商品開発PJ
1109
2023.4.5
前回までのプロジェクトで、朝食を抜きがちな女性への商品は「おにぎり」に決定しました。続く開発会議では、どんなおにぎりにするのか、その方向を議論しながら決めていきます。
まず、ローソンの一木さんから配られたのは「コンセプト開発シート」です。
「発売日」の欄には「7月26日(火)」、「ターゲット」の欄には「社会人1・2年目のわたし 女性(20代)」、「仮説事実」の欄には「20代の朝⾷⽋⾷率は⾼いが、本当は朝⾷を摂りたい(摂るべき)と考えている⼈は多い。⼿軽に、必要な栄養素を摂取できる空腹感を満たせる朝⾷を提供したいニーズがあるのでは?」と、あらかじめ記入されています。けれども、それ以外の「キャッチコピー」などの欄は空欄です。
つまり、空欄を埋めていくことで商品像が明確になっていくのです。
「いきなり全部を埋めるのではなく、まずは開発するおにぎりがもたらすベネフィット、つまりお客様のご利益は何かを考えてください。その次に、ベネフィットを満たすには商品にどんなポイントが必要かを考えます」と一木さん。学生一人ひとりがシンキングタイムに入りました。
シンキングタイムが終わり、一人ひとりがベネフィットとポイントを発表し、ホワイトボードがどんどん埋まっていきます。例えば、「すぐ食べられる」というベネフィットに対しては「調理が不要」というポイントが出されます。その他「ひとつで満足感を得られる」に対して「飽きずに食べられる」「調理パン的にいろんな具材の入ったおにぎらず」、「手軽」に対して「お箸がいらない」、大きな口を開けずに食べられる」に対して「口周りが汚れない」などなど……。
「ベネフィット」のみを漠然と考えるのではなく、それを実現するには具体的にどうあるべきかという「ポイント」とセットで考えるのが、重要ですね。
ベネフィットとポイントに基づき、内容量や大きさを各自考えてくることが次回への課題となりました。
このテーマの講師はローソンの魏さんです。早速、前回の課題であった内容量と大きさの案を全員で意見を出し合います。
19案のどれもがユニークでヘルシーでおいしそう!
ホワイトボードを埋め尽くした19案。これをどうやってひとつの商品に? と思っていたところで魏さんから「19案を大きく分類していきます。まずは3人ずつの小グループに分かれてアイデアをキーワード別に分類してください」とミッションが出ました。6グループは、19案を形・味・お米といったキーワードで共通点を見つけてグループ分けしていきました。
19案が整理されたところで、今度は3人グループがさらに合体して6人ずつの3グループに。次の魏さんからのミッションは「前回出したベネフィットやその前に実施したシンジョ生へのアンケート結果が、自分たちが出したアイデアと本当にマッチしているかを確認しながら、グループごとに作りたいおにぎり案をまとめてください」。つまり3つまでおにぎりの案を絞り込むことになります。グループ別でのディスカッション後、3グループが発表したのは「もち麦を使用した和風スティックタイプのおにぎり3本」「玄米と混ぜご飯の2種のおにぎり2〜3個」「レタスを使った梅しそや鶏五目のおにぎらず」となりました。
このプロセスで魏さんからは「自分の出したアイデアがボツになってもがっかりしないでください。商品開発には必ずあること」と助言がありました。個人のアイデアはボツになっても、議論しながら協働してより良いものめざす。それこそがビジネスだとシンジョ生は実感できたかもしれませんね。
次回は、手や味覚を駆使しながら挑む「レシピ分解」です。
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