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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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キャンパスライフの記事一覧

Campuslife

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

キャンパス

921

2023.4.4

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

神戸女子大学では、学生が現場の第一線で働く社会人から、生きた知識や技術を学ぶことができる「産学連携プロジェクト」を実施しています。 2023年3月には本学の地域活性化学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」が、企業と合同で神戸市須磨区にある商業施設、「須磨パティオ」のPRを行う産学連携プロジェクトに参加。今回はその活動の様子をお伝えします。 課題解決のカギはInstagram!?この日までの活動内容を聞いてみた 今回のプロジェクトの目的は、市営地下鉄名谷駅すぐの商業施設「須磨パティオ」のPR。その方法は須磨パティオとインスタグラマー「神戸人」さん、シンジョ生によるInstagramでの魅力発信です。 このプロジェクトに神戸女子大学を代表して参加するのは、これまでSNSを活用して神戸の魅力発信や、「北野はいからウォーキング」をはじめとしたさまざまなイベントを実施してきた学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」。 このプロジェクトにおけるこれまでの活動をK→osmoseizeメンバー、家政学科3回生のBさんに聞いてみました!「私たちがこのお話をいただいたのは1月末でした。取り上げる店舗やスポットの選定、訴求コンセプトなどを決める打ち合わせから参加させていただけるということで、喜んで参加を決意しました。3月下旬の投稿を目指し、2月に投稿内容を決める打ち合わせが設けられました。その前にパティオについてもっと知っておこうと、事前に須磨パティオを職員さんに案内していただき、その時受けた説明などをもとに、2月の打ち合わせでは6つのコンセプトを提案。最終的には、昨年リニューアルされた芝生の広場を使って、『おしゃピク』をテーマにした投稿を行うことに決まりました。」 おしゃピクとは…可愛いカトラリーや敷物などのアイテム、写真映えのする食事などを用意して、おしゃれな空間で写真撮影も行いながらピクニックを楽しむことです。SNSにハッシュタグ「#おしゃピク」をつけて投稿することが最近のトレンド! 投稿の出来を左右する撮影準備。学生の発想×プロの経験 取材日は、インスタグラマー「神戸人」さんと投稿用写真の撮影日。まずはシンジョ生と神戸人さんがそれぞれ事前に用意した小道具のお披露目です。 神戸人 (@kobejin1218)さんって?2万人以上のフォロワーを擁する神戸を愛するインスタグラマー。数々の投稿には神戸市民はもちろん、かつて神戸に住んでいたことがある方も、きっと「いいね!」を押したくなる神戸の魅力がたくさん! ここで神戸人さんが驚いたのが、シンジョ生が持参した“ハムスターが遊ぶための小さな木製ボール”。この木製ボールにランチョンマットを敷いて、食材などを入れようというアイデアです。 写真左から、K→osmoseize(コスモシーズ)副代表のTさん、Bさん、インスタグラマー神戸人さん 神戸人さんから、「飾りつけといえば“花”というような固定概念ではなく、形がかわいいからという直感的な理由で新しいものを取り入れる発想が面白いです。シンジョ生にアドバイスをすると、そこに自分たちの発想を加え、想像以上の結果を見せてくれるので、一緒に活動していると、こちらも良い刺激がもらえます。」とお褒めいただきました。 自分たちで下見をし、撮影構図を考えて用意してきた小道具を披露しました。 その後は、この日の撮影で使う食材の買い出しに。 なにがSNSで映えるのかを考え、パティオを散策。コーヒーやパン、おにぎり、お花など「ピクニック」感を演出するさまざまな商品を須磨パティオのテナントで購入しました。改めて館内をぐるりと回ると、こんなにも魅力あるお店があるのかと驚きを隠せませんでした。 かわいいフォルムのおにぎり発見! 写真に彩りを持たすためのドリンクを購入する際は、神戸人さんからアドバイスをいただくシーンもありました。 グレープなど鮮やかな色のドリンクと炭酸水を混ぜることで、気泡が活きた綺麗な「写真映えドリンク」が作れるそうです 次はいよいよ撮影へ! 天気にも恵まれ、いざ撮影!自分たちのイメージを形に 今回の撮影テーマは「ピクニック」。パティオ内にある昨年リニューアルした芝生の広場で撮影を行いました。 撮影では自然光の当て方や被写体の設置方法による空間や奥行きの活かし方など、神戸人さんから、プロならではのアドバイスをいただくシンジョ生。いただいたアドバイスはその場ですぐに実践! 春らしく桜の色で統一感もあっておしゃれです 配置や食材を入れる容器など、試行錯誤を繰り返しながら完成した「おしゃピク」を表現した一枚がこちら。 この日の撮影素材を使用した投稿や、須磨パティオのどのお店で購入できるのかは、手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉、神戸人さんの記事をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 神戸人(@kobejin2018)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 撮影後に今回の産学連携プロジェクトの感想をBさんに聞いてみました。「私たちはSNSを活用し、神戸の魅力を数多く発信してきました。しかし、これまではほとんどが独学での投稿だったので、今回いただいた専門的なアドバイスはとても刺激的でした。また、産学連携プロジェクトでは本物のビジネスに携わることができるので、周りよりも一足先に成長できている実感があります。もちろんビジネスマナーなども自然と身につくので、今後の就職活動でも活かしていきたいです。」 このプロジェクトを取りまとめる広告代理店の方も「これまであらゆる活動を積極的にされていたという背景が見えるほど、言葉遣いや対応がしっかりされている印象です。産学連携を活かしたこのプロモーションがパティオの活性化に繋がることを期待しています。」とシンジョ生を評価してくださっていました。 今回のプロジェクトが結果を残し、次の新たなる活動へと繋がることを願っています!またこのように、学生が成長できる学びの場を提供し続けられるよう、神戸女子大学はこれからも地域との結びつきを大切に、「産学連携プロジェクト」を積極的に企画していきます!!

14もの教育委員会が神戸女子大学に集結!? 「神女教職フェア」リポート!

教職支援

616

2023.3.28

14もの教育委員会が神戸女子大学に集結!? 「神女教職フェア」リポート!

2023年1月27日(金)に、兵庫県や神戸市はもちろん、横浜、鳥取や岡山などの全国各地から14もの自治体の教育委員会をお招きした合同説明会「神女教職フェア」が須磨キャンパスで初開催されました。今回はその様子をお伝えします。 そもそも「神女教職フェア」とは、どのようなイベントなのか? シンジョでは、教育学科以外からでも教員免許や保育士資格が取得できるよう、日常的に学生のサポートを行う教職支援センターが設置されています。(保育士資格の取得は教育学科及び短大:幼児教育学科のみ)ここで働いている教員のほとんどは、かつて教壇に立っていた元校長です。今回の「神女教職フェア」はそのような教員や教員養成に精通した職員のつながりによって実現した、全国でもほとんど例のない画期的なイベントです! 全国からお集まりいただいた教育委員会の方々の名刺交換の様子 このイベントを一言で表すなら「教員を目指すシンジョ生向けの合同説明会」。自治体ごとに個別の教室を用意し、3~4回ほど説明会を実施していただき、学生は実施時間中に希望する自治体の説明会に自由に参加。教育学科の学生はもちろん、教員を目指す他学科の学生や進路に悩んでいる学生も対象とし、当日は3回生と2回生を中心に135人(実数)ものシンジョ生が参加しました。 今回、4月から教職の内定をいただいている4回生はフェアの運営スタッフとして参加し、それぞれが採用いただいた自治体の担当者様にご挨拶ができる貴重な機会でもありました。漠然とした不安も直接顔を合わせてお話できたことで一気に解消できたようです。 いざ潜入!! 活気あふれる会場をリポート 地元である兵庫県のブースは常に満員! 兵庫県のお隣の大阪市からもご出展いただき、こちらも大盛況でした。 イベントは13:00~15:00の間で行われましたが、開催と同時に会場となる教室のほとんどが満員に! なかには入場規制が行われ、次の実施回への参加を促される学生がいるほどでした。説明会の多くは、始めにその地域の土地柄や待遇、試験内容についての全体説明が行われ、残りの時間で質疑応答や個別相談が行われました。 川崎市のブースでは、ご担当の方々からの熱意ある個別説明が印象的 話を聞く学生の様子は真剣そのもの! 「聞き逃してなるものか!」という気持ちが伝わってきます。神戸市の説明会では、全体説明後に3つのグループに分かれて行う質問コーナーが設けられました。この質問コーナーでは先ほどまでの雰囲気とは打って変わり、学生はリラックスした様子で「ICTの活用は進んでいるかといった最新の授業方針」や「教員採用試験における勉強のコツ」など、さまざまな質問をしていました。 地元神戸市のブースも常に満員。個別相談も賑わっていました。 教育委員会14自治体への参加学生ののべ人数は652名となり、参加者ひとりあたり約5つの自治体の説明会に参加している計算に!参加者の熱心な聴講姿勢が表れています。 説明会に参加していた学生にインタビュー!! ― 今回の説明会はどうでしたか? 教育学科Nさん 先ほどは神戸市の説明会に参加していたのですが、実はこのイベントの前にも、一度神戸市の説明会には参加しているんです。そのときも丁寧に説明していただいたのですが、今回の説明会では、多くの職員の方が対応してくださったこともあり、「周囲と差がつく面接のポイント」など、色々な質問や個別の相談ができました。 教育学科Tさん 私は地元から近い兵庫県内の就職を強く希望しているので、これまで他の地域の採用情報をあまり確認できずにいました。しかし、この「神女就職フェア」では地元だけでなく全国各地の教育委員会の方も来てくださっているので、お話を伺うことができたり、講演時間外にも資料をいただくことができて良かったです。 史学科Kさん 出身が徳島県なので就職先も地元の徳島県を希望しています。ただ、私のように地方の教員になろうと考えている学生は、説明会にもなかなか参加できないので、今回のようなイベントはとてもありがたいです。教育学科ではない私が、教員として地方就職を目指すのは本来かなりハードルが高いものになると思いますが、教職支援センターをよく利用しているので、そこで色々な情報を得ることができています。今回の説明会でも、来年度から試験内容が変わるという大切なことが知れました。 「神女教職フェア」の仕掛人、教職支援センターの職員にインタビュー! ― 今回のイベントはどうでしたか? 学生からは『希望の就職先以外からも話が聞けて視野が広がった』などの感想をもらいました。また、一方の教育委員会の方々からは『学生が何を知りたいのか知れて良かったです』と言っていただけたので、とてもよかったです。 ― 学生や高校生に一言お願いします! 教職支援センターでは、試験などに関する情報発信はもちろん、筆記・面接・実技試験対策講座やワークショップなどをどんどん実施しています。また、相談はいつでもできるので気軽に教職支援センターに来てください。高校生のみなさん、歴代のシンジョ卒業生は口を揃えて「教職支援センターの先生は温かく、親身になって支えてくれた」と言ってくれます。この熱心な教職員のサポートこそがシンジョの魅力なんです!教員を目指している方は、是非オープンキャンパスにきて教職支援センターに来てみてくださいね!今頑張っている在校生、大丈夫! 君たちなら受かるよ!!

