SHINJO MAG

神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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イラストで学内にぬくもりを。イラスト部の黒板アート制作に密着!

キャンパス

360

2023.8.18

イラストで学内にぬくもりを。イラスト部の黒板アート制作に密着!

2023年7月、須磨キャンパスの学園直営ベーカリーカフェ「marberg(マーベル)」の黒板に絵を描く学生の姿が! どうやら本学のイラスト部がmarbergから依頼を受け、お店の入り口を可愛いイラストで彩るそう。今回は神戸女子大学の個性豊かなクラブの中から、イラスト部の活動を紹介します! 2023年4月にリニューアルしたmarbergについての記事はこちら!SNS映えすると話題!学園直営のベーカリーカフェ「marberg」リニューアル きっかけはmarbergからのオファー!当日までの準備を聞いてみた イラスト部の部長は文学部史学科2年のSさん。女子大だからこそ女性に関する逸話などをより深く学べることや、オープンキャンパスの体験授業で突然歌唱を披露するなど、先生の楽しい授業に魅了され神戸女子大学に入学。その後イラスト部の存在を知り、絵が好きだったことから入部を決意したそうです。 Sさんによると今回の活動はmarbergからの依頼により実現したとのこと。なぜイラスト部へ黒板アート制作を依頼したのか、marbergの店長 絆地さんにお伺いしました。 「学校直営なので学生とのコラボを積極的に行っており、2022年12月にも商品の値段を記載するポップをイラスト部に作成していただいたんです。やっぱり自分たちで作るシンプルなものよりも、綺麗なイラストが添えられているポップの方が、印象が良いですから。そんな繋がりもあり、リニューアルで黒板を設置することが決まった時点で『ここはイラスト部に描いてもらおう』と決めていたんです。温かみのあるイラストでどのように彩られるのか楽しみにしています。」 そんな期待を背負うイラスト部は今日のためにどのような準備をしてきたのでしょうか。Sさんに聞いてみました。 「4月下旬にお話しをいただいた際にいくつかパンをいただき、部のみんなで試食や写真撮影をしながら誰がどのパンを描くのか、どのように表現すればそのパンの質感を伝えられるのかを話し合いました。黒板アートはイラスト部初の試みなので私たちもとても楽しみにしていました!」 通常のイラストとは大違い!?黒板アートならではの課題とは? 今回はmarbargの入り口にある大きな1枚の黒板に部員が気に入った8つのパンをそれぞれ描くそう。事前に共通ルールとして決めていたのは「デザインはシンプルに」「大きさは統一」の2つだけのようです。 Sさんが描くのはパンの上にサクサクの衣をまとったコロッケが載った「カニクリームコロッケ」。どのような点を意識して描かれたのでしょうか?「私が担当したパンは食感といってもパンだけでなく、コロッケの衣の食感もあり、その上からかけられたソースの質感など、複数の情報を一度に伝える必要があり、それをどのように表現するのかが課題でした。今回使ったチョークは通常のものよりも油分が多く、色と色が混ざりにくかったので、重ね塗りをする時の力加減で調整。うまく表現できたと思います!」 描きこみがすごい… カニクリームコロッケパン 副部長を務める文学部史学科4年のKさんは「ローズヒップベリー」を担当。「このパンは全体的に白く美しい見た目が特徴です。もちっとした食感と立体感をどのように伝えるかがカギになると思うので、うまく影を描いて表現したいと思います。」 他の部員も担当するパンを思い思いに描いていきます。 marbergのおしゃれな看板も! 完成した黒板アートは、優しいタッチで描かれた8つのリアルなパンが食欲を掻き立てるデザイン。これからしばらくmarbergの入り口でシンジョ生を迎えます。 イラスト部についてもっと詳しく。部長と副部長にインタビュー! ― 普段のイラスト部の様子を教えてください!Kさん「普段は週に1度集まって和気あいあいと活動しています。主な活動は学園祭に向けた合作展示の作成や、テーマに沿ってイラストを描く会報の制作です。」Sさん「夏の会報ではオリジナルイラストを作成しました。現在は『メイドと執事』をテーマに秋号の制作を進めています。」 ― 今後の目標は?Kさん「イラスト部の活動は基本的に週1回なので、コーヒー同好会の部長も兼部しているんです。そこで企画しているのがコーヒー同好会とのコラボレーションです。」Sさん「コーヒー同好会ではコーヒー豆やコーヒーの擬人化を検討しているそうなので、そのイラストを私たちが担当できればいいなと思っています。」 ― 最後に何かお伝えしたいことは?Kさん「部員はいつでも募集しています! 今は週一回のペースで活動しているので、少しでも興味のある方はイラストの得意・不得意に関わらず、まずは一度遊びに来てください!」 クラブ紹介 イラスト部 現在は1年生から4年生までの部員10名で、週に1度「ゆるく、楽しく」をモットーに活動中。活動日はそれぞれが気に入ったイラストや漫画を共有したり、紙やタブレットを用いて、学園祭に向けた合作展示や会報の制作をしたりしている。実は史学科の公式キャラクター「お史ちゃん」もこの部が生み出しており、今後の活躍にも目が離せない部のひとつ。

