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Campuslife

小さい頃からの夢だったCAに内定!業界を絞った実践的な英語力と経験豊富な講師の指導が後押しに

特集

642

2023.1.6

小さい頃からの夢だったCAに内定!業界を絞った実践的な英語力と経験豊富な講師の指導が後押しに

小さい頃の体験からずっとCAに憧れていたというSさん。見事内定を獲得した現在は「お客様に寄り添うCAになりたい」と期待に胸を膨らませています。狭き門を突破できた理由を聞くと、200点以上のスコアアップを実現させた「TOEIC® Training」や目指す業界について専門的な知識と技術が見につく「English for Careers」など、実践的な英語力を養う英語英米文学科の学びが強い味方になったようです。 将来の夢を叶えるため、実践に生きる英語力を身につける ――CAの仕事にあこがれをもつようになったきかっけは? 小学生の冬に一人で飛行機に乗って、地元の富山から東京まで行かなければならない用事がありました。でも、搭乗する日はすごい大雪で飛行機が飛ばないかもしれないという状況で。結局、3時間遅れで離陸したのですが、その間、CAさんに時間を感じさせないような接客をしていただきました。その仕事ぶりには、子どもながらに「すごいなぁ」と感動しました。このときのCAさんにあこがれて、私もお客様の記憶に残るようなCAになりたいと思うようになったんです。 ――CAを目指すにあたり、シンジョを選んだ理由はどういう点でしたか? 姉が関西に進学していたので、関西の大学を検討していました。シンジョはエアライン英語が学べることと、ハワイ大学のセメスタープログラム(長期語学研修)があることに魅力を感じました。セメスタープログラムは英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の語学研修なのですが、残念なことに新型コロナウイルスの影響で、私が2回生のときは中止になってしまいました。 ハワイ大学研修・留学プログラム シンジョではハワイ大学への留学を実施しています。全学部を対象とした1ヶ月間の英語研修のほか、英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の長期語学研修もあり、英語力の向上をサポートしています。研修期間中は「神戸女子大学ハワイセミナーハウス」に滞在。大学へはバスで約5分、ショッピングセンターにも近く、安心、便利に過ごせます。 詳しくはこちら! ――新型コロナ禍ではどのように英語力を磨いていきましたか? 1回生の授業では主にライティングとスピーキングに取り組みました。このときにしっかりと英語の基礎が身についたと思います。「TOEIC® Training」では受講とTOEIC®受験を繰り返すのですが、リスニングのコツなどを教えてもらえたことで200点以上スコアが伸びました。2回生のときは、「Oral Presentation」という授業があり、会話やプレゼンテーションで実際に英語を使って表現する訓練をしました。英語英米文学科では、1回生でインプットとライティングを徹底的に身につけ、2回生でオーラル表現によるアウトプットを学び、3回生以降は自分の将来を見据えた実践英語に取り組むという流れでカリキュラムが組まれています。 ――将来のキャリアを見据えた実践的な英語はどのように身につけていかれたのですか? 3回生のときに「English for Careers」という授業で、エアラインやホテル、旅行代理店といったツーリズム業界で役立つ表現を学びました。学生同士がペアでロールプレイする授業があり、ホテルの従業員とお客様になりきって英語で接客をしたり、飛行機の機内アナウンスの練習をしたりと、本番さながらの実践を積めたことは就職活動に役立ちました。この授業ではおもてなしについても教えていただいたので、将来、現場で実践してみたいです。その後、4回生でエアライン英語を受講。3回生の後期からは就職活動が始まるので、大学の資格取得講座を受講したりオンライン英会話アプリで個人的に会話力を磨いたりしました。 ――大学の資格取得講座を活用して、どのような資格を取られたのですか? 航空業界で働きたいという夢があったので、そこで活かせるような資格に絞って勉強しました。資格取得講座では秘書技能検定2級の講座を受講し、合格に導いていただきました。あとは実用英語技能検定とTOEIC®に取り組みました。 英語英米文学科のEnglish for Careersとは 3回生から参加できるプログラム。志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、その英語力を集中的に学び習得することに特化した英語英米文学科独自の授業です。 詳しくはこちら エントリーシートの書き方から面接時のメイクまで、きめ細かな指導でCAに内定 ――留学経験のないまま就職活動に挑むことに不安はありませんでしたか? 2回生の長期研修は中止になりましたが、4回生のときにハワイ大学への英語研修が再開したので、1ヶ月間だけでしたが留学できました。現地の方と一緒にライブに行ったり食事に行ったり、とても楽しく過ごせました。講義など勉強の場で使う英語はできましたが、日常会話の簡単な英語がとっさに出てこないときがあり、今後の課題が見つかりました。帰国後は英会話アプリを活用しながら日常英会話を重点的に学び直しています。本格的に就職活動が始まる直前でしたが、念願の留学で多くを経験できました。 ――就職活動にはどのように取り組まれましたか? 4回生の春から始まるエアライン英語では、講師の先生が英語での面接練習やエントリーシートの書き方などを具体的に指導してくださるので、とにかく授業で聞いたことを実践しました。授業と並行して就職活動が進むので、面接での質問や返答に疑問があったときは、すぐに先生に質問するようにしていました。改善点もすぐにフィードバックをいただけたので、次の面接用にブラッシュアップできました。 ――さまざまなサポートを受けて、実際に成長できたと感じたことは? 就職活動を始めた当初はとても緊張していて、面接で頭の中が真っ白になったこともあったのですが、少しずつ緊張しつつも自分の頭でしっかり考えながら受け答えができるようになったので、短い期間でも成長を感じました。エアライン業界の就職活動では一般企業とは異なる注意点も多く、髪型から立ち振る舞い、メイクなど細かく指導いただきました。最初はCAとして求められる立ち振る舞いがなかなかできなかったのですが、何度も繰り返し改善点を指摘していただき、少しずつ身についてきました。 ――見事CAの内定を獲得され、夢に近づきました。将来に向けて頑張っていることはありますか? まずは卒業までにTOEIC®のスコアで700点を超えたいです。現在は650点なのですが、先日参加した内定式では、他の内定者の点数が700点、800点だと聞いて…。自分はまだまだと感じたので、気を引き締めて、入社までには同期に並びたいと思っています。あと今は、丁寧な接客を学ぼうとホテルのフロントでアルバイトをしています。最初は「お客様に寄り添う」とか「おもてなし」とはどういうものかわからなかったのですが、目の前のお客様の表情や服装、会話に心を配ったり、プラスアルファのお声がけを意識したりと実践を繰り返すなかで、その方にとって「オンリーワンのおもてなし」とは何かを学んでいるところです。全国のホテルアテンダントで競う接客のグランプリ大会にも挑戦したいです。私の原点は小学校のときの富山空港での体験なので、「人を大切に、国籍問わず多くのお客様に寄り添うことができるCA」を目指しています。 2022年10月取材 ※取材時4回生