初めての一人暮らしでも安心。充実したキャンパスライフを支える寮生活がおすすめ!

キャンパス

673

2023.3.27

初めての一人暮らしでも安心。充実したキャンパスライフを支える寮生活がおすすめ!

入学と同時に、学生生活の4年を寮で過ごしてきたAさん。寮に入れば、女性の1人暮らしでも防犯はしっかりしているし、同じ大学の学生ばかりなら友達も作りやすいはずと学生寮を選びました。今回はAさんに『良い思い出しかない!』という行幸寮(みゆき寮)での生活を、振り返っていただきます。 Aさんが4年間過ごした寮での思い出を教えてくれました! “行幸寮”と書いてみゆき寮。ネーミングが気に入って Aさんの自宅は兵庫県丹波市。通学するとなれば電車で3時間、車なら1時間半かかるため、進学が決まると同時に一人暮らしを考えたそうです。 「朝9時から授業が始まるので電車で3時間かけて通学することや、定期代を考えても現実的ではないなと考えました。大学生活に馴染めるかどうかという不安もあったので、一人暮らしをするよりも寮に入れば友達も作りやすいと思い、親に相談しました。見学に行ったら見た目が綺麗で防犯面もしっかりしていたので、住みたい!と即決しました。」 もちろんバス・トイレは別々です! Aさんが暮らす行幸寮は、JR須磨駅と須磨キャンパスの中間にあり、徒歩で通学できる距離。ただ、Aさんが寮生活を決めたポイントは外観や立地以外にもう1つ、寮の名前だったそうで、「幸せに行くと書いて“みゆき”寮って、素敵だと思いませんか。そんな所も気に入って入寮したことを覚えています!」 楽しそうに寮生活のことをお話してくれました。 毎日安心して過ごせて、相談できる友達がすぐ近くにいる 行幸寮は全部屋が個室のマンションタイプです。24時間体制で寮監(女性スタッフ)が常駐しているうえ、入退室はカードで管理されているのでセキュリティーも万全です。各部屋に家電製品や家具が設置されており、入寮後はすぐに新生活がスタートできます。 「一度、冷蔵庫が壊れてしまったことがありました。寮監さんが業者の方を手配してくれて、2日後には修理されて戻ってきたのでほっとしました。1人暮らしだったらどうすれば良いか困っていたと思います。寮で良かったと感じるのは、『毎日安心して生活できる空間がある』ということ。」 「もし一人暮らしをしていた場合、隣の部屋の人が毎日夜中に騒がしく帰ってくるような人だったら…。そういったご近所トラブルのことって、ひとり暮らしをするんだ~ってワクワクしている時は考え付かないですよね(笑)寮生活でそんな心配がないのは当たり前。困ったことがあればいつでも友達と話せるし、寮監さんにも相談できる。パソコンもあるし、各部屋にIHコンロが2口もあるので自炊するにはすごく便利ですよ。」 小さい頃からお母さんの家事を手伝うのが好きで、料理に関わる仕事がしたいと管理栄養士を目指しているAさん。寮での自炊生活でかなり料理の腕をあげ、レパートリーも増えたそうです。 コンロが1口しかないワンルームマンションだったら、ここまで上達しなかったかも(笑)というAさんの手料理。おいしそう! 「寮では、学部の違う友達もたくさん出来ました。同じ寮生という繋がりで、上級生とも仲良くなれました。誕生日会、クリスマス会、ハロウィンなどのイベントで集まって食事をしたのが、とても楽しかったです。寮監さんとも仲良くなれて、声をかけてくれます。近くに大人が居るというだけで安心です。今は私が寮長(寮に住む学生のリーダー)をしているので、私が下級生を気遣って声を掛けたりしています。」 宅食ボランティアを経験し心境に変化が。地元での就職も内定 3回生の前半はコロナ禍でほとんどの授業がオンラインになりました。その間、何か出来ることはないかと宅食ボランティアに参加したといいます。ひとり親家庭に届けるため、長期保存できる乾麺やお菓子を箱詰めして発送するというボランティアだったそうですが、Aさん自身も勇気付けられたといいます。 「食品を詰めるボックスに、手書きで『困ったことがあっても、味方になってくれる人はいます』といったメッセージを添えるのですが、皆さんにとても喜んでいただいたと後で聞きました。自分のしたことが、誰かの役に立てたという実感がとても嬉しかったです。ボランティアを通して、『食で人のために働きたい』という気持ちが一層強くなり、自分が学んでいる管理栄養士の仕事への関心も深まりました。支援が必要な人に手を差し伸べる企業があることも始めて知って、社会勉強になりました。」 4年間の寮生活に加え、コロナ禍に負けず大きく成長したAさん。料理好きのきっかけを与えてくれたお母さんの勧めと自らの『食で人のために働きたい』という希望が一致し、地元の病院を中心に就職活動を行い、春からは病院で管理栄養士として勤務することが決まっています。Aさんは新生活を楽しみにしながら、残りの寮生活を満喫したいと語ってくれました。(取材時4回生)

冬の神戸女子大学を彩るイルミネーションの企画をする団体「学友会」とは!?

キャンパス

900

2023.2.2

冬の神戸女子大学を彩るイルミネーションの企画をする団体「学友会」とは!?

