神女サポート
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2024.11.3
秋薔薇と紅葉がやさしく揺れる季節に、神戸市立須磨離宮公園の一角にある学生カフェ「Flower Cafe Bloom」が営業すると聞き、取材しました。そこでは好きなことを活かし、地域に貢献するシンジョの学生の姿がありました!
「Flower Cafe Bloom」は、学生有志団体「潮見会」が須磨離宮公園の活性化を目指して企画・運営しているカフェです。公園内の休憩所を自分たちの発案でリノベーションすることから始まり、メニュー開発や仕入れ、当日の接客まで、すべてを学生たちが主体となって運営しています。
ちなみに、bloomという言葉は“開花、全盛期、花盛り“を意味し、須磨離宮公園の代名詞といえる『花』にお客様一人ひとりを重ね合わせ、花が満開に咲いている=いつまでも人が集まるお店になるようにと願いを込めてつけられています。
取材班が現地に到着すると、食品衛生責任者の資格を持つメンバーが衛生管理のチェックリストを確認しながらテキパキと開店までの準備を行っていました。
話を聞いてみると、2023年2月にプレオープンを行い、それ以降は月に1~2回程度のペースでこれまで営業を続けているそう。これまでの軌跡を語ってもらいました。
「プレオープンはおかげさまで大盛況でしたが、お店としてはすごく大変でした。」と話すKさん。潮見会としても初めての営業のため、何をどれだけ準備すれば良いのかわからない中、「なんとかなる!」という気持ちで余裕を持って準備を進めていたといいます。
実際に営業してみると、次々に入るカフェメニューやハンドドリップコーヒーの注文に対応しきれず、お客様をお待たせしてしまうことも。準備不足な面は否めず、初のプレオープンは多くの課題も見つかる機会となりました。
しかし、この経験から潮見会のメンバー全員で協力し、お客様に「また来たい!」と思ってもらえるような素敵なお店作りを目指していくきっかけになりました。
その後、カフェの営業を重ねるごとに学生たちの視野は広がっていき、お店の動線やカフェメニューの提供の流れを見直すことでスムーズなお店の運営ができる体制が整っていきました。あわせて、学内の助成金制度「神女support」を活用し、新しいコーヒーメーカーを導入。ハンドドリップコーヒーに引けを取らないコーヒーがスピーディーに提供できるようになり、設備面でも運営の基盤を固めていきました。
学生課外活動助成金制度(神女support)って?
学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。
詳しくはコチラ!
店舗運営が安定してきた後には「また来たいと思ってもらえるお店をつくり、須磨離宮公園を盛り上げたい」という想いから、季節ごとの限定メニューを考案。
夏に提供したアイスクリームが大人気だったそうで、今回は温かい手作りのコーンスープを提供することに。時折冷たい風が吹くこの季節に、ほっとあたたまることができる商品を提供することで、多くの来園者に喜んでいただけました。
そして、今回の営業では、潮見会と同じく学生有志の団体で、パンやお菓子作りが大好きなメンバーが集まった「パン研究会」とのコラボレーションも実現!パン研究会のメンバーたち自ら焼き上げたチョコマフィンやスコーンが店頭に並び、コーンスープやコーヒーと相性が良いカフェメニューが更に充実し、「潮見会×パン研究会」の連携は、好きなこと、やりたいことを存分に発揮して活躍する、まさに“シンジョらしさ”を感じさせる取り組みになりました。
この日の営業も大盛況で、気付けば閉店時間を迎えていました。
閉店作業中のKさんに、潮見会のリーダーとして経験できたことで、どんな成長を実感しているのかを尋ねました。
「これまでの人生でリーダーを務めた経験はなかったのですが、全体を見渡す力や周囲に伝えるときの言葉の選び方を少しずつ学ぶことができたと思います。頼もしい仲間たちに支えられながら、『実現したいお店作り』という目的に向かって、みんなで協力し合って進んでいくむずかしさと楽しさを感じることができました。」
学生カフェという実践の場を通じて、地域と関わり、学び、挑戦してきた学生たち。その一つひとつの経験が、確実に自信や成長につながっていることを感じました。地域の中で培った力は、きっとこの先の一歩を照らす大きな原動力になるはずです。
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