【史学科】歴史ファン集まれ!

オープンキャンパス特別企画

585

2023.5.9

【史学科】歴史ファン集まれ!

史学科ではこれまでの OC でも実施してきた体験をさらにグレードアップ!魅力ある取り組みの数々を是非ご覧ください! 食文化を知ろう! 食文化史に関連して、シンジョのコーヒー同好会とコラボして世界各地のコーヒーをご提供しながら歴史学研究の解説をおこないます! 「歴史資料学入門」開講! 在校生スタッフも1年生の時に受講した講義「歴史資料学入門」をオープンキャンパス用にアレンジ!古文書読解や考古資料・レプリカ展示品に関する詳しい解説を史学科の先生が楽しくわかりやすく解説します!歴史に対する興味が醸成されること間違いなしのこの企画、ぜひ受講してみてください! グレードアップした拓本体験! 歴史学的調査の一手法としての拓本採収をリアルに体験できることがこれまでも大人気だった拓本体験がグレードアップ!これまで使用していた拓本素材以外にも突厥文字が書かれた石板が登場するので、リピーターの方も是非ご参加ください! 神社仏閣 史跡巡りが好きな人 集まれ! 在校生スタッフが巫女装束を身に纏い、史学科オリジナル御朱印を来場者のみなさんに授与します!

