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【栄養×スポーツ】シンジョで叶える保健体育教諭の夢。

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特集

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2023.1.6

【栄養×スポーツ】シンジョで叶える保健体育教諭の夢。

健康福祉学部の健康スポーツ学科で保健体育教諭を目指すHさん。入学後、授業のなかで指導者には自分が想定している以上に幅広い知識と技術が必要と実感。スポーツ以外にも栄養や健康について深く学べるシンジョで、「強み」のある指導者になりたいと努力を続けています。

スポーツを安全に、誰にでもわかりやすく教えるために

――保健体育教諭になるために、現在どのようなことを学んでいますか?

教職科目には大きく分けて「実技」と「指導法」の2種類があります。前期の実技では水泳、後期では器械体操と陸上をしました。各競技のいろいろな技を正しく習得できるよう、先生から指導を受けています。3回生は教職科目がぐっと忙しくなって、陸上競技場に行ってみんなで走ったり、設定された目標タイムを切るための練習をしたりと、毎週、体操服に着替えて身体を動かしながら授業を受けています。

――「実技」は自分の身体を動かすスキルを磨く授業ということですね。では「指導法」では、どのような授業をされているんでしょうか?

指導者として生徒に身体の動かし方を教えるスキルを身につける科目です。実技で習得した技を今度はどうやって相手に教えるかを学びます。学生同士、交代で模擬授業を行うのですが、先生役として模擬授業を行った後には生徒役から指摘を受けるなどして、各自の授業内容や指導方法を改善していきます。1、2回生で学んだ中高生への授業のつくり方を思い返しながら指導案を考えたつもりでも、実際に模擬授業を行って初めて気づくことが多いです。

――実技の指導ではどういうところが難しかったでしょうか?

自分が思っている以上に相手に伝わらないという難しさがずっとありました。私は模擬授業で柔道を体験したのですが、ほとんど未経験の競技だったので、まずは2回生の実技で学んだ内容を一生懸命思い出すことから始めました。徐々にコツを思い出して自分ができるようになっても、今度はどう教えたら良いか見当が全くつかず、とても苦労しました。

――確かに、実際に先生になったら自分の専門外の競技も教えないといけないですよね。

はい。だからまずはやっぱり勉強だなと改めて痛感しました。何を教えるにしても、その競技の知識が不足しているとうまく伝えられないですから。人に教えるにはさらに深く競技の特性を理解して、つまずきやすいポイントを押さえ、伝え方を工夫する必要があります。「指導法」では二人一組で模擬授業の指導案を考えて授業を行うのですが、ペアの友人と一緒にYouTubeで柔道の練習法を調べながら勉強をしました。文字と写真だけではわかりにくい部分もあって、実際に体を動かしたり動画を見たりと、工夫しながら考えています。

――指導の準備段階でもいろいろな発見や成長があるんですね。うまく伝えるために意識していることはありますか?

細かく丁寧に言語化することです。模擬授業で「こうやって」とか「ああやって」という指示語を使ったあいまいな指示をしてしまうときがあるのですが、先生からはよく「誰が聞いてもわかる言葉で指示を出すように」と指導を受けています。たとえば「あっちを向いて進んで」ではなく「体育館の方を向いて進んで」みたいに。後者の方が圧倒的にわかりやすいですし、間違いがないですよね。

――確かにそうですね!それぞれが思う「あっち」に進んでしまうと、危険もある気がします…。

そうなんです。私自身、友だちの模擬授業を受けたとき不安に思うことが何度かあって。相手の感覚に頼ったあいまいな指示には危険が伴うと感じました。その経験から危機管理の意識がとても大切だと思ったんです。大学生約10人に教える模擬授業とは違って、現場では中学生40人を1人で見ることになります。授業を安全に行うには、ものすごく広い視野と全員に伝わる的確な指示の両方が不可欠であると強く認識しました。4回生の春にはいよいよ教育実習が始まるので、そこは抜かりなく意識して臨みたいです。

栄養の知識を「強み」にして、生徒の力になりたい

――健康スポーツ栄養学科の授業ではスポーツや教育に関する学びだけでなく、栄養についても学んでいるんですよね。

はい。食物の消化・吸収の仕組みや衛生について、座学や実験を通して幅広く学んでいます。卒業すると栄養士の資格が取得できるくらい専門的な知識が得られます。私も中学・高校の保健体育教諭の免許だけでなく栄養士の資格を取得予定で、実習では実際に学校で提供される給食の献立作成や調理を行いました。

――保健体育教諭を目指す上で役に立つ部分もあるのでしょうか?