シンジョには学生だけで学校行事を企画運営する、いわば生徒会のような団体『学友会』が両キャンパスにあり、冬のシンジョ名物イルミネーションや学園祭=コスモス祭(須磨キャンパス)、PI神女祭り(ポートアイランドキャンパス)などの学校行事を企画しています。今回は須磨キャンパスの学友会・会長のSさんと、コスモス祭実行委員長のHさんにインタビューしました! 写真左からコスモス祭 実行委員長Hさん、学友会 会長Sさん ともに2回生 何かにチャレンジしたい気持ちが入会のきっかけに! Sさんはキャンパスライフに希望を抱いてシンジョに入学した4月に、「これからの4年間、漠然と過ごすことはやめよう。」と決意。何かをやり遂げる経験を得るべく、新入生オリエンテーションのクラブ紹介で知った学友会に入会することに。 Hさんは1年生の冬に学友会がキャンパス内のイルミネーションを準備する様子を見つけて、「私もやってみたい!」と思ってすぐに入会。今年もHさんたち学友会が中心となってイルミネーションを企画し、12月1日に点灯式が実施されました。 2022年度のイルミネーション 自分たちの考えたことで、たくさんのシンジョ生が喜んでくれるのが嬉しい 学友会が企画運営する学校行事には、冬のイルミネーション以外にも、スポーツ大会、コスモス祭などがあり、学生課の協力のもと、学生が中心となり作り上げていきます。しかし、Sさんが入学してからは様々なイベントがコロナ禍で中止になってしまいました。 ―――学生の安全を守るためにも、色々な制約がある中での活動になりました。 学生の様子から意気消沈したムードを感じていましたが、何か新しいイベントはできないかと模索し、今年4月に新入生歓迎イベント『花咲く春のシンジョ祭』を開催しました。 自分たちが入学した時も、せっかく大学に入学したのにコロナ禍で登校できなくて、キャンパス内のどこに何があるのか、どんなクラブがあるのかわからない時期が長かったんです。だから、校内スタンプラリーやクラブ紹介ブースを作ったり、新入生目線の企画をたくさん実施すると土曜日なのに新入生が100人近く来場してくれました!今後は毎年続く恒例行事にしていきたいですね。 先生の自己紹介カードもかわいく作成して、先生の名前と特徴を合わせて覚えやすくするボードを作成! 待ちに待ったキャンパスで開催するコスモス祭! コロナ禍の影響もあり2年ぶりに実現した来場者を迎え入れてのコスモス祭。コスモス祭 実行委員長Hさんは学友会としてだけでなく1人の学生として楽しみだと語ってくれました。 ―――昨年はオンラインでコスモス祭を実施したと伺いました。 コロナウイルスの感染状況を考え、昨年はオンライン開催に切り替えたんです。ステージでの学生パフォーマンスを動画配信にしたり、オンラインでクイズ大会や抽選会など、工夫を凝らしてなんとか実施したのですが、自分たちが一生懸命準備したものを多くの人が楽しんでくれている姿を「実際に見ることができない」という寂しさも少しありました。 ―――2年ぶりにキャンパスで開催することになるコスモス祭の準備はいかがですか? 実は、キャンパスで開催するコスモス祭を経験している学友会のメンバーがいないので、過去の資料等を参考にしながら手探りで準備してきました。イベント制作会社の力も借りて企画をしていくのですが、お笑いライブではどんな人が来てくれると盛り上がるかなど、学生ならではの視点で進めていくのは本当に楽しいです!基本的には職員の方は関与せず、私達だけで制作会社の方と打ち合わせをするので緊張もしますが責任感を持って担当できました。 そうすることで、自分たちが目指すものに何が足りないのかがわかってくるんです。今年は学園祭のプログラム(当日配布する冊子)を別の業者に依頼して作成することにしました!中学、高校時代に「指示待ち人間はダメ、積極的に主体性をもって、自分で考えて行動する~」というように先生方からのお話を聞いてきたのですが、言葉の意味は理解できますがピンとこなかった部分も正直ありました。でも、学友会で経験してみて「これが主体性をもって」行動するっていうことだ!と日々実感しています。 今年度のコスモス祭の当日、そこには学友会のメンバーが一生懸命準備をしたステージを中心に、たくさんのシンジョ生の笑顔で溢れていました。 神戸女子大学管弦楽団のステージを見守る学友会メンバー。ステージの前にはたくさんの学生が。 学友会で培う経験は、これ以上ない『プレ社会人』経験 学友会に入会して、シンジョの充実した授業を受けるだけではなく、様々な経験を積んで成長しているお二人。学友会に所属していてよかったことを伺いました。 ―――コスモス祭実行委員長のHさんはいかがですか? 外部のイベント制作会社の方と調整を繰り返し行ったり、クラブのステージイベントなどの調整など、学内外と関わり合いながら大きなイベントを構築していくなんて学友会でしかできないことですし、貴重な経験ができました。当たり前のことなのですが、いざ年代や立場が違う人とやり取りをするとなった時に、連絡をもらったらすぐに返信をすることで相手の方に熱意が伝わったり、ご心配をおかけすることなくスムーズに事が進んだり…話し方や文章も相手に意図が伝わるようになっているか意識するようになったのは、学友会の経験で成長できた部分だと思いますね。 ―――会長・Sさんは、責任ある役職ですが、やりがいなどを教えてください。 私はどちらかというと人の前に立つ性格ではないので、会長という役職は自分に出来るだろうかと不安でした。学友会は会社のように組織化されていてそれぞれ役割分担があるのですが、イベントを企画する時も、学友会の会員や外部業者との交渉や打ち合わせなどで「何を目的にしたいのか」など、自分が考えた内容を他の人にわかってもらうために必要なコミュニケーションや、期日に関する意識など就職前に社会人経験が出来たように思います。学友会は全員が与えられた職務をしっかりこなしてくれるので、私は最終的に取りまとめるだけのことも多いです。(笑) 学友会に入って良かったです。大変だからこそ達成感があるし、友だちも増えました。 学友会は2年生が中心となって活動するため、来年には次の学年にバトンを渡すことになります。Sさんは「少しでも興味がある在学生はぜひ挑戦してほしい。本当に楽しいから!」と眩しい笑顔で締めくくってくれました。 学友会では在学生に向けて、随時新しいメンバーを募集しています。入会希望や見学などの問い合わせはコチラからどうぞ。

実習と学外活動で学んだ子どもとの向き合い方。春から憧れの先生と同じ国語科教員に。

教職支援

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2023.1.6

実習と学外活動で学んだ子どもとの向き合い方。春から憧れの先生と同じ国語科教員に。

シンジョには地域と連携した学外活動の機会がたくさん!国語科教員を目指していた日本語日本文学科のCさんは、日本語の知識を深めながら「教育」や「先生のあり方」について実地で学べる「スクールサポーター」の活動に参加。中学・高校での教員経験をもつ先生から指導が受けられる「教職支援センター」も活用し、万全の対策で試験に臨みました。 出願から筆記・面接試験対策まで手厚く親身に支えてくれた ――教育学科ではなく、日本語日本文学科に所属されていますが、教員採用試験の対策を始めたのはいつ頃ですか? 3回生の冬休みから勉強を始めました。シンジョの「教職支援センター」を利用し、筆記試験の対策講座を受けたり、集団面接や個人面接の練習をしたりと、さまざまなサポートを受けました。中学校や高校での勤務経験がある先生から補講を受けたときには、実体験を含めたいろいろなお話を聞くことができ、とても参考になりました。 ――特に力を入れていた対策を教えてください。 最も頑張ったのは模擬授業の対策です。初めは緊張や焦りで生徒のことに気を配れず、一方的な授業になってしまうことがあって苦労しましたが、笑顔を忘れず生徒に寄り添った授業ができるように何度も練習しました。 ――印象に残っている学びや経験はありますか? 神戸市の小学校で授業支援を行う「スクールサポーター」や教育実習が印象に残っています。実は、以前は子どもと接することに少し苦手意識があったのですが、学生ながら私自身が「先生」として生徒と直接関わり、いろいろな姿を見ていくうちに考え方や思いが変わり、子どもたちと過ごす時間が好きになれました。 ――シンジョの教職サポートのどのような点に魅力を感じますか? 他大学と比べると、教員1人当たりに対する学生の数が少ないので、どんなことでも手厚く、親身にサポートしてくれるところが魅力だと思います。勉強の悩みや面接練習、採用試験の出願時に提出するエントリーシートの添削といった試験勉強に関わることから、個人的な日々の相談まで、私個人をしっかりと見て声を掛けてくださいました。 在学中から卒業後まで手厚いサポートが魅力!教職支援センター 教員免許取得希望者支援を目的として在学中はもちろん、卒業後のサポートも充実。センターには過去問や教科書、指導書などの資料があるほか、採用試験対策のワークショップ、各自治体の採用人事担当者による説明会の開催も! 詳細はこちらから 困っている生徒に寄り添い力になれる、優しく頼りがいのある先生を目指して ――子どもに苦手意識があったのに、どうして教員を目指そうと思ったのでしょうか? 高校生のとき、クラスで隣の席だった中国人の女の子に日本語を教えたことがきっかけです。慣れない環境で頑張る彼女の力になりたい一心でした。そのとき、彼女に寄り添い、日本語が理解できるようになるまで丁寧に教えていた国語の先生の姿勢に心を動かされ、「私も学校で困っている子の力になりたい」と思い、国語科教員を志すようになったんです。 ――大学でも日本語を母語としない子どもへの教育を学ぶ場面があったと聞きました。 はい。私が専門で学んでいたのは外国人に日本語を教える「日本語教育」でした。学習者のレベルに合わせた日本語で模擬授業を行ったり、オンラインを使ってニュージーランドの大学生と日本語で交流したりと、実践を重ねながら日本語の教授法を学びました。卒業論文では「外国人生徒に対する高等学校における支援の検討」を題材に、将来に向けた研究をしました。 ――卒業後は中学・高校への就職が決まっています。どのような教員になりたいですか? 「信頼」という言葉を超えた絆をつくりたいです。「この先生なら絶対に間違いない!」と生徒や保護者、同僚の先生から言ってもらえる先生を目指しています。また、明るさを忘れず、私がいるだけで周りも笑顔になれるような存在になりたいと思っています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

