生のSさん 一方、今回が初参加だった社会福祉学科1回生のIさんと、同じく社会福祉学科1回生のIさん。友人の紹介で参加したという二人ですが、それぞれに発見があったと教えてくれました。 「最初はこどもたちへの声かけが難しいと感じましたが、少しずつ打ち解けられました。元々児童福祉に興味があったので、実際に現場を体験できて嬉しかったです。こどもたちはみんな素直で、裏表ないリアクションがとても新鮮で面白くて。楽しい時間を過ごせました」。 社会福祉学科1回生のIさんとIさん 「小学生ってこんなに元気なんだ! ってびっくり。最初は少し距離を感じましたが、楽しそうに遊んで、おいしそうにごはんを食べて、こどもって純粋で良いなと思うようになりました。私はこれまで児童福祉への関心は薄かったのですが、今日はこどもと関わる喜びややりがいを知る良いきっかけになりました」。 二人は口を揃えて「今後も参加したい!」と意欲的。「1回参加しただけではなく、何度も訪れてこどもたちと仲良くなって、この経験を自分の糧にしていきたいです。それに、人数が多いほうが絶対に楽しいので、ぜひたくさんの学生に参加してほしいです」と話します。 このボランティア活動には、学科・回生問わず誰でも、自分の都合の良いタイミングで自由に参加できます。今年度の取り組みは2024年3月末まで続くので、気になる在校生のみなさんは各キャンパスに設置されている『地域連携推進事務室』に問い合わせてみてくださいね!

