キャンパス
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2024.11.19
刀を持って斬り合いをする「チャンバラ」。時代劇などでよく見る、刀で斬りあう真剣勝負のことです。ちなみに斬りあうときの音が語源なんだとか。 もちろん、この令和の時代には真剣を使った斬り合いはありませんが、「スポーツチャンバラ」というスポーツ競技があるんです!風船のように空気を入れて形を作る刀は長短さまざまな種類があり、専用の防具を着用して一対一で対戦します。楽しく安全に身体を動かすことができる競技であることから競技人口は幅広く、全国にスポーツチャンバラ協会の都道府県支部があるほどの競技人口を誇ります。 長さも複数ある剣と専用の面、赤いものは盾の役割です。 実は、神戸女子大学にはそのスポーツチャンバラの関西圏の大会ですばらしい成績を収めている学生が!それが、家政学科3回生のFさん。 笑顔が素敵なFさん(写真右) 今回の取材ではスポーツチャンバラの競技に加え、就職活動やアルバイトに励む普段の生活についても聞かせてもらいました。朗らかに笑う普段の表情と、刀を持ったときの凛々しい姿のギャップにも注目です! まずは実演!刀を振り下ろす凛々しい姿 今回の取材では、「基本動作」と言われる、空手でいうところの「型」のような動きを実演してもらいました。 静かに礼をした後に見えた凛々しい表情は先ほどまでの笑顔のFさんとはまるで別人のよう。 大声を出しながらダン!と力強く踏み込み、ズバッ!と刀を振り下ろすFさん。 正直、あまりの振りの速さに言葉が出ませんでした…。そして、正確に面、胴、足と打ち分けていきます。 ビタッと止まった剣先と、激しく動く髪から躍動感を感じてください! 実演前は「恥ずかしい…」とはにかんでいたFさんですが、刀を握ったあとの集中力と迫力には取材班の空気も一変。本当はこのあと試合形式でFさんに挑んでみようと思っていたのですが、怖くなったので急遽中止にしたのは内緒です。 続けることの大切さを学んだ競技生活 Fさんがスポーツチャンバラを始めたのは小学6年生の頃。仲良しのいとこが先に始めていたのがきっかけだったそうです。それから平日はもちろん学校に通い、土日はスポーツチャンバラの道場で稽古漬けの生活がスタート。中学生になると土日も部活や塾で忙しくなりますが、短時間だけでもスポーツチャンバラの練習に参加していたといいます。 ―――その当時の思い出を教えて下さい。 「中学生になって女子の部の大会に出場するようになると、大人とも試合をすることになってまったく勝てなくて…。練習は大変だし、勝つ喜び、楽しさが味わえなくなったのでずっと辞めたいと思っていました。」とFさん。 試合で勝てないと悔しい。なにより楽しい気持ちを味わうことが出来ず、後ろ向きな気持ちを抱えていたという中学時代のFさん。 ただ、そんな中でも練習と大会出場を重ねることで勝つことが増えていくと、実力を認められたのか他の道場の選手から声をかけられることも増え、競技に楽しさを感じるようになったそう。 当時の胸中を打ち明けてくれたFさん ―――そこまで競技を続けられた理由は? 「練習の日は叔母が送迎してくれることになっていたので、やめたいと言い出せなくて(笑)そのまま道場に通い続けていました。理由はなんであれ、嫌だった練習を辞めずに続けてきたことで勝つ喜びに辿り着いたという経験は自分の中でとても大切にしています。」 厳しい練習の成果として勝つ喜びを味わい、また厳しい練習へ。その繰り返しの末、メキメキと頭角を現していったFさんは名立たる強豪と渡り合っていくようになりました。 自分と向き合うなかで見つけたものとは 輝かしい成績を収めたFさんの性格は、実は超がつくほどの負けず嫌い。そしてすごく緊張することも多いそうで、ご本人曰く決して精神的に強いタイプではないそうです。 ―――一対一の真剣勝負の競技では、メンタルの強さも大事になりそうですね。 「本当に負けず嫌いなので、ぜっっったいに負けたくないんです!(笑)でも、心のどこかで負けたらどうしようと不安で仕方なくなってしまい…試合直前までドキドキしすぎて心臓が痛くなるくらいです。なんとか緊張をほぐそうと胸をドンドン叩いたり、ストレッチをしてみたり…色々試していましたね。」 どうしても緊張がほぐれず動きが固くなり負けてしまうこともあったそうですが、ひとつ転機が訪れます。 それは、ある試合で試合開始と同時に大きな声を出して相手に向かっていった選手がいたこと。剣道では盛んに大きな声を出して相手に向き合うイメージがありますが、スポーツチャンバラでは大声を出す選手は少ないそうです。その姿を見たFさんは周りを気にすることなく、自分に最も合う方法を試行錯誤していくようになります。 ―――試行錯誤した結果はどうでしたか? 「自分と向き合った結果、私の選手としての長所は『相手に負けたくない』という強い気持ちだとわかったんです。その気持ちで大きな声を出し、相手を飲み込んでしまうぐらい気迫を全面に押し出すスタイルが自分には合っていました。試合直前まで緊張するのは変わりませんが(笑)、試合開始と同時に声を出すことで気持ちが入り、目の前の相手に集中できるんです。」 自分と向き合い、自分の強みを理解し、それを活かす方法を見つけ出したFさんは2022年には第8回近畿学生大会グランドチャンピオン、2023年には第16回関西北陸学生大会グランドチャンピオンというすばらしい成績を収めました。 競技者ではない時間も大切に。将来に向けて充実の毎日 そんなFさんのキャンパスライフはというと、大学3回生として毎日の講義や就職活動、そしてスキマ時間には有名ライフスタイルショップでのアルバイトなど大忙しの日々。そんな充実した毎日の至るところに大学での学びや競技を通して得た経験が活かされているといいます。 ―――具体的に役に立ったことを教えてください。 「所属する家政学科では衣食住に関することを学んでいて、アルバイト先の業務ですごく役立っています!住空間について学ぶ講義のおかげでお客様の動線を考えた商品配列を考えてみたり、裁縫などの実習もあってミシンを使えるようになったので、衣服の裾上げも任せてもらっています。」 アルバイトでは任せてもらえる仕事が増えるたび、社員の方から信頼されていることが感じられ、どんどんやりがいを持って働くことができているそう。これも、競技で培った自分の強みを理解し、活かすことができているからこそ社員の方からの信頼につながっているのだろうと感じました。 素敵な雰囲気でこちらまで笑顔にしてくれたFさんは接客・販売業を中心に就職活動中とのこと。アルバイト先のライフスタイルショップに早期エントリーしたり、いろいろな企業のインターンシップに参加したりと積極的に動き始めているそうです。スポーツチャンバラを通して得た経験や自分と向き合う力は、どんな道に進んでもきっと生かされるはず。これからのFさんの活躍が楽しみです!