教職支援センターを活用&苦手を克服して憧れの公立の保育士へ!夢を勝ち取った私の成長ストーリー

教職支援

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2023.1.6

教職支援センターを活用&苦手を克服して憧れの公立の保育士へ!夢を勝ち取った私の成長ストーリー

憧れの公立保育士になるためには、自分の「苦手」と向き合わなければならない――。不安な心を支えてくれたのは、シンジョの「教職支援センター」と友人たちの存在だったと話すOさん。教育学科の4年間では周囲に支えられながら確かな成長を実感、自信を原動力に幼い頃からの夢を叶えることができました。 延長保育の先生がくれた温かい思い出が、私を動かす原動力に ――神戸市の公立保育所の採用試験に合格、おめでとうございます!まず、保育士を志望された理由を教えてください。 子どもの頃は保育所に通っていたのですが、両親が共働きだったので延長保育の時間まで残ることが多かったんです。そのとき保育士の先生は、友だちが次々に帰るなかで寂しい思いをしないよう、親が迎えに来るまで私と一緒に遊んでくださって。その時間がとても印象に残っていて、私も子どもたちが保育所で楽しく過ごせるように援助がしたいと思い、保育士を目指すようになりました。 ――シンジョの教育学科を選択されたのはなぜですか? 受験当時はまだ保育士になるか幼稚園教諭になるかを迷っていたんです。シンジョの教育学科には自分の目標に応じたコースが設けられており、教育に関する基礎力を身につけながら、学びたいことや将来の進路がイメージできる仕組みが整っていました。私は幼保の教員を視野に入れていたので、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得できることに魅力を感じ「幼児教育コース」を選びました。 ――幼児教育コースでの学びと特に印象的だった授業を教えてください。 幼児教育の専門科目では、保育現場での保育士の役割や子どもとの関わり方、子どもの発達の特徴などを学びました。2回生からは神戸市内の幼稚園でのボランティア活動や保育所実習を通して、子どもの発達を実践的に理解し、育ちを支援する技術の修得に取り組みました。なかでも私がやりがいを感じたのが、4回生を対象とした幼稚園実習でした。1年間という長期の実習で子どもの成長を間近に感じることができ、短期間では得られないとても有意義な機会になりました。 苦手なピアノと数学に真摯に向き合い、資格を取得 ――在学中は「幼稚園教諭」と「保育士」のW資格を取得されました。就職先に公立保育所を志望されましたが、試験にはどう取り組んでいきましたか? 授業や実習などの経験を経て、公立保育士を目指すことにしました。とはいえ、当初はどのような試験対策をすれば良いのか全くわからず、不安でいっぱいでした。そんな私の心強い存在になってくれたのが、保育士や教員を志望する学生を対象としたシンジョの「教職支援センター」でした。教職支援センターには自治体ごとの公立保育士試験の情報はもちろん、合格に向けたプログラムも充実しています。これらを自分の疑問や課題などに応じて活用し、スタッフの方にサポートいただきながら試験対策を進めていきました。 ――どのようなプログラムやサポートを受けたのでしょうか? 緊張せずに自分をアピールするための「面接練習」や、試験の具体的な流れを体験できる「ワークショップ」などを利用しました。スタッフの方がオススメのテキストを教えてくださることもあり、支援がとても親身で手厚くて、改めて「シンジョに入学して良かった!」と感じましたね。 教職支援センターって? 教職課程を履修・教員免許状取得をして教員を志望する学生の支援を目的に設立。教職に関係するさまざまな情報発信をはじめ、教育実習やスクールサポーター、教員免許状申請、教職課程の履修相談、教員採用試験対策など、在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしてくれる。 詳しくはコチラ! ――試験に向けて最も頑張ったことを教えてください。 ピアノと数学です! 私はもともとピアノがすごく苦手で、人前で弾いたときに緊張から失敗したことがあり、ピアノの発表会も避けてきました。同じように数学にも苦手意識があったため、授業でも選択しないようにしてきたんです。でも、公立保育士試験ではピアノも数学も必須科目なので、今までのように避けることはできません。克服のために私が行ったのは、苦手だからこそ多くの時間と労力をかけることでした。何ヶ月も前から練習や勉強に取り組み、試験に挑んだ結果、合格することができました。 ――途中であきらめずに続けられた理由は何ですか? 一緒に頑張る仲間や応援してくれる人たちがいたからです。仲の良いクラスメイトや面接練習で知り合った学生たち、私と同じ目標をもって採用試験に取り組む姿に元気づけられました。また、家族やアルバイト先である児童館の職員さんなど、たくさんの人が応援してくれて、モチベーションをキープすることができました。 ――公立保育士試験に挑戦するなかで、自分の変化や成長を感じた点はありますか? はい、公立保育士を目指すようになってからは、苦手なことから目を背けるのではなく、真正面から向き合えるようになりました。そして、苦手克服のために努力した結果、自身の成長を実感できるようになり、それが自信につながりました。大学生活で得た成長と自信が、夢を叶える原動力になったと感じています。 気力・体力を整えて、目指すは子どもに負けないぐらい元気な先生! ――合格までの過程を振り返って、今の心境を聞かせてください。 試験までの準備期間は時間が長く感じられ、しんどい時期もありました。特に最初の試験結果を待つ間は「不合格だったらどうしよう」と不安を抱えながら次の試験対策をしなければならず、精神的にきつかったですね。でも、「この数ヶ月間さえ耐え抜けば」と常に自分に言い聞かせ、励ましながら乗り切ってきました。さまざまな経験をしましたが、今振り返ってみるとあっという間だったなぁと感じています。 ――春からは保育士として新たなスタートですね。どんな先生になりたいですか? 目標は「元気な先生」になることです。働き続けるには体力も精神力も必要だと思います。健康な体づくりをし、ストレスを溜めないようにコントロールして、子どもに負けないぐらい元気でありたいです。そして子どもの安全を第一に見守りながら、思いっきり一緒に遊んで、楽しい思い出をいっぱいつくれる保育士を目指したいと考えています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教職支援

301

2023.1.6

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教員採用試験に見事合格し、春からは生まれ育った地元を離れ、川崎市の小学校教諭として採用が決まった教育学科のTさんにお話を伺いました。 新しい環境で大きく成長するために地元志向から一転、初めての関東圏へ ――教員採用試験合格、おめでとうございます。卒業後はどこの小学校に勤める予定ですか? ありがとうございます。川崎市の小学校に赴任する予定です。生まれて初めてのひとり暮らしを想像してドキドキしています…。 ――なぜ、地元ではなく川崎市で働くことを決めたのでしょうか? 元々は地元志向が強く、自分が関東で働くということは夢にも思っていませんでした。あるときに横浜市の小学校教諭として勤務されている地元の先輩からお話を伺う機会があり、地元とは違った環境で勤務することで得られる経験があるということに気づいたんです。初任者として多くのものごとを吸収すべきタイミングでこれまでと違う環境を選ぶことも大事だなと考えました。それからすぐに教職支援センターの先生方にさまざまな自治体について相談したところ、川崎市が研修制度や設備も進んでいるとアドバイスを頂き、とてもやる気がみなぎったことを覚えています。 ――試験合格への道のりは大変だったと思います。どのようにして勉強に取り組みましたか? 毎日、朝から夕方まで試験勉強に取り組んでいました。勉強だけに集中できるのは学生時代の特権だ!と思い、悔いのないように一生懸命取り組みました。 ――強い熱意をもって取り組まれていたんですね!採用試験に向けた取り組みを通じて、成長したと思うことはありますか? 面接に向けての自己分析をしたり、目指すキャリアを考えたりするなど、とことん自分自身に向き合えたことです。自分はなぜ教員になりたいのか、教員として何がしたいのかを深く考えたことで、熱意がより強くなりました。これまで自分自身について突き詰めて考えたことはなかったので、人間的な成長につながったと感じています。 友だちや教職支援センターの先生の励ましが、合格への後押しに ――教員になりたいと考えたきっかけは何だったのですか? もともと子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたいと考えていました。高校時代、憧れの先生に出会ったことがきっかけで教員という仕事に興味をもち、教育学科へ進学しました。 ――小学校の先生になりたいと考えたのは、やはり子どもが好きだから? それもありますが、本格的に目指そうと思ったきっかけは大学の授業で児童心理について学んだ際、小学生時代に受けた影響が子どもの将来に大きく関わることを知ったんです。小学校教育に携わることの意義に気づいて、小学校の先生を目指そう!と決めました。 ――大学での学びが進路を決定付けたんですね。他に大学のサポートや施設を利用されましたか? 普段、試験勉強をするときは教職支援センターの自習スペースを借りていました。教職支援センターには、私以外にも同じように試験合格を目指して頑張っている学生がいるので、勉強へのモチベーションが上がりました。教材も豊富なので、わからないことがあればすぐに調べることができる点も魅力ですね。勉強内容に関するアドバイスだけでなく、勉強が思うように進まず悩んでいるときに温かいお声がけをいただくなど、先生方の応援があったことも精神的な支えになりました。 ――確かに、応援してくれる人が周囲にいると心強いですね。他に、シンジョは教員を目指す学生にとってどんな魅力がありますか? 自分から行動すれば、必ず力になる支援が受けられるところです。例えば、「教保採用試験対策ワークショップ」など誰でも参加できる支援が手厚く、魅力的な制度が整っていると思います。もっと詳しい情報が欲しいと思ったら、教職支援センターで必要な情報を手に入れることができます。卒業生ネットワークを使って先輩のリアルな体験談を聞けたり、教育委員会学内説明会に参加して自治体ごとの採用情報を教えてもらえたり…。私は心理コースだったこともあり、教員採用試験に特化したゼミではなかったので、他の学生と比べると得られる情報が少なかったと思いますが、こうした制度にとても助けられました。 先輩たちの生の声が聴ける機会も!「教保採用試験対策ワークショップ」 3回生の12月から4回生の6月頃まで週1回集まり、準備物の確認から試験対策までさまざまな取り組みを行い知識と実践力を身につけます。なかでも、その年に合格した先輩から直接話を聞くことができる「合格者座談会」では、先輩の合格storyや裏話を聞くことができ、やる気にスイッチが入ります。 教職支援センターの最新情報はコチラ! ――同じように教員を目指す仲間との関係は? シンジョで教員を目指している学生は、みんな「教員になりたい!」という思いが強く、勉強熱心です。お互いに刺激し合いながら、採用試験へのモチベーションを高められることが、シンジョの魅力のひとつだと思います。 いつでも笑顔で、学校中を明るく照らす存在になりたい! ――最後に、Tさんはどんな先生になりたいと考えていますか? 「先生はいつも笑顔だね」と言われるような先生になりたいです!人の明るい気持ち、暗い気持ちは、周りの人にも伝染すると感じているので、私の明るさで教室や職員室など、学校中を明るくできたら良いなと思っています!4月からの新生活は初めてのことばかりですが、笑顔を忘れずに頑張りたいと思います。 2022年11月取材 ※取材時4回生