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

特集

358

2023.1.6

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

もともとはCA志望だったIさん。卒業後は英語英米文学科で身につけた英語力を活かしつつ、長年の夢だった留学を実現させたいと、就職先を10月入社枠がある他業種に変更しました。「最後の最後まで悩んだ」と言いつつも、今は晴れやかな表情。どのような心境の変化があったのかを聞きました。 日常的に楽しみながら本場の英語や文化に触れられた ――島根県出身ですが、シンジョの英語英米文学科に進学を決めたきっかけは? 高校の先生が薦めてくれたのがシンジョでした。もともと航空業界でCAの仕事に就きたいと思っていたので、エアライン英語やツーリズム英語を学べるコースがあり、実践的な英語力が身につく学科を希望していました。島根県には希望の大学がなく、「どんな街で学生生活を送りたい?」と聞かれたときに「街並みが素敵な神戸に行ってみたいです!」と言ったのがきっかけです。 ――入学後はどのように英語の実践力を身につけていきましたか? ネイティブの先生が多いので、1回生の頃から英語での会話力やプレゼンテーション力を身につけることができました。ただ「伝える」のではなく、相手に「伝わる」話し方のポイントを学べたのが良かったです。最初はぎこちないプレゼンテーションでしたが、伝え方が上手なクラスメイトのジェスチャーを真似たり、ネイティブの先生に英文法の確認をしたり、試行錯誤を繰り返すなかで楽しく実践力がつきました。 ――英会話以外で印象的だった授業を教えてください。 3回生の「Advanced English Seminar」というゼミでは、オーストラリア出身の先生からオーストラリアの環境や歴史について学びました。知識を与えてもらうだけではなく、自分たちでオーストラリアの著名人や先住民について調べ、エッセイを書いたりプレゼンテーションをしたりとアウトプットの機会も多く、表現力を身につけることができたと思います。また、同じ英語でもオーストラリア英語、アメリカ英語、イギリス英語で表現や発音などが異なるのですが、その違いもわかるようになりました。在学中はホテルのフロントでアルバイトをしていたので、国によって微妙に異なる英語のニュアンスが実際にわかったときは嬉しかったですね。 ――航空業界を志望されていたとそうですが、力を入れて取り組んだことはありますか? 「生きた英語」として、オーラルコミュニケーションを磨くことももちろん大切ですが、就職活動では自分をアピールできる資格やスキルも重要だと考えていたので、「TOEIC® Training」を受講し、スコアアップを目指しました。スコア獲得のための具体的なテクニックを教えてもらえるので、1、2回生の2年間で200点ほどスコアを上げることができました。また、4回生では「エアライン英語/ツーリズム英語」を受講しました。外資系航空会社勤務経験のある先生が、マナーやお客様へのサービスの心得など航空業界以外でも役立つ「おもてなしの精神」を指導してくださいました。日本は伝統的におもてなしの心を持っている人が多く、気づいていないだけで日常的に受けているおもてなしがたくさんあることに気が付きました。 ――在学中には教職課程も受けていたと聞きました。 資格取得で将来の選択肢を広げられると思い、教職課程を履修しました。実は母が幼稚園の先生をしていて、大変さややりがいを身近に感じていました。学んだことを人に教える仕事にはどんな魅力があるのだろうと興味もあり、中学・高校の教員免許の取得を目指しました。生徒の発達心理から教育経営まで、教育について幅広く学ぶので、英語の専門教科とはまた違った視点で考える時間が増えたと思います。専門科目と教職科目の両立に苦労しましたし、就職活動と並行して教育実習や教員採用試験がありとても忙しかったですが、一度始めたことを途中で投げ出すのが嫌で、最後まで頑張りました。 目指す将来に向けて実践的な英語を習得! 英語英米文学科 の学び 観光業界や航空業界などのサービス業から教職まで、志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、集中的に学ぶことができるシンジョの英語英米文学科。ネイティブの先生との日常的なやりとりで基礎力を高めながら、TOEIC®対策などでは技術的な知識も得られ、実践的な英語力を身に付けることができます。 詳しくはこちら 「今」叶えたい夢は何か。自分に素直になることで拓けた道 ――最終的な内定先は航空業界からホテル業界へ転向されたと伺いました。別の道へ進もうと決めた理由はどこにあったんでしょうか? 航空業界は以前から志望していて、内定も1社からいただきました。でも「今」したいことは何か、改めて自分と向きあった結果、高校生の頃からの夢だった留学が諦められなかったんです。在学中はコロナ禍の影響もあり、留学することができませんでした。それがどうしても心残りだったので、卒業後に留学ができるよう10月入社の枠がある企業を調べ、就職活動を続けることにしたんです。周りがどんどん就職活動を終えていくなか何度も心が折れそうになりましたが、納得いくまでやり切ろうと決めていたので、なんとか頑張り抜くことができました。「エアライン英語/ツーリズム英語」で学んだ英語力やホテルのアルバイト経験を活かせる星野リゾートに内定をいただき、留学という夢も実現させることができそうです。 ――憧れだった航空業界の内定を辞退することに迷いはありませんでしたか? もちろん悩みました。星野リゾートから内定をいただいたあとも、留学を諦めて航空業界に進むべきか、まずは留学して海外での経験を積んでから働くべきか――。10月の内定式ぎりぎりまで悩んで、いろいろと考え抜いた結果、やはり留学を経験して語学力を上げることや見聞を広げたいという自分の気持ちに素直になることにしました。そして、留学に行くからには「自分がシンジョで学んだことや留学で培った経験を活かして英語に携わりたい」と思うようになりました。星野リゾートは海外からのお客様も多いですし、海外進出が決まっているので英語に携わり続けながら、シンジョで学んだお客様へのサービスの心得やマナーを活かして働くことができます。自分の経験次第で次の新しい夢ができるかもしれませんし、これからの社会人生活が楽しみなんです。 ――今、夢に向かって取り組んでいることはありますか? 留学はワーキングホリデーの利用も検討したのですが、半年しか期間がないので語学学校で集中的に学んだ方が良いという先生方からのアドバイスもあり、語学学校に通う予定です。卒業までの間にも英語力を強化するべく勉強は続けたいと思います。TOEIC®も引き続き受験して、さらなるスコアアップを目指しています。帰国後は星野リゾートで働くことが決まっているので、ホテルでのアルバイトも引き続き頑張りたいです。おもてなしの精神を大切に、海外からのお客さまに心地良い時間を過ごしていただくためにも、英語でのサービス力を向上させたいと思っています。 ――新生活が楽しみですね。シンジョで自分はどう成長できたと思いますか? まず在学中に20歳という節目を経て、「自分のことは自分で決めなければならない」と自分の行動に責任を感じるようになりました。大学生活のなかでは、情報収集をしながら自分で決定する力、やり抜く力、周りに流されない力が身についたと思います。シンジョには私のように地方出身の学生も多く、同じ境遇の友だちと支え合いながら最後は自分の意思で自分の道を拓いていく。そんな生き抜く力を磨くことができた4年間だったと実感しています。 2022年10月取材 ※取材時4回生

学生の「強み」を引き出し全力サポート!キャリアサポートセンターが心の支えに

特集

362

2023.1.6

学生の「強み」を引き出し全力サポート!キャリアサポートセンターが心の支えに

英語英米文学科でイギリス文学の研究や英語の修得に打ち込み、卒業後は金融業界へ。そんな将来像を描きながらも、就活では何から始めていいのか不安を抱えていたと言うIさん。最終的に大手銀行で内定を獲得できたのは、自分と丁寧に向き合ってくれたキャリアサポートセンター職員の支えがあったからと振り返ります。 キャリアサポートセンターの「就職ガイダンス」で強みを発見! ――銀行の内定、おめでとうございます!就職活動はいつごろ、どのようにスタートさせましたか? 就職活動を意識しはじめたのは、3回生から受講したキャリアサポートセンターの「就職ガイダンス」がきっかけでした。当時はコロナ禍ということもあって、就職について友だちと話したり、先生に相談したりする機会が全くなかったんです。不安や焦りが強くなり、ゼロから教えてもらえる場を求めていました。ガイダンスは自己分析からはじまり、就職活動の心得や進め方などを教えていただき、指導に沿ってES(エントリー・シート)を書いたり、学生時代に力を入れて取り組んだことをまとめるといった準備を進めていきました。 ――志望する業界や職種は、どのように決まっていきましたか? 「就職ガイダンス」を受講した当初は業界や就活の知識が乏しく、業界も職種も全く決まっていない状態でした。ただ漠然と「働くなら正社員で女性が働きやすい企業がいいな」とは考えていたので、まずは自分の視野を広げて経験を積もうと、3回生の8月頃から幅広い業種のインターンシップや説明会に参加しました。実際に業界を絞り始めたのは、その年の12月頃からです。 ――ほとんど白紙の状態から金融業界に絞り込んでいったんですね。そのプロセスに興味があります! 金融業界に注目したのは、「就職ガイダンス」での自己分析の結果が決め手でした。「自分がしたいこと」ではなく「自分にとって苦ではないこと」を考えたとき、勉強だけは苦じゃないことに気づいたんです。そこから、就職後もたくさん勉強ができる企業はないかと調べたところ、金融業界に目が留まりました。この業界で働くにはたくさんの資格が必要で、就職前から就職後まで常に学ぶ姿勢が求められる環境です。しかも働いてお給料をいただきながら成長ができるので、自分にピッタリの業界だと感じました。「自分がしたいこと」や「自分にできることは」について考える自己分析は、就職活動の根幹とも言えるので、「学び続けること」が私の希望であり、学ぶことへの熱意が自分の強みでもあると認識できたのは大きな収穫でしたね。 ――強みが見つかったあとは、就活がスムーズになったのではないですか? そうですね。自分の強みを発見できたのは良い機会になりました。ただ同時に、それらを言葉にするのは簡単ではなく、相手にうまく伝えることには技術や経験が必要だと気づきました。私は今まで自分を主張することに遠慮がちでしたが、キャリアサポートセンターの方と何度も練習を繰り返すうちに自分の考え方や思いを言葉にして伝えることに自信をもてるようになりました。「自分を知ってもらうこと、自分の考えを聞いてもらうこと」を楽しいと感じられるように変わっていったんです。 ――具体的には、どのようなサポートを受けられましたか? 就活が本格化する4回生の4月頃には、ほぼ毎週のように個人面談を予約して、ESや面接原稿の添削はもちろん、就職活動に対する漠然とした不安や悩みも聞いていただきました。私は大学院に通う兄と同時期の就職活動だったのですが、先に兄に内定が出たことで不安や焦りにつながり、「しんどいなぁ」と思うことが多々あったんです。そんなとき、キャリアサポートセンターの職員さんには私が抱えていた悩みに親身に向き合っていただき、優しい言葉をかけていただきました。そのおかげでモチベーションを保ちながら就職活動を終えることができたんだと思います。 就活生の強い味方「キャリアサポートセンター」って? 須磨、ポートアイランドの両キャンパスに配置。求人やインターンシップ関連の情報が得られるほか、学内業界セミナーや学内企業説明会も開催。学生対応をする職員の多くはキャリアコンサルタントの資格を持ち、在学中はもちろん、卒業後も進路決定まで全力でサポート。先生や家族とはまた違う心の拠り所として、多くの学生から支持されています。 詳しくはコチラ! ――現在は見事、大手銀行に内定しました。獲得までには、どのような苦労がありましたか? 就活は3回生の夏から始めたのですが、4回生の7月頃に当時の第一希望だった就職先から不採用の通知があったんです。経験が浅かったため面接で思うように力を発揮できず、自分の実力不足を痛感しました。落胆していたとき、ある都市銀行からESの下書きが途中になっていると連絡がきたんです。それが今の内定先です。改めてESを送ったら書類選考を通過し、面接に進むことになりました。大手銀行なので「正直、無理だろうなあ…」と思いながらも面接を受けることにしたのですが、その頃には、キャリアサポートセンターで何度も練習を重ねた甲斐もあり、緊張せずに自分の言葉で堂々と思いを伝えることができました。そして8月には内定をいただき、就活での積み重ねが最終選考に活かされたと思うと、悔しかった出来事も良い経験だったと気持ちを切り替えられました。 ――面接でのやり取りが、内定の決め手のひとつだったと感じます。具体的にどんなところを、どんな言葉でアピールされましたか? 自己PRで伝えたのは「学び続ける姿勢を保ちます!」という熱意です。学生時代は、目標だったイギリス文学への理解と苦手意識のあった英語力を高めるためにサークルやアルバイトをせず、ひたすら勉強と向き合ってきました。そのため、自分をアピールできるカードは「勉強を頑張り続ける」という1枚だけだったんです。面接では大学で懸命に勉強に取り組んだこと、苦手だった英語を克服してスピーチコンテストで優勝したことをアピールしました。そして就職しても、学生時代のような努力を続けられる自信があると伝え、学べる環境があれば自分はずっと成長できると必死に伝えました。手ごたえはありつつも半ばあきらめていたので、内定が決まったときには、嬉しい気持ちよりも、驚きのほうが大きかったですね(笑) 就職後に向けて資格を取得、学ぶ楽しさを改めて実感 ――就職後、予定されている配属部署や業務内容を教えてください。 春からは個人営業の部門に配属され、資産運用や信託などの情報提供や相談の受付を担当する予定です。他行と比較して金融商品のバリエーションが多いことが特徴のひとつなので、多種多様な商品展開に対応できるよう、在学中に証券外務員一種の資格を取得しました。現在はFP(ファイナンシャル・プランナー)と簿記の資格取得を目指して勉強中です。資格は頑張った成果が見えやすいので、勉強する楽しさを改めて実感しています。 ――面接での宣言通り、学び続ける姿勢を保っているんですね。最後に、将来の目標や夢を教えてください。 職場では女性の比率が高く、管理職も半数ほどが女性です。女性が活躍しやすい環境が整っているので、可能な限り自分のキャリアを積んでいきたいと考えています。また、内定先の人事部の方には、選考時から内定後までとても親身になって接していただきました。私も将来的には人事に関わる業務につき、今度は私が学生の就活をサポートする側になりたいと考えています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

