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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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シンジョな人の記事一覧

Student

ローソンと共同で商品開発に挑戦! コンセプト開発とおにぎりの方向性編

商品開発PJ

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2023.4.5

ローソンと共同で商品開発に挑戦! コンセプト開発とおにぎりの方向性編

前回までのプロジェクトで、朝食を抜きがちな女性への商品は「おにぎり」に決定しました。続く開発会議では、どんなおにぎりにするのか、その方向を議論しながら決めていきます。 コンセプト開発シートに基づきおにぎりのベネフィットとポイントを考える! まず、ローソンの一木さんから配られたのは「コンセプト開発シート」です。 「発売日」の欄には「7月26日(火)」、「ターゲット」の欄には「社会人1・2年目のわたし 女性(20代)」、「仮説事実」の欄には「20代の朝⾷⽋⾷率は⾼いが、本当は朝⾷を摂りたい(摂るべき)と考えている⼈は多い。⼿軽に、必要な栄養素を摂取できる空腹感を満たせる朝⾷を提供したいニーズがあるのでは?」と、あらかじめ記入されています。けれども、それ以外の「キャッチコピー」などの欄は空欄です。 つまり、空欄を埋めていくことで商品像が明確になっていくのです。 「いきなり全部を埋めるのではなく、まずは開発するおにぎりがもたらすベネフィット、つまりお客様のご利益は何かを考えてください。その次に、ベネフィットを満たすには商品にどんなポイントが必要かを考えます」と一木さん。学生一人ひとりがシンキングタイムに入りました。 ベネフィットから導きだされるポイント。そこから理想のおにぎりが少しずつ見えてくる。 シンキングタイムが終わり、一人ひとりがベネフィットとポイントを発表し、ホワイトボードがどんどん埋まっていきます。例えば、「すぐ食べられる」というベネフィットに対しては「調理が不要」というポイントが出されます。その他「ひとつで満足感を得られる」に対して「飽きずに食べられる」「調理パン的にいろんな具材の入ったおにぎらず」、「手軽」に対して「お箸がいらない」、大きな口を開けずに食べられる」に対して「口周りが汚れない」などなど……。 「ベネフィット」のみを漠然と考えるのではなく、それを実現するには具体的にどうあるべきかという「ポイント」とセットで考えるのが、重要ですね。 ベネフィットとポイントに基づき、内容量や大きさを各自考えてくることが次回への課題となりました。 ベネフィットとポイントに基づき内容量や大きさを考える。 このテーマの講師はローソンの魏さんです。早速、前回の課題であった内容量と大きさの案を全員で意見を出し合います。 19案のどれもがユニークでヘルシーでおいしそう! アイデアを分類し、ベネフィットに照らして精査。さらに改良を加えて3方向に絞り込む。 ホワイトボードを埋め尽くした19案。これをどうやってひとつの商品に? と思っていたところで魏さんから「19案を大きく分類していきます。まずは3人ずつの小グループに分かれてアイデアをキーワード別に分類してください」とミッションが出ました。6グループは、19案を形・味・お米といったキーワードで共通点を見つけてグループ分けしていきました。 19案が整理されたところで、今度は3人グループがさらに合体して6人ずつの3グループに。次の魏さんからのミッションは「前回出したベネフィットやその前に実施したシンジョ生へのアンケート結果が、自分たちが出したアイデアと本当にマッチしているかを確認しながら、グループごとに作りたいおにぎり案をまとめてください」。つまり3つまでおにぎりの案を絞り込むことになります。グループ別でのディスカッション後、3グループが発表したのは「もち麦を使用した和風スティックタイプのおにぎり3本」「玄米と混ぜご飯の2種のおにぎり2〜3個」「レタスを使った梅しそや鶏五目のおにぎらず」となりました。 このプロセスで魏さんからは「自分の出したアイデアがボツになってもがっかりしないでください。商品開発には必ずあること」と助言がありました。個人のアイデアはボツになっても、議論しながら協働してより良いものめざす。それこそがビジネスだとシンジョ生は実感できたかもしれませんね。 次回は、手や味覚を駆使しながら挑む「レシピ分解」です。

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

キャンパス

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2023.4.4

須磨パティオをPR!! 地域の課題解決にシンジョ生が立ち上がる

神戸女子大学では、学生が現場の第一線で働く社会人から、生きた知識や技術を学ぶことができる「産学連携プロジェクト」を実施しています。 2023年3月には本学の地域活性化学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」が、企業と合同で神戸市須磨区にある商業施設、「須磨パティオ」のPRを行う産学連携プロジェクトに参加。今回はその活動の様子をお伝えします。 課題解決のカギはInstagram!?この日までの活動内容を聞いてみた 今回のプロジェクトの目的は、市営地下鉄名谷駅すぐの商業施設「須磨パティオ」のPR。その方法は須磨パティオとインスタグラマー「神戸人」さん、シンジョ生によるInstagramでの魅力発信です。 このプロジェクトに神戸女子大学を代表して参加するのは、これまでSNSを活用して神戸の魅力発信や、「北野はいからウォーキング」をはじめとしたさまざまなイベントを実施してきた学生団体「K→osmoseize(コスモシーズ)」。 このプロジェクトにおけるこれまでの活動をK→osmoseizeメンバー、家政学科3回生のBさんに聞いてみました!「私たちがこのお話をいただいたのは1月末でした。取り上げる店舗やスポットの選定、訴求コンセプトなどを決める打ち合わせから参加させていただけるということで、喜んで参加を決意しました。3月下旬の投稿を目指し、2月に投稿内容を決める打ち合わせが設けられました。その前にパティオについてもっと知っておこうと、事前に須磨パティオを職員さんに案内していただき、その時受けた説明などをもとに、2月の打ち合わせでは6つのコンセプトを提案。最終的には、昨年リニューアルされた芝生の広場を使って、『おしゃピク』をテーマにした投稿を行うことに決まりました。」 おしゃピクとは…可愛いカトラリーや敷物などのアイテム、写真映えのする食事などを用意して、おしゃれな空間で写真撮影も行いながらピクニックを楽しむことです。SNSにハッシュタグ「#おしゃピク」をつけて投稿することが最近のトレンド! 投稿の出来を左右する撮影準備。学生の発想×プロの経験 取材日は、インスタグラマー「神戸人」さんと投稿用写真の撮影日。まずはシンジョ生と神戸人さんがそれぞれ事前に用意した小道具のお披露目です。 神戸人 (@kobejin1218)さんって?2万人以上のフォロワーを擁する神戸を愛するインスタグラマー。数々の投稿には神戸市民はもちろん、かつて神戸に住んでいたことがある方も、きっと「いいね!」を押したくなる神戸の魅力がたくさん! ここで神戸人さんが驚いたのが、シンジョ生が持参した“ハムスターが遊ぶための小さな木製ボール”。この木製ボールにランチョンマットを敷いて、食材などを入れようというアイデアです。 写真左から、K→osmoseize(コスモシーズ)副代表のTさん、Bさん、インスタグラマー神戸人さん 神戸人さんから、「飾りつけといえば“花”というような固定概念ではなく、形がかわいいからという直感的な理由で新しいものを取り入れる発想が面白いです。シンジョ生にアドバイスをすると、そこに自分たちの発想を加え、想像以上の結果を見せてくれるので、一緒に活動していると、こちらも良い刺激がもらえます。」とお褒めいただきました。 自分たちで下見をし、撮影構図を考えて用意してきた小道具を披露しました。 その後は、この日の撮影で使う食材の買い出しに。 なにがSNSで映えるのかを考え、パティオを散策。コーヒーやパン、おにぎり、お花など「ピクニック」感を演出するさまざまな商品を須磨パティオのテナントで購入しました。改めて館内をぐるりと回ると、こんなにも魅力あるお店があるのかと驚きを隠せませんでした。 かわいいフォルムのおにぎり発見! 写真に彩りを持たすためのドリンクを購入する際は、神戸人さんからアドバイスをいただくシーンもありました。 グレープなど鮮やかな色のドリンクと炭酸水を混ぜることで、気泡が活きた綺麗な「写真映えドリンク」が作れるそうです 次はいよいよ撮影へ! 天気にも恵まれ、いざ撮影!自分たちのイメージを形に 今回の撮影テーマは「ピクニック」。パティオ内にある昨年リニューアルした芝生の広場で撮影を行いました。 撮影では自然光の当て方や被写体の設置方法による空間や奥行きの活かし方など、神戸人さんから、プロならではのアドバイスをいただくシンジョ生。いただいたアドバイスはその場ですぐに実践! 春らしく桜の色で統一感もあっておしゃれです 配置や食材を入れる容器など、試行錯誤を繰り返しながら完成した「おしゃピク」を表現した一枚がこちら。 この日の撮影素材を使用した投稿や、須磨パティオのどのお店で購入できるのかは、手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉、神戸人さんの記事をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 神戸人(@kobejin2018)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 手のひらパティオ 〈須磨パティオ Official〉(@tenohira.patio)がシェアした投稿 撮影後に今回の産学連携プロジェクトの感想をBさんに聞いてみました。「私たちはSNSを活用し、神戸の魅力を数多く発信してきました。しかし、これまではほとんどが独学での投稿だったので、今回いただいた専門的なアドバイスはとても刺激的でした。また、産学連携プロジェクトでは本物のビジネスに携わることができるので、周りよりも一足先に成長できている実感があります。もちろんビジネスマナーなども自然と身につくので、今後の就職活動でも活かしていきたいです。」 このプロジェクトを取りまとめる広告代理店の方も「これまであらゆる活動を積極的にされていたという背景が見えるほど、言葉遣いや対応がしっかりされている印象です。産学連携を活かしたこのプロモーションがパティオの活性化に繋がることを期待しています。」とシンジョ生を評価してくださっていました。 今回のプロジェクトが結果を残し、次の新たなる活動へと繋がることを願っています!またこのように、学生が成長できる学びの場を提供し続けられるよう、神戸女子大学はこれからも地域との結びつきを大切に、「産学連携プロジェクト」を積極的に企画していきます!!

