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2024.10.07
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2024.09.24
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2024.09.20
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2024.09.19
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カルチャー
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2023.10.18
2023年8月、神戸市・三宮にある三宮本通商店街と三宮センターサウス一帯を併せたミチニワエリアで、「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」が開催されました。このイベントで19日に行われた「ゆかた de ストリートスナップ」という企画を運営したのは、なんと神戸女子大学の心理学科1回生。今回はその活動に密着しました。 ミチニワを盛り上げたい組合とのつながり 「ミチニワ」という愛称は、2022年11月と翌年1月に開催された三宮本通商店街 と三宮センターサウス通の合同イベント、「テロワール市」で築かれた地域のつながりの維持・発展を目的に命名。3月にはこれを記念し、町開きイベントも開催されました。 地域連携による学びを積極的に取り入れる神戸女子大学は、心理学科の講義でミチニワ誕生以前から三宮本通商店街の活性化に尽力しており、テロワール市と町開きイベントにも協力しています。 これまでの主な活動は、若者視点からのSNS運用やイベント当日の運営でしたが、今回の「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」では、それらに加えてコンテンツの企画にも参加。3月から月に2度ほど打ち合わせも行い、この日を迎えました。 三宮本通商店街振興組合の代表理事・高井様は神戸女子大学の学生について、「皆さんコミュニケーション能力が高く、主体的な印象です。打ち合わせでは『こんな企画どう思う?』と聞くと、遠慮することなく素直に意見をぶつけてくれます。私たちにはなんてことのない昔からある喫茶店ひとつにしても『このようなレトロ喫茶はウケる』と、私たちにはない着眼点と発想で新たな提案を持ちかけてくれるので、特に若者層をターゲットにした取り組みには欠かせません」と話してくださいました。 学生の活躍がこの日の盛況を左右⁉プログラムからわかる学生の重要度。 「ミチニワ meet up! 夏あそび2023」は、以前にも特別講義をしてくださった川崎重工業株式会社の開発アプリ、Real D You(リアデュー)を用いたプレゼント企画「ミチニワで遊ぼう まち歩きキャンペーン」や「ミチニワ夏あそび フォトコンテスト」、学生が担当する「ゆかた de ストリートスナップ」、その翌日開催の「舞妓さんのミチニワ散歩」と「ほこみち JAZZ LIVE」など、常にさまざまな企画が実施されていました。 ●川崎重工業株式会社による特別講義の様子はこちらから https://nyushi.kobe-wu.ac.jp/mag/parents/article-5570/ オリジナルコーヒーの試飲、販売をする期間限定ショップも開店。 神戸市内で人気のスイーツ店のポップアップショップも。 「#ミチニワで遊ぼう まち歩きキャンペーン」と「ミチニワ夏あそび フォトコンテスト」はイベント開催中絶えず実施しているため、19日の盛り上がりは「ゆかた de ストリートスナップ」次第! この企画は道行く人に声をかけ、Instagramで人気のフォトグラファーYuma Takatsukiさんによるストリートスナップ撮影に協力してもらうというもの。撮影後はその場でチェキを手渡し、後日ミチニワの公式Instagramでその活動を投稿して、ミチニワの盛り上がりをアピールします。 学びが活きた!声かけに「心理学」をフル活用! 一日の流れについて打ち合わせをし、いざ商店街へ。ストリートスナップの撮影に協力してくれる人を探します。 物怖じすることなくどんどん声をかけていくシンジョ生。 自分たちが持つインスタントカメラ「チェキ」でもしっかり撮影。 シンジョ生が提案したチェキの配布は大好評! 今回密着していた間、ほとんどの方が快く撮影に協力してくださっていました。そこにはなにか秘密があるのでしょうか。少しお話を聞いてみました! ― この講義を選択した理由を教えてください。 S.Mさん「昔からボランティアに興味があり、この講義なら学びの中で地域貢献ができると思ったからです。私は愛媛から来たのですが、この講義を通して神戸に愛着が持てることや、人と触れ合うことで社交性が身につくことも大きな魅力だと思います。」 M.Mさん「高校生の時に興味を持ったマーケティングを本格的に学びたいと思い選択しました。実際に体を動かして学べるので、学んだことが身につきやすいと感じています。」 積極的に声をかけるS.Mさん(右から2番目) ― 声をかける際に意識したことは? M.Mさん「1組協力を得てからは、その様子を見ていた人に声を掛けました。これは『じゃあ、私も』という集団心理、バンドワゴン効果を狙ったものです。」 N.Yさん「私は初対面の方と距離を縮めるために、『出身地はどこですか?』など、答えが『はい』か『いいえ』の2択にならない質問をしていました。今回の活動はこれまでに学んだ心理学を試すにはぴったりだったと思います。」 左から心理学科のN.YさんとM.Mさん。 いつも素敵な笑顔のおふたり。 神戸女子大学では活きた専門知識や技術を、楽しみながら身につけられる地域学習を数多く用意しています。 ミチニワの活性化に挑む三宮本通商店街振興組合への協力は今年で2年目。すでに次回イベントの企画も進んでいるようなので、これからも神戸女子大学の地域活性化、そしてミチニワの発展から目が離せません!