キャンパス

885

2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビュー。後編はTさんからお話を伺いました。前編をまだお読みでない方はコチラ 写真左からTさん、Iさん 物心ついた時から子どもが好き。将来は幼稚園・保育園の先生しか考えられなかった 小学生の時から、既に幼稚園や保育園の先生を目指していたという市立琴丘高等学校出身のTさん。ご自身の幼い頃のお話から聞いていきました。 ―――いとこの中で一番年上だったことから、小さな子どもと一緒に遊ぶことが自然の流れだったそうですね。 そうですね。いとこ同士が集まるとき以外にも、地元の公園で近所の子どもたちと遊ぶときも、いつも周りには自分より小さい子がいた気がします。その子たちのお姉ちゃんになったみたいに一緒に遊んだり、面倒をみたりすることが大好きでした。 私自身が幼稚園に通っていた時、当時の先生のことが大好きだった記憶がずっとあって、小学校6年生の文集にも『将来の夢は幼稚園・保育園の先生』と書いていましたね。 進路選択では、学外で子どもと触れ合える環境が決め手に ―――幼い頃から幼稚園や保育園の先生を目指していたTさんですが、高校生の進路選択の時に悩むことはありませんでしたか? そもそも幼稚園の先生と保育士、どちらを目指そうかという悩みがありました。その時は高校3年生の時に、部活の顧問でもあった担任の先生から「あなたほどの子ども好きなら、絶対保育士に向いている」と背中を押して頂いたことで気持ちが固まりました。また、私の地元から通いやすい姫路近隣に保育系の専門学校があったので、そこでも保育士になれると考えたこともありました。 ―――では、数ある大学・専門学校の中からシンジョを選んだ理由を教えてください。 シンジョを選んだ理由はいくつかあって、まずは1回生の後期からコース分けがあるので、早い段階から自分の進みたい分野を深く学べると思ったんです。やると決めたらとことんやりたい性格なので(笑)もちろん、コースは幼児教育コースを選択していますが、幼稚園教諭、保育士の両方の資格を取得できることも理由のひとつです。 系列の幼稚園やこども園があって、園児たちがみんなでキャンパスに来てくれたり、私達が園に行って実習ができることや、それ以外の保育所、こども園などでのボランティア活動なども充実していることも魅力に感じました。4年間しっかり学ぶ中で、子どもの発達について現場で学ぶことができる制度が充実していると思ったことが最大の決め手でした。 少しでも長く子どもと触れ合いたくて、児童館でアルバイト シンジョに進学してから、様々な学びに積極的に取り組みながらも、もっと子どもと関わりたいと考えたTさんは授業でお世話になった先生に相談します。 ―――好きこそものの上手なれ、ではないですが、すごい積極性ですね。 本当に子どものことが大好きで、何かできないかと考えていたんです。先生に相談すると「児童館でのアルバイト」を勧めてもらいました。子どもと触れ合いながら、自分の将来のためにもなるのでやらない理由はありませんでした。今も週に2回、大学の授業の後に通っていて、「遊んであげている」というより、私も一緒に楽しんでいます。子ども達はみんな慕ってくれて、これまでにもたくさんお手紙をもらって…読み返すと毎回泣いちゃいます。(笑)私にとってパワーをもらえる宝物なので、全部大事に保管しています。 同じ境遇の友達と出会えたことが、大きな励みになった 入学から前向きに勉強してきたように思えるTさんですが、1回生の前期はコロナ禍の影響でオンライン授業だったこともあり、不安が大きかったといいます。そんな時に出会ったのが同じ教育学科のIさんでした。 ―――やはり入学当初のオンライン授業は難しい部分もありましたか? キャンパスに行くという当たり前のことが出来ず、同級生の勉強の進み具合や状況が分からずモヤモヤしていたことはありました。そんな時に、共通の友人を通してIさんと知り合うことができて、同じように悩んでいることがわかって、毎日連絡を取り合う仲になりました。その後は、すぐに私と似ているかも?気が合う!と感じるようになり、今では自分の人生の中で一番の親友です。本当に一緒にいて自然体なのにこんなに笑っていられるし、波長が合うというか(笑) ―――一緒にいて楽しいだけじゃなくて、お互い尊敬しあえる仲は素敵ですね。 私が頑張れるのはIさんのおかげです。Iさんがいなかったら…もしかしたら授業だけ受けて、ボランティアや課外活動には参加していなかったかもしれないですね。それぐらい、Iさんが頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃ!と思えるんです。 ―――Iさんはどんな方か教えてください。 Iさんは私よりも美味しいものを食べに行ったり色々なところに出掛けたりアクティブなんです。それでも授業以上の勉強をして、最近は保育士の資格にもチャレンジしています。どこにそんな時間があるの!?って思うぐらい。きっと、わずかな時間も無駄にせず勉強していると思うので、テスト期間中に勉強に行き詰まっても、Iさんはもっと勉強しているはず!私も負けられない!と思って頑張れるんです。 お互い、疲れやストレスが溜まったときには二人で美味しいものを食べにいって発散するんです。食べて、話して、また頑張る。そうやって卒業まで、ずっと一緒にいると思います(笑)私達は将来、別々の道を歩みますが、お互いが休みの日には二人で会う時間が絶対にあるって断言できます。これから先も、ずっと親友だって自然に言えちゃいますね。 取材後には、『シンジョに来たことで、励まし合い、尊敬できる親友が出来たことが一番よかった』と声を揃えて話してくれました。二人の笑顔と止まらない会話を聞きながら、二人の努力は必ず実を結び、素敵な先生になってくれるだろうと確信した一日でした。

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

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2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビューしました。まずは前編、Iさんのお話です。 写真左からTさん、Iさん 本気で勉強を頑張ってみたら結果が出せて、自信に繋がった高校時代 昔は勉強があまり好きではなかったという県立高砂南高等学校出身のIさん。先生を目指すようになったのは、高校時代の恩師との出会いにありました。 ―――高校1年生の時のオーストラリア短期留学の経験がきっかけになったそうですね。 短期留学に行ったものの英語が通じず、お世話になったホストファミリーの方とも全く話せずに終わってしまって…もっと勉強しておけば良かったと悩んでいたところ、担任の先生から「語学力を磨きたいなら英語検定を受けてみたら?」と進められました。それまで自分から進んで勉強することはあまりなかったのですが、そんな自分を変えたいという気持ちもあってチャレンジしました。 点数が伸びずにモチベーションが下がることもありましたが、先生が優しく、そして時には厳しく絶妙なタイミングで声をかけてくださったり、放課後にも根気強く指導してくださったおかげで3年生の時に2級に合格することができました。親身になって相談に乗ってもらったことや、成功体験の機会を与えてくれた先生への感謝から、将来は『生徒を励まし、可能性を広げてあげられる先生になりたい』という気持ちが芽生えましたね。 シンジョには先生になる為のサポート体制が整っていて、安心出来た ―――先生になりたいと思ったIさん。進学先選びはどのように進めましたか? 様々な大学を調べるうちに、シンジョの教育学科を知りました。私の家から通いやすい立地だったこともあり、オープンキャンパスに何回も参加して情報収集したことを覚えています。合計7回参加したことで、教職支援センターによる採用試験に向けたサポートの充実や、実際に教員になった先輩方の人数の多さ、先生からきめ細かな指導が受けられるという距離感を感じることが出来て、私にはシンジョしかないと心から思いました。他の大学は受験しませんでした。 ―――ご自身の経験から、やはり高校の先生を目指していたんですか? 実は、高校の先生はクラス担任の生徒と接する時間が少ないと思って、より多くの時間を子どもと一緒に過ごすことができる他の校種を考えていました。自分自身は「小さい頃から勉強が好きではない」と思っていて、自分の可能性を閉ざしてしまっていたなと…子どもの可能性を広げるという意味で幼稚園に魅力を感じたり、小学校では6年間という長い時間の中で、全教科を教えながら子どもの成長に関わることができることも魅力的でした。 実は、そのこともオープンキャンパスで当時のスタッフの先輩に相談したんですよ。すると先輩から、『悩むぐらいなら最初から決めてしまわず両方を目指してみたらいいよ』と背中を押してもらったことで悩みはスッと消えて、幼稚園教諭、小学校教諭どちらの免許も取れる初等教育コースを選択しました。本当に先輩には感謝です。 初等教育コースに所属しながら、保育士資格取得も目指す「リアル3刀流」を支える先生の存在 ―――実際に入学してからの学生生活はいかがですか? 授業でスクールサポーター制度を知り、実際に参加しました。神戸市の小学校の教育現場に参加させていただくことができる貴重な機会なのですが、そこでお世話になった先生方のお話や、児童のイキイキとした学びの場を見て小学校教諭を目指そうと決意しました。今、初等教育コースに所属しているので、小学生に接する際に幼稚園教諭の学びも得た上で接することが出来るのは強みになると思います。 ―――保育士にも興味をお持ちで、独学で勉強中だと聞きました。 保育士資格は私が所属している初等教育コースのカリキュラムには含まれていないのですが、1回生の教育基礎演習で担当だった先生が『学生のうちに、勉強できることはどんどんチャレンジしなさい』と勧めてくださって、試験対策や色々な相談にも本当に熱心に対応してくださるんです。 ―――すでに筆記試験の結果待ちだそうですね。良い結果を願っています。 ありがとうございます。合格したら次の2次試験では『絵本の読み聞かせ』の実技試験があるんです…この実技に自信がなかったので、本当は受験自体を諦めようかと思ったこともありました。でも、授業時間外でも読み聞かせに必要な表現力を高めるための練習に付き合ってくださる先生方のおかげで不安が消え、前向きに挑戦することができています。ここでも、先生が私の可能性を広げてくれました。 次々と新しい目標を見つけ、挑戦し続ける原動力は一生モノの親友 ―――保育士資格への勉強以外にも、地域の須磨消防団での活動や、オープンキャンパスのスタッフなど学内外で様々な活動に参加するIさんですが、頑張りすぎて疲れてしまうことはないですか? 大変だなぁというよりは充実していると思いますし、何より大親友が同じように頑張っている姿を間近で見ているので私も頑張らなくちゃと自然に思えます。 ―――大親友のTさんはシンジョの教育学科の同級生なんですね。 そうなんです!入学後に共通の友達が紹介してくれて知り合ったのですが、初対面の時から初めて会った気がしないし、一緒にいて気を遣わなくてもお互い自然体でずっと笑って過ごせるんです。こんなことって本当にあるんだなと思いましたね。 ―――では、せっかくなので、大親友のTさんのすごい所を教えてください。 一緒にいると場が明るくなる人柄が素敵です。でもそれ以上に、やるときは徹底的にやる!という計画性とそれに基づいて実行する意志の強さが本当にすごいんです。 私が少し疲れたなぁと思った時、尊敬できるTさんが『あんたは十分頑張っているから大丈夫。一度休んでみたら?』と声をかけてくれると、素直に大丈夫なんだなって思えるんです。Tさんがいなかったら、これだけ色々なことにチャレンジできていないと本当に思っているので、記事を通して『ありがとう』と『これからも一緒にがんばろうね』と伝えたいです。…恥ずかしすぎますね。笑 大学は学びの場であり、一生モノの友人との出会いの場でもあります。友人と支えあって目標に向かって邁進できる環境、そしてそれをサポートする教員がいることが、Iさんが挑戦し続けることができる最大の理由なんですね。 大親友のTさんのお話はコチラ(後編)から。