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

特集

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2023.3.7

おいしいコーヒーで地域を笑顔に!諦めかけていた夢を実現させた「神女support」がスゴイ!

本当においしいコーヒーを知ってもらいたいという想いから、兵庫県の大学では唯一となるコーヒー同好会を立ち上げたMさん。今回は、シンジョの学生課外活動助成金制度「神女support」を活用し、地域での交流会を実現したときのお話を中心にインタビューしました。 人生を変えたコーヒーとの出会い ――昔からコーヒーが好きだったんですか? コーヒーを好きになったのは高校2年生の頃からなので、実は最近なんです。以前はほとんど飲んでいなかったのですが、父に連れて行ってもらった喫茶店で飲んだドリップコーヒーのおいしさに感動して、そこからのめりこんでいきました。はじめはクラスの友人に私が淹れたコーヒーをふるまう程度でしたが、それをきっかけにコーヒーを飲めるようになった子がけっこういました。コーヒーを好きになってもらえたことがすごく嬉しくて、それから地域の方や東北で被災された方々にコーヒーを提供するボランティア活動を始めました。同時に、大学でもより多くの方にコーヒーの魅力を知ってもらう活動ができれば良いなと考えていました。 ――コーヒーは「個人で楽しむもの」というイメージがありますが、Mさんは誰かと一緒に楽しむなど「外に向けての発信」に魅力を感じていたんですね。それが「コーヒー同好会」の活動にもつながった? はい。普段は豆の種類や挽き具合、淹れ方を変えるなど飲み比べをして味を研究していますが、他大学のコーヒーサークルとも交流し、勉強会を開催することもありますね。できれば「地域の方を中心にコーヒー好きを増やしていきたい」という想いもあったのですが、同好会発足時には、資金面やノウハウなど、さまざまな課題があったので、実現したくてもできないと思っていました。そんなとき、顧問の先生から「学生課外活動助成金制度(神女support)」で支援が受けられるかもしれないことを教えていただいたんです。 学生課外活動助成金制度(神女support)って? 学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援することで、「自立心・対話力・創造性」をもった人材を育成することを目的としたシンジョ独自の制度。ボランティアセンターの設立や子ども向けイベントの開催など、活動に必要な資金の助成を受けることができる。 詳しくはコチラ!  神女supportで広がった地域交流の夢 ――神女supportをどのように利用されたのか教えてください。 締め切り直前のギリギリに応募したことを覚えています。採択後は同好会のメンバーと話し合いを重ね、やりたいことを少しずつ具現化していきました。そして、同好会の設立2年目となる2022年には、大学の近くにある須磨離宮公園に場所をお借りして、コーヒーショップを出店することが決まりました。もちろん、みんな出店経験はありませんので、わからないことだらけです。新型コロナの影響もあり、会う機会も限られていましたが、ZoomやLINEで話し合い、一つひとつ検討していきました。 ――苦労もあったなか、イベントはうまくいきましたか? 結果としては目標販売数を達成でき、満足いただけるおいしいコーヒーを提供できたのではないかと思っています。嬉しかったのは、親子でお越しくださった方に「今まで娘はコーヒーがまったく飲めなかったんだけど、このコーヒーは飲んでいました。本当においしかったです!」と言っていただいたことです。豆の原産国の選定から、焙煎、抽出まですべて自分たちで決めたのですが、おいしいものが提供できているか不安な気持ちがありました。なので、その言葉が聞けたときはすごく嬉しかったですし、励みにもなりました。 ――焙煎からされているとは、徹底して取り組まれているんですね。 そうなんです。せっかく地元の方にコーヒーを販売するからには、豆本来の味わいを感じてもらいたいと思っていました。そうなると専用の器具が必要なのですが、なかなか手が出ない価格で。本来ならあきらめてしまうところを、神女supportを利用して購入させていただきました。淹れる人が違っても安定した味が出せるエアロプレスや、雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルを使用することで、私たちがこだわった味をスピーディーに同じ品質で提供することができました。資金面でのサポートが受けられるのは、学生の私たちにとってはとても大きいです。ビジネスなら売上や利益を第一に考える必要がありますが、私たちはあくまでも地域貢献としてコーヒーの本当のおいしさを伝えていくことに注力することができました。そういった点でも、神女supportはありがたいですね。 ――たしかに、売上を求めすぎて本来の目的を見失ってしまっては意味がないですよね。 はい。ですから私たちはもう一つの地域貢献として、須磨離宮公園での出店後に余った豆を活用して、地域の福祉施設で高齢者の方々にコーヒーの無料提供を行いました。当日は3カ国の豆を用意し、飲み比べを実施。香りや後味の違いを実感していただけたと思います。さらに、ただふるまうだけでは面白くないので、高倉台の良いところを一つ書いてもらうことにしました。それを学園祭で展示することで、地域の魅力を発信することもできました。 たくさんの人に感動を味わってもらいたい ――出店イベントを経て、どんな経験が得られましたか? まずは、須磨離宮公園での出店や近隣住民の方へのコーヒーの提供など活動を通して、地域の方々と交流できたことがとても大きな経験になりました。ただ、実際にイベントを体験することで自分たちに足りていなかったことも見えてきたんです。一番は開店に必要な物品をそろえることでした。私が日頃通うコーヒーショップの方にもご協力いただきながら、できる限りの準備をしたのですが、それでも当日になって「あれが足りない、これが足りない」となって(苦笑)。でも、その反省はしっかりと次回に活かし、これまでに同様のイベントを3回実施することができました。リピーターになっていただいた方もいますし、SNSでの宣伝効果もあってか、回を重ねるごとに足を運んでくださる方が増えていると実感しています。 ――まだまだ夢が広がりますね。Mさんは現在4回生ですが、大学卒業後はどうされる予定ですか。 バリスタになりたいという夢があります。シンジョの管理栄養士養成課程に入学したのも、「栄養」という付加価値は、バリスタを目指す人たちのなかでも埋もれずに戦っていける武器になると考えたからです。今は大阪にあるコーヒーの卸会社に内定をいただきました。入社後はセミナーなどを通してコーヒーの魅力を社会に発信していけたらと考えています。将来的には、コーヒーのコンサルティング業を行い、おいしいコーヒーに出会うきっかけをたくさん創り出すお仕事がしたいです。「他のどこよりもMさんのコーヒーで良かった」「Mさんだから選ぶ」と言ってくれる人が増えるよう、自分の個性を見つけて磨いていきたいです。実はその一歩として、今、同好会の友人たちとオリジナルのコーヒーを販売しようと思っているんです。須磨の海をイメージした、朝に飲みたいと思ってもらえるブレンドをめざしていて、飲みやすくさわやかな味わいに仕上がりました。まずは、須磨離宮公園で試飲会を行い、お墨付きをいただけたら実際に販売する予定なので、多くの方に楽しんでいただきたいです。 2022年11月取材※取材時4回生

シンジョ生が太子町の地域活性化をプロデュース!地域の伝統行事をモチーフにしたイベントを徹底取材!