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2024.10.7
進学先を考えるときに欠かせない情報収集。WEBサイトやパンフレットを見るのもいいですが、実際に通っている先輩の声もとても参考になりますよね。 もしそれが家族からの声であればこれ以上ない程に信頼できる材料になるのではないでしょうか。 今回取材したのはシンジョに在学中のTさん姉妹。お姉さんの充実した姿を見ていた妹さんは、自然とシンジョを志すようになったそう。姉妹で入学するに至った経緯やそれぞれの学びの充実ぶりを聞いてみました! 写真左から妹さんのKさん(看護学科1回生)、お姉さんのHさん(家政学科4回生) 【ファミリー型の入学金免除制度】2親等以内の親族(祖母・母・姉妹・双子)に卒業生もしくは在学生がいる場合、入学金が免除となる入試制度を導入しました。詳細はこちらから 大好きな被服の勉強をしながら家庭科の先生をめざす姉 お姉さん(以下、Hさん)は現在、家政学科の4回生。これまで被服を学ぶゼミに所属し、家庭科の教職課程を中心に履修してきました。 「大学選びでは家庭科の教員免許が取れることを最優先で探していました。私が高校生の時、大学でそれが取得できるのは栄養や調理系の学部・学科がほとんどだったんです。でも、シンジョの家政学科では家庭科の教員免許が取れることに加えて、被服、住空間、生活マネジメントと幅広い分野を学べることを知り、調理よりも裁縫が好きな自分にぴったりだと思い入学を決めました。」 ちなみに、この日のイヤリングもなんと手作り!クオリティが高すぎて売り物かと思っていました。 現在は「雛人形」をテーマにした卒業論文に取り組んでいるHさん。 また、家庭科の先生になるために必要な教員採用試験の現役合格者数が関西地区トップクラスであることも入学の決め手になったそう。実際に通ってみて、期待していた以上に先生や教職支援センターからのサポートの手厚さを感じたと話してくれました。 授業、教育実習、教員採用試験の対策、そしてクラブ活動など…忙しいながらも夢に向かって進み続けたHさん。その努力が実り、なんと3つの自治体の教員採用試験で見事合格!家庭科の先生になるという夢を叶えました。 そんなHさんの姿は、当時高校生だった妹さん(以下、Kさん)にどのように写っていたのでしょうか。 お姉さんのキャンパスライフの充実ぶりを感じていたKさん(写真左 ) 「姉とは3歳差なので大学1回生から3回生までの姉の様子を家で毎日感じていました。もちろん忙しそうなときもありましたが毎日楽しく過ごしている印象が強くて、充実しているんだなと思っていましたね。そういう意味では、姉のおかげで『大学生活』にポジティブな印象を持っていました。 私は高校までずっと共学だったのでなんとなく『女子大は怖い』というイメージを持っていたのですが、姉は『シンジョの雰囲気はとても良い』と話してくれました。いつも本音で話している姉の言葉なので素直に信じることができて、そのままオープンキャンパスに申し込んだことを覚えています。」 現場経験豊富な養護教諭を目指し、姉の姿をきっかけにシンジョへ Kさんは高校生のときから自分の理想のキャリアプランがあったそう。それは、看護師としてしっかりとした現場経験を積み、ゆくゆくは養護教諭(保健室の先生)になるというもの。シンジョの看護学科では、看護師資格に加え養護教諭の免許も取得できる(注1)ことから、ますます志望度は高まっていきます。(注1)助産師課程を選択した場合は養護教諭一種免許状は取得できません。 お姉さんに聞いた雰囲気の良さと、看護師と養護教諭の免許をダブルで取得できること。Kさんがシンジョの看護学科への進学を決めた理由はこの2つが大きかったそうですが、もうひとつ推しポイントが! 「実習服がすごく可愛いんです。最近、病院でもさまざまな色のスクラブ(医療用白衣)を着用するところが増えていると思うのですが、白基調でクラシックな看護服のテイストもありつつ襟や袖に花柄があしらわれているんです!」 自宅に届いたときには、嬉しくてすぐに着てお姉さんに見てもらったそう。おうちでの楽しそうな2人の姿が目に浮かぶようです。 実習服を着用すると自然と気が引き締まります。 「この実習服を着て実習に行けたことがうれしかった」と話してくれました。 入学後には、お姉さんの『シンジョの雰囲気はとても良い』という言葉を実感したそうです。 「どの授業もみんなとても真面目に受けています。空きコマには友達と一緒に課題を進めたり、その合間におしゃべりしたり…。そんな毎日が『シンジョの雰囲気はとても良い』ということなんだなと思います。」 それぞれの道を歩みながら、これからも支え合う姉妹の姿 この取材ではいろんなパターンの撮影を行い、その中のひとつで手を繋いでもらったのですが「手繋ぐとか何年ぶり!?」という声が聞こえてきました。 素敵な2人の雰囲気から『ずっと一緒の仲良し姉妹』を勝手にイメージしていましたが、仲の良い姉妹だからこその「適度な距離感」がある様子。せっかくなので普段は面と向かって言うことのない、お互いへのメッセージをもらいました。 まずは、お姉さんから妹さんへ。「看護学科は忙しくて大変だと思うけど、夢を叶えるまでがんばってください。課題はギリギリになりがち(笑)だけど、やるときはやるタイプのあなただから養護教諭になる夢も叶えられるよ。 コミュニケーション能力が高いし、小さい子どもの対応も上手だからきっと向いていると思います。私はこれからも近くにいるので、実習中など忙しい時期はサポートするから安心してね。」 そして、妹さんからお姉さんへ。「教員採用試験の合格、本当におめでとう!いつも教職の授業や採用試験に向けてお姉ちゃんが努力しているのを見ていたので、自分のことみたいにうれしいです。お姉ちゃんの姿を見て、私も養護教諭になりたいという気持ちが大きくなりました。来年からは先生としてがんばってね。『助けて』といったらいつも助けてくれるお姉ちゃんがいてくれてよかった。これからもよろしくね。」 今回の取材では、それぞれの夢に向かって歩んでいく姉妹の姿から改めて「シンジョの学生の素敵な人柄」に触れることができました。二人のこれまでとこれからの努力が実を結び、『シンジョ出身の姉妹先生』が子どもたちを笑顔にする未来を心から願っています。
保護者の方にもおすすめ
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2024.9.19
神戸女子大学の特徴のひとつに、2024年度から始まった『自分色パレット』(正式名称:テーマ型ユニット)があります。 『自分色パレット』とは… 学生が興味をもった「知りたいこと」について、所属する学科以外で開講される講義を受講することができる制度です。自分が所属する学科の講義≒専門分野での学びに加え、所属学科以外の講義から培った知識を合わせることで違った視点でモノを捉え、考える力を養うことができます。 今回はその制度を活用して充実したキャンパスライフを過ごしている史学科Nさんのインタビューを紹介します! CASE3 史学科Nさん(3回生) ×日本文学史 ――自己紹介を兼ねて、入学した理由を教えてください。 私は史学科というざっくり言うと歴史を学ぶ学科に所属しています。高校生のときから将来は文化財に携わる仕事に就きたい!と思っていたので、学芸員資格を取得するために入学しました。 ――『自分色パレット』では何を受講したのか教えてください。 「日本文学史」という日本語日本文学科の講義を受講しました。平安時代の書物や文化に興味があったことが受講した動機です。周囲はもちろん日本語日本文学科の受講生が多いのですが、サークルで知り合った友人と一緒に受講しています。