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

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1143

2022.12.1

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

高校卒業後、ファッション系専門学校へ進学するつもりがシンジョへ入学したことをきっかけで、4年間で人生がガラリと変わったという、家政学科4回生のNさんにインタビュー。後編は3回生から現在、そして未来へと続くお話です。<前編をまだお読みでない方はコチラ> 海外留学をしてみたら、多様性に触れて人生観が変わった 3回生になる頃には通常のキャンパスライフに戻り、卒業へ向けて順調に学びを進めていたNさん。4回生の8月には念願だった海外留学を果たします。 「高校時代、留学のチャンスがあったのに挑戦しなかったことをずっと後悔していて、大学に行くなら今度こそ実現できればと思っていました。語学を学ぶだけではなく、海外の人のマインドにも触れてみたくて。ファッションも日本と全然違って弾けている印象があったので、実際に見て感じてみたかったんです。本当は2回生の時に参加するはずがコロナ禍で中止になってしまい、余計行きたい気持ちが高まっていたので、4回生で留学できると知った時は即決しました。」 シンジョは学部を問わず全学生が対象となる海外留学プログラムが多くあるため、誰でも海外留学を経験できます。Nさんが参加したのは、ハワイ大学での1か月間の英語研修。研修中はハワイ大学の近くにある「神戸女子大学ハワイ・セミナーハウス」に滞在し、職員のサポートを受けながら留学生みんなで共同生活を送れる安全性も魅力です。 写真 左からNさん、セミナーハウスでルームメイトだった英語英米文学科4回生Sさん 「留学中、午前中は英語のスピーキングの授業、午後はフリータイムの毎日でした。シンジョの留学生仲間に加えて、韓国からの留学生や、交流会で知り合ったハワイ大学の学生と一緒にいろんな経験をしました。ランチの後そのまま近くのビーチで遊んだり、ドライブに行ったり。とにかく毎日予定を詰め込んでいましたね。」 現地の学生と仲良くなると、あっという間に交流の輪が拡大。日本に興味があるという人も多く、上手に英語が話せなくても、優しく積極的にコミュニケーションをとってくれたそう。こうして同世代に限らずさまざまな人と出会えたことが、Nさんのその後に大きな影響を与えました。 「例えば、ハワイ大学を卒業してアクション俳優になった人や、私たちよりずっと年上なのに大学生として勉強を始めた人、4年にこだわらず納得いくまで大学に残って学び続けている人など、いろんな生き方の人に話を聞けました。日本の場合、4年間で卒業したら、企業に就職するのが一般的ですよね。でも、そうじゃない進路もたくさんあるんだなって……。」 そして、Nさんは大きな決断をします。 「留学前は普通に就職活動をしていましたし、ちょっと違う進路をとるにしても、大学院進学を考えていたくらい。ほんの少しだけ海外で生活してみたいという気持ちもありましたが、あまり現実的ではないという自覚はあったので黙っていたんです。でも、世界にはいろんな生き方の人がいると知って、『だったら私ももっとチャレンジしたい!』と。大学卒業後は、ワーキングホリデーを利用してイギリスへ行くと決めました。」 現地で英語を学びながら、ファッションをはじめとしたヨーロッパ独自の文化に触れ、感性を磨きたいというNさん。帰国後は経験を活かし、デザイナーか、スタイリストか、はたまたブランドプロデューサーか。何らかの形で、ファッションの世界で活躍することが目標です。 未来の自分へ贈りたい、最幸のウエディングドレス作り 大きな夢を抱き、現在Nさんは卒業制作の真っ最中。被服製作がテーマの十一(じゅういち)先生のゼミに所属し、ドレス作りに打ち込んでいます。 「十一先生のゼミは、思い思いのドレスを作り上げることが目標。私は純白のウエディングドレスに挑戦していて、マーメイドラインで裾フレアがポイント。派手な装飾はなくシンプルに、総レースで上品に魅せるドレスを目指しています。これまで授業の課題でジャケットやスカートを製作したことはありましたが、こうしてデザイン、型紙作り、生地の選択、縫製も、全て一から自分の手で行うのは今回が初めて。大変ですが、やりたいように自由に製作できるのはとても楽しいです。」 十一先生は、自分の好きなものづくりに生き生きと取り組むゼミ生たちを温かく見守りつつ、困った時には相談に乗り、的確なアドバイスをしてくださる、とても心強い存在です。 「ドレスが完成したら大切にしまっておいて、いつか自分の結婚式で着るのが夢です。その姿を、シンジョに進学するよう導いてくれた両親や親戚、そして恩師である十一先生に見ていただけたら幸せですね。」 十一先生とNさん シンジョで過ごした4年間で世界が拓け、たくさんの夢を見つけたNさん。「今となっては、本当にシンジョに進学して良かったと思っています。十分な時間と恵まれた環境の中で、いろんな学びに触れられたこと、いろんな人と出会えたこと、留学をはじめいろんな経験ができたこと、すべてシンジョじゃないとできなかったことなので」と、笑顔で力強く語ってくれました。

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~前編~

キャンパス

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2022.12.1

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~前編~

今回は、ファッション系専門学校へ進学するはずがシンジョへ入学したことをきっかけに、思ってもみなかったことだらけの4年間で人生がガラリと変わったという、家政学科4回生のNさんにインタビュー。まずは前編、入学前から2回生の頃までを振り返ります。 専門学校から大学へ進路を変えたら、視野が大きく広がった 小学生の頃から自分で着たい服を選んで楽しむファッション大好き女子だったというNさん。高校卒業後は服のデザインや製作を学べる専門学校への進学を決めていました。ところが、両親や親戚のすすめによって、最終的には大学進学の道へ。 「正直、大学よりも専門学校のほうが好きなことだけに時間をかけて学べると思っていたので、あまり乗り気ではありませんでした」とNさん。 「それでも、入学予定だった専門学校が3年制なのに対して、シンジョの家政学科は4年制。詰め込みの3年間よりも1年余裕があると考えれば、その時間を有効に使っていろんなことができるのかなと。なるべくポジティブに気持ちを切り替えました。」 1~2回生は一般教養と並行して、家政学の基礎を幅広く学ぶカリキュラム。2回生の終わりにコース選択を行うため、それまでは被服デザイン科学、住空間、生活マネジメントの3コースに関わる授業をまんべんなく受講できるのです。 「私はもちろん被服一択でしたが、それでも他のコースに関係する授業が意外と面白くて。インテリアの授業は自分の部屋作りの参考になるし、経済の授業は将来必ず役立つような家計や投資のことを学べるし。どの授業も興味深く、『視野が広がるとはこういうことか!』 と実感しましたね。それに、クラスメイトみんなそれぞれ興味のあることが違うので、一緒に話しているだけでもいろんな価値観に触れられて刺激になりました。」 コロナで日常が閉ざされたら、趣味の世界が広がった こうして楽しいキャンパスライフを送っていた2回生の春。新型コロナウイルス感染拡大のため、授業はほぼ全てオンラインになりました。 「画面越しだとどうしても伝わりづらい部分が多く、最初の頃はかなり消極的になっていました」というNさんですが、すぐに持ち前のポジティブ精神を発揮。 「通学もアルバイトもなくなって余裕ができたので、それまで時間を割いてこなかった自炊を頑張ってみたり、雑誌をたくさん集めて流行りのファッションデザインやコーディネートを研究したり。誰かに直接教わるのが難しい状況で、自分ひとりでも調べて学んで、何かスキルアップできることはないか模索していました。」 その中でも、一番ハマったのがインスタグラム。毎日の手作りごはんやファッションコーデ、たまに友達と出かけた時に撮った写真などに加え、例えば推しのアイドルグループが雑誌の表紙を飾ったら映えるように撮影してアップするなど、自分の趣味や好きなものを積極的に発信しました。 友人との外食のワンシーンの投稿 「写真の撮り方やオシャレな加工方法、効果的なハッシュタグの付け方は、独学でマスターしました。はじめはけっこう苦戦しましたが、慣れてくると自分が『こう見せたい!』と思う通りにできるようになって、どんどん楽しくなりました。 Nさんのインスタ力がアップすればするほど、フォロワーも増加。コロナ禍で家に閉じこもりがちになった一方で、特に同じアイドルを推すファン同士のネットワークがどんどん広がったといいます。 「年齢も住んでいる場所も関係なく、たくさんの友達ができました。少しずつ外出できるようになってからは、フォロワーの人と実際に会って話してみたり、そこから一緒にライブや旅行に行ったり、東京に遠征した時は現地のフォロワーの人の家に泊めてもらったことも。普通に生活していたら絶対に出会うことがなかった人たちとの輪が広がったのは、ほんとにインスタさまさまです。」 後編へ続く。