はい。以前、スポーツ栄養の授業で高校の運動部員に栄養指導を行ったのですが、私の想像よりもはるかに熱心に話を聞いてくれる生徒たちの姿に驚きました。彼らはいわゆる強豪チームで普段から自分なりに食生活にも気を遣っていたそうなんですが、私の話を興味深く聞いて、次々と質問をしてくれました。これまで勉強してきた栄養の知識で生徒たちの力になれることがわかって、とても嬉しかったですし、栄養の知識は保健体育教諭としての私の強みになると実感しました。

――まさにスポーツと栄養を関連づける健康スポーツ栄養学科の学びが活きた瞬間ですね。

そう思います。将来教員になっても、スポーツの楽しさや技術を教えるのはもちろん、健康的な体づくりに必要な栄養管理についても指導するなど、部活動や勉強に励む生徒たちを支えたいです。保健体育の科目を教えるにあたっても、栄養の知識を取り入れることで私ならではのおもしろい授業ができるんじゃないかと考えています。

健康スポーツ栄養学科の特色

人の健康を支える「食(栄養)」と「運動」の両方を学び、卒業後には栄養士の資格取得が可能。スポーツのパフォーマンス向上に必要な栄養などを理解することで、アスリートを含む運動をする人の栄養・運動指導ができる人材を養成します。

詳しくはコチラ!

生徒たちに伝えたい「努力を続けられる強さ」

――今、授業以外で何か打ち込んでいることはありますか?

幼稚園児が通うサッカー教室でボランティアをしています。あとは同好会でバドミントンをするなど、勉強のためでなく純粋にスポーツを楽しむ時間もつくっていますよ。なかでも一番の思い出は、3回生の12月にハワイで開催されたホノルルマラソンに出たことです!

――ホノルルマラソン!何か参加のきっかけがあったのですか?

実は以前からシンジョでは授業の一環でホノルルマラソンに参加できる機会があったそうなのですが、新型コロナの影響でしばらく中止になっていたんです。それが3年ぶりに復活したと聞いて参加を決意しました。いつかはフルマラソンを走ってみたいと思っていたんですよね。大学からは私を含めて20人弱が参加しました。ホノルルの気候は走りやすい上に景色が最高で!最後は足が動かなくなるほど疲れましたが、素晴らしい景色のおかげでなんとか完走できました。ただ目標タイムの5時間は4分だけ超えてしまって。「あと少し!」と悔しい思いをしたので、いつかまたリベンジしたいです。

――4回生では教育実習や教員採用試験に向けての勉強も本格化します。これからの目標を教えてください。

まずは、教員採用試験に向けて最後まで頑張り切ることです。保健体育教諭は倍率が高く難しいとされています。仲の良い高校時代の体育の先生も一発合格は難しいと言っていました。だから、後で振り返ったときに「自分の人生の中で一番頑張った!」と思えるくらい、努力の1年間にしたいと思っています。

――大変だと思いますが応援しています!採用試験に合格したら、どんな先生になりたいですか?

私の尊敬する中学時代の先生は「頑張ることは恥ずかしいことじゃない」とずっと言ってくれました。中学生は全力で頑張ることが恥ずかしくなる年頃だと思いますし、特に体育では運動が得意な子と苦手な子の差が開きやすく、苦手な子は頑張り続けることが難しいかもしれません。だからこそ、生徒たちと接するときには「できる・できない」ではなく、頑張ることが何よりも素晴らしいと伝えられる先生になりたいと思います。

2023年1月取材 ※取材時3回生

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