特集
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2023.8.22
神戸女子大学では、企業や自治体と連携して、活きた知識や技術を学ぶ「産学連携プロジェクト」をこれまでに数多く実施してきました。企業や施設に足を運び、より実践的に学ぶことで学生は自らの成長に繋げることができます。
2023年7月、家政学科の学生は「産学連携プロジェクト」として、株式会社MORESCOが製造する有機薄膜太陽電池(以下「OPV」)の新たな導入事例を企画しています。今回はその様子をお伝えします!
これまでの産学連携プロジェクトの記事はこちら!
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このプロジェクトの目的は、株式会社MORESCOの「OPV」を用いて、デザイン性と実用性を兼ね備えた、新たな導入事例を神戸市内で作ること。
そのためには、利用する製品の特性を正しく理解し、共同企業をうならせるような提案をする必要があります。
これまでに参加学生は教員による事前授業と、MORESCOの社員の方による特別講義を受講しており、今回は会社見学ツアーに参加しました。
現在MORESCOでは、「地球にやさしいオンリーワンを世界に届けるMORESCOグループ 未来のために もっと化学 もっと輝く」を中期経営ビジョンとして掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。そんな研究開発型企業であるMORESCOが開発する「OPV」とはどのようなものなのか、実物を見せてもらいました。
MORESCOが製造する「OPV」は、軽さと柔軟性に加え、透け感と低照度光でも発電できる両面受光がポイントだそう。「アイデアのヒントを逃すまい」と真剣なまなざしで説明を受ける参加学生。
学生にはどのようなことを期待しているのか、「OPV」の開発担当者である早川様にお聞きしました。
「今後はこの素晴らしい技術を世界に広め、普及させたいと考えています。そこで重要なのが、どのように製品をアピールするかです。学生ならではの視点と発想で、話題になるような導入事例を作っていただきたいですね。」
この日は「OPV」を使用している、OPTree(オプツリー)を見学しに、神戸どうぶつ王国にも行きました。OPTreeは木をモチーフにし、その葉の部分に「OPV」を5枚導入。その下のベンチにある5か所のUSBポートから、スマートフォンを充電できるという仕組みです。
「OPV」の可能性を目の当たりにした参加学生。好奇心と想像力が掻き立てられたことでしょう。参加学生に意気込みを聞いてみました。
「製品についての知識が増えるほど、既存の導入事例がよく考えられていると気づかされます。それでも、私たちだからこそできる自由な発想で、これまでにない提案をしてみたいと思います。『提案したものが採用されれば、実際に神戸市のどこかに設置してもらえるかもしれない』という期待をモチベーションに、これからも貪欲に取り組みます。」
このOPTreeは「OPV」の軽さや柔軟性、透け感を利用した代表例。このように「OPV」の特徴をうまく活かした提案ができるのか。今後の活動に目が離せません!
株式会社MORESCO(本社所在地:神戸市)
1958年、当時はほとんどが輸入品であった特殊潤滑油を国産化すべく、株式会社松村石油研究所が設立。2009年には会社のグローバル化に合わせ、社名を株式会社MORESCOに。世界市場で競争力のある研究開発型企業として、創業時から手掛けていた高性能な特殊潤滑油や合成潤滑油はもちろん、ホットメルト接着剤やエネルギーデバイス材料など、独創的かつ技術性の高い「ものづくり」と「サービス」で様々な産業分野の発展に貢献しています。
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