神女サポート
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2024.3.7
神戸女子大学の学生有志団体「潮見会」が、神戸市立須磨離宮公園の活性化を目的として同公園内の建物をカフェとして本格リノベーション!本オープンは2024年5月以降を予定しています。今回はプレオープンイベントの日に現地に伺い、いったいどんな建物ができたのか、その出来栄えとこれまでの経緯などを取材しました。 リノベーション…間取りから内装・配管などをゼロから考え直し、これから使用する用途に合わせてつくり替えること 企画立案から今後の運営まで、主役は常に学生たち! このリノベーションプロジェクトは2022年11月に始動し、学生団体『潮見会』のメンバーが中心となっています。リノベーションが行われる場所は、須磨離宮公園にある「潮見台休憩所」。プロジェクトが始動した直後の現地視察時には、10年以上前に売店として活用されていたテナントとベンチがありました。ここをどんな建物に生まれ変わらせるのか、そしてその建物で何をするのかは学生たちに一任されています。 リノベーション前の現地視察の様子 活動当初、自分たちの好きなモノを活かしつつ、SDGsを意識してリユース・リサイクルを促進する古着屋をオープンする構想を持っていたこともありましたが、プレオープンでお披露目されたのは『Flower Cafe Bloom』というカフェ。 ここが こうなりました! この経緯についてFさんは「私たちが考えたものが公園利用者のニーズに応えられているのかを確かめるために、来園者にアンケート調査を行いました。その結果、利用者は気軽に立ち寄ることができるお店を求めていることがわかったんです。その結果を参考にして構想を練り直し、『Flower Cafe Bloom』をオープンすることなりました。」と語ります。 カフェをオープンすることが決まると、次はコンセプト設計。一言でカフェといっても、オシャレ・隠れ家的・アメリカン・古民家・大人っぽい、など色々なコンセプトが思い浮かびますが、『リラックスできて、須磨離宮公園になじむカフェ』をコンセプトに、お店のレイアウトやインテリア、ロゴを考えたそうです。 店舗前の吊り下げ看板にはロゴが。 外観は白の壁面にあたたかみを感じる木材が映える上品な装い。しかし、これも当初は別案があったとFさんは話します。「はじめは若者に人気のネオンライトを活かした韓国風カフェも候補に挙がっていました。しかし、アンケートをもとに定めたコンセプトを軸に何度も軌道修正をして今の形になりました。」 「インテリアについても、メンバー内でいくつも候補が出たのですが、コンセプトを念頭に話し合いを進めることでスムーズにまとめることができました。椅子の高さは、家政学科で住環境を学んだメンバーの意見を参考に、座りやすい適切な高さの物を採用するなど、細かいところにもこだわっています。」 客席に設置したこだわりの椅子 照明も色味、サイズなどこだわりがいっぱいです シンジョでしかできない経験が、学生の成長を後押し! 図面作成などにも携わった潮見会の学生たち。その貴重な経験について聞いてみました。 「レイアウトやコンセプトイメージを建設会社の担当者様にお伝えし、作成いただいた図面に対して微調整を繰り返すことでまとめていきました。希望を全て叶えようとすると費用は際限なく膨らみます。当初決めた予算を意識しながら、理想を叶えることにとても苦労しました」と語るFさんは、この問題を希望するレイアウトの一つひとつに優先順位をつけることで解決したそうです。 「どうしても外せないお店のシンボル、ドライフラワーを飾るショーケースや、店内に開放感を与える大きな窓は外せないものとしてお伝えしました。一方で、支払いや商品の提供をするカウンターと厨房の間の仕切りは、当初想定していた扉から暖簾に変更することで、費用を抑えることができました。図面を書いたり、頭で考えるだけではなく、それが実際に形になるなんてなかなかできない経験だと思うので、とてもやりがいを感じました。」 開放感溢れる大きな窓がある店内スペース 変更した暖簾はオシャレで使い勝手も良好! 当時、建物担当としてメンバーをまとめていた家政学科2回生のKさんは、「今までにやったことのない大きな経験だったので、次から次へと起こる問題に対して、皆の意見をまとめることに苦労しました。