特集

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2023.3.6

シンジョ生が太子町の地域活性化をプロデュース!地域の伝統行事をモチーフにしたイベントを徹底取材!

2023年2月11日(土)、揖保郡太子町の原地区で、地域の子どもたちを対象にした大型イベント「HARA笑式 ~はらえしき~」が開催されました。このイベントの主催者はなんと1人のシンジョ生。今回はイベントの様子に加え、インタビューから主催者である教育学科4回生Iさんの熱い想いをお伝えします。 Iさんが地域貢献活動を始めたきっかけを知りたい方はこちらの記事を! 「HARA笑式 ~はらえしき~」の規模や盛り上がりを調査!! 「HARA笑式 ~はらえしき~」は、Iさんが昨年から企画を考案し、10月から兵庫県揖保郡太子町原地区にある野外施設「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」の学生ボランティアの協力のもと、毎月2時間以上の打ち合わせを行ってきました。企画がまとまると太子町教育委員会の後援を得て、2200枚のチラシを太子町の小学校を中心に配布。その結果、当初5日間を予定していた募集期間を3日で締め切るほどに応募が殺到。当日は定員の100名を上回る130名の方がイベントに参加しました。 このイベントでは、午前中に「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」でボルタリングやアーチェリーを含む野外遊びや、昨年10月にお披露目したばかりの本格ピザ窯を用いたピザづくりを実施。 多くの参加者がピザの生地を一生懸命のばして、具材をトッピングしています! 午後は公民館と神社へ会場を移し、地域の方と協力してからあげや綿菓子、射的など、複数の屋台を用意しました。イベント内容がお昼を境に大きく様変わりするため、参加者が飽きることなく一日を通してイベントは大盛況でした! イベントの発起人、Iさんを突撃インタビュー! 「HARA笑式 ~はらえしき~」に懸ける想いとは ― なぜこのようなイベントを? ここ揖保郡太子町は、私の生まれ育った故郷でもあるのですが、最近は少子高齢化や新型コロナの流行で人と関わる機会が減ったように感じていました。そのような現状をなんとかできないかと考えていた時、子どもの頃の楽しみだった地域の伝統行事「太子会式(たいしえしき)」を思い出し、それをモチーフにしたイベントを行うことで、地域の活性化に貢献しようと思ったのが始まりです。 ― 準備はどのようなことから始められましたか? まずは活動資金をどうするかという問題に直面しました。そこで、大学の補助金制度『神女support』に申し込み、先ほどの想いを訴えることにしたんです。その結果、備品や屋台で使用する景品の購入資金を補助していただくことができたので、参加者には全て無料で楽しんでいただいています。 ― イベントを成功させるために行った工夫は? どのように実施すれば、ひとつのイベントを地域の活性化に繋げられるかということが大きな課題でした。打ち合わせではこの課題について、学生ボランティアのみんなと何度も話し合い、結果的に当日の屋台をそれぞれ少し離して設置し、スタンプラリーを行うことで、子どもたちが地域を活発に巡るという案を採用しました。他にも地域交流を兼ねるため、屋台の運営の一部を周辺住民の方や、地元高校のOB、OGに依頼したのですが、有難いことに、皆さん前向きに取り組んでいただけたのでよかったです。 これらの工夫もあり、この日の太子町原地区には、子どもたちの明るい声が響き渡り、運営に協力されている方々も、終始笑顔で会話されていたのが印象的でした。 「HARA笑式 ~はらえしき~」の手ごたえと今後の目標とは? 今回のイベントの手ごたえと今後の目標をIさんに伺いました。 ― 大好きな地元に貢献できたという実感はありますか? 地域の活性化はもちろんですが、子どもたちが地元に誇りを持ち、自慢したくなるようなイベントができればと思ってこのイベントを企画しました。イベント中に何度か、子どもたちや保護者の方から「毎年してくれないの?」というような言葉をいただけたのが本当にうれしかったです! また、太子町職員の方からも「来年は何を企画されているのですか?」というお話があったので、この『HARA笑式 ~はらえしき~』がひとつの実績となり、今後、後輩たちが行政の協力を得て、活動しやすくなることに期待しています。 ― 『HARA笑式 ~はらえしき~』というイベントを通して得たことは? 大きなことを一から作り上げることの大変さ、周りの方の優しさや有難さ、自分だけで何かをするのではなく、人に協力してもらうことの大切さを学べたと思います。 私は4月から鳥取県の小学校で先生として働くのですが、今回のイベントで子どもたちの笑顔が大好きだと再確認できたので、これからは『子どもたちのやりたいことを叶えてあげられる先生になる』という新しい目標もできました!新しい場所でたくさんの経験を積んで、いつかはこの大好きな地元の小学校の先生になれるようにこれからも頑張っていきます! Iさんの表情からは、一日を通して地元地域を歩き回り、参加者の方々と直接触れ合うことでとても大きな充実感を読み取ることができました。ひとりの女子大生が持っていた地元を愛する熱い気持ちが地域全体を盛り上げた現場を取材して、改めてシンジョ生の主体的に行動する力強さを認識することが出来ました。 次はどのような取り組みが神女supportを活用して行われるのか、今から楽しみでなりません!

こだわりのコーヒーで地域活性化!地域密着型で活動を行うコーヒー同好会に潜入!

特集

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2023.2.16

こだわりのコーヒーで地域活性化!地域密着型で活動を行うコーヒー同好会に潜入!

