神女サポート
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2024.9.20
「ポートアイランドに新たな交流の場を!」をモットーに活動を行う神戸女子大学の学生団体「ぐるりと。」現在は地元地域にお住まいの方々を対象に子ども食堂を開催しています。 そんな「ぐるりと。」は2024年に社会福祉学科の学生を中心に設立されたばかり。今回は初めて実施した子ども食堂の様子と併せて、団体の代表を務める学生たちにどんな思いでこの活動を始めたのかインタビューしました! 子ども食堂とは… 子どもたちやその家族に対して無料または低価格で食事を提供することや、勉強や宿題のサポートなどを行う地域密着型の支援活動です。主に地域の支援団体やボランティアが運営していることが多く、地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所として、また地域の人々の交流の場としても近年広がりをみせています。 「ぐるりと。」結成のきっかけは授業後の雑談⁉ 結成のきっかけは、発起人であるMさんが一回生の時にインターンシップで参加した子ども食堂について、ある授業の中で発表したことでした。その授業が終わったあとにその発表を聞いていた他のメンバーが話しかけたのです。 メンバーはそれぞれが別の友人グループに所属しているそうですが、その日をきっかけに日頃学んでいる社会福祉について語り合う仲になっていき、「自分たちで地域貢献がしたい!」という強い思いから結成されました。 そんな「ぐるりと。」は、『やりたいこと』の元に個性豊かな学生が集まり、ポートアイランドの地域の方々が『ぐるりと』一周、みんなが手を繋いで、誰ひとり取り残されることがないような支援活動を目指しています。 団体結成後まもなく、メンバーは地域貢献のために何ができるかを考え、Mさんの経験をヒントに地域の子どもに無料で食事を提供する「子ども食堂」を開くことに。こうして地域貢献への第一歩を踏み出したのです。 各所への申請、調整から告知まで。自分たちで行った準備期間 やることが決まれば、あとは前に突き進むのみ!しかし、子ども食堂を実施するまでの道のりは想像以上に大変だったと学生たちは話します。 Mさんは「企画段階からたくさんの方にお世話になりました。やりたいことを実現させるためには、キャンパス内の場所の調整から提供するお弁当の準備、それを提供するための許可申請など…やらなければならないことが想像以上に多くて。 ひとつのイベントを実現させるためにこれだけの準備が必要だということを痛感したと同時に、地域の夏祭りや高校の文化祭などを楽しめていたのは、その時に自分の周りにいた大人の方々の努力があったんだなぁと思いました。 そして、これからは私たちが楽しんでもらう側になっていくんだ!と責任感も強くなりました。」 積極性を活かして関係各所との調整、相談を主に担当するMさん 各所への許可申請書類の作成などを中心になって担当したTさんは「神女support(助成金)の申請書類をはじめ、飲食物を提供するためなど様々な申請関係を担当しました。長い時間をかけて準備してきたことが今日、本当に形になったんだという達成感があります。 でも、これに満足せず、地域のみなさんが集まる場所を創る側として引き続き活動していきたいと思います。」と意欲高く語ってくれました。※「ぐるりと。」の運営には『神女support(学生課外活動助成金制度)』が使われています。 神女support(学生課外活動助成金制度)学生による自主的な課外活動(地域貢献やボランティア等、地域の課題解決や活性化を推進する取り組み)を支援する独自の助成金制度。活動に必要な資金の助成を受けることができます。詳しくはコチラ! 書類作成やイベント当日の運営準備などを主に担当したTさん 各種申請書類が完成してからも、新たな困難が彼女たちの前に立ちはだかります。それは参加者への広報、子ども食堂の告知です。いくらイベントを実施しても参加者がいなければ成り立ちません。たくさんの人に「ぐるりと。」の存在と、自分たちが開く子ども食堂を知ってもらうための広報活動が必要です。 当初は自分たちの手元にあるスマホでSNSを使って発信しようと考えていましたが、それ以外の広報活動にも着手していきました。まずは、保育園や学習支援教室のような子育て世代の方々が利用している施設をリストアップして訪問し、チラシの設置をお願いして回りました。 他にも、地域ごとのイベントが調べられる情報サイトに掲載するなど、『知って欲しい人に情報を届ける』という意識をもって広報に取り組み、子ども食堂の初日を迎えました。 いよいよ当日!たくさんの子どもの笑顔が溢れた一日 子ども食堂当日。開始の1時間前に集まった「ぐるりと。」の学生たち。これから始まる子ども食堂を円滑に進めるための打ち合わせを行います。地域の人々に安心・安全な場所を提供することはもちろんですが、「参加してよかった!」と思ってもらうためにも、学生たちの打ち合わせや確認作業に余念はありません! また、子どもだけで参加する場合はキャンパスの最寄り駅まで「ぐるりと。」メンバーがお迎えにいく送迎サービスも実施しています!ご家族も安心ですね。 子ども食堂「ぐるりと。」へようこそ! 実際に提供したハンバーグ弁当。おいしそう! 開始後まもなく、子ども食堂の会場は来場者のみなさまでいっぱい!友達同士で、そしてご家族みんなで美味しいお弁当を楽しく食べ、笑顔と笑い声で溢れる空間に。 子どもたちが食後にも楽しい時間を過ごせるように、レクリエーションを準備していた学生たち。多目的ルームを覗いてみると「ハンカチ落とし」で大盛り上がり!ご家族の方々はこの様子を席で見守りながら保護者同士の交流タイム。 この躍動感溢れるハンカチ落としは元気いっぱいの子どもならでは! そして、別の部屋を覗いてみると小学校低学年などを中心に「手遊び歌」のレクリエーションが行われていました。小さな子どもたちにも楽しんでもらえるように活動する学生たちの姿から、「ぐるりと。」らしい『誰ひとり取り残されない活動』の理念を感じることができました。 はじめはゆっくりですが、どんどんテンポアップしていく手遊び歌にみんなが夢中に。 「ぐるりと。」の子ども食堂は営業時間内であれば何時に来ても大丈夫!たくさんの方が来場し、食事やレクリエーションを楽しんで帰路につきます。初めての営業でしたが100名以上の地元地域の方々にご参加いただくことができました。そして、綿密な打ち合わせの成果もありトラブルなく無事に一日を終えることができました。 「ぐるりと。」の活動は始まったばかり。今後の展開にも期待大! 今回、美味しいご飯と楽しいレクリエーションを行う「子ども食堂」を開催し、モットーである「ポートアイランドに新たな交流の場を!」を見事に実現させることができた学生は充実感を感じていました。 ご参加いただいた方々にご挨拶するMさん 「ぐるりと。」の発起人であるMさんは、「1組でも来てくれたらいいな…という気持ちで始めた子ども食堂でしたが、思った以上の反響があって驚いています。たくさんのニーズがあることが分かったので、周りの期待に答えたい気持ちでいっぱいです!」と語ってくれました。 今後も子ども食堂を定期的に実施していく予定で、実施回を重ねるごとに、宿題や勉強をサポートする「学習支援」や、子ども食堂の食事支援が必要な人のご自宅まで食事を届ける「配食サービス」の導入も検討している「ぐるりと。」の今後の活動に期待が膨らみます! 「ぐるりと。」のInstagramはこちらから。