それでもテキパキと物事を進めていく先輩の姿に刺激を受けながら、楽しくやり遂げることができたのはこのプロジェクトに参加しないと味わえない経験でした。」と振り返ります。 プレオープンは大盛況! 学生に届くたくさんの反響と大きな期待 『Flower Cafe Bloom』という名前は、お客様一人ひとりを須磨離宮公園の代名詞といえる『花』に例え、花が満開に咲いている=「いつまでも人が集まるお店になるように」と願いを込めてつけられています。 bloom…「開花、全盛期、花盛り」などの意味。 名前に込めた願い通り、オープンと同時にお店にはたくさんのお客様が! 学生たちはお客様から「いつもベンチで休憩させてもらうけど、こんなお店があると活気があっていいね」「いつからオープンなの?本オープン後もまた来るからね」といった温かい言葉をかけてもらっていました。 この日ご来店いただいたお客様のほとんどは、公園の入り口などに貼り出していたチラシを見て来られたそう。このチラシの印刷や店舗で必要な機器の購入には『神女support(学生課外活動助成金制度)』が使われています。 集客効果抜群だったチラシ 右手前のショーケースは保温も冷蔵も出来る優れモノ 学生課外活動助成金制度(神女support)って?学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! 今回のプロジェクトに協力してくださっている神戸市立須磨離宮公園の職員の方にお話を伺うと、「公園の利用者は年配の方や小さなお子様を連れたご家族が多く、大学生が持つ明るさや活気に魅了されているのだと思います。これから須磨離宮公園の活性化を促す、新名所になってくれるのではないかと期待しています。」と語ってくださいました。 大成功を収めた「潮見台休憩所」のリノベーション。『Flower Cafe Bloom』の本オープンは5月以降を予定しており、オープン後はワークショップや子ども向けイベントなどの企画も構想中です! 在学生のみなさんへ『Flower Cafe Bloom』の運営に興味のある学生はこちらからお気軽に問い合わせを!『Flower Cafe Bloom』Instagram
特集
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2023.12.14
さまざまな企業と産学連携の取り組みを行っている神戸女子大学。今回タッグを組むのは、「フジッコのおま~めさん」のフレーズでお馴染み、自然の恵みを大切にしながら商品開発を続けるフジッコ株式会社。(本社:神戸市) 同社の看板商品である「おまめさん きんとき」は、つややかできれいな見栄えが求められるため、生産工程で出る皮の破れた豆は製品に使用せず食品ロスが発生していました。 しかし、この豆は皮が破れているだけで品質には問題がなく、おいしさは同じです。何とかして価値あるものに生まれ変わらせることはできないか…。 そしてもう一点、若者の豆離れにも一石を投じることができれば!ということを考え、『Z世代がZ世代のために考えた ちょっと高くてもついつい食べたくなる豆アイスの商品企画』がスタートしました。ちなみに、この特別講義は「教養演習1」という講義。学部学科の垣根を越えて、さまざまな学生が受講しています。 今回は、学生がこれまでの講義を踏まえて企画したオリジナル豆アイスを、フジッコ株式会社の役員や各部署の部長職など錚々たる面々にプレゼンする中間発表の日を取材しました! 看板商品である おまめさん きんとき 役員、各部署長の皆様もお越しくださいました。 各講義は「講座」「活用例」「実践」の3ステップ力をつけながら商品企画を行う 産学連携で行われるこの商品企画プロジェクトは、全13回にわたります。本格的なマーケティングの知識と商品企画について、現場の第一線で活躍されているフジッコ株式会社の只野さんから直接ご指導いただき、学生ならではのアイデアで新しいアイスを企画。最終的なゴールである商品化を目指し、グループのメンバーと協働して商品企画を中心にターゲットの具体化、販売チャネル、プロモーションなどについて考えていきます。 