シンジョのコーヒー同好会は2021年3月に設立され、現在2年目。「人と人がコーヒーで繋がる、広がる」をモットーに、日々の活動でコーヒーに関するさまざまな知識を蓄え、複数のイベントに出店しています。今回は11月26日(土)、同好会にとっては須磨離宮公園での3度目の出店にお邪魔して、皆さんにお話しを伺いました。 コーヒー同好会の普段の様子を取材した過去記事はこちら! 学生課外活動助成金(神女サポート)を活用して歩んだ初出店までの道のり ―――同好会発足からすぐに学外の場所での出店、すごいですね。 活動を始めてすぐ、多くの人に私たちのコーヒーを飲んでもらいたいとみんなが思うようになりました。その時に思いついたのが出店だったのですが、当然誰も出店経験などなく、まずは場所の確保に苦戦しました。そこで大学の地域連携室に相談したところ、神戸女子大学と須磨離宮公園が両施設を開放して相互利用を可能にした『キャンパス・パーク連携』という協定を結んでいることを教えていただき、こちらに出店させて頂くことにしたんです。 ―――地域に根ざした活動をしているシンジョならではですね。でも、場所以外も大変だったのではないですか? 出店場所が決まってからは美味しいコーヒーをたくさんの人に提供するために豆は何キロ必要か、抽出方法はどうするか、どのような道具が必要か、どのように役割分担すれば良いかなど…わからないながらもみんなで考えました。そのために考えた結果、『フジローヤル みるっこ』という雑味の原因となる微粉が出にくい電動ミルや、『エアロプレス』という専用の抽出器具を用いて、他ではあまり見ないドリップコーヒー以外のコーヒーをスムーズに提供することができています。 電動ミル「フジローヤル みるっこ」 短時間で味のブレを少なく抽出可能な「エアロプレス」 ―――本格的な器具ですね。器具の購入はみなさんで協力し合って購入されたのでしょうか? 地域貢献活動に必要な器具の購入には大学の補助金制度『学生課外活動助成金 神女サポート』を活用させて頂きました。短い時間で安定した味のコーヒーが提供できるので、このようなイベント出店の時には欠かせません!ほかにも今回販売している、豆の購入や焙煎費用にも補助金を使用してチャレンジすることができました。同好会には4年生も所属していていますが、これまではコロナ禍であまり活動ができなかったので、限られた時間でかけがえのない地域貢献活動が出来ているのは神女サポートがあったからに他なりません。 神戸女子大学×須磨離宮公園 キャンパス・パーク連携 今回のような「キャンパス・パーク連携」によるシンジョの活動で、学生の主体性を尊重しながら支えて頂いているのが須磨離宮公園の職員の方々。これまでもたくさんのシンジョの学生と関わってきた職員の方にお話しを伺うことができました。 写真右 コーヒー同好会のMさん ―――シンジョの学生について、印象をお聞かせください。 自主的にこのような活動をされる学生は皆さんしっかりされていますよ。今回のコーヒーの販売も、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と売り上げも評判も右肩上がりです。それは、実施後にしっかり振り返りを行っているから。何がお客様の目に留まらなかったのか、ニーズを満たす商品がなかったのか、コーヒーを提供するまでの接客はどうだったのか…言われなくても自分たちで考えてやっているんですよね。 ―――「キャンパス・パーク連携」として、須磨離宮公園さんにもメリットは感じられますか? 公園利用者の方からは『大学生が頑張ってるんや』と声をかけられることもありますね。特に、公園に活気を生んでくださるというところで、とても貢献してもらっていますよ。毎年、色々なイベントを一緒にやりましょうとお誘い頂くので、学生のみなさんと一緒に須磨離宮公園も成長していきたいですね。 ―――出店ブース付近では常に数人のお客様がコーヒーを飲まれており、時には行列ができるなど大盛況。実際に購入された方にもお話を伺ったところ、「実は先日公園に遊びに来た時、たまたまこの同好会さんのコーヒーを購入しました。そのとき飲んだものがとてもおいしかったので、今回はこれを目当てに離宮公園に来たんです。」とのことでした。 自分たちの「地域貢献活動」に手応えを感じるようになった ―――コーヒー同好会による地域社会貢献は離宮公園だけではなく、10月には高倉台地域福祉センターの利用者の方々にコーヒーを無料で振舞う、フリーコーヒーイベントを実施されたそうですね。 このイベントでは、私達がこだわって淹れたコーヒーを提供したのですが、「普段のコーヒーと同じだと思っていたけど、今日のコーヒーが人生で一番おいしかった!」「ブラジルのコーヒーがスッキリしている!」というようなお声を聞けたこと、そして皆様の笑顔を見ることができて嬉しい限りでした。また、利用者の方々にはコーヒーと引き換えに須磨の魅力を1つ教えていただき、後日それをまとめて学園祭で展示を行ったのですが、私達も知らなかった須磨の良い所を教えてもらうことができて、改めて須磨のことが好きになりました。この時の充実感から、自分たちが好きなことをたくさんの人に知ってもらうことで、地域の方々を元気にすることができるんだと思うことが出来ました。 たくさんの利用者の方から「須磨の良い所」を教えて頂きました ―――今後の活動への抱負を聞かせてください! 私達コーヒー同好会は研究を重ねて、より美味しいコーヒーや様々な種類のコーヒーを提供できるように頑張りたいと思います。また、今後は須磨離宮公園で採取されたはちみつを使ったカフェオレなどの開発も行い、この地域と一緒に成長していけるようにどんどん盛り上げていきたいと思います! コーヒー同好会は毎週木曜日のお昼休みから、第2クラブハウスで活動中。代表のMさんは「この同好会ではみんなでコーヒーを楽しめればと考えているので、きっかけは『スターバックスが好き』、『おしゃれな趣味を増やしたい』などで大丈夫です。少しでも興味を持っていただければ、まずはお昼休みにコーヒーを飲みに来てください!」と話していました。是非Instagramをチェックしてみてくださいね!

フェアトレードで世界に貢献!?nicoloopって何!?

キャンパス

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2023.2.9

フェアトレードで世界に貢献!?nicoloopって何!?

フェアトレードってご存じですか。開発途上国などの生産者から、原材料や製品を適正な価格で買い取ることで、生産者の生活改善や自立を目指す仕組みのことです。 この仕組みをたくさんの人々に知ってもらうため、シンジョの公式サークルとして啓蒙活動を続ける団体がnicoloop(ニコループ)なんです。 輸入する側が安く製品を購入できる理由には、輸出する生産者側に適正な報酬が支払われていないことがあります。そのため、生産者側が適正な価格で公正な取引が行われ、正当な報酬が支払われるように改善されることが必要です。その活動を続けているのがnicoloopです。 具体的に、どのような活動内容なのか所属している学生にインタビューしました。 ―具体的な活動内容を教えてください。 「今回は12/12~16の5日間、フェアトレード パンフェアを企画しました。フェアトレードの商品を使用したパンを大学内のベーカリーで開発し、そのまま販売させて頂き知ってもらうきっかけを作っています。他にも学園祭でクイズ形式にして普及活動を行うなど、広く社会に発信する活動を行っています。」 ―今回ベーカリーで行った活動の感想を聞かせてください。 「今回は学内のベーカリーcafé(marberg)とコラボさせて頂き、パンを購入して頂いた方々にフェアトレードと開発したパンの経緯や目的などを説明しました。そしたら学生の中には、“これを目当てに買いに来ました”や“開発したパンが美味しそうだったから”などたくさんの嬉しい言葉を聞く事ができました。」 ―nicoloopとしての今後の目標を教えてください。 「今回の活動が少しでも興味をもってもらい、公平にモノの売買が行われる世の中になれば良いなと改めて思いました。私たちの身近にフェアトレード商品はまだまだある事を知って頂き、フェアトレードを普及させることです!」

神戸女子大学の学生が太子町の活性化に尽力!?

特集

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2023.2.8

神戸女子大学の学生が太子町の活性化に尽力!?