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援

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2023.1.6

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援センターは、教職課程の履修相談や教員採用試験対策のサポートなど、教職に関することを全面的に支援しています。Tさんは、教職支援センターをフル活用し、見事小学校教諭免許状を取得し、神戸市の教員採用試験にも合格。4年間の学生生活や、試験対策の苦労などについてお話を伺いました。 子どもの心が大きく成長する大切な6年間を支え、すぐそばで成長を見守りたい ――教員採用試験の合格おめでとうございます。どうして小学校の先生を目指そうと思ったのですか? 小学6年生のときの担任の先生との出会いがきっかけです。クラスでは毎週、頑張ったことや不安なこと、将来についてなど、自分で自由に日記を書く宿題が出されていました。先生は児童一人ひとりの日記に「頑張っているね」「先生は見ているよ」「立ち止まることも大切だよ」と丁寧に返事を書いてくださり、私は当時その言葉に救われ、勇気をもらっていました。小学校の6年間は心が大きく成長する大切な時期。児童の頑張りを認め、悩みを一緒に解決しようと時間をかけて向き合ってくださった担任の先生のように、私も子どもたちの支えになりたいと思い、教員を目指しました。 ――憧れの先生のような教員を目指して、シンジョではどのようなことを学んできましたか? 文学部教育学科小学校コース(※当時。現在の初等教育コース)で、まずは教員になるための基礎を学び、次に国語や算数など各教科の理論や教育方法をもとに模擬授業を行いました。3回生になると、1ヶ月間の教育実習が待っています。実習の前には学内の模擬授業教室を活用し、先生からアドバイスをもらったり、友人と相談したりしながらたくさん練習を行いました。 ――シンジョならではの学びがあれば教えてください。 教育学科に限らず、シンジョの特長のひとつとして学外で行う地域貢献活動があります。私は2回生から神戸市内の小学校で授業をサポートする「スクールサポーター」としての活動を行ってきました。ほかにも子ども食堂のボランティアなどへ参加し、地元の子どもたちと触れ合ったり保護者の相談を聞いたりしました。学外で経験を得られるのは、地域とのつながりも大切にしているシンジョならではの貴重な学びだと思います。 地域貢献をしながら現場体験ができる! 神戸女子大学スクールサポーター 神戸市教育委員会と連携しキャンパスがある須磨区を中心に36の小学校に教育学科の学生63名を配置、授業や子どもたちの勉強のサポートを行っています。2003年度に始まり、2004・2005年度には芦屋市、伊丹市でも実施。体力アップのためのサポーター(7名)も神戸市教育委員会に登録し、活動を行うなど他にもシンジョではさまざまな地域連携を行っています。 先生の温かい言葉と、真剣に向き合う姿に背中を押され、毎日試験対策に取り組めた ――教職支援センターでは、具体的にどのようなサポートを受けられましたか? 1次の筆記試験対策や2次の面接・模擬授業・実技試験の対策を行いました。教職支援センターの先生がたっぷりと時間を設けてくださり、練習とフィードバックを何度も繰り返しました。平日の朝早くから夕方遅くまで、休日も学生と同じ熱量で真剣に向き合っていただいたのがすごく心強かったです。キャンパス内で会ったときには「今日は何の対策をする?」「息抜きに教職支援センターにおいで」と声をかけてくださるなど、親身な対応も精神的な支えになっていたと感じます。 ――毎日対策をするなかで、とくに大変だと感じたのはどんなことでしょうか? 面接練習です。短期間で上達できるものではないと理解していたため、筆記試験以上に不安で、毎日必ず練習していました。初めは思うように話ができず、何度もやめたいと思ったのですが、「自分の良さを伝えられるのは自分だけだよ」と先生に背中を押され、挫けずに練習を重ねました。心が折れそうなときもありましたが、「教員になりたい!」という強い気持ちと先生方の真剣なアドバイスや頑張りを認めてくださる言葉に支えられ、最後まで走り切ることができました。 ――とても手厚く支えていただいたんですね。 シンジョでは学生同士はもちろん、学生と先生の距離も近いところが魅力です。切磋琢磨できる仲間と信頼できる先生や職員さんが、嬉しいときも不安なときも常に寄り添い、一人ひとりに声をかけてくださるので、「ここで頑張りたい! 」「ここに毎日来たい! 」と思える大学です。 ――努力を重ねるなか、成長を実感することはありましたか? 分からないことはすぐに調べたり、教職支援センターの先生にアドバイスをいただいたりと、主体的に行動する力が身につきましたね。あとは、とにかくいろいろな先生に面接練習をお願いしていたのですが、目標達成のために必死に苦手を克服しようと努力している自分に気づいたときには、自身の成長と「私は本当に先生になりたいんだ」という強い思いを改めて感じました。 ――その熱意をもって目指す教員像はありますか? 新しいことにも臆せず挑戦できる教員になりたいです。社会の変化とともに教育現場も大きく変化しています。今後、さらに多様化・複雑化する社会を生きる子どもたちに対して、常に「チャレンジする姿勢」を見せられる教員になりたいです! 2022年11月取材 ※取材時4回生