【神戸女子大学×コープこうべ】野菜を丸ごと使った食品ロス削減レシピ

特集

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2022.11.9

【神戸女子大学×コープこうべ】野菜を丸ごと使った食品ロス削減レシピ

皆さんは『食品ロス』という言葉をご存じですか?本来なら食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことで、日本では年間522万トンが廃棄されています。「世界のどこかでは、飢餓で苦しむ人がいるのにもったいない!」そんな熱い気持ちで立ち上がったのが、家政学部管理栄養士養成課程に所属するIさんとKさんです。なんと、コープこうべに電話をかけ「食材の皮や芯もムダにしないレシピを考案するので、アプリで紹介してほしい」と直談判したそう。今回は、アプリの開発に携わったコープこうべの宮下さん(写真左から2人目)を須磨キャンパスの調理室にお招きしてお話を伺いました。 写真左からコープこうべ田川さん、宮下さん、 管理栄養士養成課程 Kさんさん、橋本准教授 『食品ロス削減の日』にどうしても間に合わせたい!意欲とパワーが大人たちを動かした!! 今回の取り組みはどのような経緯で実現したのか教えてください。 宮下さん――― 今年の8月頃、コープこうべの問い合わせ窓口に2人が電話をくれたんです。コープこうべアプリの中に、最大1週間分の献立を自動作成し、かつ食材も注文できる『こんだてアシスト』という機能があるのですが、そこに料理を掲載させてもらえませんか?と。突然だったので、驚きました。 Iさん――― きっかけは、10月30日が『食品ロス削減の日』だと知ったからです。当日に合わせて、私たちも何かできないかって。シンジョの地域連携推進事務室に相談したらコープこうべさんの連絡先を教えてくれたので、ネットでもいろいろ調べて…。とにかく話を聞いてほしい!という気持ちでした。 宮下さん――― すばらしい行動力ですよね。 Iさん――― 授業で、日本の食品廃棄量の多さについて取り上げられていたのが気になって。個人的には賞味期限が過ぎる前に冷凍保存するとか、皮や芯も工夫して食べるなどは以前から当たり前にしています。今回も一般的には捨てられてしまう部分を使って、レシピを考えたらどうかと思いついたんです。 Kさん――― 私は、好きなアイドルがインスタグラムで「地球温暖化の原因の1つが食物を可燃ごみとして燃やすときに出る二酸化炭素だ」と訴えていたのを見て、このままだとヤバイかも!と未来に不安を感じて。私たちが情報発信することで、何かが変わるかもしれないと思いました。 宮下さん――― コープこうべアプリの『こんだてアシスト』は便利なサービスなのですが、昨年4月にリリースして、まだまだ認知度が低いのが悩み。大学生が考えたとなれば、同じような若い世代の方も興味を持ってくれるでしょうし、食品ロスへの意識が高まるチャンスにもなる。この取り組みをアプリの開発パートナーの株式会社ミーニューさんに相談したところ、一緒にやりましょう!と協力してくださることに。そしてさっそく、新メニュー検討のためのオンライン会議に、彼女たちにも参加してもらいました。 初めてのオンライン会議への参加。そして厳しい現実に直面するが… 企業で働く社会人の中に混ざって意見するということはとてもハードルが高いように思いますが、いかがでしたか? Iさん――― 幹部の方々が画面にズラッと並んでいるのを見て緊張しましたが、どうしてもやり遂げたかったし、無理を言ってお願いしたことなので頑張らなくちゃ、と気合が入ったのを覚えています。 宮下さん――― 8月の会議では、「『食品ロス削減の日』に公開するとなると、来週にはレシピを提出してもらわないと間に合わない」と、時間のなさが問題視されましたが、本当に次の週に10品を提案してくれました。大変だったでしょう? Kさん――― はい(笑)。でも、やりがいの方が大きかったです。ただ、10品すべてが不採用になった時は、残念な気持ちが少しありましたが、すぐに切り替えて新作レシピを考え始めました! 宮下さん――― こんだてアシストは、毎日忙しい主婦の献立作成をアシストする、というコンセプトのサービスです。レシピはたくさんの組合員さんの目に触れるので、レシピの作りやすさや調理時間、食材の種類なども考慮が必要です。 なにより、お二人にも自信を持って「これは私たちが考えたレシピです!」と言えるオリジナリティがあるものを練ってほしかったので、簡単にはOKが出せなかったんですよね。 絶対にあきらめない気持ちを持ち続け、最後は先生のアドバイスが突破口に! 10品を提案した後、再びレシピを考案することになりましたが行き詰まりませんでしたか? Iさん――― 何がいけなかったのか悩んで、管理栄養士養成課程の橋本先生に相談しました。 Kさん――― 先生からは「肉汁を吸ってくれるように、高野豆腐を使ってみたら?」とか、「子どもでも食べやすいように見た目を工夫したら?」など、すごくわかりやすくアドバイスをしてもらえたので、次で決めるぞ!と意欲がわきました。 宮下さん――― 10品が不採用になった次の週の会議で、全く違った5品を提案してくれて。これなら大丈夫!と思えるレシピばかりだったので、今回はすべて採用になりました。2人の熱意の勝利ですね。 『ごま香るナムル』『ブロッコリーと人参とちりめんの佃煮』『甘酢餡で食べる紅白シュウマイ』の3品を実食! インタビューを受けながら実際に採用されたレシピを調理して振舞ってくれました。それぞれのレシピのこだわりを教えてください。 Iさん――― この『紅白シュウマイ』は甘酢餡を後付けにして、見た目も楽しんでもらえるようにしています。 Kさん――― 『ブロッコリーと人参とちりめんの佃煮』には、いつもなら捨てられる部分の人参の皮やブロッコリーの茎が入っています。実は栄養価が高くておいしい茎や皮の歯ごたえも楽しんでもらえると思います。 Iさん――― 『ごま香るナムル』は、ほうれん草は根元ごと、人参と大根は皮ごと使っています。いろいろな食感が楽しめるし、ピーナッツが味のアクセントになっています。 作っていただいたレシピはどれも本当においしくて、感動しました。おふたりが考え、自ら行動を起こした積極性はまさにシンジョの姿勢そのもの!考案したレシピを通じて1人でもたくさんの方に「食品ロス削減」の活動を知ってもらえることを願っています。