「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」で活躍中のIさんにインタビュー! 教育学科4回生のIさんがボランティアリーダーとして活躍している、兵庫県揖保郡太子町にある野外施設「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」。今回、そこにピザ窯が新設されたということでお披露目イベントにお邪魔してきました。 ―「太子遊びと冒険の森【ASOBO】」のボランティア参加へのきっかけは? 「1回生で受講していた講義に、当時ボランティアリーダーとして活躍していた先輩が、宣伝をしにきたことがきっかけです。そのとき私は教育の道に進むにあたり、何か自分を成長させるものを探していました。太子町は私の大好きな地元でもあったので、『自分の経験値を上げられるだけでなく、太子町の活性化にも貢献できるならやるしかない!』と思い、その場で参加を即決しました。」 ―ボランティアリーダーとしての主な活動は? 「子どもたちが大自然の中で、さまざまな体験ができるよう、自発的に興味を持ってくれそうなことを考え、それを安全に提供するのが主な活動です。これまで、他のボランティアリーダーと一緒に遊びに行った先で得たインスピレーションから、薪割り体験やスウェーデントーチと呼ばれる方法の焚火体験を企画し、実施しました。」 「太子 遊びと冒険の森【ASOBO】」を運営している姫路YMCA理事長 八杉さんにもお話を伺いました! ―八杉さんから見てIさんはどんな印象ですか? 「1回生の時から向上心が高く、子どもに対する話し方や接し方、理想の野外活動はどのようにすれば実現できるかなど、全てにおいて熱心に取り組んでいただいています。3回生の時にはすでにみんなをまとめるチーフ格として活動していただきました。今回のイベントでもチーフとしてうまくまとめていただいているので、非常に助かっています。『人の役に立つのであれば』という想いが強い子なので、将来は立派な先生になられると思いますよ。」 冬の大型イベントについての打ち合わせに参加! Iさんは地域活性化や地元愛にあふれる子どもたちを増やすために何か出来ることはないかと考え、揖保郡太子町の原地区全体を会場とした大型イベント「HARA笑式 ~はらえしき~(2023年2月11日㈯実施予定)」を自ら企画しています。このイベントでは子どもたちのお祭り離れに注目。そこで、原地区のさまざまな場所に屋台を設置し、複数の拠点からなるひとつのお祭りとするようです。また、スタンプラリーを実施することで、会場となる地区全体の周回を促す工夫も。当日の盛り上がりに期待が膨らみます! 他大学の学生を巻き込んでHARA笑式~はらえしき~の企画会議をするIさん ―これほど大きなイベントを企画するとなると、お金もかかるのでは? 「今回のイベントでは企画段階で、かなりの費用が掛かる見積もりとなりました。そこで、その見積もりをもとに大学の補助金制度である『神女サポート』に応募したところ、申請した金額すべてを補助金でまかなうことができました。学生だけでこれだけの資金を用意するのはとても困難なので、本当に有難かったですね。」 ―学生のやりたいことを応援してくれるサポート制度があるというのは心強いですね。 「自分が地元のためにやりたいと思ったことを実現させるチャンスが得られたので、本当に嬉しいですし、責任感をもってやり遂げたいです。普通に生活をしていたら、いくら地元が好きだからといってもこんな大きなことを企画できないと思いますし、学生のことをサポートするシンジョならではの制度があって本当に良かったです!」 「HARA笑式~はらえしき~」の目玉のひとつ、ピザ窯がお披露目! 現在計画中の「HARA笑式~はらえしき~」でも目玉のひとつとなるのが、今回お披露目イベントが行われた本格ピザ窯です。 ―ピザ窯の魅力を教えてください! 「オーブンと比べると、ピザ窯は約2倍の高温で調理できるので、焼き上がりに大きな違いが生まれます。個人的には、あえて本格的なものにすることで野外施設ならではの、非日常的な思い出ができるというのが1番の魅力だと思います!」 ピザ窯ならではの超高温で360°しっかりと焼き上げられたピザは、野外施設での手作りとは思えない本格的な食感! ―1月に行われる「HARA笑式~はらえしき~」への意気込みをどうぞ。 「私はここでのボランティア活動を通して、周りの人に恵まれ、支えられていると実感することができました。なので、私を支えてくださった多くの方たちと、約20年間お世話になった大好きな太子町への恩返しとして、参加していただいたすべての人の思い出に残るような、楽しいイベントにしたいと思います!」

冬の神戸女子大学を彩るイルミネーションの企画をする団体「学友会」とは!?

キャンパス

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2023.2.2

冬の神戸女子大学を彩るイルミネーションの企画をする団体「学友会」とは!?

シンジョには学生だけで学校行事を企画運営する、いわば生徒会のような団体『学友会』が両キャンパスにあり、冬のシンジョ名物イルミネーションや学園祭=コスモス祭(須磨キャンパス)、PI神女祭り(ポートアイランドキャンパス)などの学校行事を企画しています。今回は須磨キャンパスの学友会・会長のSさんと、コスモス祭実行委員長のHさんにインタビューしました! 写真左からコスモス祭 実行委員長Hさん、学友会 会長Sさん ともに2回生 何かにチャレンジしたい気持ちが入会のきっかけに! Sさんはキャンパスライフに希望を抱いてシンジョに入学した4月に、「これからの4年間、漠然と過ごすことはやめよう。」と決意。何かをやり遂げる経験を得るべく、新入生オリエンテーションのクラブ紹介で知った学友会に入会することに。 Hさんは1年生の冬に学友会がキャンパス内のイルミネーションを準備する様子を見つけて、「私もやってみたい!」と思ってすぐに入会。今年もHさんたち学友会が中心となってイルミネーションを企画し、12月1日に点灯式が実施されました。 2022年度のイルミネーション 自分たちの考えたことで、たくさんのシンジョ生が喜んでくれるのが嬉しい 学友会が企画運営する学校行事には、冬のイルミネーション以外にも、スポーツ大会、コスモス祭などがあり、学生課の協力のもと、学生が中心となり作り上げていきます。しかし、Sさんが入学してからは様々なイベントがコロナ禍で中止になってしまいました。 ―――学生の安全を守るためにも、色々な制約がある中での活動になりました。 学生の様子から意気消沈したムードを感じていましたが、何か新しいイベントはできないかと模索し、今年4月に新入生歓迎イベント『花咲く春のシンジョ祭』を開催しました。 自分たちが入学した時も、せっかく大学に入学したのにコロナ禍で登校できなくて、キャンパス内のどこに何があるのか、どんなクラブがあるのかわからない時期が長かったんです。だから、校内スタンプラリーやクラブ紹介ブースを作ったり、新入生目線の企画をたくさん実施すると土曜日なのに新入生が100人近く来場してくれました!今後は毎年続く恒例行事にしていきたいですね。 先生の自己紹介カードもかわいく作成して、先生の名前と特徴を合わせて覚えやすくするボードを作成! 待ちに待ったキャンパスで開催するコスモス祭! コロナ禍の影響もあり2年ぶりに実現した来場者を迎え入れてのコスモス祭。コスモス祭 実行委員長Hさんは学友会としてだけでなく1人の学生として楽しみだと語ってくれました。 ―――昨年はオンラインでコスモス祭を実施したと伺いました。 コロナウイルスの感染状況を考え、昨年はオンライン開催に切り替えたんです。ステージでの学生パフォーマンスを動画配信にしたり、オンラインでクイズ大会や抽選会など、工夫を凝らしてなんとか実施したのですが、自分たちが一生懸命準備したものを多くの人が楽しんでくれている姿を「実際に見ることができない」という寂しさも少しありました。 ―――2年ぶりにキャンパスで開催することになるコスモス祭の準備はいかがですか? 実は、キャンパスで開催するコスモス祭を経験している学友会のメンバーがいないので、過去の資料等を参考にしながら手探りで準備してきました。イベント制作会社の力も借りて企画をしていくのですが、お笑いライブではどんな人が来てくれると盛り上がるかなど、学生ならではの視点で進めていくのは本当に楽しいです!基本的には職員の方は関与せず、私達だけで制作会社の方と打ち合わせをするので緊張もしますが責任感を持って担当できました。 そうすることで、自分たちが目指すものに何が足りないのかがわかってくるんです。今年は学園祭のプログラム(当日配布する冊子)を別の業者に依頼して作成することにしました!中学、高校時代に「指示待ち人間はダメ、積極的に主体性をもって、自分で考えて行動する~」というように先生方からのお話を聞いてきたのですが、言葉の意味は理解できますがピンとこなかった部分も正直ありました。でも、学友会で経験してみて「これが主体性をもって」行動するっていうことだ!と日々実感しています。 今年度のコスモス祭の当日、そこには学友会のメンバーが一生懸命準備をしたステージを中心に、たくさんのシンジョ生の笑顔で溢れていました。 神戸女子大学管弦楽団のステージを見守る学友会メンバー。ステージの前にはたくさんの学生が。 学友会で培う経験は、これ以上ない『プレ社会人』経験 学友会に入会して、シンジョの充実した授業を受けるだけではなく、様々な経験を積んで成長しているお二人。学友会に所属していてよかったことを伺いました。 ―――コスモス祭実行委員長のHさんはいかがですか? 外部のイベント制作会社の方と調整を繰り返し行ったり、クラブのステージイベントなどの調整など、学内外と関わり合いながら大きなイベントを構築していくなんて学友会でしかできないことですし、貴重な経験ができました。当たり前のことなのですが、いざ年代や立場が違う人とやり取りをするとなった時に、連絡をもらったらすぐに返信をすることで相手の方に熱意が伝わったり、ご心配をおかけすることなくスムーズに事が進んだり…話し方や文章も相手に意図が伝わるようになっているか意識するようになったのは、学友会の経験で成長できた部分だと思いますね。 ―――会長・Sさんは、責任ある役職ですが、やりがいなどを教えてください。 私はどちらかというと人の前に立つ性格ではないので、会長という役職は自分に出来るだろうかと不安でした。学友会は会社のように組織化されていてそれぞれ役割分担があるのですが、イベントを企画する時も、学友会の会員や外部業者との交渉や打ち合わせなどで「何を目的にしたいのか」など、自分が考えた内容を他の人にわかってもらうために必要なコミュニケーションや、期日に関する意識など就職前に社会人経験が出来たように思います。学友会は全員が与えられた職務をしっかりこなしてくれるので、私は最終的に取りまとめるだけのことも多いです。(笑) 学友会に入って良かったです。大変だからこそ達成感があるし、友だちも増えました。 学友会は2年生が中心となって活動するため、来年には次の学年にバトンを渡すことになります。Sさんは「少しでも興味がある在学生はぜひ挑戦してほしい。本当に楽しいから!」と眩しい笑顔で締めくくってくれました。 学友会では在学生に向けて、随時新しいメンバーを募集しています。入会希望や見学などの問い合わせはコチラからどうぞ。