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

キャンパス

924

2023.4.4

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

神戸女子大学では、学生が現場の第一線で働く社会人から、生きた知識や技術を学ぶことができる「産学連携プロジェクト」を実施しています。 2023年3月には本学の地域活性化学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」が、企業と合同で神戸市須磨区にある商業施設、「須磨パティオ」のPRを行う産学連携プロジェクトに参加。今回はその活動の様子をお伝えします。 課題解決のカギはInstagram!?この日までの活動内容を聞いてみた 今回のプロジェクトの目的は、市営地下鉄名谷駅すぐの商業施設「須磨パティオ」のPR。その方法は須磨パティオとインスタグラマー「神戸人」さん、シンジョ生によるInstagramでの魅力発信です。 このプロジェクトに神戸女子大学を代表して参加するのは、これまでSNSを活用して神戸の魅力発信や、「北野はいからウォーキング」をはじめとしたさまざまなイベントを実施してきた学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」。 このプロジェクトにおけるこれまでの活動をK→osmoseizeメンバー、家政学科3回生のBさんに聞いてみました!「私たちがこのお話をいただいたのは1月末でした。取り上げる店舗やスポットの選定、訴求コンセプトなどを決める打ち合わせから参加させていただけるということで、喜んで参加を決意しました。3月下旬の投稿を目指し、2月に投稿内容を決める打ち合わせが設けられました。その前にパティオについてもっと知っておこうと、事前に須磨パティオを職員さんに案内していただき、その時受けた説明などをもとに、2月の打ち合わせでは6つのコンセプトを提案。最終的には、昨年リニューアルされた芝生の広場を使って、『おしゃピク』をテーマにした投稿を行うことに決まりました。」 おしゃピクとは…可愛いカトラリーや敷物などのアイテム、写真映えのする食事などを用意して、おしゃれな空間で写真撮影も行いながらピクニックを楽しむことです。SNSにハッシュタグ「#おしゃピク」をつけて投稿することが最近のトレンド! 投稿の出来を左右する撮影準備。学生の発想×プロの経験 取材日は、インスタグラマー「神戸人」さんと投稿用写真の撮影日。まずはシンジョ生と神戸人さんがそれぞれ事前に用意した小道具のお披露目です。 神戸人 (@kobejin1218)さんって?2万人以上のフォロワーを擁する神戸を愛するインスタグラマー。数々の投稿には神戸市民はもちろん、かつて神戸に住んでいたことがある方も、きっと「いいね!」を押したくなる神戸の魅力がたくさん! ここで神戸人さんが驚いたのが、シンジョ生が持参した“ハムスターが遊ぶための小さな木製ボール”。この木製ボールにランチョンマットを敷いて、食材などを入れようというアイデアです。 写真左から、K→osmoseize(コスモシーズ)副代表のTさん、Bさん、インスタグラマー神戸人さん 神戸人さんから、「飾りつけといえば“花”というような固定概念ではなく、形がかわいいからという直感的な理由で新しいものを取り入れる発想が面白いです。シンジョ生にアドバイスをすると、そこに自分たちの発想を加え、想像以上の結果を見せてくれるので、一緒に活動していると、こちらも良い刺激がもらえます。」とお褒めいただきました。 自分たちで下見をし、撮影構図を考えて用意してきた小道具を披露しました。 その後は、この日の撮影で使う食材の買い出しに。 なにがSNSで映えるのかを考え、パティオを散策。コーヒーやパン、おにぎり、お花など「ピクニック」感を演出するさまざまな商品を須磨パティオのテナントで購入しました。改めて館内をぐるりと回ると、こんなにも魅力あるお店があるのかと驚きを隠せませんでした。 かわいいフォルムのおにぎり発見! 写真に彩りを持たすためのドリンクを購入する際は、神戸人さんからアドバイスをいただくシーンもありました。 グレープなど鮮やかな色のドリンクと炭酸水を混ぜることで、気泡が活きた綺麗な「写真映えドリンク」が作れるそうです 次はいよいよ撮影へ! 天気にも恵まれ、いざ撮影!自分たちのイメージを形に 今回の撮影テーマは「ピクニック」。パティオ内にある昨年リニューアルした芝生の広場で撮影を行いました。 撮影では自然光の当て方や被写体の設置方法による空間や奥行きの活かし方など、神戸人さんから、プロならではのアドバイスをいただくシンジョ生。いただいたアドバイスはその場ですぐに実践! 春らしく桜の色で統一感もあっておしゃれです 配置や食材を入れる容器など、試行錯誤を繰り返しながら完成した「おしゃピク」を表現した一枚がこちら。 この日の撮影素材を使用した投稿や、須磨パティオのどのお店で購入できるのかは、手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉、神戸人さんの記事をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 神戸人(@kobejin2018)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 撮影後に今回の産学連携プロジェクトの感想をBさんに聞いてみました。「私たちはSNSを活用し、神戸の魅力を数多く発信してきました。しかし、これまではほとんどが独学での投稿だったので、今回いただいた専門的なアドバイスはとても刺激的でした。また、産学連携プロジェクトでは本物のビジネスに携わることができるので、周りよりも一足先に成長できている実感があります。もちろんビジネスマナーなども自然と身につくので、今後の就職活動でも活かしていきたいです。」 このプロジェクトを取りまとめる広告代理店の方も「これまであらゆる活動を積極的にされていたという背景が見えるほど、言葉遣いや対応がしっかりされている印象です。産学連携を活かしたこのプロモーションがパティオの活性化に繋がることを期待しています。」とシンジョ生を評価してくださっていました。 今回のプロジェクトが結果を残し、次の新たなる活動へと繋がることを願っています!またこのように、学生が成長できる学びの場を提供し続けられるよう、神戸女子大学はこれからも地域との結びつきを大切に、「産学連携プロジェクト」を積極的に企画していきます!!