1回の講義の中では、まずはマーケティング論など座学部分を講義形式で学び、その活用例として実務でどのように採り入れているか教えていただきます。その後、グループワーク形式で、その日に学んだことを活かしながら少しずつ商品企画を進めます。 この講義構成について、学生はこう話します。「只野さんがこの講義のために時間を割いて丁寧に準備をしてくださっていることが至る所で感じられます。ここまで私達のためにわかりやすく、そして力がつくように準備してくださっていることに感謝するとともに、絶対に良い商品を作りたいと思っています。」 現場のプロから見たシンジョ生。感性と吸収力に期待! これまで学生に、現場で使う本格的な知識や技術をわかりやすくご教授いただいている、フジッコ株式会社の只野さんに神戸女子大学の学生の印象をお聞きしました。 「ワークシートの記入など、目の前のやらなければいけないことに対し、常に一生懸命ですね。そのため講義内容の飲み込みが早く、教えたことをすぐに自分のものにしていると思います。また、グループワークで活発に話し合う姿が印象的でした。友達同士では明るく話せる子も、グループワークになると黙ってしまうことがよくありますが、それがありませんね。」と只野さん。 講義中の様子 グループワークの活発さは、普段の講義からグループワークを積極的に行っている神戸女子大学の特徴そのもの。それに加え、女子大だからこそ、女性同士でのびのびと積極的に取り組めているのかもしれません! 他にも只野さんは「神戸女子大学の学生のみなさんは感性が素晴らしいと思います。はじめは商品の価値(商品を通じてもたらされる嬉しい期待)を考えることに苦戦していた様子でしたが、具体的な生活シーンを想像しながら「元気にしてくれる豆アイス」「癒される豆アイス」「ほっと落ち着ける豆アイス」「楽しいが増える豆アイス」など、さまざまな意見を出してくれます。どうしても大人は理屈っぽい考えが多くなりがちですが、今日の発表にも『Z世代の彼女たちらしさ』が存分に発揮されています。」と仰ってくださいました。 うちの企画部でも通用するかも!とお褒めいただきました これまでの集大成!想いをぶつける中間発表。 今回の発表内容は、販売ターゲットを絞り込んで具体化する「セグメンテーションとペルソナ設定」、提案する豆アイスを食べるのにぴったりな場面、生活の中での豆アイスの位置づけ、試作品から製品にするための改良点などをまとめた「商品企画コンセプト」、豆アイスがもたらす嬉しい期待とそれを実現する品質との関係をまとめた「ブランドエクイティピラミッド」など。4つのグループがそれぞれ特色ある考えを発表し、それに対して質疑応答を行いました。 ●Aグループターゲット:部活や仕事に日々全力で取り組むZ世代アイスの役割:疲れた時のご褒美、癒して元気にしてくれる提案アイス:『きんとき豆うさぎ』(想定価格250円) きんとき豆が持つ甘味を活かした『きんとき豆うさぎ』。今後、元気を象徴する豆うさぎをデザインに施すそう。 「ライバル商品に勝つための強みは?」という質問に対し「豆が持つ食物繊維をはじめとした栄養素が取れること」と回答するAグループ ●Bグループターゲット:一人暮らしで孤独を感じている女子大生役割:一日の終わりに癒しを与える試作アイス:甘えたくても甘えられない夜に癒しを与えるアイス(想定価格:300円) アイスのイメージはツンデレ彼氏。滑らかな舌触りでやさしい甘さのきんときアイスとナッツの食感でツンデレを表現。 自分たちの体験をもとに、説得力のある発表を行うBグループ 試作品はみんなで試食! ●Cグループターゲット:映える場所や物を求める、SNSを中心に生活する女子大生アイスの役割:SNSに振り回され疲れたところを癒す試作アイス:自分自身と向き合う時間を作るアイス(想定価格:300円) きんとき豆と抹茶を組み合わせ、和の香りで心が落ち着くように。豆が苦手な人でも食べられる豆アイスに。 どういった状況でこの商品が選ばれるのか、図を用いてわかりやすく説明 アイスを「遠方に住んでいる優しいおばあちゃん」と表現し発表するCグループの皆さん ●Dグループターゲット:大人数で初対面の人とでも仲良くしたいZ世代アイスの役割:会話を生み、盛り上げる遊びのツールとして提案アイス:食べて楽しいが増えるアイス(想定価格700円※ファミリーパック1箱) ミルクきんとき味のアイスのまわりをチョコでコーティング。