きっかけは楽しそうな先輩たちの姿。見て、触れて、過ぎ去った時間を読み解くおもしろさを実感

特集

487

2023.1.6

きっかけは楽しそうな先輩たちの姿。見て、触れて、過ぎ去った時間を読み解くおもしろさを実感

オープンキャンパスで楽しそうに歴史を語る先輩の姿から史学科に興味をもったOさん。在学中は分析や調査など、実際の出土遺物や遺跡に触れながら、探究心をもって積極的に取り組んできました。過去を読み解くことで視野が広がるなど、史学科の奥深い学びについて伺いました。 歴史的な遺産や遺物を通じて過去を学び、今の暮らしを見つめ直す ――シンジョの史学科に進学した理由を教えてください。 もともと歴史に興味があり、史学科のオープンキャンパスに参加しました。そこで、教授や先輩方のお話を聞かせていただいたのですが、どの先輩方も目を輝かせて楽しそうに歴史のお話をされていて。その姿を魅力的に感じ、史学科を志望しました。なかでも「日本考古学コース」を選んだのは、机に向かって文献を追うだけでなく、調査報告書に記された遺物の出土位置や地層から年代測定を行ったり、土器などの実物資料から多角的に分析できたりと、直接歴史に触れる体験ができる点に魅力を感じたからです。 ――専門科目では具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか? たとえば「日本考古学実習」では、古墳時代から平安時代頃までつくられていた「須恵器」という陶質土器を実際に使って、大きさを測ったり、紙に書き写したりしながら遺物の実測方法を学びます。ほかにも、専門的な機材を使った測量法や硬貨を使用した拓本の取り方など、技術的な学びの幅を広げながら、遺跡のフィールドワークで理解を深める経験を積みます。また、学んだ知識を活かして一般の方向けに文化財の紹介方法を考えるなど、学芸員が日常的に行うような業務にも取り組んでいます。 ――とくに印象的な授業はありますか? 2回生で受講した「日本民俗学実習II」で、日本の年中行事や妖怪について学んだことがとても印象に残っています。鹿児島には「トシドン」という秋田県のナマハゲのような来訪神(年に一度、決まった時期に訪れる神) がいて、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。雲の上から子どもたちを見守っていて、この地域の大人たちは「いい子にしないとトシドンが来る」と、子どもたちをしつけてきました。トシドンは大晦日の夜に家々を訪れ、子どもたちの日頃の良い行いを褒めたり諭したりしながら、新年を迎えるための大きな餅を与えて去っていきます。このように受け継がれてきた風習からは、子を思う親心や一年を無事に過ごしたいと平和を願い続けてきた人びとの想いが感じられ、改めて身近な文化風習を見つめ直す良い機会となりました。 ――実際に現地を訪れて行事を体験することもあるそうですね。 トシドンについては海外の先生によるオンライン講義でしたが、フィールドワークももちろんあります。国立民族学博物館を見学したり奈良県の世界遺産を探訪したりと、地域史を自分の目で確かめながら考察したときには、日常では得られない価値観の広がりを感じました。受け継がれてきた文化の重みや人びとの想い、これからの暮らしをより良くするにはどうすればいいかなど、さまざまなことに考えが及ぶようになりました。どちらかというと高校までの歴史は「暗記」のイメージが強かったのですが、シンジョでは事象を深く掘り下げていく面白さを実感できました。特に考古学分野では「出土遺物」という物的証拠から当時の風習や暮らしをどう解釈するか、分析に基づいた考察の大切さを学びました。 ゼミ×フィールドワーク×プレゼンテーションで体系的に歴史を学ぶ 文学部史学科 古代から近現代まで各時代専攻が充実した日本史はもちろん、世界中の歴史が学べる史学科。豊富な文献や資料に実際に触れながら、当時の人びとの暮らしや文化を考察する力や情報を整理するテクニック、プレゼンテーションによる発信力など、社会に出てからも役に立つ技術や考え方を養うことができます。 詳しくはコチラ! 発掘調査での経験からチャレンジすることの大切さを実感 ――卒業後に向けては、どのような準備をしましたか? 3回生で本格的にゼミの活動がスタートすると、卒業論文のテーマを固めるためのレジュメの作成や発表が多くなりました。情報収集をして精査し、分析をして自分の考えをまとめ、わかりやすく相手に伝える難しさを実感しました。各分野の特殊講義もはじまり、より専門的にテーマを掘り下げ、考察する楽しさを知りました。 ――資格取得に向けた勉強はされていましたか? 博物館学芸員の資格を取るために定められた科目を履修しました。もともと博物館は好きだったのですが、博物館以外でも将来に活かせる学びの要素がたくさんあると感じ、資格取得を目指しました。授業数が多くて大変でしたが、友人と支え合いながらなんとか乗り切れました。専門分野以外では、就職活動に向けてMOS(Microsoft Office Specialist:Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する国際資格)を取得しました。シンジョのキャリアサポートセンターでWordとExcelの講座を申し込み、対面式とオンラインで学びました。個人的には対面での講義のほうが集中力を高めやすかったですね。オンライン講座は自分のペースで学べるのが魅力ですが、一度にたくさんを受講せず、少しずつ積み重ねるイメージで時間配分や問題量を自分なりに決めて取り組みました。 ――専門科目での学びや資格取得など、シンジョでの学びはご自身にどのような影響を与えましたか? 以前の私は挑戦することに抵抗を感じる傾向があり、興味をもっても結局やらずじまいで後悔することがありました。その傾向を変えるきっかけとなったのが、2回生で参加した発掘調査です。「なんだかおもしろそう。やってみようかな」という軽い気持ちでしたが、一緒に参加する友人もいて勇気をもつことができました。これを機に、その後も博物館ボランティアに参加したり資格取得を目指したり、チャレンジへの抵抗が少しずつなくなったんです。在学中に培われたこのチャレンジ精神を活かし、就職活動でも積極的にインターンシップや説明会、各種イベントにたくさん参加しました。ちょっとした興味を掘り下げてくださる素晴らしい先生方や、一緒にチャレンジできる友人に恵まれた環境のもと、自分の気持ちに正直になれたことで充実した学生生活を過ごせましたし、行動を起こすことの大切さを学べたと感じています。 ――シンジョでの学びを、将来どのように活かしていきたいですか? シンジョで得た「挑戦することの大切さ」を胸に、いろいろなことにチャレンジし続ける努力を続けたいです。卒業後は信用金庫に就職が決まっているので、これからは地域の発展に従事していくことになりますが、お客様に「◯◯支店といえばOさん」と信頼いただけるような職員になるのが目標です。仕事に関わる資格の取得に力を入れながら、機会を見て発掘ボランティアにも再び参加したいですね。 2022年10月取材 ※取材時4回生

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