学びとは別の話ですが、友達の友達と知り合うことが出来て交友関係が広がりました。人とコミュニケーションをとることが好きなので、そこも嬉しかったポイントですね! 講義の内容は先生が文学作品のことを次々に解説してくださるのですが、その講義内容が濃密なんです。その作品が生まれた時代背景や流行などの情報もスーッと頭に入ってくるわかりやすい解説で、これまで知らなかった新しい知識がどんどん増えて刺激的でした。また、別の講義にはなりますが、実際に能や狂言を観る機会があったことも印象に残っています。 ――文学作品についての新しい知識を得たことや、「伝統芸能」と言われる能や狂言を実際に観たことで、ご自身にどんな影響がありましたか? 学芸員という職種は博物館の中にいる専門職で、館内の展示品一つひとつを深くまで知っておく必要があります。そのためには現物を観たり触ったり…自分が体験できるものは体験して理解することが大事だと実感しました。あの迫力は文字だけでは表現しきれません! そして、数百年前の史料や文学作品、伝統芸能がこの令和の時代に現存していることを当たり前と思わず、伝統やモノを後世の時代まで残すことを最優先にしてくださった方々に感謝しないといけないと改めて感じました。 これまで自分の中で、博物館へ行った時に綺麗だなとか漠然とすごいな、と思うだけだった部分がありました。今回の学びを経験したことで、作品を作り出した人の思いや、史料の保全や伝統を繋いてきてくださった先人の方々の思いを受け継ぎ、私もまた後世に伝えていきたいという気持ちが強くなりました。 ――素敵な学芸員になって、今後の活躍を楽しみにしています!最後に…自分の将来像はどんな風に描けそうですか? シンジョに入学して成長したと感じることは「何事も体験してみる」という姿勢だと思っています。実は今、今回の文学作品に触れたこともきっかけになって、趣味の範疇ですがちょっとした小説とかを書いてみたりしているんです。他にも…遺跡発掘のアルバイトには募集がかかればチャレンジするようにしていて、その発掘で出てくるような土器やハニワをミニチュアサイズで作って飾ってみたりも。 これからの人生でも新しいことを知って、自分でやってみることでどんどん新しい感覚を身につけて生きていきたいと思っています。何事も前向きに、挑戦する人であり続けたいですね。 その他の自分色パレットの記事はこちら CASE1 国際教養学科×米文学史(英語英米文学科)CASE2 社会福祉学科×マーケティング(心理学科)
保護者の方にもおすすめ
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2024.9.19
神戸女子大学の特徴のひとつに、2024年度から始まった『自分色パレット』(正式名称:テーマ型ユニット)があります。 『自分色パレット』とは… 学生が興味をもった「知りたいこと」について、所属する学科以外で開講される講義を受講することができる制度です。自分が所属する学科の講義≒専門分野での学びに加え、所属学科以外の講義から培った知識を合わせることで違った視点でモノを捉え、考える力を養うことができます。 今回はその制度を活用して充実したキャンパスライフを過ごしている国際教養学科のKさんにインタビューした内容を紹介します! CASE1 国際教養学科 Kさん(2回生)× 米文学史 ――自己紹介を兼ねて、入学した理由を教えてください。 私は幼い頃に英会話を習っていたことがきっかけで、海外の歴史・文化に興味をもっていました。高校生のときにK-POPのグループを好きになって、韓国語の授業を受けたりしていて、とにかく海外の色々な国に行って勉強したい!という気持ちが強かったです。シンジョに入学した決め手は留学プログラムの充実具合でした。将来は海外で働くことを目指して、国際教養学科でアジアや欧米の国際情勢や歴史的な背景、語学などを勉強しています。 ――『自分色パレット』では何を受講したのか教えてください。 「米文学史」という英語英米文学科の講義です。アメリカの文学作品や映画を通して、アメリカの歴史的・文化的な背景を詳しく知ることが出来ました。所属している国際教養学科の講義で色々な国の文化や言語を学んできたので、アメリカと諸外国の違いがハッキリ感じられたのですごく充実していました。 ――アメリカとそれ以外のたくさんの国、「世界」を深く学べた訳ですね。 そうですね。講義で知ったアメリカのことは同じ学科の友達に自信をもって話せるぐらいに知識を深めることができましたし、「他の国のことももっと知りたい」と自分の意識も変わりました。世界に、そして日本にも目を向けてアンテナを張って生きることが大切だなと感じるようになり、行動も変わりました。 ――これまでよりも貪欲になった? 色々な国の文化や言語を勉強してきたんですけど、日本でいま起こっていることとか、日本の歴史的なことで知らないことがやっぱりあるんですよね。そう思ったときに「母国のことを知らないのに世界のことなんか学べる訳がない」と思って、自分から知ろうとしなきゃ!と行動が変わりましたね。今は通学時間にニュースアプリで国内外のニュースを見て、調べる習慣が身につきました。調べてもわからないことは大学に着いてから先生に質問したりしています。 ――勉強が楽しくなっている感じがすごく伝わります! 今回、私が受講した「米文学史」は所属している国際教養学科の学びと似ている部分が多くて、学びが繋がった感覚がとてもありました。 でも次は看護学科の講義とか、全然違う分野の講義を受けてみたいなと思っていて。 日本の医療を学ぶことができたら、「じゃあ海外の医療ってどうなんだろう」とまた知りたいことがどんどん増えると思うんです!それをネイティブの先生に聞いてみたり、留学先で聞いてみたり…なんか想像するだけでワクワクしてきます! ――分野に捉われず色々なことを学べると、自分の可能性が広がっていきますね!最後に…自分の将来像はどんな風に描けそうですか? ハッキリとこんな仕事をしたい!というイメージはまだないんです。でも、例えば世界には貧しいといわれているような国もあるので、そのような国が豊かになるために活動してみたいなと思います。そのためには、今学んでいる日本や海外の文化、インフラや政策だけじゃなく「自分色パレット」を活用して、医療であったり福祉であったり…神戸女子大学で学べるたくさんの分野を吸収して、色んな知識の引き出しを持つ人を目指したいです! その他の自分色パレットの記事はこちら CASE2 社会福祉学科×マーケティング(心理学科)CASE3 史学科×日本文学史(日本語日本文学科)
保護者の方にもおすすめ
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2024.9.19