ポートアイランドキャンパスの学生がボランティアセンターを設立!?設立初年度の躍動に迫る。

特集

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2023.1.30

ポートアイランドキャンパスの学生がボランティアセンターを設立!?設立初年度の躍動に迫る。

2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに『神女ポーアイボランティアセンター』が設立されました。実はこのボランティアセンターは学生が主体となって設立した団体です!今回はそこで活動する学生にインタビューを行いました。 学生と地域を結ぶボランティアセンターの代表の学生にインタビュー! 代表を務める社会福祉学科2回生のKさんにお話を伺いました。 ―ボランティアセンターを設立したきっかけを教えてください。 1回生の3月まではコロナの影響もあり、充実した学生生活が送れているとは感じられず、『何か変えたい!』と思っていました。そこで思い切って地元のボランティアセンターを訪ねましたが、コロナ禍でボランティア募集があまりなかったため、規模が大きい大阪ボランティア協会が主催する【初めてのボランティア説明会】を紹介して頂けることになり、参加しました。そこで出会ったボランティアコーディネーターの方に、大阪公立大学のボランティアセンターと大阪ボランティア協会が主催する「ソーシャルイノベータープログラム」という若者の事業立ち上げプログラムをご紹介頂き、そこで主体的に活動する他大学の団体から多くの刺激を受けました。そんな時、大学のボランティアセンターの多くは学生主体で立ち上げる事例が多いと知り、私と同じように『何か変えたい』と思ったシンジョ生が立ち寄れるボランティアセンターを作ることが出来るならと思い、自分で立ち上げよう!と決意しました。 ボランティアセンター 代表のKさん 社会福祉学科2回生 ―立ち上げ時はどのような苦労がありましたか? すでに団体立ち上げのプロセスを学んでいたので、とても苦労したという感覚はそれほどありませんでした。ただ、ホームページの作成や活動時の交通費など、資金面で大きな壁があることに気づかされました。当然私個人で工面することは難しく、現在の顧問の先生に相談させていただきました。そこで『神女support』という助成金についてお聞きし、応募したんです。すぐに資金調達ができたおかげで、設立から約半年ですが様々な活動ができたと思います。 ボランティア活動時のTシャツも助成金を使用してすぐに作成し、課外活動時に着用 ―普段はどのような活動をしていますか? 現在スタッフは8名で、今年は私達の存在をたくさんの団体の方々に知って頂くためにも他のボランティア団体がまとめる既存企画に多く参加しました。ボランティアセンターとしては学生が充実した生活を送れるよう、広報部とコーディネート部、企画部に分かれて活動しています。長期休み前などには告知を行うので、ボランティアに限らず、現状を変えたいという方はぜひ相談に来てください。全力でサポートさせていただきます! ―今後の目標について教えてください! これからは私たちが発起人となって、周りを巻き込めるような大きなイベントを企画したいと思います! センターのスタッフたちの打ち合わせの様子 ボランティアセンターの命運を握る広報担当の仕事とは? 広報担当として活躍中の社会福祉学科2回生Mさん。スタッフになったきっかけや、広報担当としてのお仕事についてお聞きしました。 ―スタッフになったきっかけは? ボランティアセンターのインスタでKさんの活動を目にし、挑戦する姿に刺激を受けたことです。当時、私も学外で何か経験を積みたいと考え、7万人ほどのフォロワーを抱えるインスタグラムアカウントの運用を担当していたので、その経験を活かしたいと思いスタッフとして参加しました。 広報担当 Mさん 社会福祉学科2回生 ―広報担当就任後はどのようなことに着手しましたか? 投稿の系統を揃えることから始めました。投稿内容が見づらいと内容が伝わりにくいので、見やすさを意識しています。 ポーアイボランティアセンターのInstagramはコチラ ―苦労した点を教えてください。 ボランティアセンターのアカウントでは、活動により興味を持っていただけるよう、現場の空気感を動画や画像で伝える必要がありました。単に情報を伝えるだけではいけないという点に苦労したんです。これは他のボランティア団体の投稿を参考にすることで日々改善しています。 ―インスタグラム以外の広報は? ホームページとLINE、あとは1年間の活動内容をまとめた雑誌の制作もしています。楽しみにしていてください! ―ボランティアセンターの活動を通して得たことは? 学生主体で活動するため、誰かが先頭に立つべき場面がよくあります。そのような時に『自分が』という責任感が芽生え、定期的な会議なども率先して取り仕切るようにしています。これからの目標は『シンジョといえばボランティアセンター』といわれるようなアカウントを目指して、広報活動を続けていきたいと思います。 設立間もないボランティアセンターでは1回生も主力として活躍中! 設立から約半年で多くの実績を残してきたボランティアセンター。その一翼を担う1回生、HさんとSさんにもインタビュー! ―ボランティアセンターのスタッフになったきっかけと、印象に残っている活動を教えてください。 もともとボランティアに興味はあったんですが、参加の機会にはなかなか恵まれませんでした。そんな時、大学の職員の方から代表のKさんを紹介していただき、その場でスタッフになることを決意しました。 Hさん 心理学科一回生 印象的な活動は、10月に神戸で2日間にわたって開催された『防災推進国民大会2022』です。1日目にワークショップを行い、私は2日目にその成果と感想を発表したのですが、お子様から大人の方まで真剣に話を聞いてくださる姿が印象的でした。私も含め、そのイベントで防災意識が高まったという方も多いと思いますし、イベント参加をきっかけに自分の中の新しい扉を開くことができるのは、ボランティアセンタースタッフに参加して良かったと思えます! https://youtu.be/6lUYEPm8pF4 Hさんをはじめ、ボランティアセンターの学生が参加した防災国体2022 私は大学で何をするか迷っている時、代表のKさんが講義前にボランティアセンターの紹介に来られたことがきっかけです。その時のお話から、私もスタッフとして活動し、学生生活を充実させたいと思い参加しました。 Sさん 社会福祉学科1回生 私が印象に残っている活動は『須磨海岸クリーンボランティア』です。この活動ではごみを集めるだけでなく、それを何かに利用できないかと考え、拾い集めたプラごみを材料にしたレジンアクセサリーのワークショップを学園祭で行うことにしたんです。 活動の様子はコチラ 私は趣味でレジンのストラップなどを作っていたので、力になれるのではないかと思い、積極的に参加しました。事前に何度か試し、説明書も自作して迎えた当日は大きな失敗もなく進めることができました。後日、作ったアクセサリーをスマホに付けている方を見かけたときはうれしかったです。 須磨海岸のイベントでは、やり遂げたという達成感が得られただけでなく、自分が何かの役に立つことができたという自信もつきましたし、活動を通して環境についての理解も深まりました。来年度も多くのイベントに積極的に参加していきたいです! プラごみをかわいいレジンアクセサリーにリメイク 最後に代表のKさんから高校生とシンジョ生に一言お願いします! 今在籍している学生スタッフも『何か変わりたい』という想いから参加しています。漠然と『何か変わりたい』という想いを抱いている方は、一度私たちを訪ねてくれればうれしいです!また、4月からは神戸市社会福祉協議会さんとも協力し、活動内容ももっと充実していきます! ご質問やボランティアセンターに興味をお持ちのシンジョ生は、お気軽にInstagramのDMへ!またはホームページからボランティア情報サービスの登録をお願いします!