保護者の方にもおすすめ
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2024.9.19
神戸女子大学の特徴のひとつに、2024年度から始まった『自分色パレット』(正式名称:テーマ型ユニット)があります。 『自分色パレット』とは…学生が興味をもった「知りたいこと」について、所属する学科以外で開講される講義を受講することができる制度です。自分が所属する学科の講義≒専門分野での学びに加え、所属学科以外の講義から培った知識を合わせることで違った視点でモノを捉え、考える力を養うことができます。 今回はその制度を活用して充実したキャンパスライフを過ごしている社会福祉学科Kさんにインタビューを実施しました! CASE2 社会福祉学科Kさん(3回生) ×マーケティング ――自己紹介を兼ねて、入学した理由を教えてください。 私は昔からずっと「人の役に立ちたい」と思っていて、高校生の時に社会福祉というフィールドを知り、これなら人の役に立つ仕事に就けると思って社会福祉学科に入りました。今日は人見知りで緊張しています…よろしくお願いします。 ――『自分色パレット』では何を受講したのか教えてください。 「マーケティング」という心理学科 の講義を受講しました。元々、マーケティングというと「なんとなくこんな意味合いかな」というぐらいの認識だったのですが、これから社会に出て生き抜いていくためにはしっかり理解して身につけておくべき学問だなと思ったので受講しました。 ――先ほどの自己紹介で「人見知り」とありましたが、違う学科の講義を受講することに抵抗はありませんでしたか? やっぱり受講生の大半は自分と違う学科で、講義を担当する先生も今まで関わったことのない先生だったので不安はありました。でも、社会に出るにあたってマーケティング力はやっぱり必要だなと思ったので「自分のためにここは動かないと!」と決心しました。いざ受講してみたら、グループワークがたくさんあったおかげもあって友達もすぐできましたし、先生もすごく気にかけてくれていたので、すぐ馴染むことができて楽しかったです。 ――不安は杞憂に終わったわけですね。社会福祉学科の学びと「マーケティング」を今後にどう活かせそうですか? 実は昨年、所属している社会福祉学科の講義で各種保険制度や保険料について学んだときに「関連した資格を取得できるぐらいやってみよう」と決めて、ファイナンシャル・プランナーという資格を取得しました。 そのことがきっかけになり、就職活動の希望業界が変わったんです。今は自分が育った地元地域に住んでいる方々の生活に対して、お金や保険などの面から役に立つことができる金融業界に興味を持ち就職活動をしています。金融機関の仕事はさまざまな業種の法人や個人の方が顧客になるので、「マーケティング」で学んだことは自分の強みになると思います。 ――「人の役に立ちたい」という考えは変わらず、希望業界が変わったんですね。 「福祉」と聞くと介護を思い浮かべることが多いと思いますが「すべての人が抱える問題や不安を取り除き、生活を豊かにすること」が福祉の本質です。私は金融業界からもその福祉の本質に寄与して「人の役に立つ」ことができると考えています。 ――分野に捉われず色々なことを学べると、自分の可能性が広がっていきますね!最後に…自分の将来像はどんな風に描けそうですか? 私は社会福祉にまつわる実技、法制度だけでなく、人が抱えている本当の問題や本音に触れるために必要なことを学ぶことができました。それに加えて、マーケティングの観点で人やお金の動き、流れを考えることができるようになりました。 自分の将来像としては…うまく一言でまとめられないんですが、どんな場所でも活躍できる「視野が広いかっこいい女性」になっていくと思っています。シンジョで過ごした時間のおかげで自分の考え方がガラッと変わりましたし、自分のことが好きになれました! その他の自分色パレットの記事はこちら CASE1 国際教養学科×米文学史(英語英米文学科)CASE3 史学科×日本文学史(日本語日本文学科)
特集
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2023.12.14
さまざまな企業と産学連携の取り組みを行っている神戸女子大学。今回タッグを組むのは、「フジッコのおま~めさん」のフレーズでお馴染み、自然の恵みを大切にしながら商品開発を続けるフジッコ株式会社。(本社:神戸市) 同社の看板商品である「おまめさん きんとき」は、つややかできれいな見栄えが求められるため、生産工程で出る皮の破れた豆は製品に使用せず食品ロスが発生していました。 しかし、この豆は皮が破れているだけで品質には問題がなく、おいしさは同じです。何とかして価値あるものに生まれ変わらせることはできないか…。 そしてもう一点、若者の豆離れにも一石を投じることができれば!ということを考え、『Z世代がZ世代のために考えた ちょっと高くてもついつい食べたくなる豆アイスの商品企画』がスタートしました。ちなみに、この特別講義は「教養演習1」という講義。学部学科の垣根を越えて、さまざまな学生が受講しています。 今回は、学生がこれまでの講義を踏まえて企画したオリジナル豆アイスを、フジッコ株式会社の役員や各部署の部長職など錚々たる面々にプレゼンする中間発表の日を取材しました! 看板商品である おまめさん きんとき 役員、各部署長の皆様もお越しくださいました。 各講義は「講座」「活用例」「実践」の3ステップ力をつけながら商品企画を行う 産学連携で行われるこの商品企画プロジェクトは、全13回にわたります。本格的なマーケティングの知識と商品企画について、現場の第一線で活躍されているフジッコ株式会社の只野さんから直接ご指導いただき、学生ならではのアイデアで新しいアイスを企画。