神戸女子大学の特徴のひとつに、2024年度から始まった『自分色パレット』(正式名称:テーマ型ユニット)があります。 『自分色パレット』とは…学生が興味をもった「知りたいこと」について、所属する学科以外で開講される講義を受講することができる制度です。自分が所属する学科の講義≒専門分野での学びに加え、所属学科以外の講義から培った知識を合わせることで違った視点でモノを捉え、考える力を養うことができます。 今回はその制度を活用して充実したキャンパスライフを過ごしている社会福祉学科Kさんにインタビューを実施しました! CASE2 社会福祉学科Kさん(3回生) ×マーケティング ――自己紹介を兼ねて、入学した理由を教えてください。 私は昔からずっと「人の役に立ちたい」と思っていて、高校生の時に社会福祉というフィールドを知り、これなら人の役に立つ仕事に就けると思って社会福祉学科に入りました。今日は人見知りで緊張しています…よろしくお願いします。 ――『自分色パレット』では何を受講したのか教えてください。 「マーケティング」という心理学科 の講義を受講しました。元々、マーケティングというと「なんとなくこんな意味合いかな」というぐらいの認識だったのですが、これから社会に出て生き抜いていくためにはしっかり理解して身につけておくべき学問だなと思ったので受講しました。 ――先ほどの自己紹介で「人見知り」とありましたが、違う学科の講義を受講することに抵抗はありませんでしたか? やっぱり受講生の大半は自分と違う学科で、講義を担当する先生も今まで関わったことのない先生だったので不安はありました。でも、社会に出るにあたってマーケティング力はやっぱり必要だなと思ったので「自分のためにここは動かないと!」と決心しました。いざ受講してみたら、グループワークがたくさんあったおかげもあって友達もすぐできましたし、先生もすごく気にかけてくれていたので、すぐ馴染むことができて楽しかったです。 ――不安は杞憂に終わったわけですね。社会福祉学科の学びと「マーケティング」を今後にどう活かせそうですか? 実は昨年、所属している社会福祉学科の講義で各種保険制度や保険料について学んだときに「関連した資格を取得できるぐらいやってみよう」と決めて、ファイナンシャル・プランナーという資格を取得しました。 そのことがきっかけになり、就職活動の希望業界が変わったんです。今は自分が育った地元地域に住んでいる方々の生活に対して、お金や保険などの面から役に立つことができる金融業界に興味を持ち就職活動をしています。金融機関の仕事はさまざまな業種の法人や個人の方が顧客になるので、「マーケティング」で学んだことは自分の強みになると思います。 ――「人の役に立ちたい」という考えは変わらず、希望業界が変わったんですね。 「福祉」と聞くと介護を思い浮かべることが多いと思いますが「すべての人が抱える問題や不安を取り除き、生活を豊かにすること」が福祉の本質です。私は金融業界からもその福祉の本質に寄与して「人の役に立つ」ことができると考えています。 ――分野に捉われず色々なことを学べると、自分の可能性が広がっていきますね!最後に…自分の将来像はどんな風に描けそうですか? 私は社会福祉にまつわる実技、法制度だけでなく、人が抱えている本当の問題や本音に触れるために必要なことを学ぶことができました。それに加えて、マーケティングの観点で人やお金の動き、流れを考えることができるようになりました。 自分の将来像としては…うまく一言でまとめられないんですが、どんな場所でも活躍できる「視野が広いかっこいい女性」になっていくと思っています。シンジョで過ごした時間のおかげで自分の考え方がガラッと変わりましたし、自分のことが好きになれました! その他の自分色パレットの記事はこちら CASE1 国際教養学科×米文学史(英語英米文学科)CASE3 史学科×日本文学史(日本語日本文学科)
キャンパス
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2024.2.7
神戸女子大学の須磨キャンパスの学園祭「コスモス祭」が開催されました。今回は新型コロナウイルス感染症が蔓延して以来、実に4年ぶりに在学生のご家族やご友人と一緒に楽しめるようになりました。そんなコスモス祭の様子を須磨キャンパスからお伝えします! ポートアイランドキャンパスの学園祭「PI神女祭り」の様子は動画でご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=ylPFqcm10xg 第14回「PI神女祭り Brand New Day」 見て!食べて!体験できる! 活気溢れる学園祭 今年のコスモス祭のテーマは「Make New Memories」。この日集まった学生と来場者のみなさんはどのような思い出を作っていくのでしょうか。 神戸女子大学・神戸女子短期大学の学園祭は、学生団体「学友会」に所属する学生たちが中心になり、企画から作り上げていきます。11:00からの開催に向けて学生たちは朝早くから準備を始め、来場者を今か今かと心待ちにしていました。 開始30分前。すでに学生の気合は十分! 開始時間前には待ち列も。 野外ステージ、室内展示、飲食やイベント模擬店の盛り上がり! 11:00以降、来場者が会場に入ってから各出展団体ごとのPRタイムが始まります。その後、各々の学生団体の活動がスタート。その活気溢れる様子を紹介していきます! 野外ステージ 野外ステージでは軽音楽部のライブ、ダンス部・ダンス部OGのステージ、箏曲部や管弦楽団の演奏などが行われ、たくさんの来場者の前でパフォーマンスする学生の姿は圧巻でした。 野外ステージのオープニングを飾った軽音楽部 楽しんで演奏している姿が印象的 毎日学生一人ひとりに元気をくれる守衛さんの弾き語りも!多くの学生から歓声があがっていました 室内展示など 「ファッションAnfang」による『ribbon』をテーマにしたファッションショー “いつまでもカワイイ私たち”をコンセプトに制作した衣装を着用したモデルの学生たち 「神女消防団」はクイズや心臓マッサージの講習ができるブースを設置。消防服を着て記念撮影も! 特徴的なスポーツウェルネス吹き矢部の模擬店 点数に応じて景品がもらえる、射的ならぬ「吹き矢的」 飲食模擬店 飲食模擬店では、フランクフルト、フルーツポンチ、チュロス、コーヒーやパンの提供などが行われました。全店、営業終了時間前に完売御礼に! フルーツポンチを用意した学生の呼び込みスキルがすごい!お昼過ぎには完売していました。 フランクフルトやチュロスなどの飲食模擬店はコスモス祭開始直後から長蛇の列 これら以外にも学内各所で趣向を凝らしたブースが会場を盛り上げ、コスモス祭は終始大盛り上がりでした。 オリジナルメニューを販売した「ハニみつローズ女子」の活動に注目 飲食模擬店の中には、ハニーマスタードサンドとローズのパウンドケーキを提供する「ハニみつローズ女子」という目を引く名前の学生団体がありました。 ハニみつローズ女子のメンバー 実は、この団体はこれまで家政学部(家政学科・管理栄養士養成課程)の先輩や同級生たちが取り組んできた、須磨離宮公園のバラや名産品の離宮ハニーを広くPRするレシピコンテストの作品を製品化しています。 『先輩たちの頑張りや須磨離宮公園の魅力をより多くの人に知ってもらいたい』という思いを形にすべく、歴代のレシピの中から食べ歩きができるレシピを選定。そして食材の発注、試作を重ねていくための費用には、課外活動助成制度の神女supportを活用。 試作の様子 カットする大きさや仕入れる品物も吟味 納得いくまで何度も試作は続きました メンバーたちは調理面以外にも当日の衛生管理や大量調理の工程まで、納得いくまで準備を行い、この日を迎えました。当日、用意した商品は完売。たくさんの人から「おいしかったよ」と声をかけてもらい、これまでのレシピや須磨離宮公園のことも多くの方に知っていただくことができた彼女たちの表情からは達成感が感じられました。 ハニーマスタードチキンサンド(左)とローズのパウンドケーキ(右) 豪華抽選会で幕を閉じたコスモス祭。学生生活の今後の盛り上がりにも期待! この日終盤のイベントは来場者全員に豪華景品獲得のチャンスがある抽選会。多くの方がステージに集まる様は、まさにこの日の盛り上がりを象徴する光景となりました。 人気コスメなど、豪華景品があたるとあって会場は大賑わい 感染症の流行によって我慢が強いられた時期も徐々に終わりを迎え、学生たちのキャンパスも自由を取り戻しています。今後も神戸女子大学の学生がどのように楽しみながら学び、この須磨キャンパスで成長していくのか目が離せません!
