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講義で学校を改修!室内環境学『食堂2階改修プロジェクト』が完成

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2023.10.5

講義で学校を改修!室内環境学『食堂2階改修プロジェクト』が完成

家政学科では『学生の居場所づくり』をテーマとして、在学生が求める学内環境や空間に関するアンケート調査を毎年後期に実施。家政学科の砂本文彦教授が担当する『室内環境学』の講義ではそのアンケート結果をもとに具体的な空間設計を目指す『課題解決型授業(Project Based Learning)』に取り組んでいます。昨年度は須磨キャンパスの学生ラウンジ『ma vie』をリニューアルし、今年は須磨キャンパスの食堂2階を改修していました。

今回、完成を間近にして新しく設置される「無垢材のビッグテーブル」の仕上げ塗装ワークショップの取材を実施。プロジェクト全体の流れと当日の様子をインタビューを交えて紹介します。

『食堂2階改修プロジェクト』とは? 立案から完成まで

『食堂2階改修プロジェクト』は、まず学内のさまざまな環境課題の把握からスタートしました。それぞれに学生ニーズに合わせた提案がありましたが、改修後によりたくさんの学生に喜ばれることが見込める『食堂2階』に大規模改修を行うことを決定しました。

これまでの先輩たちが把握してきた課題や提案を現在の受講生が引き継ぐとともに、3社の設計会社に設計要件として提出しました。それぞれの設計会社は自社のノウハウを活かしてどのように改修工事ができるのか、学生に向けてプレゼンテーションを実施。

学生たちはグループワークを経て実施設計案に質問をしたり、新たな提案を行っていき、自分たちの想いを形にしていただける設計会社を選定し、最終的には住友林業ホームテック株式会社様にご協力を依頼しました。そして今年の夏休みに施工を行いこの日を迎えています。

これまでの食堂2階は長机が並び多くの学生が食事をするためだけの空間でしたが、本プロジェクトはここを食事以外にも、空きコマや放課後に、グループでもひとりでも思い思いに過ごせる場所へとバージョンアップするというもの。そのために学生がまとめた改修前の問題点と、設計会社様ご協力のもと定めた改善案を一部ご紹介します。

―問題点―
・座席数が多く、窮屈さを感じ利用しづらい
・交流や休憩、自習できるようなスペースが足りない
・リラックスできるような空間が少ない
・学生が気軽に使える水回りがない
・空間が無機質で利用したいと思えない

―改善案―
・座席数を減らし、空間にゆとりを持たせる
・気軽に目的別の利用ができる4人用テーブルを並べた「カフェエリア」を設置
・靴を脱ぎ、足をのばせる「小上りエリア」を設置
・広いカウンターと洗面台を設けた「パウダーコーナー」を設置
・3種類のタイルカーペットを貼り分け、温かみと落ち着きのある空間を演出

ゆったりできる『小上がりエリア』
洗面台もついた『パウダーコーナー』

『室内環境学』を受講する家政学科3回生のIさんは「機能性はもちろん、これまでの講義で学んだ採光などを意識した、温かみのある空間ができたと思います。また個人的に楽しみなのが今回のワークショップで塗装するビッグテーブルです。無垢材ならではの質感や、今後、学生みんなが大切に使っていくことで、神戸女子大学ならではのオリジナリティ溢れる設備になるのではないかと期待しています。」

新しく設置されたソファでくつろぐIさん(写真右)

仕上げは自分たちで。新シンボル『ビッグテーブル』を塗装

学生こだわりのビッグテーブルは、無垢材を使用したとても大きなもの。木の温かみある風合いが感じられます。
ビッグテーブル塗装のワークショップはその風合いをいつまでも残すためにも、自然素材のワックスを使用し、定期的なメンテナンスを自分たちで行うことができるようになるためでもあります。

今回用いる塗料は『蜜蝋(みつろう)ワックス』。ミツバチの巣からとれる蝋成分と植物由来のオイルを混ぜて作る、自然素材のワックスです。定期的な塗り直しによるメンテナンスが必要ですが、木に染み込み表面に残らないため、塗装後も無垢材の優しい肌触りが楽しめます。

協力業者様による塗料の説明、塗り方の講習を真剣に聞く学生たち
ムラができないようにスポンジを使って薄く塗装
塗装後も木の風合いは損なわれません
改修後の食堂2階の全体レイアウト

学生と教員が語る。『課題解決型授業』の魅力とは?

砂本教授は今回のように学生自ら課題を発見し、それを実際に解決する『課題解決型授業』を大切にされているそうです。

「『課題解決型授業』では自分で解決する喜びと満足感が得られるためか、学生が高い意欲をもって参加してくれます。また、私の講義では学習順序を入れ替え、前期に先輩が見つけた課題を引き継いで解決し、後期では自分が後輩に託す新たな課題を見つけるようにしています。こうすることで、より洗練された課題解決、そして課題発見能力が身につくのです。」と砂本教授。

このプロジェクトの感想をIさんに聞いてみました。

家政学科3回生のIさん

「学校を実際に改修できる講義は、他の大学ではなかなかできないと思います。パースを描いて終わりなどではなく、座学で学んだことを現場で活かす難しさ、自分たちが考えたものがどう形になるのかを最後まで見届けられる楽しみがこのプロジェクトにはありました。

 将来は古民家再生プロジェクトに携わりたいと考えているのですが、今回住友林業ホームテック様にご協力いただいたことで、普段の講義では学べない本格的な現場知識を得ることもできました。今回のプロジェクトは単なる講義としてではなく、将来の夢に直結する大きな学びが得られたと思います!」

改修により一層魅力が増した須磨キャンパスの食堂2階。今回紹介しきれなかった魅力も盛りだくさんなので、ぜひ一度足を運んでみてください!

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