最終的なゴールである商品化を目指し、グループのメンバーと協働して商品企画を中心にターゲットの具体化、販売チャネル、プロモーションなどについて考えていきます。 1回の講義の中では、まずはマーケティング論など座学部分を講義形式で学び、その活用例として実務でどのように採り入れているか教えていただきます。その後、グループワーク形式で、その日に学んだことを活かしながら少しずつ商品企画を進めます。 この講義構成について、学生はこう話します。「只野さんがこの講義のために時間を割いて丁寧に準備をしてくださっていることが至る所で感じられます。ここまで私達のためにわかりやすく、そして力がつくように準備してくださっていることに感謝するとともに、絶対に良い商品を作りたいと思っています。」 現場のプロから見たシンジョ生。感性と吸収力に期待! これまで学生に、現場で使う本格的な知識や技術をわかりやすくご教授いただいている、フジッコ株式会社の只野さんに神戸女子大学の学生の印象をお聞きしました。 「ワークシートの記入など、目の前のやらなければいけないことに対し、常に一生懸命ですね。そのため講義内容の飲み込みが早く、教えたことをすぐに自分のものにしていると思います。また、グループワークで活発に話し合う姿が印象的でした。友達同士では明るく話せる子も、グループワークになると黙ってしまうことがよくありますが、それがありませんね。」と只野さん。 講義中の様子 グループワークの活発さは、普段の講義からグループワークを積極的に行っている神戸女子大学の特徴そのもの。それに加え、女子大だからこそ、女性同士でのびのびと積極的に取り組めているのかもしれません! 他にも只野さんは「神戸女子大学の学生のみなさんは感性が素晴らしいと思います。はじめは商品の価値(商品を通じてもたらされる嬉しい期待)を考えることに苦戦していた様子でしたが、具体的な生活シーンを想像しながら「元気にしてくれる豆アイス」「癒される豆アイス」「ほっと落ち着ける豆アイス」「楽しいが増える豆アイス」など、さまざまな意見を出してくれます。どうしても大人は理屈っぽい考えが多くなりがちですが、今日の発表にも『Z世代の彼女たちらしさ』が存分に発揮されています。」と仰ってくださいました。 うちの企画部でも通用するかも!とお褒めいただきました これまでの集大成!想いをぶつける中間発表。 今回の発表内容は、販売ターゲットを絞り込んで具体化する「セグメンテーションとペルソナ設定」、提案する豆アイスを食べるのにぴったりな場面、生活の中での豆アイスの位置づけ、試作品から製品にするための改良点などをまとめた「商品企画コンセプト」、豆アイスがもたらす嬉しい期待とそれを実現する品質との関係をまとめた「ブランドエクイティピラミッド」など。4つのグループがそれぞれ特色ある考えを発表し、それに対して質疑応答を行いました。 ●Aグループターゲット:部活や仕事に日々全力で取り組むZ世代アイスの役割:疲れた時のご褒美、癒して元気にしてくれる提案アイス:『きんとき豆うさぎ』(想定価格250円) きんとき豆が持つ甘味を活かした『きんとき豆うさぎ』。今後、元気を象徴する豆うさぎをデザインに施すそう。 「ライバル商品に勝つための強みは?」という質問に対し「豆が持つ食物繊維をはじめとした栄養素が取れること」と回答するAグループ ●Bグループターゲット:一人暮らしで孤独を感じている女子大生役割:一日の終わりに癒しを与える試作アイス:甘えたくても甘えられない夜に癒しを与えるアイス(想定価格:300円) アイスのイメージはツンデレ彼氏。滑らかな舌触りでやさしい甘さのきんときアイスとナッツの食感でツンデレを表現。 自分たちの体験をもとに、説得力のある発表を行うBグループ 試作品はみんなで試食! ●Cグループターゲット:映える場所や物を求める、SNSを中心に生活する女子大生アイスの役割:SNSに振り回され疲れたところを癒す試作アイス:自分自身と向き合う時間を作るアイス(想定価格:300円) きんとき豆と抹茶を組み合わせ、和の香りで心が落ち着くように。豆が苦手な人でも食べられる豆アイスに。 どういった状況でこの商品が選ばれるのか、図を用いてわかりやすく説明 アイスを「遠方に住んでいる優しいおばあちゃん」と表現し発表するCグループの皆さん ●Dグループターゲット:大人数で初対面の人とでも仲良くしたいZ世代アイスの役割:会話を生み、盛り上げる遊びのツールとして提案アイス:食べて楽しいが増えるアイス(想定価格700円※ファミリーパック1箱) ミルクきんとき味のアイスのまわりをチョコでコーティング。個包装のパッケージにクイズやゲームなど、大人数で楽しめる要素をつける予定。 類似商品を使用し視覚的にイメージを伝えるDグループ 「本気でヒット商品を作りたい」という想いを伝えるべく奮闘した学生たち。それに応えるようにフジッコ株式会社の皆様も真剣に質問を投げかけます。 「滑らかな食感を出すために豆の食感を感じさせないようにしたい」と発表をしたグループに対し、「豆アイスである必要があるのか?」という鋭い質問も。 それに対して、自分達の感性を活かしてその場で「粒あんが苦手でも、こしあんだったら食べることができる人も身の回りにいます。実は私も豆の皮の食感が少し苦手です。だから、豆の風味や味わいを残しながら食感を滑らかにすることで、よりたくさんのZ世代に寄り添える商品になるとイメージしています。」と答えた学生には、社員の方も納得の表情。 その道のプロの考えや空気感にも触れられたこの中間発表は、学生たちを大きく成長させたに違いありません! 山場をひとつ乗り切った学生たちにこの産学連携の魅力を聞いてみた 今回Cグループとして発表していた、心理学部心理学科2年のEさんとIさんにこの講義の魅力を聞きました。 ――この講義の魅力を教えてください。 左:Eさん 右:Iさん Eさん「学生のうちから商品企画に携われることはなかなかありません。自分たちが真剣に考えたものが、店頭で売り出されることになれば、かけがえのない経験になると思います。また、特別講師の只野さんが『学生だから』という甘い対応ではなく、一緒に商品企画をするメンバーの一人として接してくださっているのが非常に嬉しいです!」 Iさん「この講義では、主体的に動くかどうかで、得られる経験が大きく変わってくると感じています。そのような状況を理解しながら学んでいるので、課題に対してより細かく、具体的に考える習慣がつき、自分達の力になってきていると思います。」 前向きに取り組み、回数を重ねるごとに力をつけていく学生は、今回の試作アイスをどのようにブラッシュアップしていくのでしょうか。12月20日には企画する商品の最終プレゼンテーションも控えているそう。みなさんの身の回りのお店で、学生が企画した豆アイスが見られる日はそう遠くないかもしれません!