特集
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2023.8.22
神戸女子大学では、企業や自治体と連携して、活きた知識や技術を学ぶ「産学連携プロジェクト」をこれまでに数多く実施してきました。企業や施設に足を運び、より実践的に学ぶことで学生は自らの成長に繋げることができます。 2023年7月、家政学科の学生は「産学連携プロジェクト」として、株式会社MORESCOが製造する有機薄膜太陽電池(以下「OPV」)の新たな導入事例を企画しています。今回はその様子をお伝えします! これまでの産学連携プロジェクトの記事はこちら!須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がるローソンと共同で商品開発に挑戦!商品設定編 MORESCOの「OPV」とは? まずは製品を知り、可能性を探る このプロジェクトの目的は、株式会社MORESCOの「OPV」を用いて、デザイン性と実用性を兼ね備えた、新たな導入事例を神戸市内で作ること。そのためには、利用する製品の特性を正しく理解し、共同企業をうならせるような提案をする必要があります。これまでに参加学生は教員による事前授業と、MORESCOの社員の方による特別講義を受講しており、今回は会社見学ツアーに参加しました。 まずは30分ほどの座学で、企業についての理解を深めました。 現在MORESCOでは、「地球にやさしいオンリーワンを世界に届けるMORESCOグループ 未来のために もっと化学 もっと輝く」を中期経営ビジョンとして掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。そんな研究開発型企業であるMORESCOが開発する「OPV」とはどのようなものなのか、実物を見せてもらいました。 屏風型のOPVについて説明を受ける学生 MORESCOが製造する「OPV」は、軽さと柔軟性に加え、透け感と低照度光でも発電できる両面受光がポイントだそう。「アイデアのヒントを逃すまい」と真剣なまなざしで説明を受ける参加学生。 学生にはどのようなことを期待しているのか、「OPV」の開発担当者である早川様にお聞きしました。 「今後はこの素晴らしい技術を世界に広め、普及させたいと考えています。そこで重要なのが、どのように製品をアピールするかです。学生ならではの視点と発想で、話題になるような導入事例を作っていただきたいですね。」 既存事例を確認しに神戸どうぶつ王国へ!前例からイメージを膨らます この日は「OPV」を使用している、OPTree(オプツリー)を見学しに、神戸どうぶつ王国にも行きました。OPTreeは木をモチーフにし、その葉の部分に「OPV」を5枚導入。その下のベンチにある5か所のUSBポートから、スマートフォンを充電できるという仕組みです。「OPV」の可能性を目の当たりにした参加学生。好奇心と想像力が掻き立てられたことでしょう。参加学生に意気込みを聞いてみました。 「製品についての知識が増えるほど、既存の導入事例がよく考えられていると気づかされます。それでも、私たちだからこそできる自由な発想で、これまでにない提案をしてみたいと思います。『提案したものが採用されれば、実際に神戸市のどこかに設置してもらえるかもしれない』という期待をモチベーションに、これからも貪欲に取り組みます。」 このOPTreeは「OPV」の軽さや柔軟性、透け感を利用した代表例。このように「OPV」の特徴をうまく活かした提案ができるのか。今後の活動に目が離せません! 企業紹介 株式会社MORESCO(本社所在地:神戸市)1958年、当時はほとんどが輸入品であった特殊潤滑油を国産化すべく、株式会社松村石油研究所が設立。2009年には会社のグローバル化に合わせ、社名を株式会社MORESCOに。世界市場で競争力のある研究開発型企業として、創業時から手掛けていた高性能な特殊潤滑油や合成潤滑油はもちろん、ホットメルト接着剤やエネルギーデバイス材料など、独創的かつ技術性の高い「ものづくり」と「サービス」で様々な産業分野の発展に貢献しています。
キャンパス
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2023.8.18
2023年7月、須磨キャンパスの学園直営ベーカリーカフェ「marberg(マーベル)」の黒板に絵を描く学生の姿が! どうやら本学のイラスト部がmarbergから依頼を受け、お店の入り口を可愛いイラストで彩るそう。今回は神戸女子大学の個性豊かなクラブの中から、イラスト部の活動を紹介します! 2023年4月にリニューアルしたmarbergについての記事はこちら!SNS映えすると話題!学園直営のベーカリーカフェ「marberg」リニューアル きっかけはmarbergからのオファー!当日までの準備を聞いてみた イラスト部の部長は文学部史学科2年のSさん。女子大だからこそ女性に関する逸話などをより深く学べることや、オープンキャンパスの体験授業で突然歌唱を披露するなど、先生の楽しい授業に魅了され神戸女子大学に入学。その後イラスト部の存在を知り、絵が好きだったことから入部を決意したそうです。 Sさんによると今回の活動はmarbergからの依頼により実現したとのこと。なぜイラスト部へ黒板アート制作を依頼したのか、marbergの店長 絆地さんにお伺いしました。 「学校直営なので学生とのコラボを積極的に行っており、2022年12月にも商品の値段を記載するポップをイラスト部に作成していただいたんです。やっぱり自分たちで作るシンプルなものよりも、綺麗なイラストが添えられているポップの方が、印象が良いですから。そんな繋がりもあり、リニューアルで黒板を設置することが決まった時点で『ここはイラスト部に描いてもらおう』と決めていたんです。温かみのあるイラストでどのように彩られるのか楽しみにしています。」 そんな期待を背負うイラスト部は今日のためにどのような準備をしてきたのでしょうか。Sさんに聞いてみました。 「4月下旬にお話しをいただいた際にいくつかパンをいただき、部のみんなで試食や写真撮影をしながら誰がどのパンを描くのか、どのように表現すればそのパンの質感を伝えられるのかを話し合いました。黒板アートはイラスト部初の試みなので私たちもとても楽しみにしていました!」 通常のイラストとは大違い!?黒板アートならではの課題とは? 今回はmarbargの入り口にある大きな1枚の黒板に部員が気に入った8つのパンをそれぞれ描くそう。事前に共通ルールとして決めていたのは「デザインはシンプルに」「大きさは統一」の2つだけのようです。 Sさんが描くのはパンの上にサクサクの衣をまとったコロッケが載った「カニクリームコロッケ」。どのような点を意識して描かれたのでしょうか?「私が担当したパンは食感といってもパンだけでなく、コロッケの衣の食感もあり、その上からかけられたソースの質感など、複数の情報を一度に伝える必要があり、それをどのように表現するのかが課題でした。今回使ったチョークは通常のものよりも油分が多く、色と色が混ざりにくかったので、重ね塗りをする時の力加減で調整。うまく表現できたと思います!」 描きこみがすごい… カニクリームコロッケパン 副部長を務める文学部史学科4年のKさんは「ローズヒップベリー」を担当。「このパンは全体的に白く美しい見た目が特徴です。もちっとした食感と立体感をどのように伝えるかがカギになると思うので、うまく影を描いて表現したいと思います。」 他の部員も担当するパンを思い思いに描いていきます。 marbergのおしゃれな看板も! 完成した黒板アートは、優しいタッチで描かれた8つのリアルなパンが食欲を掻き立てるデザイン。これからしばらくmarbergの入り口でシンジョ生を迎えます。 イラスト部についてもっと詳しく。部長と副部長にインタビュー! ― 普段のイラスト部の様子を教えてください!Kさん「普段は週に1度集まって和気あいあいと活動しています。主な活動は学園祭に向けた合作展示の作成や、テーマに沿ってイラストを描く会報の制作です。」Sさん「夏の会報ではオリジナルイラストを作成しました。現在は『メイドと執事』をテーマに秋号の制作を進めています。」 ― 今後の目標は?Kさん「イラスト部の活動は基本的に週1回なので、コーヒー同好会の部長も兼部しているんです。そこで企画しているのがコーヒー同好会とのコラボレーションです。」Sさん「コーヒー同好会ではコーヒー豆やコーヒーの擬人化を検討しているそうなので、そのイラストを私たちが担当できればいいなと思っています。」 ― 最後に何かお伝えしたいことは?Kさん「部員はいつでも募集しています! 今は週一回のペースで活動しているので、少しでも興味のある方はイラストの得意・不得意に関わらず、まずは一度遊びに来てください!」 クラブ紹介 イラスト部 現在は1年生から4年生までの部員10名で、週に1度「ゆるく、楽しく」をモットーに活動中。活動日はそれぞれが気に入ったイラストや漫画を共有したり、紙やタブレットを用いて、学園祭に向けた合作展示や会報の制作をしたりしている。実は史学科の公式キャラクター「お史ちゃん」もこの部が生み出しており、今後の活躍にも目が離せない部のひとつ。