「見えないデザインを踏まえたうえで、見えるデザインに繋げていく」須磨キャンパス ラウンジリニューアル

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2022.10.25

「見えないデザインを踏まえたうえで、見えるデザインに繋げていく」須磨キャンパス ラウンジリニューアル

―「ma vie」デザイナー・葉山達也さん公開インタビュー― 2022年9月にリニューアルオープンした須磨キャンパスのラウンジ「ma vie」(マ ヴィー)。家政学部家政学科の「室内環境学」(担当:砂本文彦教授)を受講する学生たちが、学生の代表として責任をもってラウンジをどのような居場所にしていきたいかを真剣に考え、デザイナーの選定を行い、インテリアやラウンジの名称などについて率直で真剣な議論を重ねながら、完成へと至りました。 この記事では、2022年9月22日の完成披露会で行われた、「ma vie」のデザイナーである、コクヨマーケティング株式会社空間ソリューション本部の葉山達也さんへの公開インタビューの内容をご紹介します。 はじめに~「ma vie」に込めた「想い」 葉山さん(以下葉山):初めに、この空間に「ma vie」(フランス語で私らしさ)という素敵な名前をつけて頂き、ありがとうございます。オンとオフ(大学とプライベート)が交差する場と定義付け、「私らしさ」というコンセプトをどのように表現していくべきなのか。一つのデザインが求心力を持って広がっていく様を、先生や学生たちと一緒に共有出来たことが嬉しかったです。ma vieという素敵な言葉はロゴという形でも表現しています。ロゴは空間の顔です。明朝体が良いのか、それともゴシック体が良いのか。文字の間隔はどのくらい広げた方がコンセプトを表現できるのか。様々なことを考え、形にしました。 またグラフィックの展開として、先程配られたノベルティ(保冷バックやポストカード入りフォトフレーム)やポスターも制作しています。ポスターに関しては弊社にご指名頂いた段階で、頼まれてもいないのに、作ってしまいました。デザインの広がりを皆さまと楽しみたいという想いがあったからです。 本日は皆さまと一緒に「ma vie」という新しい一日を楽しみたいと思います。 砂本先生(以下砂本):まず、「ma vie」について、どのような想いで作られたのかをお話いただきますか。 葉山:ラウンジを形にする「想い」は、僕の想いの前に、学生の「想い」だったり、先生の「想い」だったり、神戸女子大学の「想い」を形で表現することを心がけました。デザインは自分の好みの色や形を見せるのではなく、道筋を作るプロセスだと考えています。今回のお話に当てはめると、この場はどのような場なのか、と考える所から始めました。神戸女子大学の正面入口の横、コンビニ横、授業の間、バスの待合、学生の居場所。仮説として導き出したのが、学生のオンとオフが交差する場。そして、ホームページなどでキャンパスライフなどを見させて頂き、仮説を深堀りしたのが「私らしさ」です。ここを皆さんと一緒に表現していきたいなと思いました。 私が座っているこの場所で床と天井の色を変えています。入口側が短時間滞在エリア、奥側が長時間滞在エリア。また、皆さんが座られている椅子の背もたれを見て下さい。プレゼン時にご説明をさせて頂き、覚えている方もいるかも知れませんが、背が抜けている椅子とファブリックを使っている椅子があります。短時間滞在と長時間滞在のエリア分けを家具でも表現しています。もちろん、利用していく中で、私こっちの方が好きだから長居するかな、というのは全然問題ないと思います。ただ、設計意図としては目的に応じたゾーンの使い分けをしたプランニングをしています。 ただ、短時間サイドの入口側にはソファを置いています。短時間なのに何故ソファなのか。これは正面玄関から見える位置に置くことで。居心地が良さそうなカフェのイメージを想起させ、入りたくなるような、利用したくなるような仕掛けとしてソファを置きました。 他にも様々な場を作っています。カウンター席ではゆりかごのように前後に動く椅子であったり、ビッグテーブルでは体を固めないグラグラ動く椅子。その椅子はレバーを引くとカチっと止まります。恐らく、こういった話は友達同士で伝えて言った方が広まりが早いのかな、と思います。奥には靴を脱いでくつろげる小上がりの畳席。またファミレス席など、様々な場を用意しています。いろいろな使い方があって、いろいろな使い方をしたよっていうのを友達同士で話して、たくさん「私らしさ」を共有して頂けたらいいな、という想いを形にしました。 砂本:葉山さんは、空間や場所の持つ「見えない」課題や個性をきちんと把握して、そこからどう組み立てていって、どういう場所があるとその場所性が生きるのかというのを言葉で説明ができて、それをさらに形にまでしていただけるという点で、非常に説得力があったと思います。その説得力が、学生たちにも伝わり、このプロジェクトに先立って行われた3社のプレゼンテーションの中で、最も高い得票率を得たのではないかと考えます。ここからは、大淵先生にバトンタッチして、インタビューを進めていただきます。 「見えないデザイン」と「見えるデザイン」~デザインの2つの側面~ 大淵:私はこのプロジェクトを、6月中旬に学内に貼りだされたポスターで知りました。この度、インタビュー調査や参与観察を専門とする社会学者という専門家の立場で、公開インタビューを担当させていただくことになり、各種資料を拝見させていただきました。そこで非常に感銘を受けたのが、「Transit Project」や「オンとオフの交差する場所」というキャッチコピーでした。社会学は、概念を生み出して、社会現象を説明するという意味で「言葉の力」に敏感な学問なので、とても印象的でした。そこでまず、キャッチコピーなどのイメージをラウンジという空間に落とし込んでいく、概念を空間に落とし込んで具体化する際にどのようなことに気を付けられたのかをお伺いしたいです。  また、ma vieの正面から見て向かって一番右奥にファミリーレストランの仕様になっている座席がありますが、その壁紙はとても華やかなで印象に残るものが使用されています。この華やかな壁紙は、最初のプレゼンテーションの時からずっとあったと伺いました。空間をデザインする上での個性的な部分とのバランスといいますか、守りの部分とチャレンジの部分のバランスをどのように工夫されたのかを伺えたらなと思います。 葉山:まずもって、皆さん、デザインってなんだと思いますか?よく誤解されているのが、色を決めたり、形を考えるのがデザインと思われがちなんですが、実はそれだけではなくて、デザインは見えるところと見えないところ、見えるデザインと見えないデザインがあるんです。色や形を考える見えるデザインをする前に、見えないデザインが大切と考えています。 見えないデザインって何だと思います?皆さんは薄々気づいているかもしれませんが、僕たちがプレゼンテーションの中で共有したビジョンからコンセプトまでのストーリーです。「この大学にはこういうのがいいんじゃないの」を考える前に、相手の想いをどれだけ引き出せるか、など下準備が大切だと考えています。それが皆さんの想いだったり、例えばホームページを見て、あれ?意外と神戸女子大学は個性的だな、だったり、シンジョガールズ白書で服装を見ていると、CanCanじゃないの?もしかしてViViなの?ViViの雑誌見てみるか、と好きな雰囲気を調べ始めたりします。出来る限り一個一個つぶさに調べていって、観察をするんです。そして集めた情報を状況に重ねて整理していきます。すると整理をしていく中で、問題点や気づきが出てきたりするんですよね。それが、プレゼンの時にお見せした仮説に当たります。この場所はもしかするとオンとオフが重なる場じゃないの?みたいな。そして個性を受け入れる「私らしさ」の場所に結びついていきます。柱は赤、床はフローリング調、こうしたらカッコいいんじゃない?から始めるのではなく、見えないデザインを踏まえたうえで、見えるデザインに繋げていくことが重要だと考えています。 例えば壁紙一枚を選ぶにしても、数学の答えを導き出すのではないけれど、順序だてて考えます。この空間において、ポコッとへこんだあの2つの変な空間。あの場をどう扱うか。一つは以前にもあった人気の小上がりの場の設えを整える。畳なので和テイスト。じゃあもう一つの場は同じようなものを作る?和風?私らしさって画一ではないよね。ソファ席がないから、ファミレス席がいいかな。入口から真正面に見える壁、アイキャッチとして少し際立たせてあげたい。じゃあ柄のクロス使おうかな。このように一歩引いた目線から考えていくと、選択肢が絞られてきます。私はセンスがないから色が決められない、ということを聞きますが、きちんと順序を経ていけば誰でも選べることが出来ます。そして、大外れは絶対しません。デザインが得意な人も、苦手な人も、見えないデザインを意識して、何か選んでもらえたらいいのかなと思っています。 大淵:「見えないデザイン」の中で「問題点」を発見して「仮説」を提案するために、様々な物事をじっくり観察することは、社会学の参与観察とも共通する部分でして、葉山さんがなさっている空間デザインとの共通点を感じました。 「疑問を持つこと、ニュートラルにモノを見ること」~デザインを考える際の心がけ~ 大淵:私たちはつい目に見えるものに基づいて考える傾向があって、見えないものから見えるものに落とし込んでいくには、訓練のように日頃から意識して行うことが必要かと思います。葉山さんはどんなことをされているのかお伺いしてもよろしいですか。 葉山:参考になるか分からないですが、基本的に頭の片隅で、デザインってなんだろうと、いつも考えています。いろんな人がいろんな答えを持っているので、デザインってこうだって主張した時に、違うだろうっていう議論も起こりますが、そういう時にでも心がけているのがニュートラル。可能な限り、偏った目線で見ることなく、常に新しい視点で、新しい気付きを得たいと考えています。例えば、何気に使うかっこいい、かわいい、のような形容詞ってすごく曖昧で、何故かっこいいのか、どうしてかわいいのか、前後関係を意識しながらトレンドや文化を感じ取るみたいに、、、。 少し伝わりづらい話をしてしまってますね。言い直します。昔、一休さんっていうマンガがあったんです。一休さんはトンチでいろんな問題を解決していくんですけれど、その中にどちて坊やっていう男の子が出てくるんです。どちて坊やは、何を見てもどちて?どちてなの?ってずっと聞いてくる子どもなんです。一休さんも困り果てて、トンチも効かないくらいにてんてこ舞いされるんですけど、僕の中にもどちて坊やがいるんです。これはどうしてこの形なの?どうしてこういう色なの?って。 物事の背景を考えることが日常的に出来るようになっていくと、自分の提案に説得力が出たり、共感が得らるようなデザインが出来ると考えています。なので、どうして?なぜ?という疑問をいつも持ちながらニュートラルな目でモノを見ようと心がけています。 大淵:すごくよくわかります。つい自分の体験を基づいた「ものの見方」をしてしまうことが多くあると思います。そうではなくて、偏見を持たずに物事をフラットにとらえて、ある現場に行った時に、「これはどうなっているんだろう?」「なんなんだろう?」と、わかるまで観察したり考えたりする。洋服やインテリアなど、何でもいいので、「どうしてこういうデザインなったんだろう?」ということをじっくり考えながら見ていくってことですよね。その他にも、映画や小説だったら、「なんでこの展開になったの?」と考えながら見たり読んだりするとか。身の回りのどのような事柄でもいいので、ニュートラルにフラットに物事をとらえて考え続けることが、いつか何かにつながって、「あの時考えていたあのことが、このデザインに使える!」みたいな、引き出しのひとつになっていく。そういうことをおっしゃりたいのかなと思ったのですがいかがでしょうか。 葉山:はい。 大淵:ありがとうございます。 「100を1にする」~承認を得るプロセスとしてのデザイン~ 大淵:ma vieは先ほどもおっしゃっていたように、最初にコンセプトを決めてデザインをされていかれましたが、学生の皆さんの意見を取り入れつつも、取り入れられなかった部分もあるのかなと思います。葉山さんは、以前の打ち合わせの際に、「デザインは承認を得るプロセスである」、つまり、「理解をしていただいた上で進めていく」とおっしゃっていました。ただ、デザインとして通すべきところと、少数派だけれども取り入れていきたい意見と、この意見を取り入れてしまうとデザインが崩れしまうなど…。承認を得ていくといっても、取捨選択が難しいところがありますよね。学生の皆さんたちも、室内環境学の授業の中で話し合いをしてこられたと伺っていますが、合意形成が難しかった経験もされたと思うんです。意見の見極めというか、取捨選択と言いますか、葉山さんはそのあたりをどのようになさったのですか。 葉山:例えば、この空間に200席入れてください、というお話があったとします。物理的に無茶な話ですよね。先程の話と通ずる所があるのですが、どのように200席入れるのかを検討するのではなく、どうして200席必要なのかを考えます。物理的な実証の前に、概念的に考えます。Aさんはこう言っている、Bさんはこう言っている、両方の意見が違っても概念的な所で共通点を探ります。その共通点が合意出来れば、納得感を持ちながら進めることが出来ます。今回でいうと、「オンとオフが交差する場所の私らしさ」の枠組の中で様々な意見を取り入れていく感じです。コンセプトの大きな枠組みの中での話し合い。もし、枠からはみ出るようなことを求められても、枠内に納まるような考えを示してあげる、あなたの意見をコンセプトに沿わすと、このような考え方になりますよ、のように。そこで意見を切るのではなくて、ビジョンの中に入れるような提案をしてあげる。ビジョンからコンセプトのように大きな枠組を共有しながら進めると関わる人たちが楽しくデザインに参加できるのかなと思います。 大淵:話し合いの場で、自分の意見とは異なる意見が出ると、戸惑うことや、どちらの意見を採用するのか、「0か1か」みたいなことが生じると思うんですよね。そうではなくて、コンセプトに基づいての合意形成、コンセプトに立ち返りながら異なる意見をまとめていく、ということですよね。 葉山:デザインって0を1にする仕事と言われることが多いのですが、多分そうではなくて、100を1にする仕事かと思います。いろいろな情報を並べて、整理して、条件を絞りながら100の考えの中で最適な1を導いていく感じです。僕たちは神様ではないので、何も無い0から1は生み出せない。だけど身の回りの中から必要な100を見つけ出し、組み合わせによる最適な答えと思われるものを作ることができる、デザインってそういう作業なのかなと思います。 大淵:ある意味すごく難しいですよね、100を1つにまとめていくのは…。 葉山:初めから1の解だけを見せても共感は得られないと思います。以前にデザインは承認を得ていくプロセスだとお話しました。ビジョンやミッション、パーパスといった1本の大きな芯を定め、コンセプトを通してオリジナリティを模索していく。クライアントの想いを形にしていくプロセスをストーリーに仕立て、共感を呼ぶ一連の流れが大切だと考えています。また、この流れの中心には自分がいることを忘れてはいけません。自分が思い描く、こうであったらいいのにな、を強い心で説得して承認を得ていかなくてはいけません。言葉遣いであったり、服装であったり、髪型であったり、自分の全てがデザインのプロセスの1つとして捉える。自分の軸を持って、真剣に話をすれば、僕の経験上、きっと耳を傾けてくれます。これがデザインの仕事かなと思っています。 おわりに~「自分軸」を見つける場としての「ma vie」 大淵:葉山さんがおっしゃったデザインの仕事を学生の皆さんの日常生活に置き換えて考えてみますと、自分軸を持った上で人に関わることで、承認を得やすくなっていく。もし自分軸がない場合は、あの人の意見もいいな、この人の意見もいいなと、サンドバック状態になってしまうこともあるかもしれないですよね。デザインを考える上では、「見えないデザイン」という共通のコンセプトに立ち返ることが重要ですが、ひとりひとりの人生と考えたときには、誰かにお任せしますという状態で話し合いをするのではなくて、何らかの自分の軸を持った状態で、人に向き合っていくことが大切ということですよね。 葉山:自分の軸を持つって、難しいですよね。僕はレストランでメニューを決める時に、あれも食べたいこれも食べたいって、いつも悩むんです。迷ったあげく、料理を口に入れたら、食べたいのはこれではなかったと思うことがたくさんあります。仕事も同じで、あれがいい、これがいい、と選んでいきますが、形になると、これではなかったかな、ああすればよかったな、と後悔や失敗があります。でもその失敗は人から見ると失敗ではなかったりもします。それはビジョンからコンセプトまで筋の通ったデザインを踏まえているから。形の失敗を失敗でなくす為にも、見えないデザインをしっかり考えた上で進めていくことが良いものを作れるのではないかな、と思います。 大淵:学生の皆さんは室内環境学の授業を通して、葉山さんと一緒に「見えないデザイン」を考えた上での「見えるデザイン」として大学の中の居場所を創る経験をしたと思いますが、「ma vie」というこの場所が、学生の皆さん一人一人の軸づくりの場、「私らしさ」の軸を見つける場になっていったらいいなと思いました。 神戸女子大学 家政学部 家政学科講師 大淵 裕美