神女サポート
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2023.8.25
2023年8月5日、神戸・ポートアイランド市民広場で開催された「ポートアイランド夏祭り2023」に神女ポーアイボランティアセンターが参加しました。地域のイベントを盛り上げるために奮闘したメンバーの様子をお届けします。 地域とつながる、神女ポーアイボランティアセンター 神女ポーアイボランティアセンター(以下、ボラセン)とは、2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに設立された団体。発起人である社会福祉学科3回生のKさんを中心に、学生が主体となって運営しています。 ●ボラセン設立についてのインタビュー記事はこちら 立ち上げから1年以上経った現在、メンバーは倍以上の20名程まで増え、活動の幅も拡大。他のボランティア団体が運営する既存企画に参加するだけではなく、自らイベントを企画・実施することも増えています。 例えば先日、ポートアイランドキャンパスにて「タイダイ染めリメイクイベント」を開催。地元自治会である港島自治連合協議会の掲示板で告知いただいた効果もあり、当日は周辺にお住いの多くの方が参加くださったのだとか。3歳から70代まで幅広い世代の交流の場となりました。 地域のイベントにボランティアとして参加したり、自分たちが企画したイベントに地域の方を招いたり。今や地域とのつながり創出も、ボラセンの大切な活動テーマの一つとなっているのです。 4年ぶりに復活! 住民待望の夏祭りにボラセン初参戦!! そして2023年8月5日にポートアイランド市民広場で行われた「ポートアイランド夏祭り2023」に初参加。 夏祭りは、港島自治連合協議会が主催する毎年の恒例行事です。地域に関わる企業や団体、住民による組合などが集まって計20以上の屋台を出店し、中央ではコンサートや盆踊りを実施。例年5千人程の来場者が訪れるという、地域の一大イベントとなっています。 実は昨年も夏祭りに参加すべく準備を進めていたボラセン。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大のため開催数日前に中止が決まり、残念な思いをしていました。結果的に夏祭りは2019年から4年連続中止となり、今年ようやく開催できることに。例年以上の盛り上がりが期待される中、満を持して挑みます! 4年ぶりの開催に向けて準備が進む会場。すでに活気に溢れています。 映え間違いなし☆ 3色わたあめで勝負 ボラセンは、昨年予定にしていた綿菓子の屋台を出店。3色の綿菓子をカップに重ねた「ゆめかわ わたあめ」を販売します。 メンバー皆で考案した、映える「ゆめかわ わたあめ」 事前にSNSでの告知など分担して準備を行い、当日は9名のメンバーが売り子として参加。ボラセンのシンボル、お揃いのTシャツを着てお店に立ちます。 ボラセン屋台、準備万端! ちなみに、このTシャツ制作費もお店の運営費も、すべて神戸女子大学独自の学生課外活動助成金制度「神女support」を利用して資金調達。おかげで費用の心配をすることなく、幅広い活動ができているのです。 綿菓子機械のレンタル費、材料の購入費などに「神女support」をフル活用。 いよいよ17時にお祭りがスタート。ボラセンの屋台「ゆめかわ わたあめ」はそのかわいらしさから、あっという間に行列ができていきなり大忙しです。 特に小さなお子さんや女子学生に大人気。 開店直後から大盛況。 一緒に販売している「チェキ撮影サービス」も好評です。 思い出に残る1枚を撮影。 めっちゃ暑い&忙しいのに、笑顔を絶やさない素敵なメンバーたち。 気づけばこのにぎわい! 夜にかけてまだまだ来場者は増える一方です。 メンバー一同フル稼働! 呼び込みも待ち列整理も大変! 地域とボラセンのつながりは、より強くより深く 夏祭りのにぎわいづくりに一役買ったボラセン。代表の社会福祉学科3回生のKさんはこう話します。 「この1年間、地域の皆さんと関わる機会を多く持てて、交流が深まっていると感じます。今日もわたあめ屋台を通してたくさんの地域の方と触れ合えました。中には先日のタイダイ染めイベントの参加者の方もいて、気さくに声をかけていただけて嬉しかったです」。 来店者と積極的にコミュニケーションをとるKさん。 こうした地域との関わりにおいて欠かせないのが、夏祭りをはじめ多くの地域イベントを主催する港島自治連合協議会の存在。 Kさんは「自治会の方々はいつも優しくしてくださる一方、私たちがより良い組織になるようきちんと意見や提案もしてくださるので有難いです。しっかりと信頼関係ができていると感じます」と言います。 今後も地域と密接に関わっていきたいというKさん。「特に、幅広い世代が参加できるイベントを企画していきたいと考えています。そこで、子どもとお母さん・お父さん、そしておばあちゃん・おじいちゃん世代がつながるきっかけが生まれれば良いなと。私たちが地域の世代間をつなぐネットワークになっていきたいと思っています」。 「また秋にも地域のイベントに参加する予定です」とKさん。まだまだ勢いは止まりません! 一方、港島自治連合協議会の事務局長・粟原富夫さんも、「神戸女子大学とはポートアイランドキャンパスができて以降、地域イベントへの参加などを通して交流がありましたが、ボラセンができてからはより連携がしやすくなりました。交流の機会がぐっと増えて、つながりがどんどん強くなっています」と話します。 ボラセンと地域をつないでくださっている粟原さん。 