特集
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2023.1.6
小さい頃の体験からずっとCAに憧れていたというSさん。見事内定を獲得した現在は「お客様に寄り添うCAになりたい」と期待に胸を膨らませています。狭き門を突破できた理由を聞くと、200点以上のスコアアップを実現させた「TOEIC® Training」や目指す業界について専門的な知識と技術が見につく「English for Careers」など、実践的な英語力を養う英語英米文学科の学びが強い味方になったようです。
――CAの仕事にあこがれをもつようになったきかっけは?
小学生の冬に一人で飛行機に乗って、地元の富山から東京まで行かなければならない用事がありました。でも、搭乗する日はすごい大雪で飛行機が飛ばないかもしれないという状況で。結局、3時間遅れで離陸したのですが、その間、CAさんに時間を感じさせないような接客をしていただきました。その仕事ぶりには、子どもながらに「すごいなぁ」と感動しました。このときのCAさんにあこがれて、私もお客様の記憶に残るようなCAになりたいと思うようになったんです。
――CAを目指すにあたり、シンジョを選んだ理由はどういう点でしたか?
姉が関西に進学していたので、関西の大学を検討していました。シンジョはエアライン英語が学べることと、ハワイ大学のセメスタープログラム(長期語学研修)があることに魅力を感じました。セメスタープログラムは英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の語学研修なのですが、残念なことに新型コロナウイルスの影響で、私が2回生のときは中止になってしまいました。
ハワイ大学研修・留学プログラム
シンジョではハワイ大学への留学を実施しています。全学部を対象とした1ヶ月間の英語研修のほか、英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の長期語学研修もあり、英語力の向上をサポートしています。研修期間中は「神戸女子大学ハワイセミナーハウス」に滞在。大学へはバスで約5分、ショッピングセンターにも近く、安心、便利に過ごせます。
――新型コロナ禍ではどのように英語力を磨いていきましたか?
1回生の授業では主にライティングとスピーキングに取り組みました。このときにしっかりと英語の基礎が身についたと思います。「TOEIC® Training」では受講とTOEIC®受験を繰り返すのですが、リスニングのコツなどを教えてもらえたことで200点以上スコアが伸びました。2回生のときは、「Oral Presentation」という授業があり、会話やプレゼンテーションで実際に英語を使って表現する訓練をしました。英語英米文学科では、1回生でインプットとライティングを徹底的に身につけ、2回生でオーラル表現によるアウトプットを学び、3回生以降は自分の将来を見据えた実践英語に取り組むという流れでカリキュラムが組まれています。
――将来のキャリアを見据えた実践的な英語はどのように身につけていかれたのですか?
3回生のときに「English for Careers」という授業で、エアラインやホテル、旅行代理店といったツーリズム業界で役立つ表現を学びました。学生同士がペアでロールプレイする授業があり、ホテルの従業員とお客様になりきって英語で接客をしたり、飛行機の機内アナウンスの練習をしたりと、本番さながらの実践を積めたことは就職活動に役立ちました。この授業ではおもてなしについても教えていただいたので、将来、現場で実践してみたいです。その後、4回生でエアライン英語を受講。3回生の後期からは就職活動が始まるので、大学の資格取得講座を受講したりオンライン英会話アプリで個人的に会話力を磨いたりしました。
――大学の資格取得講座を活用して、どのような資格を取られたのですか?
航空業界で働きたいという夢があったので、そこで活かせるような資格に絞って勉強しました。資格取得講座では秘書技能検定2級の講座を受講し、合格に導いていただきました。あとは実用英語技能検定とTOEIC®に取り組みました。
英語英米文学科のEnglish for Careersとは
3回生から参加できるプログラム。志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、その英語力を集中的に学び習得することに特化した英語英米文学科独自の授業です。
――留学経験のないまま就職活動に挑むことに不安はありませんでしたか?
2回生の長期研修は中止になりましたが、4回生のときにハワイ大学への英語研修が再開したので、1ヶ月間だけでしたが留学できました。現地の方と一緒にライブに行ったり食事に行ったり、とても楽しく過ごせました。講義など勉強の場で使う英語はできましたが、日常会話の簡単な英語がとっさに出てこないときがあり、今後の課題が見つかりました。帰国後は英会話アプリを活用しながら日常英会話を重点的に学び直しています。本格的に就職活動が始まる直前でしたが、念願の留学で多くを経験できました。
――就職活動にはどのように取り組まれましたか?
4回生の春から始まるエアライン英語では、講師の先生が英語での面接練習やエントリーシートの書き方などを具体的に指導してくださるので、とにかく授業で聞いたことを実践しました。授業と並行して就職活動が進むので、面接での質問や返答に疑問があったときは、すぐに先生に質問するようにしていました。改善点もすぐにフィードバックをいただけたので、次の面接用にブラッシュアップできました。
――さまざまなサポートを受けて、実際に成長できたと感じたことは?
就職活動を始めた当初はとても緊張していて、面接で頭の中が真っ白になったこともあったのですが、少しずつ緊張しつつも自分の頭でしっかり考えながら受け答えができるようになったので、短い期間でも成長を感じました。エアライン業界の就職活動では一般企業とは異なる注意点も多く、髪型から立ち振る舞い、メイクなど細かく指導いただきました。最初はCAとして求められる立ち振る舞いがなかなかできなかったのですが、何度も繰り返し改善点を指摘していただき、少しずつ身についてきました。
――見事CAの内定を獲得され、夢に近づきました。将来に向けて頑張っていることはありますか?
まずは卒業までにTOEIC®のスコアで700点を超えたいです。現在は650点なのですが、先日参加した内定式では、他の内定者の点数が700点、800点だと聞いて…。自分はまだまだと感じたので、気を引き締めて、入社までには同期に並びたいと思っています。あと今は、丁寧な接客を学ぼうとホテルのフロントでアルバイトをしています。最初は「お客様に寄り添う」とか「おもてなし」とはどういうものかわからなかったのですが、目の前のお客様の表情や服装、会話に心を配ったり、プラスアルファのお声がけを意識したりと実践を繰り返すなかで、その方にとって「オンリーワンのおもてなし」とは何かを学んでいるところです。全国のホテルアテンダントで競う接客のグランプリ大会にも挑戦したいです。私の原点は小学校のときの富山空港での体験なので、「人を大切に、国籍問わず多くのお客様に寄り添うことができるCA」を目指しています。
2022年10月取材 ※取材時4回生
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