個包装のパッケージにクイズやゲームなど、大人数で楽しめる要素をつける予定。 類似商品を使用し視覚的にイメージを伝えるDグループ 「本気でヒット商品を作りたい」という想いを伝えるべく奮闘した学生たち。それに応えるようにフジッコ株式会社の皆様も真剣に質問を投げかけます。 「滑らかな食感を出すために豆の食感を感じさせないようにしたい」と発表をしたグループに対し、「豆アイスである必要があるのか?」という鋭い質問も。 それに対して、自分達の感性を活かしてその場で「粒あんが苦手でも、こしあんだったら食べることができる人も身の回りにいます。実は私も豆の皮の食感が少し苦手です。だから、豆の風味や味わいを残しながら食感を滑らかにすることで、よりたくさんのZ世代に寄り添える商品になるとイメージしています。」と答えた学生には、社員の方も納得の表情。 その道のプロの考えや空気感にも触れられたこの中間発表は、学生たちを大きく成長させたに違いありません! 山場をひとつ乗り切った学生たちにこの産学連携の魅力を聞いてみた 今回Cグループとして発表していた、心理学部心理学科2年のEさんとIさんにこの講義の魅力を聞きました。 ――この講義の魅力を教えてください。 左:Eさん 右:Iさん Eさん「学生のうちから商品企画に携われることはなかなかありません。自分たちが真剣に考えたものが、店頭で売り出されることになれば、かけがえのない経験になると思います。また、特別講師の只野さんが『学生だから』という甘い対応ではなく、一緒に商品企画をするメンバーの一人として接してくださっているのが非常に嬉しいです!」 Iさん「この講義では、主体的に動くかどうかで、得られる経験が大きく変わってくると感じています。そのような状況を理解しながら学んでいるので、課題に対してより細かく、具体的に考える習慣がつき、自分達の力になってきていると思います。」 前向きに取り組み、回数を重ねるごとに力をつけていく学生は、今回の試作アイスをどのようにブラッシュアップしていくのでしょうか。12月20日には企画する商品の最終プレゼンテーションも控えているそう。みなさんの身の回りのお店で、学生が企画した豆アイスが見られる日はそう遠くないかもしれません!
特集
1,558
2023.10.5
風に舞うバトン、その美しさとリズム感がまるで芸術のようなバトントワリング競技。健康スポーツ栄養学科1回生のKさんは、神戸女子大学で学びながら、バトントワリングで世界のトップを目指す学生アスリートです。新型コロナウイルスによる様々な制限を乗り越えてトップアスリートに成長した彼女の、神戸女子大学での新たな挑戦に迫ります。 情熱の起源!バトントワリングとの運命的な出会い Kさんが小学生の頃、お姉さんのお友達の体操教室に体験に行ったことがバトントワリングとの出会いでした。 バトンをクルクルと回し、天井に届くかと思うほど高く宙に放り投げる演技を見たKさんは、その迫力と美しさを兼ね備えた競技に一目惚れ。持ち前の好奇心で「同じようにできるかな」とさっそく挑戦してみましたが、思わぬ壁にぶつかることになりました。思った通りの動きがなかなかできない難しさに加え、もっとも大変だったのは鉄でできているバトン。思った以上に重く、うまくキャッチできなかった時の痛みは想像以上!しかし、技が成功したときの体験はかけがえのないものでした。 足の下や背後でバトンをキャッチしたり、少しずつ難しい技ができるようになってくるとすっかりバトントワリングの虜に。練習を重ね、大会に出場することになった時には、もちろんジュニア世代でも大会用のメイクをして、競技用の衣装を身に付けて臨みます。初めての大会で技を成功させたときの達成感は、今も記憶に残る貴重な経験だそうです。 練習場は公園!コロナを乗り越えたバトントワリングの軌跡 めきめきと上達するKさんはあっという間に国内のトップ選手へと登り詰めます。しかし、2019年、Kさんが高校1年生のときに世界中が新型コロナウイルスの脅威に襲われてしまいました。他の競技やイベントと同じように、バトントワリング競技も大会の延期や中止に追い込まれます。世界大会に出場する日本代表を決める国内選考会も例外なく延期に。1年後にようやく国内選考会が開催され、結果を残し日本代表に内定したものの、目指していた世界選手権はなんとさらに2年延期という結果に。 