キャンパス
1052
2022.12.5
教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビュー。後編はTさんからお話を伺いました。前編をまだお読みでない方はコチラ
小学生の時から、既に幼稚園や保育園の先生を目指していたという市立琴丘高等学校出身のTさん。ご自身の幼い頃のお話から聞いていきました。
―――いとこの中で一番年上だったことから、小さな子どもと一緒に遊ぶことが自然の流れだったそうですね。
そうですね。いとこ同士が集まるとき以外にも、地元の公園で近所の子どもたちと遊ぶときも、いつも周りには自分より小さい子がいた気がします。その子たちのお姉ちゃんになったみたいに一緒に遊んだり、面倒をみたりすることが大好きでした。
私自身が幼稚園に通っていた時、当時の先生のことが大好きだった記憶がずっとあって、小学校6年生の文集にも『将来の夢は幼稚園・保育園の先生』と書いていましたね。
―――幼い頃から幼稚園や保育園の先生を目指していたTさんですが、高校生の進路選択の時に悩むことはありませんでしたか?
そもそも幼稚園の先生と保育士、どちらを目指そうかという悩みがありました。その時は高校3年生の時に、部活の顧問でもあった担任の先生から「あなたほどの子ども好きなら、絶対保育士に向いている」と背中を押して頂いたことで気持ちが固まりました。また、私の地元から通いやすい姫路近隣に保育系の専門学校があったので、そこでも保育士になれると考えたこともありました。
―――では、数ある大学・専門学校の中からシンジョを選んだ理由を教えてください。
シンジョを選んだ理由はいくつかあって、まずは1回生の後期からコース分けがあるので、早い段階から自分の進みたい分野を深く学べると思ったんです。やると決めたらとことんやりたい性格なので(笑)もちろん、コースは幼児教育コースを選択していますが、幼稚園教諭、保育士の両方の資格を取得できることも理由のひとつです。
系列の幼稚園やこども園があって、園児たちがみんなでキャンパスに来てくれたり、私達が園に行って実習ができることや、それ以外の保育所、こども園などでのボランティア活動なども充実していることも魅力に感じました。4年間しっかり学ぶ中で、子どもの発達について現場で学ぶことができる制度が充実していると思ったことが最大の決め手でした。
シンジョに進学してから、様々な学びに積極的に取り組みながらも、もっと子どもと関わりたいと考えたTさんは授業でお世話になった先生に相談します。
―――好きこそものの上手なれ、ではないですが、すごい積極性ですね。
本当に子どものことが大好きで、何かできないかと考えていたんです。先生に相談すると「児童館でのアルバイト」を勧めてもらいました。子どもと触れ合いながら、自分の将来のためにもなるのでやらない理由はありませんでした。今も週に2回、大学の授業の後に通っていて、「遊んであげている」というより、私も一緒に楽しんでいます。子ども達はみんな慕ってくれて、これまでにもたくさんお手紙をもらって…読み返すと毎回泣いちゃいます。(笑)私にとってパワーをもらえる宝物なので、全部大事に保管しています。
入学から前向きに勉強してきたように思えるTさんですが、1回生の前期はコロナ禍の影響でオンライン授業だったこともあり、不安が大きかったといいます。そんな時に出会ったのが同じ教育学科のIさんでした。
―――やはり入学当初のオンライン授業は難しい部分もありましたか?
キャンパスに行くという当たり前のことが出来ず、同級生の勉強の進み具合や状況が分からずモヤモヤしていたことはありました。そんな時に、共通の友人を通してIさんと知り合うことができて、同じように悩んでいることがわかって、毎日連絡を取り合う仲になりました。その後は、すぐに私と似ているかも?気が合う!と感じるようになり、今では自分の人生の中で一番の親友です。本当に一緒にいて自然体なのにこんなに笑っていられるし、波長が合うというか(笑)
―――一緒にいて楽しいだけじゃなくて、お互い尊敬しあえる仲は素敵ですね。
私が頑張れるのはIさんのおかげです。Iさんがいなかったら…もしかしたら授業だけ受けて、ボランティアや課外活動には参加していなかったかもしれないですね。それぐらい、Iさんが頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃ!と思えるんです。
―――Iさんはどんな方か教えてください。
Iさんは私よりも美味しいものを食べに行ったり色々なところに出掛けたりアクティブなんです。それでも授業以上の勉強をして、最近は保育士の資格にもチャレンジしています。どこにそんな時間があるの!?って思うぐらい。きっと、わずかな時間も無駄にせず勉強していると思うので、テスト期間中に勉強に行き詰まっても、Iさんはもっと勉強しているはず!私も負けられない!と思って頑張れるんです。
お互い、疲れやストレスが溜まったときには二人で美味しいものを食べにいって発散するんです。食べて、話して、また頑張る。そうやって卒業まで、ずっと一緒にいると思います(笑)私達は将来、別々の道を歩みますが、お互いが休みの日には二人で会う時間が絶対にあるって断言できます。これから先も、ずっと親友だって自然に言えちゃいますね。
取材後には、『シンジョに来たことで、励まし合い、尊敬できる親友が出来たことが一番よかった』と声を揃えて話してくれました。二人の笑顔と止まらない会話を聞きながら、二人の努力は必ず実を結び、素敵な先生になってくれるだろうと確信した一日でした。
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