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

特集

679

2023.3.7

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

本当においしいコーヒーを知ってもらいたいという想いから、兵庫県の大学では唯一となるコーヒー同好会を立ち上げたMさん。今回は、シンジョの学生課外活動助成金制度「神女support」を活用し、地域での交流会を実現したときのお話を中心にインタビューしました。 人生を変えたコーヒーとの出会い ――昔からコーヒーが好きだったんですか? コーヒーを好きになったのは高校2年生の頃からなので、実は最近なんです。以前はほとんど飲んでいなかったのですが、父に連れて行ってもらった喫茶店で飲んだドリップコーヒーのおいしさに感動して、そこからのめりこんでいきました。はじめはクラスの友人に私が淹れたコーヒーをふるまう程度でしたが、それをきっかけにコーヒーを飲めるようになった子がけっこういました。コーヒーを好きになってもらえたことがすごく嬉しくて、それから地域の方や東北で被災された方々にコーヒーを提供するボランティア活動を始めました。同時に、大学でもより多くの方にコーヒーの魅力を知ってもらう活動ができれば良いなと考えていました。 ――コーヒーは「個人で楽しむもの」というイメージがありますが、Mさんは誰かと一緒に楽しむなど「外に向けての発信」に魅力を感じていたんですね。それが「コーヒー同好会」の活動にもつながった? はい。普段は豆の種類や挽き具合、淹れ方を変えるなど飲み比べをして味を研究していますが、他大学のコーヒーサークルとも交流し、勉強会を開催することもありますね。できれば「地域の方を中心にコーヒー好きを増やしていきたい」という想いもあったのですが、同好会発足時には、資金面やノウハウなど、さまざまな課題があったので、実現したくてもできないと思っていました。そんなとき、顧問の先生から「学生課外活動助成金制度(神女support)」で支援が受けられるかもしれないことを教えていただいたんです。 学生課外活動助成金制度(神女support)って? 学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援することで、「自立心・対話力・創造性」をもった人材を育成することを目的としたシンジョ独自の制度。ボランティアセンターの設立や子ども向けイベントの開催など、活動に必要な資金の助成を受けることができる。 詳しくはコチラ!  神女supportで広がった地域交流の夢 ――神女supportをどのように利用されたのか教えてください。 締め切り直前のギリギリに応募したことを覚えています。採択後は同好会のメンバーと話し合いを重ね、やりたいことを少しずつ具現化していきました。そして、同好会の設立2年目となる2022年には、大学の近くにある須磨離宮公園に場所をお借りして、コーヒーショップを出店することが決まりました。もちろん、みんな出店経験はありませんので、わからないことだらけです。新型コロナの影響もあり、会う機会も限られていましたが、ZoomやLINEで話し合い、一つひとつ検討していきました。 ――苦労もあったなか、イベントはうまくいきましたか? 結果としては目標販売数を達成でき、満足いただけるおいしいコーヒーを提供できたのではないかと思っています。嬉しかったのは、親子でお越しくださった方に「今まで娘はコーヒーがまったく飲めなかったんだけど、このコーヒーは飲んでいました。本当においしかったです!」と言っていただいたことです。豆の原産国の選定から、焙煎、抽出まですべて自分たちで決めたのですが、おいしいものが提供できているか不安な気持ちがありました。