その間、競技環境が制限され、なかなか十分な練習に取り組めないという先行きが見えない日々が続きました。そんな中、Kさんが練習場所として選んだのはなんと公園!「他のことをしていても、なんとなくバトンを回したいなという気持ちが湧いてきて。バトンを触っていたいという気持ちが我慢できませんでした。コロナ禍を乗り越えられたのは中学・高校の時のバトン部の同期や先輩・後輩の存在があったからこそ。あの時期は確かに大変だったけどチームのみんなに会えなくても、連絡を取り合い、支え合って努力していた日々はすごく充実感がありました。」と思い出を笑顔で語ってくれました。 コロナ禍も落ち着き始めた高校生3年生のときに、2年間延期されていた「第35回世界バトントワリング選手権大会」がイタリアのトリノで開催。見事日本代表選手として出場し、女子ジュニア部門で世界第2位に輝きました!長い我慢を乗り越え、輝かしい成績で高校生活とジュニア世代を終えた彼女が、次の挑戦として選んだのが神戸女子大学でした。 健康スポーツ栄養学科への道はアスリートとしての直感と食べることへの愛 お姉さんが楽しそうに大学に通っていたこともあり、まずは「大学のオープンキャンパス」に行ってみたい、と感じた高校生時代のKさん。どの大学に行ってみようかと色々なことを調べているうちに、アスリートとして健康スポーツ栄養学科の学びに直感的な興味が湧いたそう。 「食べることが好きなので食に関連した学びができる学科を探していました。オープンキャンパスに行くと、そこで学生スタッフの先輩方が体組成の測定をしてくださったり、さまざまな先生や先輩の研究に触れることができて、楽しい雰囲気も感じましたし、ここで学んでみたいことがたくさんあると思いました。」 「実際に入学して勉強していると、体づくりに栄養がすごく重要だとわかりました。授業では化学式や数字がたくさん出てきて、思った以上に理系の勉強が多いことには少し驚きましたが、丁寧に教えてくださるので、友人と一緒に復習したりして、楽しみながら学べています。クラス単位での行動が多いので、友人が作りやすいことが特徴。新しい仲間と一緒に勉強することって楽しいなと思います。」と笑顔で話してくれたKさんは、健康づくりや競技力を上げるためにどのような食事が大切か日々新しい知識が刺激になっているそうです。 笑顔の裏に秘めた夢!楽しさと学びが交錯する健康スポーツ栄養学科 健康スポーツ栄養学科は、スポーツ経験者の仲間たちが多く、笑顔を絶やさず、いつも楽しい雰囲気に包まれていると教えてくれました。日本代表に輝く実力を持つアスリートであるKさんも、入学前は競技力を向上させるための栄養に関する知識には自信がそれほどなかったと振り返ります。 「入学前は『体づくりには絶対タンパク質!』って思っていたのですが、炭水化物を摂ることで得られるメリットなど授業でどんどん新しいことを学んでいるうちに視点が変わってきたことを感じますね。日々の食事が身体に与える影響や、競技パフォーマンスへの影響を考えるようになりました。」 そんなKさんが自身2度目の世界大会に出場したのは8月、イングランドリヴァプールで開催された世界大会。初めてシニア女子として出場し、2種目で世界第3位に輝きました!まさに日本を代表するバトントワラーのKさんの将来の目標は「様々なアスリートを支援する」こと。競技者としての経験を持ちながら、アスリートを支えるような職業に就くことを思い描き、健康スポーツ栄養学科で学んでいます。 堂々の世界3位に輝きました(写真右) 輝く『JAPAN』のジャージを着用するKさん(写真右) 世界大会後は観光もバッチリ 最後に、将来の目標ではなく「近い目標」について尋ねると、「世界一!」という答えが!夢に向かって努力を続けるKさんは、今回の取材中で最も輝く笑顔を見せてくれました。
キャンパス
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2024.2.7