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

教職支援

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2023.1.6

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

英語力を高めようと国際教養学科に入学し、将来の道を模索していたTさん。3回生の教育実習で子どもたちの姿に感動し、教師という目標を見出すことができました。教員採用試験に向けては周囲よりやや遅れてのスタート。不安もありましたが教職支援センターの職員や先生が親身に支えてくれたおかげで、自信をもって試験や面接に挑むことができたそうです。 教師を目指すきっかけは、子どもたちとの出会い ――公立中学校英語教諭の内定獲得、おめでとうございます!国際教養学科に所属されていますが、入学当初から教員を目指していたんですか? いえ、実は教員を目指すようになったのは、シンジョに入学してからなんです。国際教養学科を選択したのは、「英語を話せたら格好良いだろうな」という憧れからでした。入学当初は将来の目標が定まっておらず、漠然と英語を使う仕事ができたらと思っていました。親の勧めもあって教職課程を履修することにしたのですが、もともと子どもと関わることに苦手意識があったので、自分に教員は向いてないだろうなと思い込んでいたんです。 ――意識が変わって、教職を目指すようになったきっかけを教えてください。 3回生の11月頃に英語科指導法の先生から勧められて、神戸市の中学校で授業の支援や補助などを行う「スクールサポーター」に参加したんです。そこで初めて子どもたちと深く関わることになったのですが、活動を始めてみると勉強にも部活動にも一生懸命に取り組む中学生の姿に感動しました。みんなとても生き生きしていて、いつしか彼らの虜になっていたんです。その後の教育実習でも子どもたちの温かさに触れ、ますます教員という仕事の素晴らしさを感じるようになりました。こうした出会いが大きなきっかけになって、私の目標は先生一本になったんです。 不安に寄り添い、背中を押してくれた教職支援センター ――教員になることを決意した後は、どのように準備を進めていったんですか? 本格的に準備をスタートしたのは3回生の3月頃でした。周囲の同学年の学生たちは教員採用試験の対策を既に進めているタイミングでしたね。まずは「教職支援センター」でスタッフの方にどういう対策をして、どんな勉強をするべきかを相談して、アドバイスをいただきました。国際教養学科の先生方には語学学習のサポートや進路相談にのっていただきました。 ――具体的にどんな試験対策を実践してきたか教えてください。 最初に取り組んだのは一次試験を突破するための筆記試験対策でした。国・数・英・理・社や時事問題をはじめとした一般教養、教育原理・心理・法規等の教職教養、そして私の専門教科である英語の対策をしました。特に英語は専門教科だからこそ幅広く深い知識が必要だったので、高校時代の文法書や辞書を必ず横に置きながら過去問を解いていました。二次試験の面接・模擬授業対策にも力を入れ、教職支援センターの先生方にはたくさん練習に付き合っていただきました。 ――時間が限られたなかでは苦労もあったと思います。どう乗り越えましたか? 苦戦したのは自己分析でした。自分の強みや個性がわからず、「私の良いところってあるんだろうか…」と悩んでいました。自身を客観的に見つめ直すため部活動やボランティア活動、プライベートの記録を見返したり、先生や友人に相談したり。その結果、自分の良さを少しずつ見つけていくことができました。さらに私は面接もすごく苦手で、普段の力が出せずにつらい思いをした経験があったんです。そんな不安や悩みを教職支援センターの方に打ち明けると、「じゃこうしてみよう」とか「こうしてみるといいんじゃない?」と一緒に対策を考えてくださって。いつでも相談できる心強い存在がいたことが安心感につながり、面接への苦手意識もやわらいでいきました。 ――試験対策をするなかで、成長を感じた部分はありましたか? 最も成長したところは、自分に自信をもてるようになったことです。試験勉強や試験の本番では、嫌でも自分と向き合わなければなりませんでした。周囲と比較して「自分はダメだ」「教員に向いてないかもしれない」と落ち込んだり、自身の力不足に歯がゆい思いをしたりしたこともありました。でも、その悔しさをバネに「じゃあ私は人一倍、努力をしよう!」と気持ちと行動を切り替えていったんです。その努力の成果が少しずつ実感に変わったことで「自分はできる」という自信が生まれ、面接などでも自らの強みを自分らしく表現できるようになりました。 ――教職専門の「教職支援センター」があって良かったと感じたところは? 教職支援センターの先生方は、学校現場の経験が豊富なので、各自治体が求めるスキルや人材などの傾向を把握されています。その上で、個々の目標に応じたアドバイスや指導をしていただけるので、効率的に試験対策を進めることができました。また、悩みや不安の相談にも応えてくださるので、教員を目指す上で大きな支えになりました。シンジョの最大の魅力は学生と先生との距離が近いことです! 学生一人ひとりを大切にしてくださる先生ばかりで、悩んだときや落ち込んだときだけではなく、うれしいときも私たちの話を親身に受け止め、共感してくださいます。私は親元を離れて大学生活を送っているのですが、いつも家族が身近にいるような安心感と心強さを感じています。 教職支援センターの多彩なプログラム 教職支援センターでは1回生の早期から、教職課程履修説明会や教採(教員採用試験)対策講座などを実施。4年間を通して定期的なガイダンスやイベントなどを展開し、充実したプログラムで在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしています。 詳しくはコチラ! 生徒の自信を引き出し、みんなを主役にできる先生に ――春からの教員生活に備えて意識的に取り組んでいることはありますか? 英語力をより高めるために、TOEFLのスコアアップと英語検定1級の合格を目指して勉強しています。大学で学んだことを授業づくりに活かすために、学生のうちにボランティア活動や海外旅行なども数多く経験したいと考えています。 ――将来はどんな先生を目指し、どのような人になりたいですか? 子どもたちに自信を与えられる先生になりたいですね。教育実習で授業をする前に「私は英語が好きだけど、授業中に当てないで」と言ってきた生徒がいました。その姿が自信のなかった過去の自分と重なり、「すべての生徒に自信を与えられる先生になりたい」と思うようになりました。私が教壇に立つときは、生徒の間違いを責めず、一緒に楽しみながら学び、教室にいる全員を主役にできるような先生でありたいです。そして、人生においても常に謙虚で学び続ける姿勢を保ち、倒れても何度でも立ち上がって前進していけるたくましさを身につけたいですね。 2022年11月取材 ※取材時4回生

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

特集

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2023.1.6

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

食と栄養、健康に関する知識や経験を身につけ、2年間で食のスペシャリストを目指す食物栄養学科。今回は3人の学生にお話を伺い、それぞれが興味をもって努力して掴んだ進路について紹介します! 「食育」で子どもたちの楽しく健康な生活に貢献したい Hさん ――保育園の栄養士に内定されていますが、もともと「食」や「食育」に興味があったのですか? 実は最初は保育士になりたいと思っていたんですが、高校の選択授業で調理実習をしたのがきっかけで、「食」にも興味をもつようになりました。「食」に関わる仕事なら、子どもだけでなく幅広い年代の方を対象に楽しく健康的な生活に貢献できると考え、ライフステージに合わせた栄養指導や食育、献立作成などが学べるシンジョの食物栄養学科に入学したんです。 ――入学後、実際に授業を受けて、どんな印象を受けましたか? シンジョではさまざまな環境に合わせた栄養や食事、指導の仕方といった栄養士としての基本的な情報から、体の仕組みや病気への知識も身につくので、入学前より自分の将来像が広がった印象があります。特に離乳食や幼児食をつくる「栄養学実習」が楽しくて。「こんなに深く考えられていたのか」と驚いたり、大人の味付けや切り方との違いを知ったりと、新しい発見がたくさんありました。子どもの成長に応じて徐々に食事が変わることも興味深く、将来、仕事として関わりたいという思いが強くなりましたね。 食育についての思いを語るHさん ――そうした経験が保育園の栄養士を志すきっかけに? 子どもの食と関われる職種にはいくつかありますが、保育園に進もうと思った一番のきっかけは「応用栄養学」の授業を受けたことでした。設定された対象者に応じて、栄養基準を満たしつつ行事や季節感のある食材を取り入れた献立作成を行う授業です。毎回対象者の条件が違って、あらゆる年代について考えなければならないんですが、自分ならではの献立や味付けのアイディアを数多く出せるようになるなど、発想力が身についたと思います。そのなかで、自分がどのライフステージに興味をもっているのかが明確になり、保育園での就職を志望するようになったんです。 ――今の子どもたちに重要な「食育」を具体的に学ぶ機会はありましたか? 2年生の夏に校外実習で保育園に伺い、食育の授業を行いました。献立はもちろん、「遅すぎると思うくらいゆっくり話す」「常に笑顔で」など子どもに対する姿勢から、目上の人への言葉遣いなど社会人としての意識、その園ならではの考え方など多くを学びました。現場じゃないとわからない感覚や注意点を学べたことは、保育園で働く自分のイメージと食育に対する理解をより深める機会になったと思います。 ――では就職後の準備は万端ですね。内定先の保育園ではどんなことをしたいですか? 内定先は給食でいろいろな国の料理が体験できるなど、食育に力を入れていることに感動して志望しました。今後はシンジョでの学びを活かして、さまざまな食材や季節感を感じられる献立をつくっていきたいです。子どもたちの食べることや食べ物への興味関心を高め「食の経験値」を上げられるような食育ができたらいいなと思います。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 「食物アレルギー」や「偏食」の問題を解決したい Yさん ――「食物アレルギー」について学ぼうと思った経緯を教えてください。 私は小さい頃から食べることが好きで、ずっと栄養士になるのが夢でした。でも、高校の運動部でマネージャーをしていたとき、合宿所で提供された食事を好き嫌いで残す選手がいて…。スポーツマンの偏食の問題を目の当たりにしたことで、幼少期から食に対する意識を養う「食育」に関心をもつようになりました。また、最近は食物アレルギーの人も増えているので、シンジョが食物アレルギーにも力を入れていることを知り、「食物アレルギー論・アレルギー実習」でアレルギー対応食について学べたらより多くの人の食生活を改善できると思い、強く惹かれましたね。 ――実際に授業を受けてみてどうでしたか? 食物アレルギーに対する知識はもちろん、さまざまなニーズに合わせた食事の提供や食育への取り組み方、栄養指導の際の姿勢など、社会ですぐに実践できる内容を学べたのがとても良かったです。実際に栄養指導を行うグループワークでは、相手の気持ちを少しでも理解しようとする姿勢や目線の合わせ方など、コミュニケーションの取り方を教えていただきました。最初は対象者にどう話しかければ良いかわからず反省ばかりだったんですが、回数を重ねるごとに知識が増えて、最終的には「できた!」と思えるほど、うまく対応できたことがとても嬉しかったです。 ――栄養士にはコミュニケーション力も必要なんですね。今はスムーズに話されているように見えます。 授業を通して培われた力が大きいと思います。「栄養教育・指導論」という授業では、栄養指導の対象者に行動を変えてもらうための促し方などを学びますが、その方法がいくつもあって相手によって何が相応しいかを見極めるのが難しかったです。こちらには栄養に関する知識があり正しいことはわかっていても、相手を否定してしまうとなかなか話を聞いてもらえません。たとえ相手が間違っていると思っても、まずはすべて受け入れること。相手に寄り添って、受け入れやすいところから指導を始めることが、栄養士として大切なんだと気づくことができました。 授業では、知識だけでなく現場ですぐに実践できる内容を学べたというYさん ――実践的な経験を通して力が身についたんですね。卒業後のビジョンややりたいことはありますか? 給食委託会社に内定をいただき、春からは高齢者施設で栄養士職として働く予定です。2年間でとても濃い知識を得られたので、配属先では学んだことを最大限に発揮したいと思っています。また、実務3年を積んだあとには管理栄養士国家試験にも挑戦し、さらに病院・保育園でも経験を積みたいと考えています。どんな場所や施設でも、一人ひとりに寄り添える栄養士・管理栄養士を目指して頑張りたいです。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 管理栄養士を目指して神戸女子大学へ「編入」 Hさん ――短大を卒業後は神戸女子大学の管理栄養士養成課程に編入するんですよね。 そうですね。入学前は一度就職してから管理栄養士を目指すか、編入して資格取得を目指すか迷っていたので、学園内編入のサポートが手厚いシンジョに惹かれました。 ――結果、編入を選ばれたのですが、きっかけは何だったんでしょうか? 1年生のときに受けた「栄養教育・指導論」という授業ですね。実際に栄養プログラムを作成するなかで、どうすれば対象者の食事改善を継続できるか、改善の必要性を理解してもらえるかを考えることにやりがいを感じたんです。そこで、より近い距離で一人ひとりに寄り添って指導できる病院での就職を考えるようになりました。ただ、病院で働くにはもっと専門的な知識が必要だと感じ、編入を決意したんです。そのあと、2年生の「栄養教育・指導論実習」で実際に病院で働いていた先生の話を聞き、より具体的にイメージできたことも、管理栄養士として働く意志を固めることにつながったと思います。 ――編入試験はどうでしたか? 面接の練習はどんなことを聞かれるか過去の事例を参考にしたり、先生方に面接官役をお願いして模擬面接を繰り返して臨みました。面接本番では試験官の方も優しく私の話を聞いてくださって、伝えたい思いは話すことができたと思います。シンジョは先生との距離が近くて、すごく親身になって相談に乗ってくれるのが心の支えになりました。学生も真面目で優しい子が多いので、励まし合って一緒に頑張れる良い環境だと思います。新天地でも友だちをつくって大学生活を満喫したいですね。 ――今取り組んでいることや、編入後にしたいことはありますか? 今頑張っているのは栄養士の実力認定試験の勉強です。任意ですが、将来活かせる知識が学べることと、良い成績を取ると就職活動が有利になるので、調理の練習や勉強を続けています。将来的には病院の管理栄養士になりたいと思っているので、編入後は病院などを目指す臨床の授業をもっとたくさん受けたいと思っています。ただ、これからいろいろな経験をしていくなかで、さらに視野も広がると思うので、じっくり自分自身と向き合いながら決めていきたいですね。間もなく短大を卒業しますが、自分の可能性を広げられるシンジョに入って本当に良かったなと実感しています。自分のキャリアに迷っている高校生の皆さんも、自分の可能性を信じて頑張ってほしいと思います。 将来は病院勤務の管理栄養士をめざすHさん 多彩なフィールドで活躍する栄養士を目指す食物栄養学科 年齢、性別を問わず、「食」の面から人びとの健康をサポートする栄養士は、近年ますますその活動の場を広げています。シンジョでは、栄養管理や献立づくり以外にも、プレゼン力や課題発見力など、確かな知識と経験を身に付ける学びが盛りだくさん! 詳しくはコチラ!2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