そして、今後の活動にも大いに期待されている様子。「学生さんたちにはどんどん地域に入ってきてもらいたいです。特に港島エリアは年々、住民の高齢化が課題になっています。そこで例えば、看護や福祉、健康、栄養などを学ぶ学生さんたちが、地域のお年寄りを対象に学びの内容を実践してくださるなど、大学の研究内容が地域に還元されるような取り組みにも期待しています」。 お祭りの終盤、各団体のPRタイムが設けられた際も、ボラセンは地域の方々に向けて自分たちの活動内容や熱い思いをアピール。最後は元気よく「皆さんで協力してポートアイランドを盛り上げていきましょう!」と締めくくると、大きな拍手と歓声が沸き起こりました。 櫓の上からしっかりとアピール! ラストは盆踊りの輪にも参加♪ 屋台の行列は閉店まで続きました。 夏祭りをきっかけに、また一歩前進したボラセンの地域貢献活動。今後の活躍から目が離せません!ぜひ一緒に活動してみたい! どんな活動をしているのか詳しく知りたい! という方は、ボラセンのInstagramやホームページをチェックしてみてくださいね! ■Instagram ■HP
特集
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2023.8.8
地域と連携した多彩な取り組みは神戸女子大学の大きな特徴の一つ。神戸市が推進する「こどもの居場所づくり事業」の一環であるこどもの学習&食事支援活動にも学生有志がボランティアとして参加しています。今回はその現場をレポートします! 「こどもの居場所づくり事業」とは? 「こどもの居場所づくり事業」は、神戸市が推進する子育て支援事業の一つ。近年では「こども食堂」というフレーズで食事提供をする活動が多く聞かれますが、それに加えて学習支援、団らんなどを通してこどもたちが安心して過ごすことのできる場を市内のさまざまな地域で展開しています。その数は、2023年3月時点で257か所。地域福祉センターや自治会館、神社や教会、児童館や小学校など、各地域のこどもたちに身近な場所で実施されています。 学生も参加する、こどもの学習&食事支援活動 神戸市須磨区にある若草地域福祉センターも、「こどもの居場所づくり事業」の実施場所の一つ。一人親や共働き家庭に育ち、夜遅くまで一人で過ごすなどの課題を抱える地域の小中学生を対象に、毎週木曜日の放課後に学習支援と食事支援を行う「かがやけこどもひろば」という取り組みを展開しています。運営は若草地区民生委員・児童委員(※)協議会会長の田中敏和さんを中心に、民生委員、婦人会、その他ボランティアのみなさんから成る総勢24名。参加登録をしている小中学生は50名程に上ります。そして立ち上げ初期の2018年度から、同じ須磨区内にキャンパスを構える神戸女子大学にもボランティア募集のオファーがあり、これまでに延べ60名以上の学生が参加しています。 民生委員・児童委員とは厚生労働大臣の委嘱を受けた特別職の地方公務員。神戸市では約2,500人、全国では約23万人が活動しています。担当区域において、住民の身近な生活相談に乗って専門機関につないだり、訪問や各種行事を通して高齢者や子育て世帯の見守り活動を行ったりしています。 若草地域のこども支援「かがやけこどもひろば」に潜入! 夏休み目前の7月下旬、「かがやけこどもひろば」の現場を訪問。この日は教育学科2回生のSさん、社会福祉学科1回生のIさん、同じく社会福祉学科1回生のIさんの計3名が学生ボランティアとして参加します。 16:00のスタートに合わせてこどもたちが続々と到着。最終的に19名が揃い、会場内は大賑わいです。とにかくみんな元気いっぱい!時間になると、まずは勉強タイムということで着席。各自が宿題のプリントやドリルを広げます。学生はその様子を見回りながら、積極的に声かけ。困っている様子のこどもがいれば隣に座り、サポートします。 苦手な勉強もみんなでやると楽しくなるから不思議。 こどもたちも学生も最初はお互い緊張している様子でしたが、すぐに打ち解けられたよう。「先生!」と呼びかけられて少しくすぐったそうな表情や、どんどん距離が縮まって弾ける笑顔が印象的でした。 宿題が終わったらゲームの時間。自由にのびのび過ごします。 みんなで楽しく仲良く遊べるよう、学生もサポート。 こうして1時間程経ったら、机の上をきれいに片づけ。17:00からは食事支援、通称「こども食堂」のオープンです。ボランティアスタッフのみなさんが用意してくださった食事の配膳を学生もお手伝い。 お待ちかねの食事タイム。さらにテンションが上がります! 準備ができたら、大きな声で「いただきます!」 本日の献立は、中華丼、トマト肉じゃが、すまし汁。企業・団体や個人から提供された食材を使うことも多いのだとか。 みんなで食卓を囲むとおいしさも倍増。食事中も話が弾みます♪ ごはんを食べたら後片付けをして、18:00には解散。こどもたちは満面の笑顔で元気よく帰っていきました。見送る学生も晴れやかな表情。充実した時間が過ごせたようです。 運営者&参加学生からメッセージ 「かがやけこどもひろば」を立ち上げ、運営する田中敏和さんは言います。「神戸女子大学の学生さんは、みなさん真面目で優しい。こどもたちと上手く一緒に遊んでくれるのでとても助かっています」。 田中さんは須磨キャンパスと若草地域福祉センター間の送迎をしてくださっている他、時には食事会を開いたり、現役の小学校教師との交流会を企画してくださったり、学生を手厚くサポートしてくださっています。 