特集
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2023.8.8
地域と連携した多彩な取り組みは神戸女子大学の大きな特徴の一つ。神戸市が推進する「こどもの居場所づくり事業」の一環であるこどもの学習&食事支援活動にも学生有志がボランティアとして参加しています。今回はその現場をレポートします! 「こどもの居場所づくり事業」とは? 「こどもの居場所づくり事業」は、神戸市が推進する子育て支援事業の一つ。近年では「こども食堂」というフレーズで食事提供をする活動が多く聞かれますが、それに加えて学習支援、団らんなどを通してこどもたちが安心して過ごすことのできる場を市内のさまざまな地域で展開しています。その数は、2023年3月時点で257か所。地域福祉センターや自治会館、神社や教会、児童館や小学校など、各地域のこどもたちに身近な場所で実施されています。 学生も参加する、こどもの学習&食事支援活動 神戸市須磨区にある若草地域福祉センターも、「こどもの居場所づくり事業」の実施場所の一つ。一人親や共働き家庭に育ち、夜遅くまで一人で過ごすなどの課題を抱える地域の小中学生を対象に、毎週木曜日の放課後に学習支援と食事支援を行う「かがやけこどもひろば」という取り組みを展開しています。運営は若草地区民生委員・児童委員(※)協議会会長の田中敏和さんを中心に、民生委員、婦人会、その他ボランティアのみなさんから成る総勢24名。参加登録をしている小中学生は50名程に上ります。そして立ち上げ初期の2018年度から、同じ須磨区内にキャンパスを構える神戸女子大学にもボランティア募集のオファーがあり、これまでに延べ60名以上の学生が参加しています。 民生委員・児童委員とは厚生労働大臣の委嘱を受けた特別職の地方公務員。神戸市では約2,500人、全国では約23万人が活動しています。担当区域において、住民の身近な生活相談に乗って専門機関につないだり、訪問や各種行事を通して高齢者や子育て世帯の見守り活動を行ったりしています。 若草地域のこども支援「かがやけこどもひろば」に潜入! 夏休み目前の7月下旬、「かがやけこどもひろば」の現場を訪問。この日は教育学科2回生のSさん、社会福祉学科1回生のIさん、同じく社会福祉学科1回生のIさんの計3名が学生ボランティアとして参加します。 16:00のスタートに合わせてこどもたちが続々と到着。最終的に19名が揃い、会場内は大賑わいです。とにかくみんな元気いっぱい!時間になると、まずは勉強タイムということで着席。各自が宿題のプリントやドリルを広げます。学生はその様子を見回りながら、積極的に声かけ。困っている様子のこどもがいれば隣に座り、サポートします。 苦手な勉強もみんなでやると楽しくなるから不思議。 こどもたちも学生も最初はお互い緊張している様子でしたが、すぐに打ち解けられたよう。「先生!」と呼びかけられて少しくすぐったそうな表情や、どんどん距離が縮まって弾ける笑顔が印象的でした。 宿題が終わったらゲームの時間。自由にのびのび過ごします。 みんなで楽しく仲良く遊べるよう、学生もサポート。 こうして1時間程経ったら、机の上をきれいに片づけ。17:00からは食事支援、通称「こども食堂」のオープンです。ボランティアスタッフのみなさんが用意してくださった食事の配膳を学生もお手伝い。 お待ちかねの食事タイム。さらにテンションが上がります! 準備ができたら、大きな声で「いただきます!」 本日の献立は、中華丼、トマト肉じゃが、すまし汁。企業・団体や個人から提供された食材を使うことも多いのだとか。 みんなで食卓を囲むとおいしさも倍増。食事中も話が弾みます♪ ごはんを食べたら後片付けをして、18:00には解散。こどもたちは満面の笑顔で元気よく帰っていきました。見送る学生も晴れやかな表情。充実した時間が過ごせたようです。 運営者&参加学生からメッセージ 「かがやけこどもひろば」を立ち上げ、運営する田中敏和さんは言います。「神戸女子大学の学生さんは、みなさん真面目で優しい。こどもたちと上手く一緒に遊んでくれるのでとても助かっています」。 田中さんは須磨キャンパスと若草地域福祉センター間の送迎をしてくださっている他、時には食事会を開いたり、現役の小学校教師との交流会を企画してくださったり、学生を手厚くサポートしてくださっています。 「神戸女子大学とは、この学習&食事支援ボランティア以外にも、民生委員・児童委員の体験型インターンシップなど、さまざまな取り組みをご一緒させていただいています。今後も学生さんたちの力に大いに期待しています」と田中さんは話します。 若草地区民生委員・児童委員協議会会長の田中敏和さん 今回参加した学生3名も大きな手ごたえがあった様子。 教育学科2回生のSさんは、今回が3回目の参加。「同じ学科の友人に誘われて、今年の2月に初めて参加しました。最初はどうしたら良いか分からず立ち尽くしていたのですが、他のスタッフの動きをお手本に、徐々に自分から動けるようになりました。ここには積極的に話しかけてくれる子もいれば、こちらの言うことをなかなか聞いてくれない子もいて、楽しかったり大変だったり。でも、これだけ幅広い学年のこどもたちと一度に触れ合える機会はとても貴重です」とSさん。 将来は小学校教師を目指しているそうで、「低学年から高学年まで、それぞれの学年に合った対応を考えて実践できるので何よりの勉強になっています。今後も継続的に参加し、こどもとの関わり方を深めていきたいです」と話します。 教育学科2回生のSさん 一方、今回が初参加だった社会福祉学科1回生のIさんと、同じく社会福祉学科1回生のIさん。友人の紹介で参加したという二人ですが、それぞれに発見があったと教えてくれました。 「最初はこどもたちへの声かけが難しいと感じましたが、少しずつ打ち解けられました。元々児童福祉に興味があったので、実際に現場を体験できて嬉しかったです。こどもたちはみんな素直で、裏表ないリアクションがとても新鮮で面白くて。楽しい時間を過ごせました」。 社会福祉学科1回生のIさんとIさん 「小学生ってこんなに元気なんだ! ってびっくり。最初は少し距離を感じましたが、楽しそうに遊んで、おいしそうにごはんを食べて、こどもって純粋で良いなと思うようになりました。私はこれまで児童福祉への関心は薄かったのですが、今日はこどもと関わる喜びややりがいを知る良いきっかけになりました」。 二人は口を揃えて「今後も参加したい!」と意欲的。「1回参加しただけではなく、何度も訪れてこどもたちと仲良くなって、この経験を自分の糧にしていきたいです。それに、人数が多いほうが絶対に楽しいので、ぜひたくさんの学生に参加してほしいです」と話します。 このボランティア活動には、学科・回生問わず誰でも、自分の都合の良いタイミングで自由に参加できます。今年度の取り組みは2024年3月末まで続くので、気になる在校生のみなさんは各キャンパスに設置されている『地域連携推進事務室』に問い合わせてみてくださいね!