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

キャンパス

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2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビュー。後編はTさんからお話を伺いました。前編をまだお読みでない方はコチラ 写真左からTさん、Iさん 物心ついた時から子どもが好き。将来は幼稚園・保育園の先生しか考えられなかった 小学生の時から、既に幼稚園や保育園の先生を目指していたという市立琴丘高等学校出身のTさん。ご自身の幼い頃のお話から聞いていきました。 ―――いとこの中で一番年上だったことから、小さな子どもと一緒に遊ぶことが自然の流れだったそうですね。 そうですね。いとこ同士が集まるとき以外にも、地元の公園で近所の子どもたちと遊ぶときも、いつも周りには自分より小さい子がいた気がします。その子たちのお姉ちゃんになったみたいに一緒に遊んだり、面倒をみたりすることが大好きでした。 私自身が幼稚園に通っていた時、当時の先生のことが大好きだった記憶がずっとあって、小学校6年生の文集にも『将来の夢は幼稚園・保育園の先生』と書いていましたね。 進路選択では、学外で子どもと触れ合える環境が決め手に ―――幼い頃から幼稚園や保育園の先生を目指していたTさんですが、高校生の進路選択の時に悩むことはありませんでしたか? そもそも幼稚園の先生と保育士、どちらを目指そうかという悩みがありました。その時は高校3年生の時に、部活の顧問でもあった担任の先生から「あなたほどの子ども好きなら、絶対保育士に向いている」と背中を押して頂いたことで気持ちが固まりました。また、私の地元から通いやすい姫路近隣に保育系の専門学校があったので、そこでも保育士になれると考えたこともありました。 ―――では、数ある大学・専門学校の中からシンジョを選んだ理由を教えてください。 シンジョを選んだ理由はいくつかあって、まずは1回生の後期からコース分けがあるので、早い段階から自分の進みたい分野を深く学べると思ったんです。やると決めたらとことんやりたい性格なので(笑)もちろん、コースは幼児教育コースを選択していますが、幼稚園教諭、保育士の両方の資格を取得できることも理由のひとつです。 系列の幼稚園やこども園があって、園児たちがみんなでキャンパスに来てくれたり、私達が園に行って実習ができることや、それ以外の保育所、こども園などでのボランティア活動なども充実していることも魅力に感じました。4年間しっかり学ぶ中で、子どもの発達について現場で学ぶことができる制度が充実していると思ったことが最大の決め手でした。 少しでも長く子どもと触れ合いたくて、児童館でアルバイト シンジョに進学してから、様々な学びに積極的に取り組みながらも、もっと子どもと関わりたいと考えたTさんは授業でお世話になった先生に相談します。 ―――好きこそものの上手なれ、ではないですが、すごい積極性ですね。 本当に子どものことが大好きで、何かできないかと考えていたんです。先生に相談すると「児童館でのアルバイト」を勧めてもらいました。子どもと触れ合いながら、自分の将来のためにもなるのでやらない理由はありませんでした。今も週に2回、大学の授業の後に通っていて、「遊んであげている」というより、私も一緒に楽しんでいます。子ども達はみんな慕ってくれて、これまでにもたくさんお手紙をもらって…読み返すと毎回泣いちゃいます。(笑)私にとってパワーをもらえる宝物なので、全部大事に保管しています。 同じ境遇の友達と出会えたことが、大きな励みになった 入学から前向きに勉強してきたように思えるTさんですが、1回生の前期はコロナ禍の影響でオンライン授業だったこともあり、不安が大きかったといいます。そんな時に出会ったのが同じ教育学科のIさんでした。 ―――やはり入学当初のオンライン授業は難しい部分もありましたか? キャンパスに行くという当たり前のことが出来ず、同級生の勉強の進み具合や状況が分からずモヤモヤしていたことはありました。そんな時に、共通の友人を通してIさんと知り合うことができて、同じように悩んでいることがわかって、毎日連絡を取り合う仲になりました。その後は、すぐに私と似ているかも?気が合う!と感じるようになり、今では自分の人生の中で一番の親友です。本当に一緒にいて自然体なのにこんなに笑っていられるし、波長が合うというか(笑) ―――一緒にいて楽しいだけじゃなくて、お互い尊敬しあえる仲は素敵ですね。 私が頑張れるのはIさんのおかげです。Iさんがいなかったら…もしかしたら授業だけ受けて、ボランティアや課外活動には参加していなかったかもしれないですね。それぐらい、Iさんが頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃ!と思えるんです。 ―――Iさんはどんな方か教えてください。 Iさんは私よりも美味しいものを食べに行ったり色々なところに出掛けたりアクティブなんです。それでも授業以上の勉強をして、最近は保育士の資格にもチャレンジしています。どこにそんな時間があるの!?って思うぐらい。きっと、わずかな時間も無駄にせず勉強していると思うので、テスト期間中に勉強に行き詰まっても、Iさんはもっと勉強しているはず!私も負けられない!と思って頑張れるんです。 お互い、疲れやストレスが溜まったときには二人で美味しいものを食べにいって発散するんです。食べて、話して、また頑張る。そうやって卒業まで、ずっと一緒にいると思います(笑)私達は将来、別々の道を歩みますが、お互いが休みの日には二人で会う時間が絶対にあるって断言できます。これから先も、ずっと親友だって自然に言えちゃいますね。 取材後には、『シンジョに来たことで、励まし合い、尊敬できる親友が出来たことが一番よかった』と声を揃えて話してくれました。二人の笑顔と止まらない会話を聞きながら、二人の努力は必ず実を結び、素敵な先生になってくれるだろうと確信した一日でした。

