入試
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2023.8.17
※この記事内で紹介している神戸女子大学の入試内容は、2023年度に実施した内容のものです。
総合型選抜(AO入試)など、学力以外を評価する入試の場合、書類や課題選考のほか、面接が試験として行われます。書類や課題の点数が高くとも、面接の評価が低ければ不合格となってしまうこともある、重要な試験です。
面接は自分の考えを他者にも分かるように伝えることが求められ、自分について深く考えることが必要不可欠です。「模擬面接」は、その絶好の機会。自分の考えを整理すると共に、考えを的確に伝えられるよう練習を行いましょう。
面接官役は友人などに頼んでもいいですが、面接官と比較的年代が近い保護者の方などが担当すると、本番と近い環境で行うことが可能です。
しかし、保護者の方は距離が近いので、普段と同じ雰囲気で接してしまいがちです。
両者ともに「面接を行う方・受ける側である」ということを、しっかり意識するのが大切です。くだけた調子になったり照れたりしてしまった際は、お互いに注意するようにしましょう。「これから模擬面接をはじめます」といったように、気持ちを切り替えるための合言葉を用意してもいいかも知れません。普段のラフな格好ではなく、面接官側はスーツを、受験生側は制服を着て行うのも、緊張感を保つには効果的です。
面接中の質問は、「なぜそう思うのか?」を具体的に答えることが重要となります。しかし、いきなりサラサラと答えるのは難しいかもしれません。
模擬面接は、「なぜ?」を深掘りする機会として活用するのも効果的です。
初めの内は、面接官側から「なぜそう思うのですか?」と補助的な質問を投げかけ、考えるきっかけづくりを行うのもよいでしょう。保護者の方などが面接官役をする場合、「緊張感をしっかり保つこと」を注意点としてあげましたが、近い距離だからこそサポートできることもあります。
特に保護者の方は、「これまでの成長」を一番間近で見てきた存在です。
返答に具体性が欠けていたり、答えに詰まったりした際は一旦中断して、「なぜそう思うのか?」を一緒に考えることで、今まで気づかなかったことに気づけるかもしれません。入試まで余裕がある時期は「返答をいっしょに考える場」として、入試間際は「本番の練習の場」として、段階を設けることでスムーズなステップアップに繋がります。
模擬面接の際は質疑応答だけではなく、以下の流れ全体を繰り返し行い、本番までに身にしみつかせておくことをオススメします。ただ、あくまで「おおまかな流れ」として認識しておいてください。
本番の際、細かな順序は異なることがあります。慌てず臨機応変に対応できるようにしてください。
①控室…リラックスはしても、気を抜かずに
自分の順番が回ってくるまで、控室で待機します。スマートフォンの電源は切り、礼儀正しく静かに座って待ちましょう。
②入室・着席…ノックと挨拶を忘れずに、勝手に着席しない
名前を呼ばれたらノックをして、「どうぞ」などの声が聞こえてから入室します。入室の際は「失礼いたします」と面接官へ声をかけ、ドアは丁寧に閉めましょう。
その後、受験番号・学校名・氏名を名乗り、「よろしくお願いいたします」と一礼してください。着席の際は椅子の横まで進み、「どうぞお座りください」などの声をかけられてから座ります。「失礼いたします」と一言添えるといいでしょう。
③面接開始…返答はまず「結論」を言ってから、その理由を伝える
面接で返答する際は、基本的には「結論」をのべてから、その理由や背景を説明すると分かりやすく伝わります。面接官役の方は、「分かりづらいな」と感じた返答はメモをしておき、フィードバックをしましょう。
基本的な質問事項はのちほど解説します。
④退室…最後まで気を抜かず、礼儀正しく
面接終了の際は、面接官からその旨を伝えられます。「ありがとうございました」と座ったまま一礼し、立ち上がってドアへ向かいます。ドアの前で再度「失礼いたします」と一礼し、退出してください。退出後は緊張がゆるみがちです。最後まで気を抜かずに礼儀正しくあるよう注意してください。
入試面接における基本的な質問例を解説します。受験生が心がけるべき点、面接官役がチェックすべき点をまとめていますので、ご活用ください。
「高校の先生に勧められたから」「家から近かったから」など、「誰かに言われた」「偶然そうだった」といった理由は不適切です。もし高校の先生に勧められたのであれば、オススメされた内容の「どこに惹かれたのか」を答えるようにしましょう。
「自分」が大学のどういった点を魅力に感じたかを整理しておきましょう。
努力した内容だけでなく、「なぜ努力したのか」「その努力で自分がどう変わったのか」までセットで応える必要があります。達成した数字など具体的な成果があるのであれば、ぜひまとめておいて、伝えられるようにしましょう。
「長所は○○で、短所は○○です」と端的に答えただけでは、「なぜそうなのか?」が欠けてしまい、説得力が低く、これからどうしたいのかも分かりません。長所については「それがなぜ長所だと思うのか」、短所については「どう改善しようと思うのか」を具体的に伝えられるようにしてください。
長所については、具体的なエピソードも交えると説得力が増します。
大学は学びの場所。基本的には、「学びたいこと」を答えるようにしてください。「○○を学びたい」だけでなく、大学のHPやパンフレットをしっかり見て、魅力的だと思った授業や取り組みを伝えられるようにしましょう。また、「それを学んで、どう成長したいのか」までセットで言えるとグッドです。
神戸女子大学では、面接を実施する入試として、「AO入試」、「自己アピール入試」「神女ファミリー入試」を設けています。面接では、「学ぶ意欲」「可能性」「コミュニケーション能力」など、学力試験では測れない能力が評価の大きなウェイトを占めています。これまで何かに熱中してきた人、自己アピールや考えを伝えるのが得意な人などは、自身の得意をしっかり活かせるように準備して臨みましょう。
自己アピール入試、神女ファミリー入試の詳細
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