キャンパス
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2023.6.6
須磨キャンパスのカフェテリアにある「marberg」(マーベル)。壁の内装や床材などがリニューアルされ、ますます居心地良く、SNS映えする空間としてシンジョ生から注目を集めています。高校生のみなさんもこの記事でキャンパスライフを想像して楽しんじゃいましょう! 学生の胃袋をガッチリ掴むmarbergの秘密とは!? マーベルに常時用意されているパンはなんと約60種類!旬の食材や学生からの要望を取り入れ、毎月新しい味が登場しています。特に、総菜パンはボリュームたっぷりで食べ応えがあってランチにピッタリ!街のパン屋さん顔負けのおいしいパンが学生価格で販売されています。 総菜パンやサンドイッチシリーズのおいしさ、ボリュームは間違いなし! 新鮮なサラダまで用意。これは嬉しい! みんな大好きなカレーポテトとロースカツのサンド スイーツ系パンには、フルーツを使ったパンや、チョコドーナツやクリームをたっぷり使ったコルネなど、幅広いラインナップで学生を楽しませてくれます。売り切れ必至のカヌレなどの焼き菓子も店頭に並びます! そして、パンの商品POPは学内のイラスト部が手作りで制作しているものも!かわいらしいイラストとともに味のこだわりなどが描かれ、パン選びがますます楽しく♪手作りのポップがマーベルの雰囲気や食欲を盛り上げてくれますね。 スターバックスのお店で味わうような“コーヒー体験”ができる、We Proudly Serve StarbucksⓇ コーヒープログラムが導入! スターバックスのコーヒー豆と、その豆に合わせ特別に調整したフルオートコーヒーマシンを使ってカフェ ラテやカプチーノ等をお楽しみ頂けるプログラム。友だちとのコミュニケーションを活性化させ、学生のお気に入りエリアの充実を図るために内装のリニューアルと同時に導入されました。 美味しくてオシャレなドリンクが手に入ることは、シンジョ生たちにとって嬉しいポイント。勉強のお供にドリンクを手にする学生が多く見受けられます。ココアやキャラメル ラテなど、勉強疲れを癒す甘いテイストのドリンクも用意され、コーヒーが苦手な学生も楽しめる豊富なメニューが魅力。ドリンクを片手にキャンパスで過ごす様子をInstagramに投稿する学生も多くなり、学生同士のコミュニケーションの場としても活性化されています! marbergリニューアルの注目ポイントは食べ物以外にも! リニューアル前はお手洗いだった空間には、LEDライト付きのミラーとヘアアイロンが常設されたパウダールームが誕生!こちらは家政学科の「室内環境学」の講義で、学生の提案が実現したものです。みだしなみを整える場所としてはもちろん、他学年の学生からコスメの情報を聞いたり、「お待たせ」「どうぞ」などの言葉を交わしたりと、小さなコミュニケーションが生まれるスポットとなりました! シンジョにはキャンパスライフを彩るおしゃれな空間がいっぱい! 学生生活を盛り上げるだけでなく、学生同士のコミュニケーションが生まれるスポットとして注目のカフェテリア。オープンキャンパスに参加された際にはマーベルのパンランチも召し上がっていただけますので、ぜひ足を運んでくださいね!2023年のオープンキャンパスの詳細はこちら
キャンパス
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2023.5.26
就活や卒論、そして卒業を控えた4回生は大忙し!今回登場するのは家政学科のDさん(写真右)とHさん(写真左)。ふたりのリアルな一日に密着し、キャンパス内のお気に入りスポットを紹介してもらいながら、神戸女子大学で過ごした『これまで』と『これから』の目標について聞いてみました♪ まずはカフェテリアへ!勉強モードのスイッチを入れるこだわりのパンとドリンク 2023年4月にリニューアルしたmarberg ふたりが登校してからまず向かったのはカフェテリア。「オシャレに、今までよりもっと女子大らしくなった!」と二人は笑顔を浮かべます。大学直営のベーカリーカフェ『marberg』があるカフェテリアに、雰囲気抜群の内装やWe Proudly Serve StarbucksⓇ コーヒープログラムが導入され、これまで以上にシンジョ生のキャンパスライフを彩っています。 We Proudly Serve StarbucksⓇ コーヒープログラムとはスターバックスのコーヒー豆と、その豆に合わせ特別に調整したフルオートコーヒーマシンを使ってカフェ ラテやカプチーノ等をお楽しみ頂けるプログラム。友だちとのコミュニケーションを活性化させ、学生のお気に入りエリアの充実を図るために導入されました。 キャラメル ラテやココアなどコーヒー以外のドリンクも豊富なのが女子大生にも嬉しいポイント 学生のキャンパスライフになくてはならないほどの存在に。 Hさんは、「最近、同級生のSNSでカフェテリアで過ごす様子の投稿が増えていて、みんながInstagramにあげたくなるスポットになったことが伝わってくる!」とリニューアルしたカフェテリアがシンジョ生のお気に入りスポットになっていることを教えてくれました。 ゼミ室で卒業研究に向けて先生に相談へ 次の行先はふたりが所属するゼミを担当する大森先生の研究室。大森先生のゼミでは様々な企業と連携したプロジェクトに携わることができたそうで、「学生の私たちだけでは、普段できないような体験をたくさんさせてくれる大森先生のゼミを選んで良かった!」と笑顔で語ります。この日は、ふたりの卒業研究のテーマに密接に関連する『須磨離宮公園に咲いているバラ』について先生に相談へ。具体的な調査日程から、手法、そしてこれからの研究発表に向けてなど次から次へ質問をするふたりからは、好きな学問を追究している充実感を感じることができ、時折見せてくれた研究者のような表情が印象的でした。 明るく、いつも学生たちのモチベーションを上げてくれる大森先生(右) 将来の夢をかなえるためライブラリーコモンズで自習 大森先生との打ち合わせが終わり、次に向かった場所は図書館1階にある「ライブラリーコモンズ」です。Hさんはこれまでのキャンパスライフで、授業の空きコマに自習する習慣を大事にしてきたため、静かに自分と向き合って自習できるこのスペースがお気に入りなんだと教えてくれました。現在は内定先の大手ハウスメーカーで活躍するため、インテリアコーディネーターの資格取得に向けて毎日勉強しているそうです。 「私は家政学科の住空間コースに所属していて、建物の内装部分を重点的に学んでいます。平面図を描いたり、友達と一緒にコンセプトから考えて、建築模型やデザインを作ったりしました。部屋を広く見せたり、自然を感じたり、理想の内装を実現するためには家具の配置や色合いの細かい部分が大切。自分自身や家族の部屋づくりに活用できるので、とても身近な学問だと感じます。」と語り、「住宅に関する知識と卒業研究で研究している美容を組み合わせて、自分なりの4年間の集大成を形にしたいと思っています。」と力強く話してくれました。 