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

キャンパス

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2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビューしました。まずは前編、Iさんのお話です。 写真左からTさん、Iさん 本気で勉強を頑張ってみたら結果が出せて、自信に繋がった高校時代 昔は勉強があまり好きではなかったという県立高砂南高等学校出身のIさん。先生を目指すようになったのは、高校時代の恩師との出会いにありました。 ―――高校1年生の時のオーストラリア短期留学の経験がきっかけになったそうですね。 短期留学に行ったものの英語が通じず、お世話になったホストファミリーの方とも全く話せずに終わってしまって…もっと勉強しておけば良かったと悩んでいたところ、担任の先生から「語学力を磨きたいなら英語検定を受けてみたら?」と進められました。それまで自分から進んで勉強することはあまりなかったのですが、そんな自分を変えたいという気持ちもあってチャレンジしました。 点数が伸びずにモチベーションが下がることもありましたが、先生が優しく、そして時には厳しく絶妙なタイミングで声をかけてくださったり、放課後にも根気強く指導してくださったおかげで3年生の時に2級に合格することができました。親身になって相談に乗ってもらったことや、成功体験の機会を与えてくれた先生への感謝から、将来は『生徒を励まし、可能性を広げてあげられる先生になりたい』という気持ちが芽生えましたね。 シンジョには先生になる為のサポート体制が整っていて、安心出来た ―――先生になりたいと思ったIさん。進学先選びはどのように進めましたか? 様々な大学を調べるうちに、シンジョの教育学科を知りました。私の家から通いやすい立地だったこともあり、オープンキャンパスに何回も参加して情報収集したことを覚えています。合計7回参加したことで、教職支援センターによる採用試験に向けたサポートの充実や、実際に教員になった先輩方の人数の多さ、先生からきめ細かな指導が受けられるという距離感を感じることが出来て、私にはシンジョしかないと心から思いました。他の大学は受験しませんでした。 ―――ご自身の経験から、やはり高校の先生を目指していたんですか? 実は、高校の先生はクラス担任の生徒と接する時間が少ないと思って、より多くの時間を子どもと一緒に過ごすことができる他の校種を考えていました。自分自身は「小さい頃から勉強が好きではない」と思っていて、自分の可能性を閉ざしてしまっていたなと…子どもの可能性を広げるという意味で幼稚園に魅力を感じたり、小学校では6年間という長い時間の中で、全教科を教えながら子どもの成長に関わることができることも魅力的でした。 実は、そのこともオープンキャンパスで当時のスタッフの先輩に相談したんですよ。すると先輩から、『悩むぐらいなら最初から決めてしまわず両方を目指してみたらいいよ』と背中を押してもらったことで悩みはスッと消えて、幼稚園教諭、小学校教諭どちらの免許も取れる初等教育コースを選択しました。本当に先輩には感謝です。 初等教育コースに所属しながら、保育士資格取得も目指す「リアル3刀流」を支える先生の存在 ―――実際に入学してからの学生生活はいかがですか? 授業でスクールサポーター制度を知り、実際に参加しました。神戸市の小学校の教育現場に参加させていただくことができる貴重な機会なのですが、そこでお世話になった先生方のお話や、児童のイキイキとした学びの場を見て小学校教諭を目指そうと決意しました。今、初等教育コースに所属しているので、小学生に接する際に幼稚園教諭の学びも得た上で接することが出来るのは強みになると思います。 ―――保育士にも興味をお持ちで、独学で勉強中だと聞きました。 保育士資格は私が所属している初等教育コースのカリキュラムには含まれていないのですが、1回生の教育基礎演習で担当だった先生が『学生のうちに、勉強できることはどんどんチャレンジしなさい』と勧めてくださって、試験対策や色々な相談にも本当に熱心に対応してくださるんです。 ―――すでに筆記試験の結果待ちだそうですね。良い結果を願っています。 ありがとうございます。合格したら次の2次試験では『絵本の読み聞かせ』の実技試験があるんです…この実技に自信がなかったので、本当は受験自体を諦めようかと思ったこともありました。でも、授業時間外でも読み聞かせに必要な表現力を高めるための練習に付き合ってくださる先生方のおかげで不安が消え、前向きに挑戦することができています。ここでも、先生が私の可能性を広げてくれました。 次々と新しい目標を見つけ、挑戦し続ける原動力は一生モノの親友 ―――保育士資格への勉強以外にも、地域の須磨消防団での活動や、オープンキャンパスのスタッフなど学内外で様々な活動に参加するIさんですが、頑張りすぎて疲れてしまうことはないですか? 大変だなぁというよりは充実していると思いますし、何より大親友が同じように頑張っている姿を間近で見ているので私も頑張らなくちゃと自然に思えます。 ―――大親友のTさんはシンジョの教育学科の同級生なんですね。 そうなんです!入学後に共通の友達が紹介してくれて知り合ったのですが、初対面の時から初めて会った気がしないし、一緒にいて気を遣わなくてもお互い自然体でずっと笑って過ごせるんです。こんなことって本当にあるんだなと思いましたね。 ―――では、せっかくなので、大親友のTさんのすごい所を教えてください。 一緒にいると場が明るくなる人柄が素敵です。でもそれ以上に、やるときは徹底的にやる!という計画性とそれに基づいて実行する意志の強さが本当にすごいんです。 私が少し疲れたなぁと思った時、尊敬できるTさんが『あんたは十分頑張っているから大丈夫。一度休んでみたら?』と声をかけてくれると、素直に大丈夫なんだなって思えるんです。Tさんがいなかったら、これだけ色々なことにチャレンジできていないと本当に思っているので、記事を通して『ありがとう』と『これからも一緒にがんばろうね』と伝えたいです。…恥ずかしすぎますね。笑 大学は学びの場であり、一生モノの友人との出会いの場でもあります。友人と支えあって目標に向かって邁進できる環境、そしてそれをサポートする教員がいることが、Iさんが挑戦し続けることができる最大の理由なんですね。 大親友のTさんのお話はコチラ(後編)から。

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

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2022.12.1

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

高校卒業後、ファッション系専門学校へ進学するつもりがシンジョへ入学したことをきっかけで、4年間で人生がガラリと変わったという、家政学科4回生のNさんにインタビュー。後編は3回生から現在、そして未来へと続くお話です。<前編をまだお読みでない方はコチラ> 海外留学をしてみたら、多様性に触れて人生観が変わった 3回生になる頃には通常のキャンパスライフに戻り、卒業へ向けて順調に学びを進めていたNさん。4回生の8月には念願だった海外留学を果たします。 「高校時代、留学のチャンスがあったのに挑戦しなかったことをずっと後悔していて、大学に行くなら今度こそ実現できればと思っていました。語学を学ぶだけではなく、海外の人のマインドにも触れてみたくて。ファッションも日本と全然違って弾けている印象があったので、実際に見て感じてみたかったんです。本当は2回生の時に参加するはずがコロナ禍で中止になってしまい、余計行きたい気持ちが高まっていたので、4回生で留学できると知った時は即決しました。」 シンジョは学部を問わず全学生が対象となる海外留学プログラムが多くあるため、誰でも海外留学を経験できます。Nさんが参加したのは、ハワイ大学での1か月間の英語研修。研修中はハワイ大学の近くにある「神戸女子大学ハワイ・セミナーハウス」に滞在し、職員のサポートを受けながら留学生みんなで共同生活を送れる安全性も魅力です。 写真 左からNさん、セミナーハウスでルームメイトだった英語英米文学科4回生Sさん 「留学中、午前中は英語のスピーキングの授業、午後はフリータイムの毎日でした。シンジョの留学生仲間に加えて、韓国からの留学生や、交流会で知り合ったハワイ大学の学生と一緒にいろんな経験をしました。ランチの後そのまま近くのビーチで遊んだり、ドライブに行ったり。とにかく毎日予定を詰め込んでいましたね。」 現地の学生と仲良くなると、あっという間に交流の輪が拡大。日本に興味があるという人も多く、上手に英語が話せなくても、優しく積極的にコミュニケーションをとってくれたそう。こうして同世代に限らずさまざまな人と出会えたことが、Nさんのその後に大きな影響を与えました。 「例えば、ハワイ大学を卒業してアクション俳優になった人や、私たちよりずっと年上なのに大学生として勉強を始めた人、4年にこだわらず納得いくまで大学に残って学び続けている人など、いろんな生き方の人に話を聞けました。日本の場合、4年間で卒業したら、企業に就職するのが一般的ですよね。でも、そうじゃない進路もたくさんあるんだなって……。」 そして、Nさんは大きな決断をします。 「留学前は普通に就職活動をしていましたし、ちょっと違う進路をとるにしても、大学院進学を考えていたくらい。ほんの少しだけ海外で生活してみたいという気持ちもありましたが、あまり現実的ではないという自覚はあったので黙っていたんです。でも、世界にはいろんな生き方の人がいると知って、『だったら私ももっとチャレンジしたい!』と。大学卒業後は、ワーキングホリデーを利用してイギリスへ行くと決めました。」 現地で英語を学びながら、ファッションをはじめとしたヨーロッパ独自の文化に触れ、感性を磨きたいというNさん。帰国後は経験を活かし、デザイナーか、スタイリストか、はたまたブランドプロデューサーか。何らかの形で、ファッションの世界で活躍することが目標です。 未来の自分へ贈りたい、最幸のウエディングドレス作り 大きな夢を抱き、現在Nさんは卒業制作の真っ最中。被服製作がテーマの十一(じゅういち)先生のゼミに所属し、ドレス作りに打ち込んでいます。 「十一先生のゼミは、思い思いのドレスを作り上げることが目標。私は純白のウエディングドレスに挑戦していて、マーメイドラインで裾フレアがポイント。派手な装飾はなくシンプルに、総レースで上品に魅せるドレスを目指しています。これまで授業の課題でジャケットやスカートを製作したことはありましたが、こうしてデザイン、型紙作り、生地の選択、縫製も、全て一から自分の手で行うのは今回が初めて。大変ですが、やりたいように自由に製作できるのはとても楽しいです。」 十一先生は、自分の好きなものづくりに生き生きと取り組むゼミ生たちを温かく見守りつつ、困った時には相談に乗り、的確なアドバイスをしてくださる、とても心強い存在です。 「ドレスが完成したら大切にしまっておいて、いつか自分の結婚式で着るのが夢です。その姿を、シンジョに進学するよう導いてくれた両親や親戚、そして恩師である十一先生に見ていただけたら幸せですね。」 十一先生とNさん シンジョで過ごした4年間で世界が拓け、たくさんの夢を見つけたNさん。「今となっては、本当にシンジョに進学して良かったと思っています。十分な時間と恵まれた環境の中で、いろんな学びに触れられたこと、いろんな人と出会えたこと、留学をはじめいろんな経験ができたこと、すべてシンジョじゃないとできなかったことなので」と、笑顔で力強く語ってくれました。

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