神戸女子大学の須磨キャンパスの学園祭「コスモス祭」が開催されました。今回は新型コロナウイルス感染症が蔓延して以来、実に4年ぶりに在学生のご家族やご友人と一緒に楽しめるようになりました。そんなコスモス祭の様子を須磨キャンパスからお伝えします! ポートアイランドキャンパスの学園祭「PI神女祭り」の様子は動画でご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=ylPFqcm10xg 第14回「PI神女祭り Brand New Day」 見て!食べて!体験できる! 活気溢れる学園祭 今年のコスモス祭のテーマは「Make New Memories」。この日集まった学生と来場者のみなさんはどのような思い出を作っていくのでしょうか。 神戸女子大学・神戸女子短期大学の学園祭は、学生団体「学友会」に所属する学生たちが中心になり、企画から作り上げていきます。11:00からの開催に向けて学生たちは朝早くから準備を始め、来場者を今か今かと心待ちにしていました。 開始30分前。すでに学生の気合は十分! 開始時間前には待ち列も。 野外ステージ、室内展示、飲食やイベント模擬店の盛り上がり! 11:00以降、来場者が会場に入ってから各出展団体ごとのPRタイムが始まります。その後、各々の学生団体の活動がスタート。その活気溢れる様子を紹介していきます! 野外ステージ 野外ステージでは軽音楽部のライブ、ダンス部・ダンス部OGのステージ、箏曲部や管弦楽団の演奏などが行われ、たくさんの来場者の前でパフォーマンスする学生の姿は圧巻でした。 野外ステージのオープニングを飾った軽音楽部 楽しんで演奏している姿が印象的 毎日学生一人ひとりに元気をくれる守衛さんの弾き語りも!多くの学生から歓声があがっていました 室内展示など 「ファッションAnfang」による『ribbon』をテーマにしたファッションショー “いつまでもカワイイ私たち”をコンセプトに制作した衣装を着用したモデルの学生たち 「神女消防団」はクイズや心臓マッサージの講習ができるブースを設置。消防服を着て記念撮影も! 特徴的なスポーツウェルネス吹き矢部の模擬店 点数に応じて景品がもらえる、射的ならぬ「吹き矢的」 飲食模擬店 飲食模擬店では、フランクフルト、フルーツポンチ、チュロス、コーヒーやパンの提供などが行われました。全店、営業終了時間前に完売御礼に! フルーツポンチを用意した学生の呼び込みスキルがすごい!お昼過ぎには完売していました。 フランクフルトやチュロスなどの飲食模擬店はコスモス祭開始直後から長蛇の列 これら以外にも学内各所で趣向を凝らしたブースが会場を盛り上げ、コスモス祭は終始大盛り上がりでした。 オリジナルメニューを販売した「ハニみつローズ女子」の活動に注目 飲食模擬店の中には、ハニーマスタードサンドとローズのパウンドケーキを提供する「ハニみつローズ女子」という目を引く名前の学生団体がありました。 ハニみつローズ女子のメンバー 実は、この団体はこれまで家政学部(家政学科・管理栄養士養成課程)の先輩や同級生たちが取り組んできた、須磨離宮公園のバラや名産品の離宮ハニーを広くPRするレシピコンテストの作品を製品化しています。 『先輩たちの頑張りや須磨離宮公園の魅力をより多くの人に知ってもらいたい』という思いを形にすべく、歴代のレシピの中から食べ歩きができるレシピを選定。そして食材の発注、試作を重ねていくための費用には、課外活動助成制度の神女supportを活用。 試作の様子 カットする大きさや仕入れる品物も吟味 納得いくまで何度も試作は続きました メンバーたちは調理面以外にも当日の衛生管理や大量調理の工程まで、納得いくまで準備を行い、この日を迎えました。当日、用意した商品は完売。たくさんの人から「おいしかったよ」と声をかけてもらい、これまでのレシピや須磨離宮公園のことも多くの方に知っていただくことができた彼女たちの表情からは達成感が感じられました。 ハニーマスタードチキンサンド(左)とローズのパウンドケーキ(右) 豪華抽選会で幕を閉じたコスモス祭。学生生活の今後の盛り上がりにも期待! この日終盤のイベントは来場者全員に豪華景品獲得のチャンスがある抽選会。多くの方がステージに集まる様は、まさにこの日の盛り上がりを象徴する光景となりました。 人気コスメなど、豪華景品があたるとあって会場は大賑わい 感染症の流行によって我慢が強いられた時期も徐々に終わりを迎え、学生たちのキャンパスも自由を取り戻しています。今後も神戸女子大学の学生がどのように楽しみながら学び、この須磨キャンパスで成長していくのか目が離せません!