なので、その言葉が聞けたときはすごく嬉しかったですし、励みにもなりました。 ――焙煎からされているとは、徹底して取り組まれているんですね。 そうなんです。せっかく地元の方にコーヒーを販売するからには、豆本来の味わいを感じてもらいたいと思っていました。そうなると専用の器具が必要なのですが、なかなか手が出ない価格で。本来ならあきらめてしまうところを、神女supportを利用して購入させていただきました。淹れる人が違っても安定した味が出せるエアロプレスや、雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルを使用することで、私たちがこだわった味をスピーディーに同じ品質で提供することができました。資金面でのサポートが受けられるのは、学生の私たちにとってはとても大きいです。ビジネスなら売上や利益を第一に考える必要がありますが、私たちはあくまでも地域貢献としてコーヒーの本当のおいしさを伝えていくことに注力することができました。そういった点でも、神女supportはありがたいですね。 ――たしかに、売上を求めすぎて本来の目的を見失ってしまっては意味がないですよね。 はい。ですから私たちはもう一つの地域貢献として、須磨離宮公園での出店後に余った豆を活用して、地域の福祉施設で高齢者の方々にコーヒーの無料提供を行いました。当日は3カ国の豆を用意し、飲み比べを実施。香りや後味の違いを実感していただけたと思います。さらに、ただふるまうだけでは面白くないので、高倉台の良いところを一つ書いてもらうことにしました。それを学園祭で展示することで、地域の魅力を発信することもできました。 たくさんの人に感動を味わってもらいたい ――出店イベントを経て、どんな経験が得られましたか? まずは、須磨離宮公園での出店や近隣住民の方へのコーヒーの提供など活動を通して、地域の方々と交流できたことがとても大きな経験になりました。ただ、実際にイベントを体験することで自分たちに足りていなかったことも見えてきたんです。一番は開店に必要な物品をそろえることでした。私が日頃通うコーヒーショップの方にもご協力いただきながら、できる限りの準備をしたのですが、それでも当日になって「あれが足りない、これが足りない」となって(苦笑)。でも、その反省はしっかりと次回に活かし、これまでに同様のイベントを3回実施することができました。リピーターになっていただいた方もいますし、SNSでの宣伝効果もあってか、回を重ねるごとに足を運んでくださる方が増えていると実感しています。 ――まだまだ夢が広がりますね。Mさんは現在4回生ですが、大学卒業後はどうされる予定ですか。 バリスタになりたいという夢があります。シンジョの管理栄養士養成課程に入学したのも、「栄養」という付加価値は、バリスタを目指す人たちのなかでも埋もれずに戦っていける武器になると考えたからです。今は大阪にあるコーヒーの卸会社に内定をいただきました。入社後はセミナーなどを通してコーヒーの魅力を社会に発信していけたらと考えています。将来的には、コーヒーのコンサルティング業を行い、おいしいコーヒーに出会うきっかけをたくさん創り出すお仕事がしたいです。「他のどこよりもMさんのコーヒーで良かった」「Mさんだから選ぶ」と言ってくれる人が増えるよう、自分の個性を見つけて磨いていきたいです。実はその一歩として、今、同好会の友人たちとオリジナルのコーヒーを販売しようと思っているんです。須磨の海をイメージした、朝に飲みたいと思ってもらえるブレンドをめざしていて、飲みやすくさわやかな味わいに仕上がりました。まずは、須磨離宮公園で試飲会を行い、お墨付きをいただけたら実際に販売する予定なので、多くの方に楽しんでいただきたいです。 2022年11月取材※取材時4回生