「神戸女子大学とは、この学習&食事支援ボランティア以外にも、民生委員・児童委員の体験型インターンシップなど、さまざまな取り組みをご一緒させていただいています。今後も学生さんたちの力に大いに期待しています」と田中さんは話します。 若草地区民生委員・児童委員協議会会長の田中敏和さん 今回参加した学生3名も大きな手ごたえがあった様子。 教育学科2回生のSさんは、今回が3回目の参加。「同じ学科の友人に誘われて、今年の2月に初めて参加しました。最初はどうしたら良いか分からず立ち尽くしていたのですが、他のスタッフの動きをお手本に、徐々に自分から動けるようになりました。ここには積極的に話しかけてくれる子もいれば、こちらの言うことをなかなか聞いてくれない子もいて、楽しかったり大変だったり。でも、これだけ幅広い学年のこどもたちと一度に触れ合える機会はとても貴重です」とSさん。 将来は小学校教師を目指しているそうで、「低学年から高学年まで、それぞれの学年に合った対応を考えて実践できるので何よりの勉強になっています。今後も継続的に参加し、こどもとの関わり方を深めていきたいです」と話します。 教育学科2回生のSさん 一方、今回が初参加だった社会福祉学科1回生のIさんと、同じく社会福祉学科1回生のIさん。友人の紹介で参加したという二人ですが、それぞれに発見があったと教えてくれました。 「最初はこどもたちへの声かけが難しいと感じましたが、少しずつ打ち解けられました。元々児童福祉に興味があったので、実際に現場を体験できて嬉しかったです。こどもたちはみんな素直で、裏表ないリアクションがとても新鮮で面白くて。楽しい時間を過ごせました」。 社会福祉学科1回生のIさんとIさん 「小学生ってこんなに元気なんだ! ってびっくり。最初は少し距離を感じましたが、楽しそうに遊んで、おいしそうにごはんを食べて、こどもって純粋で良いなと思うようになりました。私はこれまで児童福祉への関心は薄かったのですが、今日はこどもと関わる喜びややりがいを知る良いきっかけになりました」。 二人は口を揃えて「今後も参加したい!」と意欲的。「1回参加しただけではなく、何度も訪れてこどもたちと仲良くなって、この経験を自分の糧にしていきたいです。それに、人数が多いほうが絶対に楽しいので、ぜひたくさんの学生に参加してほしいです」と話します。 このボランティア活動には、学科・回生問わず誰でも、自分の都合の良いタイミングで自由に参加できます。今年度の取り組みは2024年3月末まで続くので、気になる在校生のみなさんは各キャンパスに設置されている『地域連携推進事務室』に問い合わせてみてくださいね!
オープンキャンパス特別企画
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2023.5.8
社会福祉専門職のリアルをしっかり説明するプログラム! 日本ソーシャルワーク教育学校連盟のパンフレットを用いて、多岐にわたるソーシャルワーカーの実際の業務内容を経験豊富な教員が説明します。また、社会福祉施設内での取り組みの事例などを紹介するため、実際の施設で作られた焼き菓子やお茶をプレゼント! 大型デジタルパネル導入!見てわかる情報提供が可能に! 大型デジタルパネルが登場!ビジュアルやグラフなどを表示させ、わかりやすいイベントが可能になった社会福祉学科のオープンキャンパスに是非お越しください!
神女サポート
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2023.1.30
2022年5月、神戸女子大学ポートアイランドキャンパスに『神女ポーアイボランティアセンター』が設立されました。実はこのボランティアセンターは学生が主体となって設立した団体です!今回はそこで活動する学生にインタビューを行いました。 学生と地域を結ぶボランティアセンターの代表の学生にインタビュー! 代表を務める社会福祉学科2回生のKさんにお話を伺いました。 ―ボランティアセンターを設立したきっかけを教えてください。 1回生の3月まではコロナの影響もあり、充実した学生生活が送れているとは感じられず、『何か変えたい!』と思っていました。そこで思い切って地元のボランティアセンターを訪ねましたが、コロナ禍でボランティア募集があまりなかったため、規模が大きい大阪ボランティア協会が主催する【初めてのボランティア説明会】を紹介して頂けることになり、参加しました。そこで出会ったボランティアコーディネーターの方に、大阪公立大学のボランティアセンターと大阪ボランティア協会が主催する「ソーシャルイノベータープログラム」という若者の事業立ち上げプログラムをご紹介頂き、そこで主体的に活動する他大学の団体から多くの刺激を受けました。そんな時、大学のボランティアセンターの多くは学生主体で立ち上げる事例が多いと知り、私と同じように『何か変えたい』と思ったシンジョ生が立ち寄れるボランティアセンターを作ることが出来るならと思い、自分で立ち上げよう!と決意しました。 ボランティアセンター 代表のKさん 社会福祉学科2回生 ―立ち上げ時はどのような苦労がありましたか? すでに団体立ち上げのプロセスを学んでいたので、とても苦労したという感覚はそれほどありませんでした。ただ、ホームページの作成や活動時の交通費など、資金面で大きな壁があることに気づかされました。当然私個人で工面することは難しく、現在の顧問の先生に相談させていただきました。そこで『神女support』という助成金についてお聞きし、応募したんです。すぐに資金調達ができたおかげで、設立から約半年ですが様々な活動ができたと思います。 