キャンパス
3,103
2023.6.6
須磨キャンパスのカフェテリアにある「marberg」(マーベル)。壁の内装や床材などがリニューアルされ、ますます居心地良く、SNS映えする空間としてシンジョ生から注目を集めています。高校生のみなさんもこの記事でキャンパスライフを想像して楽しんじゃいましょう! 学生の胃袋をガッチリ掴むmarbergの秘密とは!? マーベルに常時用意されているパンはなんと約60種類!旬の食材や学生からの要望を取り入れ、毎月新しい味が登場しています。特に、総菜パンはボリュームたっぷりで食べ応えがあってランチにピッタリ!街のパン屋さん顔負けのおいしいパンが学生価格で販売されています。 総菜パンやサンドイッチシリーズのおいしさ、ボリュームは間違いなし! 新鮮なサラダまで用意。これは嬉しい! みんな大好きなカレーポテトとロースカツのサンド スイーツ系パンには、フルーツを使ったパンや、チョコドーナツやクリームをたっぷり使ったコルネなど、幅広いラインナップで学生を楽しませてくれます。売り切れ必至のカヌレなどの焼き菓子も店頭に並びます! そして、パンの商品POPは学内のイラスト部が手作りで制作しているものも!かわいらしいイラストとともに味のこだわりなどが描かれ、パン選びがますます楽しく♪手作りのポップがマーベルの雰囲気や食欲を盛り上げてくれますね。 スターバックスのお店で味わうような“コーヒー体験”ができる、We Proudly Serve StarbucksⓇ コーヒープログラムが導入! スターバックスのコーヒー豆と、その豆に合わせ特別に調整したフルオートコーヒーマシンを使ってカフェ ラテやカプチーノ等をお楽しみ頂けるプログラム。友だちとのコミュニケーションを活性化させ、学生のお気に入りエリアの充実を図るために内装のリニューアルと同時に導入されました。 美味しくてオシャレなドリンクが手に入ることは、シンジョ生たちにとって嬉しいポイント。勉強のお供にドリンクを手にする学生が多く見受けられます。ココアやキャラメル ラテなど、勉強疲れを癒す甘いテイストのドリンクも用意され、コーヒーが苦手な学生も楽しめる豊富なメニューが魅力。ドリンクを片手にキャンパスで過ごす様子をInstagramに投稿する学生も多くなり、学生同士のコミュニケーションの場としても活性化されています! marbergリニューアルの注目ポイントは食べ物以外にも! リニューアル前はお手洗いだった空間には、LEDライト付きのミラーとヘアアイロンが常設されたパウダールームが誕生!こちらは家政学科の「室内環境学」の講義で、学生の提案が実現したものです。みだしなみを整える場所としてはもちろん、他学年の学生からコスメの情報を聞いたり、「お待たせ」「どうぞ」などの言葉を交わしたりと、小さなコミュニケーションが生まれるスポットとなりました! シンジョにはキャンパスライフを彩るおしゃれな空間がいっぱい! 学生生活を盛り上げるだけでなく、学生同士のコミュニケーションが生まれるスポットとして注目のカフェテリア。オープンキャンパスに参加された際にはマーベルのパンランチも召し上がっていただけますので、ぜひ足を運んでくださいね!2023年のオープンキャンパスの詳細はこちら