シンジョ生が太子町の地域活性化をプロデュース!地域の伝統行事をモチーフにしたイベントを徹底取材!

特集

765

2023.3.6

シンジョ生が太子町の地域活性化をプロデュース!地域の伝統行事をモチーフにしたイベントを徹底取材!

2023年2月11日(土)、揖保郡太子町の原地区で、地域の子どもたちを対象にした大型イベント「HARA笑式 ~はらえしき~」が開催されました。このイベントの主催者はなんと1人のシンジョ生。今回はイベントの様子に加え、インタビューから主催者である教育学科4回生Iさんの熱い想いをお伝えします。 Iさんが地域貢献活動を始めたきっかけを知りたい方はこちらの記事を! 「HARA笑式 ~はらえしき~」の規模や盛り上がりを調査!! 「HARA笑式 ~はらえしき~」は、Iさんが昨年から企画を考案し、10月から兵庫県揖保郡太子町原地区にある野外施設「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」の学生ボランティアの協力のもと、毎月2時間以上の打ち合わせを行ってきました。企画がまとまると太子町教育委員会の後援を得て、2200枚のチラシを太子町の小学校を中心に配布。その結果、当初5日間を予定していた募集期間を3日で締め切るほどに応募が殺到。当日は定員の100名を上回る130名の方がイベントに参加しました。 このイベントでは、午前中に「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」でボルタリングやアーチェリーを含む野外遊びや、昨年10月にお披露目したばかりの本格ピザ窯を用いたピザづくりを実施。 多くの参加者がピザの生地を一生懸命のばして、具材をトッピングしています! 午後は公民館と神社へ会場を移し、地域の方と協力してからあげや綿菓子、射的など、複数の屋台を用意しました。イベント内容がお昼を境に大きく様変わりするため、参加者が飽きることなく一日を通してイベントは大盛況でした! イベントの発起人、Iさんを突撃インタビュー! 「HARA笑式 ~はらえしき~」に懸ける想いとは ― なぜこのようなイベントを? ここ揖保郡太子町は、私の生まれ育った故郷でもあるのですが、最近は少子高齢化や新型コロナの流行で人と関わる機会が減ったように感じていました。そのような現状をなんとかできないかと考えていた時、子どもの頃の楽しみだった地域の伝統行事「太子会式(たいしえしき)」を思い出し、それをモチーフにしたイベントを行うことで、地域の活性化に貢献しようと思ったのが始まりです。 ― 準備はどのようなことから始められましたか? まずは活動資金をどうするかという問題に直面しました。そこで、大学の補助金制度『神女support』に申し込み、先ほどの想いを訴えることにしたんです。その結果、備品や屋台で使用する景品の購入資金を補助していただくことができたので、参加者には全て無料で楽しんでいただいています。 ― イベントを成功させるために行った工夫は? どのように実施すれば、ひとつのイベントを地域の活性化に繋げられるかということが大きな課題でした。打ち合わせではこの課題について、学生ボランティアのみんなと何度も話し合い、結果的に当日の屋台をそれぞれ少し離して設置し、スタンプラリーを行うことで、子どもたちが地域を活発に巡るという案を採用しました。他にも地域交流を兼ねるため、屋台の運営の一部を周辺住民の方や、地元高校のOB、OGに依頼したのですが、有難いことに、皆さん前向きに取り組んでいただけたのでよかったです。 これらの工夫もあり、この日の太子町原地区には、子どもたちの明るい声が響き渡り、運営に協力されている方々も、終始笑顔で会話されていたのが印象的でした。 「HARA笑式 ~はらえしき~」の手ごたえと今後の目標とは? 今回のイベントの手ごたえと今後の目標をIさんに伺いました。 ― 大好きな地元に貢献できたという実感はありますか? 地域の活性化はもちろんですが、子どもたちが地元に誇りを持ち、自慢したくなるようなイベントができればと思ってこのイベントを企画しました。イベント中に何度か、子どもたちや保護者の方から「毎年してくれないの?」というような言葉をいただけたのが本当にうれしかったです! また、太子町職員の方からも「来年は何を企画されているのですか?」というお話があったので、この『HARA笑式 ~はらえしき~』がひとつの実績となり、今後、後輩たちが行政の協力を得て、活動しやすくなることに期待しています。 ― 『HARA笑式 ~はらえしき~』というイベントを通して得たことは? 大きなことを一から作り上げることの大変さ、周りの方の優しさや有難さ、自分だけで何かをするのではなく、人に協力してもらうことの大切さを学べたと思います。 私は4月から鳥取県の小学校で先生として働くのですが、今回のイベントで子どもたちの笑顔が大好きだと再確認できたので、これからは『子どもたちのやりたいことを叶えてあげられる先生になる』という新しい目標もできました!新しい場所でたくさんの経験を積んで、いつかはこの大好きな地元の小学校の先生になれるようにこれからも頑張っていきます! Iさんの表情からは、一日を通して地元地域を歩き回り、参加者の方々と直接触れ合うことでとても大きな充実感を読み取ることができました。ひとりの女子大生が持っていた地元を愛する熱い気持ちが地域全体を盛り上げた現場を取材して、改めてシンジョ生の主体的に行動する力強さを認識することが出来ました。 次はどのような取り組みが神女supportを活用して行われるのか、今から楽しみでなりません!

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