ボランティア活動時のTシャツも助成金を使用してすぐに作成し、課外活動時に着用 ―普段はどのような活動をしていますか? 現在スタッフは8名で、今年は私達の存在をたくさんの団体の方々に知って頂くためにも他のボランティア団体がまとめる既存企画に多く参加しました。ボランティアセンターとしては学生が充実した生活を送れるよう、広報部とコーディネート部、企画部に分かれて活動しています。長期休み前などには告知を行うので、ボランティアに限らず、現状を変えたいという方はぜひ相談に来てください。全力でサポートさせていただきます! ―今後の目標について教えてください! これからは私たちが発起人となって、周りを巻き込めるような大きなイベントを企画したいと思います! センターのスタッフたちの打ち合わせの様子 ボランティアセンターの命運を握る広報担当の仕事とは? 広報担当として活躍中の社会福祉学科2回生Mさん。スタッフになったきっかけや、広報担当としてのお仕事についてお聞きしました。 ―スタッフになったきっかけは? ボランティアセンターのインスタでKさんの活動を目にし、挑戦する姿に刺激を受けたことです。当時、私も学外で何か経験を積みたいと考え、7万人ほどのフォロワーを抱えるインスタグラムアカウントの運用を担当していたので、その経験を活かしたいと思いスタッフとして参加しました。 広報担当 Mさん 社会福祉学科2回生 ―広報担当就任後はどのようなことに着手しましたか? 投稿の系統を揃えることから始めました。投稿内容が見づらいと内容が伝わりにくいので、見やすさを意識しています。 ポーアイボランティアセンターのInstagramはコチラ ―苦労した点を教えてください。 ボランティアセンターのアカウントでは、活動により興味を持っていただけるよう、現場の空気感を動画や画像で伝える必要がありました。単に情報を伝えるだけではいけないという点に苦労したんです。これは他のボランティア団体の投稿を参考にすることで日々改善しています。 ―インスタグラム以外の広報は? ホームページとLINE、あとは1年間の活動内容をまとめた雑誌の制作もしています。楽しみにしていてください! ―ボランティアセンターの活動を通して得たことは? 学生主体で活動するため、誰かが先頭に立つべき場面がよくあります。そのような時に『自分が』という責任感が芽生え、定期的な会議なども率先して取り仕切るようにしています。これからの目標は『シンジョといえばボランティアセンター』といわれるようなアカウントを目指して、広報活動を続けていきたいと思います。 設立間もないボランティアセンターでは1回生も主力として活躍中! 設立から約半年で多くの実績を残してきたボランティアセンター。その一翼を担う1回生、HさんとSさんにもインタビュー! ―ボランティアセンターのスタッフになったきっかけと、印象に残っている活動を教えてください。 もともとボランティアに興味はあったんですが、参加の機会にはなかなか恵まれませんでした。そんな時、大学の職員の方から代表のKさんを紹介していただき、その場でスタッフになることを決意しました。 Hさん 心理学科一回生 印象的な活動は、10月に神戸で2日間にわたって開催された『防災推進国民大会2022』です。1日目にワークショップを行い、私は2日目にその成果と感想を発表したのですが、お子様から大人の方まで真剣に話を聞いてくださる姿が印象的でした。私も含め、そのイベントで防災意識が高まったという方も多いと思いますし、イベント参加をきっかけに自分の中の新しい扉を開くことができるのは、ボランティアセンタースタッフに参加して良かったと思えます! https://youtu.be/6lUYEPm8pF4 Hさんをはじめ、ボランティアセンターの学生が参加した防災国体2022 私は大学で何をするか迷っている時、代表のKさんが講義前にボランティアセンターの紹介に来られたことがきっかけです。その時のお話から、私もスタッフとして活動し、学生生活を充実させたいと思い参加しました。 Sさん 社会福祉学科1回生 私が印象に残っている活動は『須磨海岸クリーンボランティア』です。この活動ではごみを集めるだけでなく、それを何かに利用できないかと考え、拾い集めたプラごみを材料にしたレジンアクセサリーのワークショップを学園祭で行うことにしたんです。 活動の様子はコチラ 私は趣味でレジンのストラップなどを作っていたので、力になれるのではないかと思い、積極的に参加しました。事前に何度か試し、説明書も自作して迎えた当日は大きな失敗もなく進めることができました。後日、作ったアクセサリーをスマホに付けている方を見かけたときはうれしかったです。 須磨海岸のイベントでは、やり遂げたという達成感が得られただけでなく、自分が何かの役に立つことができたという自信もつきましたし、活動を通して環境についての理解も深まりました。来年度も多くのイベントに積極的に参加していきたいです! プラごみをかわいいレジンアクセサリーにリメイク 最後に代表のKさんから高校生とシンジョ生に一言お願いします! 今在籍している学生スタッフも『何か変わりたい』という想いから参加しています。漠然と『何か変わりたい』という想いを抱いている方は、一度私たちを訪ねてくれればうれしいです!また、4月からは神戸市社会福祉協議会さんとも協力し、活動内容ももっと充実していきます! ご質問やボランティアセンターに興味をお持ちのシンジョ生は、お気軽にInstagramのDMへ!またはホームページからボランティア情報サービスの登録をお願いします!