在学生が語る、オープンキャンパスの魅力と受験で支えてもらったら嬉しいこと

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2022.8.19

在学生が語る、オープンキャンパスの魅力と受験で支えてもらったら嬉しいこと

神戸女子大学に入学した4名の学生さんに、オープンキャンパスの魅力、大学選びの時の悩み、保護者の方に支えてもらった嬉しいことを聞いてみました。 オープンキャンパスのオススメプログラムや見どころは?シンジョの「特におもしろい授業」をピックアップ! Fさん:体験授業です!学科ごとにさまざまなテーマで開講されていて、自分の興味がある授業に参加できます。私は高校生のころに家政学科の被服系の体験授業に参加しました。 Nさん:私はオープンキャンパスに参加せず入学したのですが、こんなに色々開講されているんだったら行っておいたらよかったなと思っています。 Yさん:実は私もオープンキャンパスには行ってないんです……。大学っていろんな特色を持っているから、できれば入学前には参加しておいた方がいいと思います。私はシンジョが自分にとても合っていると感じていますが、そうではない方もいるかもしれないので。学びという意味で「自分に合っているか」を判断する場として、体験授業への参加はとても良い機会だと思います。 Fさん:あと、単純に「とても楽しい」というところもオススメです! Nさん:その学科のメインの授業を受けることができるので、学科の特色や楽しさ、学びの面白さを一番体感できると思います。 Yさん:シンジョの魅力のひとつは、「学びの内容が充実していること」だと思います。座学以外に実験や実習が多く、その設備も整えられています。私は管理栄養士をめざしていて、今は調理実習の授業を受けていて、スーパーにならんでいるような加工品を自分たちで作ってみる実習など、内容が本格的です。設備も新しく、現場で使われているものに近いので、将来をイメージしながら学べています。そんなシンジョがもつ学びの魅力を体験できるのは、進路選びにとても参考になると思います。 在学生目線で学生生活を教えてくれる相談コーナー! 学科相談コーナー Fさん:学生スタッフに直接色んな質問や相談ができます。私も高校生のころに相談したのですが、実際に通っている学生目線で、学びや生活全般について、良いところや気を付けておくべきことを率直に教えてくれるので、とても分かりやすかったです。「自分はこのコースが向いてると思っていたけど、実はこっちの方が向いているかも?」など、色んな気づきがあると思います! 今は学生スタッフとしての立場ですが、「私たちが経験している全てを伝えてあげたい」という気持ちでいます。 寮・下宿の相談コーナー Yさん:私はひとり暮らしをしていて、「オープンキャンパスに参加しておけばよかったな……」と思う理由のひとつに、寮・下宿の相談コーナーがあります。 シンジョには学生寮があり、そこの寮母さんと下宿生が寮生活についてさまざまな解説をしてくれます。 寮の規則やコロナ対策のこと、雰囲気・イベントごとなど、HPやパンフレットには書かれていない情報をたくさん教えてくれるので、下宿する当人はもちろん、保護者の方も安心できると思います。 大学選びの時に悩んだことは?「どの大学がいいのか」という判断基準はそれぞれ Sさん:難易度の高い大学を目指すか、自分に見合った大学で止めておくべきかを悩んでいました。担任の先生は「もっとできるから頑張った方が良い」と言ってくれるのですが、私としては「早く受験を終わらせて安心したい」という気持ちもあって。そんな時の三者面談の際に、親が私の気持ちを先生に代弁して「もう少し合格しやすい大学でも良いと思います」と先生に伝えてくれました。同時に「一生懸命やったことなら、失敗しても大丈夫」と私に言葉をかけてくれました。そのことで「失敗してもいいんだ」と思えて、とても気持ちが楽になりました。 Nさん:大学のキャンパスがある場所も悩みのひとつでした。「都会の中心にあるところがいいかな」と思うこともあったのですが、今考えると都市部は色んな誘惑も多いので、海や山が近くてリラックスできる須磨キャンパスを選んでよかったなと思います。電車ですぐに都市部にも行けるので、遊びと学びの区別も付けやすくて、私にとって良い環境だなと感じています。大学は4年間という長い期間を過ごす場所なので、周囲の環境も重要です。オープンキャンパスにいけば、大学の周りの雰囲気も確認できるので、そういった意味でも参加する価値はあると思います。 大学選びなどで悩んでいるときに保護者から言われた嬉しい言葉は?「自分を信じてくれている」ということが、一番の支援 Nさん:大学選びとは悩みの大きさが違うかもしれないのですが、私も少し前までコース選びに悩んでいて……。親に相談したら、「あなたの人生は、あなた次第だから」と言ってくれたんです。それで、自分がやりたいことを改めてしっかり考えることができて、胸をはって進みたいコースを選べました。 Sさん:リラックスして相談できる環境をつくることが大切だと思います。私もそうでしたが、いろいろ受験の状況を聞かれるのは嫌だと思うタイプの方もいると思います。「聞きやすい環境」よりも「言いやすい環境」をつくってもらえると安心して相談できました。 Fさん:「頑張りを見てくれている」ことが分かると、安心しますよね。忙しそうにしてる私の様子を見ていた父から、「頑張りすぎんなよ」ってさり気なく声をかけてもらったとき、少し泣きそうになりました。受験生って色々不安だし、ずっと勉強していると気分も落ち込んでくるので、気の休まる場があればとても助けになると思います。私は親によく相談するタイプなんですが、そうでもない人もいると思うので、「今こういうことに興味あるの?」とか、なにかしらのきっかけを与えてあげるといいかも知れないです。 神戸女子大学 オープンキャンパス情報 いかがでしたでしょうか?高校生の方や保護者の方にとって、今回の学生さんたちの声が参考になれば幸いです。最後にシンジョのオープンキャンパスの情報をご紹介します。気になった方はぜひお越しください! 【CHECK!】オープンキャンパス参加型AO入試を実施! オープンキャンパスの参加や、学科独自に行われるAO入試プログラムに参加してエントリーシートを提出することでエントリーができます。 オープンキャンパス日程 8/20(土)、9/4(日) 開催時間 13:00~17:00 場所 須磨キャンパス:神戸市須磨区東須磨青山2-1(文学部・家政学部)ポートアイランドキャンパス:神戸市中央区港島中町4-7-2(健康福祉学部・看護学部・心理学部・短期大学)詳細はこちら

コロナ禍でも楽しめる!映えスポットがあふれる須磨駅周辺を紹介します!