シンジョ生が思い思いの時間を過ごす学生ラウンジ「ma vie」 続いてDさんが紹介してくれた場所は、こちらも昨年リニューアルしたばかりの学生ラウンジ「ma vie」。フランス語で『私らしさ』を表すように、シンジョ生のお昼ご飯や、ちょっとした休憩、授業の課題など、さまざまなシーンに寄り添うためのインテリアが揃った空間です。 実はこの空間造りには家政学科の学生が関わっています!記事はコチラ 「私は就職活動についてまとめたりすることが多いですね。静かな場所より、自然と周囲の会話や物音が聞こえる空間の方が集中できるんです。」と笑って教えてくれました。就職活動中のDさんは、最初はなかなか自分のやりたいことが見つからず不安だったと語ります。「ある住宅関係の企業説明会が転機になり、シンジョで学んだ住宅関係の知識と、アルバイトで培った接客業の経験が活かせるんだと自信を持つことができました。それからはどんどん住宅関係の仕事について調べ、将来を具体的に考えるようなりました。現在は、説明会やエントリーシート提出など、積極的に就職活動を行っていています。」この日、これから面接が予定されている企業の研究など自らの将来に向けて努力を続けているDさんの姿を見て、近い将来、企業との良いご縁がきっと訪れるに違いないと思いました。 シンジョの大学生活は友達との思い出がいっぱい! シンジョの特徴はクラス単位での行動と教えてくれたDさん。「すぐに友達ができて、とても仲良くなれる環境が整っています。友達が勉強しているのを見て、『私もがんばらないと!』と思ったり、休み時間のおしゃべりで元気をもらったり。4年間の中で、友達の存在はとても大きかったです!」と大学生活を振り返ってくれました。 学内に友達との時間を過ごせるスポットが増えてきたと話すHさん。「これから大学に入る皆さんも、友達との関係を大切にして、勉強もキャンパスライフも思いっきり楽しんで欲しいです!」と未来のシンジョ生に向けて、力強いメッセージで結んでくれました。
キャンパス
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2023.5.10
シンジョの図書館には『図書館ボランティア』として、さながら司書さんのように図書館運営に携わる学生グループがあります。日本語日本文学科4回生のMさんは入学後すぐに図書館ボランティアに参加し、今では友達や後輩から一番頼られる中心的な存在に。そんなMさんはどのような思いで活動しているのかインタビューしました。 シンジョの図書館はどんな場所?図書館ボランティアって何をするの? シンジョにはたくさんの蔵書を誇る図書館があり、調査や研究、論文作成、自習の場として学生に活用されています。自習や読書に適した机や、ゆっくり本を読むことができるソファ席が学生からの人気の秘訣です。 自習や読書に最適なスペース。2Fには個別机も。 開放的な大きな窓が特徴的なソファ席 そんな学生から人気の図書館でのボランティアの主な活動は、貸し出された本を館内の書架に戻したり、棚の整理をすることはもちろん、新たに図書館に置きたい本を推薦するような司書のような活動を行います。また、季節のイベントに合わせて飾り付けをしたり、自分たちが選んだ本にお薦め用のPOPを付け、たくさんの本が貸し出しされるようなフェアを開催することもあります。 きっかけはお姉さん!実は姉妹でシンジョの図書館ボランティア 実は、Mさんのお姉さんはなんとシンジョの卒業生!お姉さんも図書館ボランティアをしており、当時高校生だったMさんに色々なことを話してくれたそうです。 「2歳年上の姉が、図書館ボランティアを始めてから大学に行く楽しみが増えたと話していたので、私もやってみたいと思っていました」とMさん。その後、お姉さんと同じくシンジョに入学し、迷わず図書館ボランティアに参加しました。 「私が入学した時はコロナの影響もあり、少人数での活動でしたが、私が3回生の頃から徐々に登校できるようになり、今は約20名でボランティアを行っています。友達や後輩がたくさん出来て、特に後輩からはPOPの作り方や書架への戻し方など色々質問を受けることも多くなり、頼られることがとても嬉しいです。普通に大学生活を送っていたら皆と出会えなかったと思うので、ボランティアを続けていて良かったです。」 Mさん(写真中央)と作業中の図書館ボランティアの学生の様子 図書館ボランティアの楽しさをもっと知ってほしい! 図書館ボランティアのメンバーは司書の仕事を希望している学生も多いのですが、結果的に、図書館ボランティアとしての経験が学生時代に力を入れて取り組んだ経験になり、就職活動に活きた学生も多くいると言います。 「友達作り以外にも色々な経験が出来るので、学生生活の間に何かにチャレンジしたいと思っている人には、図書館ボランティアはお勧めです。本の魅力を伝えるために定期的に画用紙でPOP作りをするのですが、イラストが得意な子は絵を描いたり、模様を付けるなどの工夫をしています。職員の方にアドバイスしてもらいながら、1つひとつ気持ちを込めて作るので、紹介した本が貸し出された時は本当に嬉しいですよ。」 日本語日本文学科には司書の業務について学ぶカリキュラムがあり、司書志望の図書館ボランティア学生にもお話を聞いてみました。 「授業で聞いた話を実際に自分でやってみようと思うと難しいことがありました。例えば、本の分類について学びましたが、実際の館内では想像以上にとても細かく分けられていたのには驚きました。分類法で決められた棚に本を戻すのですが、最初は場所が見つけられなくて大変でした。それ以外にも、本のカバーを1冊ずつ全部外したり、自然に開くようにクセを付けたりという、目立たないかもしれないけど利用者の方のための業務があり、実際に携わらないと知ることができなかったことがたくさんありました。」 また、図書館ボランティアの活動を高校生にも知ってほしいという思いから、オープンキャンパスで『絵本カバーで作るエコバッグ』という参加型のワークショップを実施しています。 「図書館に立ち寄られた参加者の方は、館内の見学をした後にワークショップを体験してくれました。大好評で、当日は大忙しでしたが多くの方々に図書館ボランティアを知ってもらう良い機会になりました。この記事を読んで、少しでも興味を持った方はオープンキャンパスに来て、是非図書館にもお立ち寄りいただけると嬉しいです。」 絵本カバーの表紙や色あいを活かしたかわいいデザインのエコバッグを作ります。作ったものはそのままプレゼント! Mさんからシンジョ生のみなさんにメッセージ! 「私は、図書館を『本が大好き!』という人だけではなく、たくさんの人にふらっと立ち寄れる癒しの場所にしたいと思っています。そうして立ち寄ってくれた人が、ふと本を手にとってみたくなる仕掛けを図書館ボランティアの学生が行っています!例えば置いてほしい本をリクエスト出来る『選書ツアー(事前申し込みが必要)』や、読んだ本の感想文や帯を作成して、スタンプを集めると景品がもらえる『読書マラソン』などなど。授業の合間の息抜きに、ぜひ立ち寄ってくださいね。 新入生、そして在校生のみなさん、図書館ボランティアの参加もお待ちしています!