特集
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2023.1.6
社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格を目指す社会福祉学科のNさん。授業や実習を通してさまざまな社会問題に直面するなかで、自分の目指す将来像が見えてきたと言います。夢の実現に向けて、どのように学びを深め、サポートを受けてきたのか聞きました。 福祉現場の実習で得た、多くの学びと精神保健福祉士になるという目標 ――まずはシンジョの社会福祉学科に入学した理由を教えてください。 障がいをもつ友だちが身近にいたこともあって、将来は誰かの役に立てるような職業に就きたいと思っていました。社会的に弱い立場にいる人をサポートできないかと考え、福祉に関わる仕事にたどり着いたのと心理カウンセラーにも興味がありました。シンジョの社会福祉学科なら心理学と福祉を同時に学べると思い入学を決めました。 ――社会福祉学科の授業では、どのようなことを学んできましたか? 1回生は英語などの共通科目を中心に履修し、専門的に福祉を学びはじめたのは2回生からです。授業では障がい者や児童、高齢者に加え、ひとり親家庭、生活保護、虐待、ヤングケアラーなど、さまざまな社会問題を多くの事例とともに学びました。 ――福祉施設での実習もあると聞いています。具体的な学びについて教えてください。 3回生で受講した「社会福祉士援助実習」は、実習先として高齢者施設や児童養護施設、障がい者施設などから第3希望まで選ぶことができます。私は第1希望の救護施設で、利用者さんとコミュニケーションを取りながら個別支援計画の作成などを行いました。先生から指導いただきながら利用者さんを主体としたニーズの把握や支援のあり方を学びました。それと同時に生活保護の課題や障害への理解を深めることもできました。4回生では「精神保健福祉士援助実習」として精神科病院へ実習に行きました。社会的入院の背景にあるのは患者さんの病状だけでなく、退院後の行先がなかったり、家族との関係性が希薄であったりすることを知りました。精神保健福祉士の役割をはじめ、患者さんとご家族に対する支援のあり方や精神障害の特性、多職種連携など多くのことを学びました。この実習が精神保健福祉士を目指すきっかけにもなりました。 ――実習を通じて、自身の発見や気づきにつながったエピソードを教えてください。 4回生の実習では、自分が「精神保健福祉士は、こうでなければならない!」といった理想に固執していたことに気づかされました。現場ではスタッフみなさんで課題を共有しながら解決し、患者さん一人ひとりの特性や気持ちに寄り添った対応をされていました。その姿を見ているうち、完璧にこだわるよりも自分の未熟さに向き合い、わからないことはわからないと率直に伝えることが長期的な関わりを意識した本当の意味での「誠実さ」だと教えられました。 多様なフィールドで活躍できる力が身につく社会福祉学科 医療や福祉の現場でより幅広い専門性を発揮できる力を身につけるための学びを提供。「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」の3つの資格を目指すことができ、試験合格に向けたサポートも充実しています。 詳しくはコチラ! 実習での経験や大学での人とのつながりが、2つの資格取得を目指す原動力に ――2つの国家資格取得を目指そうと思ったのはなぜですか? 現在目指しているのは、社会福祉士と精神保健福祉士の国家資格です。シンジョは国家試験の合格率が高いと聞いていたのですが、入学当初は「受かったらすごいだろうな」「親孝行になるかな」くらいにしか考えていませんでした。でも実習を通じて福祉現場で活躍されている方々の姿を間近で見るうち、私もこんなふうになりたいと感化されました。当初は社会福祉士だけを考えていましたが、4回生の実習で精神疾患の方と関わったことで、視野や可能性を広げるためにも精神保健福祉士とのダブル取得を目指そうと思うようになりました。 ――国家試験の勉強は大変だと思いますが、頑張る原動力となっているのは何なのでしょうか? まず実習で多くの患者さんと関わり、支援者の立場を実際に体験できたことが資格取得へのモチベーションの維持と向上につながりました。もうひとつは1回生からの友だちの存在です。目指す資格が同じなので、悩みや辛さを共有したり、「お互い頑張ろう」と励まし合ったりできる大きな心の支えになっています。 ――試験に向けて、シンジョの資格取得サポートをどのように活用していますか? 本格的に準備を始めたのは、3回生の実習を終えた2~3月ぐらいでした。シンジョの「国家試験対策室」のサポートで利用したのが、社会福祉士国家試験に向けた対策講義です。外部の専門講師が来られて、前期は試験の頻出項目や重要項目にポイントを絞り、基礎知識がしっかり身につくよう指導いただきました。後期は演習問題などで習熟度を確認しながら知識の底上げを目指します。木曜の開講日には必ず出席をして、メモは翌日までに見直すようにしています。 ――自分が行っている勉強方法や、必携アイテムを教えてください。 勉強をするときは5年分の国家試験過去問解説集と大きめの付箋を常に机に置いています。過去問の解説を自分なりに要約して、それを書き込んだ付箋をページごとに貼り付けているんです。私は書かないと内容が頭に入らないタイプなので、この方法を実践しているのですが、どんどん付箋で分厚くなっていく問題集を見ると、自分の頑張りが目に見えてやる気が上がります。それから、私は切り替えが苦手なのでストップウォッチを使って勉強時間を設定しています。集中力や勉強の質が高まるのでオススメですよ! 合格は、将来の夢への第一歩 ――大学生活での学びや経験などを通じて、身についた力や自分が成長したなと感じることを教えてください。またそれは、どのような体験を通じて培われましたか? ひとつがコミュニケーション力です。私は今までかなりの人見知りでしたが、実習では自分からコミュニケーションを取りにいかなければならない機会が多くありました。試行錯誤しながらいろいろな方とお話しすることで、普段の会話や発表の場などでもあまり緊張しないようになりました。また講義や実習のなかで知らない事例と向き合うたびに、背景やアプローチ方法を積極的に考える探求力が高まったと思います。試験対策では勉強を習慣化したことが成績にも反映され、継続する力がついたと実感しています。 ――卒業までにどのような専門科目を学びたいと思っていますか? 低所得者層と精神障害の分野について学びたいと考えています。社会福祉士援助実習で救護施設へ行ったのですが、そこでは精神障害の方が多く、それぞれ生活保護に至るまでの背景が異なり、さまざまな事情を抱えていることを知りました。そうした方々への支援のあり方や制度、サービスを考えるためにも、もっと専門的な知識を身につけたいと思ったんです。 ――では最後に、将来の夢やプランを教えてください。 将来は社会福祉士・精神保健福祉士として、福祉現場のフィールドで働くのが目標です。さまざまな理由で生活に生きづらさを抱える人たちに誠実に寄り添い、身につけた正しい知識や技術で「この人になら安心して相談できる」と信頼していただける存在になりたいです。 2022年10月取材 ※取材時4回生
特集
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2022.3.22
2022年3月15日に社会福祉士国家試験の合格者が発表されました。 今年の全国の受験者数は34,563人で、合格者数は10,742人(合格率31,1%)でした。 そんな中、神戸女子大学の結果(新卒)は、合格者44人、合格率は80%と、今年も多くの学生が合格しました。 社会福祉学科の国家試験結果 なんとこの結果は、関西の国公私立39大学の中で、最多合格者数でした。 ※資料:厚生労働省(第34回社会福祉士国家試験学校別) 健康福祉学部 社会福祉学科ホームページ 資料請求はこちら