カルチャー

1846

2022.4.13

コロナ禍でも楽しめる!映えスポットがあふれる須磨駅周辺を紹介します!

JR須磨駅にあるシンジョ生の人気スポット、「GRATEFUL’S オーシャンダイナーズ店」を訪問してくれたのは文学部教育学科のUさん。SNSでのトレンドチェックが欠かせないという彼女に、須磨駅周辺の楽しみ方をお話いただきました。 須磨キャンパス周辺、海が見えるカフェレストランに行ってみた! JR須磨駅より海側へ降りてすぐの場所に位置するGRATEFUL’S オーシャンダイナーズ店は、すべての席からビーチが見渡せるロケーション抜群のカフェレストラン。おひとり様でも気軽に立ち寄れるカウンター席のほか、女子会にぴったりのソファ席も完備しています。放課後やお休みの日におしゃれな場所で一息つきたい、そんなときにぴったりです! 西海岸を思わせる外観が「ずっと気になっていた」というUさん。オーシャンビューを一望できるテラス席は、まるで海外を思わせます。 「今は新型コロナウイルスの影響で難しいですけど、早く海外旅行をしたいなって思います」とUさんは顔をほころばせます。 カフェ巡りを趣味としている彼女が最初に一目ぼれしたメニューからご紹介!まずは揚げたてのフィッシュフライに新鮮な野菜とタルタルソースの組み合わせが絶妙なフィッシュバーガー(1,120円)とハワイ定番スイーツであるマサラダ(夏季限定)をアレンジしたクランブルベリーズ(528円)。 「ジューシーな白身魚フライと大きめサイズが食べ応え抜群!ハンバーガーはフォークとナイフを上品に使うよりも、手でつかんで思い切り食べるほうが美味しく感じますね。マサラダを使ったスイーツは初めて体験する組み合わせ。ベリーがたっぷり入ったアイスクリームは酸味が効いていてとても美味しいです。」 オーダーが入ってから店内で伸ばして焼き上げるピザは人気メニューのひとつ。その中でも多くの人を魅了しているのがMARGHERITA(マルゲリータ)(1,100円)です。 「みんなでシェアして食べられるピザは女子会の人気メニュー!外はサクサク、中はもっちりとした食感は絶妙で、ついつい話が盛り上がりそう。王道のトマトソースとフレッシュなモッツァレラチーズの、甘みと酸味の組み合わせも最高です。」 パティ・ベーコン・チーズ・エッグ・レタス・トマトなどのバランスが良い王道のNY BLT(ニューヨークBLT)1,410円。トマトの酸味が食欲をそそり、暖かい季節にもおすすめです。 「健康志向の女子は必見! お肉、野菜、卵がバランスよく食べられるこちらのハンバーガーには、栄養価が高い全粒粉バンズが使われています。ボリューム満点のビジュアルなのに、たくさん食べても罪悪感が少ないのは嬉しいですね」 オーロラソースの甘みと酸味に、コブソースの辛さが複雑に混ざり合うAMERICAN COBB(アメリカンコブ)1,310円。一口噛んだ瞬間から心を奪われる味です。 「ジューシーなパティが食べ応え抜群です。チーズ×アボカドのクリーミーな味わいと甘酸っぱいオーロラソースが絶妙に組み合わさっていて、最後まで飽きずに食べられます!」 フレッシュな野菜の上にスモークの香り漂うサーモンで爽やかに食べられるSALMON FRINGE(サーモンフリンジ)1,380円。 「そのまま食べても美味しいスモークサーモンが甘めのクリームチーズとマヨネーズでボリューミーに。スモークサーモンと相性が良いバルサミコ酢で味が引き締められて、香り高いハンバーガーになりました。サンドイッチ感覚で食べられるので、お出かけの日やブランチにも良さそう♪」 カリカリともちもちでやみつきになる人が続出!ハワイ風フライドチキンが存在感抜群のMOCHICO CHICKEN(モチコチキンプレート)1,180円 「もち粉で作るからモチコチキンという名前だそうです。独特の食感とお肉のジューシーさが魅力的で、ついついペロリと食べてしまいます♪スパイスを仕込んでいるので、そのままでも美味しいですが、ピリ辛のチリソースを付けると気分は超ハワイアン!」 ふっくらと炊き上げた白米と柔らかいハンバーグの組み合わせはみんな大好きLOCOMOCO REGULAR(ロコモコ レギュラー)1,280円。 「ハンバーグに目玉焼き、お野菜と見た目も華やかなロコモコ丼!ステーキ用の濃厚な自家製グレイビーソースでご飯が進みます。たっぷりと添えられたシャキシャキの生野菜や、とろ~り半熟の目玉焼きと一緒に食べるのがおすすめです!」 トレンドチェックや友達づくりはSNSで おしゃれなカフェやトレンドはインスタグラムでチェックしているそう。今やSNSは趣味や友だちづくりなどの交流関係を広げるために欠かせないツールです。 「私は地元グルメ、トレンドスポットを紹介してくれるインスタアカウントをフォローしたり、自分が『かわいい!』と感じるものをチェックしたりしています。オンラインでの情報集めは、刺激を受ける発信も多いので楽しいですね。コロナの影響でオンライン授業が続いているので、今ではクラスメイト同士でもインスタのDMを使った友だちづくりが一般的です。私は子どもの時からどんどん友人関係を広げたい性格だったので、ネットを使った交流はとても便利!中学生のとき、海外にホームステイしたことがあるのですが、そういう経験が好奇心のきっかけになっているのかもしれません。」 インカレサークルに所属して、自らインフルエンサーに! 「SNSは自分の気になるジャンルをメインに閲覧している人が多いと思うのですが、私は今住んでいる地元・関西や神戸のグルメ、トレンドスポットを紹介してくれるインスタアカウントや、自分が『かわいい!』と感じるものをチェックしています。見るだけでなく投稿することにも興味があるので、シンジョに入学してすぐ、全国の女子学生で構成されるインカレサークルに所属しました。そこで自分の体験を発信したりもしています。オンラインで全国の女子学生がそれぞれの場所で楽しんでいることを共有できるのが面白いですね。」 コロナ禍の制限の中で、今できることを! 「感染状況に配慮した行動を心がけていますが、『コロナだから何もできない』という日々にはしたくないと思っています。2年前、コロナ禍によって急に生活が変わってしまったように、普通の日常を過ごしているつもりでも、いつ何が起こるか分かりませんから。社会状況が落ち着いたらすぐアクティブな活動ができるように、今できることを大切にしています!」 GRATEFUL’S オーシャンダイナーズ店 兵庫県神戸市須磨区須磨浦通4-9 TEL:078-742-6190 営業時間:7:30~10:00(モーニング) 10:00~21:00(料理・ドリンクL.O. 20:30) 定休日:なし ※台風・暴風・大雨で臨時休業の可能性有

シンジョでのキャンパスライフがくれる、 10のイイコト!

カルチャー

2338

2020.7.10

シンジョでのキャンパスライフがくれる、 10のイイコト!

充実した環境で多彩に学べるから未来がキラキラ! シンジョで学生生活を送るともたらされる10大イイコトのメカニズムを解説します。つまり、シンジョの素晴らしい環境からあなたの可能性を伸ばす学びが育ち、あなたの未来が輝くということ。このイイコトたちは、シンジョを使いこなしてこそ得られるもの。あなたらしい花を、神戸で咲かせて! おしゃれ都市神戸のキャンパスで過ごす生活は、ファッション・グルメ・芸術などにふれる機会が多く、あなたの女子力や美的センスを高めます。 クラス担任のいる少人数制教育だから、学びはもちろん、日々の生活や就職についての相談もしやすく、安心して学生生活を送れます。 13学科をフォローする総合女子大学ならではの、全学共通教養科目や他学科生との交流が刺激となり、夢や目標、好きなことが発見できます。 内部生はゼロで県外学生が多いから、人間関係のスタートラインがみんな同じで友だちがつくりやすい!神戸の街もキャンパスの生活も一緒に体験していけます。 留学やフィールドワークなどの国際体験が豊富で国際都市 神戸や海外で異文化にふれる機会がたくさんあるため、視野が広がり協調性が向上します。 企業や自治体と地域連携の体験で、学びにビジネス視点からアプローチするプロジェクト活動を通して社会人としてのビジネス感覚を培います。 病院・施設・教育現場などでの実習・ボランティアを豊富に体験できるため、現場での対応力が身につきます。 学生の約半数が教員免許取得志望者で教職課程の履修生が多いため、教育実習や教員採用試験へ向け励ましあって学ぶムードがあります。※1  2020年3月卒業生就職希望者151人のうち 就職決定者149人※2  2020年3月卒業生就職希望者75人のうち 就職決定者75人 国家試験対策室を設置し、入学時から万全な国家試験対策で丁寧に指導。資格取得までねばり強く学び続けられます。※1  2020年3月実施の管理栄養士国家試験における合格率90.5%(全国平均61.9%)※2  2020年2月実施の社会福祉士国家試験における合格率80.5%(全国平均29.3%)※3  2020年2月実施の看護師国家試験における合格率97.8%(全国平均89.2%) キャリアサポートセンターがマンツーマンで就職指導。きめ細やかなキャリアサポートで「満足できる内定」の獲得をめざしています。※1  2020年3月卒業生就職希望者749人のうち 就職決定者740人※2  2020年3月卒業生就職希望者239人のうち 就職決定者238人 ※記載している情報は、2020年6月時点のものです。

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