国家資格の社会福祉士・精神保健福祉士をダブル取得し、さまざまな理由で生きづらさを抱える人たちを支えたい

特集

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2023.1.6

国家資格の社会福祉士・精神保健福祉士をダブル取得し、さまざまな理由で生きづらさを抱える人たちを支えたい

社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格を目指す社会福祉学科のNさん。授業や実習を通してさまざまな社会問題に直面するなかで、自分の目指す将来像が見えてきたと言います。夢の実現に向けて、どのように学びを深め、サポートを受けてきたのか聞きました。 福祉現場の実習で得た、多くの学びと精神保健福祉士になるという目標 ――まずはシンジョの社会福祉学科に入学した理由を教えてください。 障がいをもつ友だちが身近にいたこともあって、将来は誰かの役に立てるような職業に就きたいと思っていました。社会的に弱い立場にいる人をサポートできないかと考え、福祉に関わる仕事にたどり着いたのと心理カウンセラーにも興味がありました。シンジョの社会福祉学科なら心理学と福祉を同時に学べると思い入学を決めました。 ――社会福祉学科の授業では、どのようなことを学んできましたか? 1回生は英語などの共通科目を中心に履修し、専門的に福祉を学びはじめたのは2回生からです。授業では障がい者や児童、高齢者に加え、ひとり親家庭、生活保護、虐待、ヤングケアラーなど、さまざまな社会問題を多くの事例とともに学びました。 ――福祉施設での実習もあると聞いています。具体的な学びについて教えてください。 3回生で受講した「社会福祉士援助実習」は、実習先として高齢者施設や児童養護施設、障がい者施設などから第3希望まで選ぶことができます。私は第1希望の救護施設で、利用者さんとコミュニケーションを取りながら個別支援計画の作成などを行いました。先生から指導いただきながら利用者さんを主体としたニーズの把握や支援のあり方を学びました。それと同時に生活保護の課題や障害への理解を深めることもできました。4回生では「精神保健福祉士援助実習」として精神科病院へ実習に行きました。社会的入院の背景にあるのは患者さんの病状だけでなく、退院後の行先がなかったり、家族との関係性が希薄であったりすることを知りました。精神保健福祉士の役割をはじめ、患者さんとご家族に対する支援のあり方や精神障害の特性、多職種連携など多くのことを学びました。この実習が精神保健福祉士を目指すきっかけにもなりました。 ――実習を通じて、自身の発見や気づきにつながったエピソードを教えてください。 4回生の実習では、自分が「精神保健福祉士は、こうでなければならない!」といった理想に固執していたことに気づかされました。現場ではスタッフみなさんで課題を共有しながら解決し、患者さん一人ひとりの特性や気持ちに寄り添った対応をされていました。その姿を見ているうち、完璧にこだわるよりも自分の未熟さに向き合い、わからないことはわからないと率直に伝えることが長期的な関わりを意識した本当の意味での「誠実さ」だと教えられました。 多様なフィールドで活躍できる力が身につく社会福祉学科 医療や福祉の現場でより幅広い専門性を発揮できる力を身につけるための学びを提供。「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」の3つの資格を目指すことができ、試験合格に向けたサポートも充実しています。 詳しくはコチラ! 実習での経験や大学での人とのつながりが、2つの資格取得を目指す原動力に ――2つの国家資格取得を目指そうと思ったのはなぜですか? 現在目指しているのは、社会福祉士と精神保健福祉士の国家資格です。シンジョは国家試験の合格率が高いと聞いていたのですが、入学当初は「受かったらすごいだろうな」「親孝行になるかな」くらいにしか考えていませんでした。でも実習を通じて福祉現場で活躍されている方々の姿を間近で見るうち、私もこんなふうになりたいと感化されました。当初は社会福祉士だけを考えていましたが、4回生の実習で精神疾患の方と関わったことで、視野や可能性を広げるためにも精神保健福祉士とのダブル取得を目指そうと思うようになりました。 ――国家試験の勉強は大変だと思いますが、頑張る原動力となっているのは何なのでしょうか? まず実習で多くの患者さんと関わり、支援者の立場を実際に体験できたことが資格取得へのモチベーションの維持と向上につながりました。もうひとつは1回生からの友だちの存在です。目指す資格が同じなので、悩みや辛さを共有したり、「お互い頑張ろう」と励まし合ったりできる大きな心の支えになっています。 ――試験に向けて、シンジョの資格取得サポートをどのように活用していますか? 本格的に準備を始めたのは、3回生の実習を終えた2~3月ぐらいでした。シンジョの「国家試験対策室」のサポートで利用したのが、社会福祉士国家試験に向けた対策講義です。外部の専門講師が来られて、前期は試験の頻出項目や重要項目にポイントを絞り、基礎知識がしっかり身につくよう指導いただきました。後期は演習問題などで習熟度を確認しながら知識の底上げを目指します。木曜の開講日には必ず出席をして、メモは翌日までに見直すようにしています。 ――自分が行っている勉強方法や、必携アイテムを教えてください。 勉強をするときは5年分の国家試験過去問解説集と大きめの付箋を常に机に置いています。過去問の解説を自分なりに要約して、それを書き込んだ付箋をページごとに貼り付けているんです。私は書かないと内容が頭に入らないタイプなので、この方法を実践しているのですが、どんどん付箋で分厚くなっていく問題集を見ると、自分の頑張りが目に見えてやる気が上がります。それから、私は切り替えが苦手なのでストップウォッチを使って勉強時間を設定しています。集中力や勉強の質が高まるのでオススメですよ! 合格は、将来の夢への第一歩 ――大学生活での学びや経験などを通じて、身についた力や自分が成長したなと感じることを教えてください。またそれは、どのような体験を通じて培われましたか? ひとつがコミュニケーション力です。私は今までかなりの人見知りでしたが、実習では自分からコミュニケーションを取りにいかなければならない機会が多くありました。試行錯誤しながらいろいろな方とお話しすることで、普段の会話や発表の場などでもあまり緊張しないようになりました。また講義や実習のなかで知らない事例と向き合うたびに、背景やアプローチ方法を積極的に考える探求力が高まったと思います。試験対策では勉強を習慣化したことが成績にも反映され、継続する力がついたと実感しています。 ――卒業までにどのような専門科目を学びたいと思っていますか? 低所得者層と精神障害の分野について学びたいと考えています。社会福祉士援助実習で救護施設へ行ったのですが、そこでは精神障害の方が多く、それぞれ生活保護に至るまでの背景が異なり、さまざまな事情を抱えていることを知りました。そうした方々への支援のあり方や制度、サービスを考えるためにも、もっと専門的な知識を身につけたいと思ったんです。 ――では最後に、将来の夢やプランを教えてください。 将来は社会福祉士・精神保健福祉士として、福祉現場のフィールドで働くのが目標です。さまざまな理由で生活に生きづらさを抱える人たちに誠実に寄り添い、身につけた正しい知識や技術で「この人になら安心して相談できる」と信頼していただける存在になりたいです。 2022年10月取材 ※取材時4回生

生徒の悩みに寄り添い、元気を与えられる家庭科の先生になりたい!

特集

1993

2023.1.6

生徒の悩みに寄り添い、元気を与えられる家庭科の先生になりたい!

衣・食・住にまつわる幅広い学びを通じて、さまざまな人びとの暮らしを科学・デザインする家政学科。ファッション、インテリア、金融など多様な将来像が描けるなか、小さい頃からの夢であった家庭科教員への道を選んだ学生に、学科での学びや就職までの道のりについて伺いました。 いつも味方でいてくれた先生に憧れ、シンジョの家政学科へ ――入学時から先生を目指していたそうですね。何かきっかけがあったのですか。 高校生の頃、ある出来事が原因で少し落ち込んでしまう時期があったんですが、そのときに支えてくれたのが担任の先生でした。私のことを信じ、常に味方でいてくれて、とても心強かったことを覚えています。その先生は、学校行事でいつも一番に動いて生徒を引っ張ってくれる存在で、クラスに良い雰囲気をつくってくれていました。この先生との出会いが、私が教師という道を考え始めたきっかけですね。生徒のことを一番に考えて行動する姿は、今でも目標とする教師像のひとつです。 ――いろいろな教科があるなかで、家庭科を選んだのはなぜですか? 小学校で家庭科クラブに入るほど、昔から裁縫やファッションが好きだったので、家庭科の教師になればずっと好きなことを学び続けられると思いました。あと、家庭科では正解がひとつではないことが多く、いろいろな可能性が開かれているところも魅力ですね。 ――シンジョに進学したのは、家庭科教員の合格実績の高さが決め手ですか? そうですね。また、同じ夢をもつ仲間が多くいる環境も魅力的でした。オープンキャンパスに参加したとき、先生方や在校生の先輩たちの雰囲気が自分に合っているなと感じたことも、シンジョに入学することを決めた理由の一つです。 「地域学習」の授業で子どもたちと自分の成長を実感 ――先生を目指す学びのなかで特に印象に残っている科目はありますか? 学校で募集しているボランティア活動のうち、15個を選び参加する「地域学習」の授業が印象的でした。私は「将来、生徒を指導するときに役立つ経験がしたい」と思い、子どもと関わる活動を中心に参加しました。たとえば、児童館で子どもたちに勉強を教えたり、マラソン大会の準備を手伝ったりしたこともあります。また、大阪府の小学校の教室を借りて運営している子ども食堂のボランティアには、今でも月に1、2回参加しています。 ――子ども食堂では、どのような活動をされていたのですか? ごはんの配膳はもちろん、子どもたちに勉強を教えたり一緒に遊んだり。あとは、保護者の方のお話を聞くこともあります。悩みを抱えている場合には、なるべく寄り添ってお話を聞くようにしています。少しは気持ちを和らげることができていれば嬉しいですね。毎月参加してくれる子もいて、今ではすっかり顔なじみになりました。喜んでくれる子どもたちの表情を見ると、力が湧いてきます! ――実際に地域学習の現場に出たことで得られた学びはありましたか? はい。たとえば子どもたちが喧嘩をしたとき、以前はただ行動を止めるだけしかできませんでした。でも今は当事者同士の意見を聞いて、話し合いのなかで解決策を探るようにしています。子どもたち自身もしっかりと考える機会をもてるようになっていますし、子どもたちと一緒に自分自身の成長も感じます。 ――一つひとつの経験が教員の夢につながっているんですね。他に印象に残っている授業はありますか? 子どもたちとの関わり方を学ぶ「教育相談」が印象に残っています。「生徒が応えやすい発問の仕方」など、実践的な手法について学生が主体となって考える授業で、楽しんで受けられました。<発問:授業中に教師が行う意図的な問いかけ(指導言)のこと>教育実習では、グループワークを取り入れたり「ファッションの持続可能性」をテーマに絵を描いてもらったりなど、授業で学んだ内容を活用できたと思います。 ――ファッションの持続可能性とはどんなことですか? たとえば、ファッション業界では大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前の時代があったんですが、最近では限られた資源を有効に使おうという意識が強くなってきていて。そのために自分たちにできることは何かを考えてもらうんです。環境にやさしい素材を使うとか、着なくなった服をリサイクルするとか、子どもたちも積極的に授業に参加してくれて、「楽しかった!」という言葉を聞くことができました。これから実際に教壇に立ってからも、生徒が楽しいと思える授業を行いたいです。 さまざまな視点で「暮らし」を学ぶ家政学科 少子高齢化や環境問題など社会を取り巻く課題を知り、人びとが安心で快適な暮らしを送れるよう、知識と技術を深める幅広い学びが受けられる。インテリアコーディネーターやファイナンシャル・プランナー、中学・高校教諭一種免許状など、多彩な資格が取得できるのも魅力! 詳しくはコチラ! 友人や先生に支えられ、たどり着いた夢のスタートライン ――教員採用試験合格に向けてどのように勉強していましたか? 通学時間をよく利用していました。教員採用試験についてまとめたYouTube動画や、試験対策ができるアプリを活用し、授業や課題制作など忙しいなかでも「通学時間だけは勉強する!」と決めて、隙間時間を効率良く活用できるよう意識して努力を続け、最終的に神戸市と大阪府の両方に合格することができました。 ――大変だったことは何ですか? 採用試験対策を始めた頃は、とにかく面接が苦手でした。質問をされても頭が真っ白になって上手く答えられず、不安でいっぱいになったことがあります。でも、教師なるために4年間一生懸命勉強してきたので、諦めたいと思うことはなかったですね。家政学科には不安な気持ちを分かち合える友だちもいて、お互いに励まし合うことができたので、最後まで頑張ることができました。 ――大学のサポートではどのようなものを利用しましたか? 教職支援センターの方にもたくさん助けていただきました。気軽に相談しに行ける環境があって良かったです。教員採用試験に向けて週2、3回ほど面接練習をしていただいたことで、場慣れすることができて、自分の考えを話せるようになりました。それだけではなく、話し方や声の出し方など、相手にわかりやすく伝えるための基本的な方法から、より印象的に伝えるための発言の仕方など、自分では気づけなかった点を指摘していただき、本当にありがたかったです。教職支援センターのサポートがあったからこそ、合格できたと言っても過言ではないです! ――実技試験対策はどのようにされましたか? 家政学科は教職支援が手厚く、模擬授業の準備は1回生のときから行っていました。指導案の作成や模擬授業の練習を多く重ねてきたため、試験でも緊張せずに力を発揮できたと思います。それから、裁縫の実技試験ではミニポーチを作ることになっていたんですが、私は昔から裁縫が好きだったので得意だと思っていたんです。でも実際は自己流になっている部分がたくさんあって、試験ではそこが指摘されるかもしれないと分かりました。だから試験の2週間前くらいからは、担当の先生にご指導いただきながら毎日練習をしていました。そのおかげで基礎から見直すことができ、自信につながりましたね。 ――最後に、同じように先生を目指す受験生にメッセージをお願いします! 受験勉強や大学に入ってから、たぶん社会に出てからも「つらい」「しんどい」と思うときは誰でもあると思います。そういうときは無理をせず、たまには思いっきり休んでみてください。自分を追い込みすぎず、リラックスして友だちと支え合いながら、諦めずに頑張っていれば報われるときが来ると思います。 2022年11月取材 ※取材時4回生

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