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神戸女子大学のWebマガジン「シンジョマグ」

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キャンパスライフの記事一覧

Campuslife

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教職支援

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2023.1.6

「先生になりたい!」熱い思いを周囲の人たちが支えてくれました

教員採用試験に見事合格し、春からは生まれ育った地元を離れ、川崎市の小学校教諭として採用が決まった教育学科のTさんにお話を伺いました。 新しい環境で大きく成長するために地元志向から一転、初めての関東圏へ ――教員採用試験合格、おめでとうございます。卒業後はどこの小学校に勤める予定ですか? ありがとうございます。川崎市の小学校に赴任する予定です。生まれて初めてのひとり暮らしを想像してドキドキしています…。 ――なぜ、地元ではなく川崎市で働くことを決めたのでしょうか? 元々は地元志向が強く、自分が関東で働くということは夢にも思っていませんでした。あるときに横浜市の小学校教諭として勤務されている地元の先輩からお話を伺う機会があり、地元とは違った環境で勤務することで得られる経験があるということに気づいたんです。初任者として多くのものごとを吸収すべきタイミングでこれまでと違う環境を選ぶことも大事だなと考えました。それからすぐに教職支援センターの先生方にさまざまな自治体について相談したところ、川崎市が研修制度や設備も進んでいるとアドバイスを頂き、とてもやる気がみなぎったことを覚えています。 ――試験合格への道のりは大変だったと思います。どのようにして勉強に取り組みましたか? 毎日、朝から夕方まで試験勉強に取り組んでいました。勉強だけに集中できるのは学生時代の特権だ!と思い、悔いのないように一生懸命取り組みました。 ――強い熱意をもって取り組まれていたんですね!採用試験に向けた取り組みを通じて、成長したと思うことはありますか? 面接に向けての自己分析をしたり、目指すキャリアを考えたりするなど、とことん自分自身に向き合えたことです。自分はなぜ教員になりたいのか、教員として何がしたいのかを深く考えたことで、熱意がより強くなりました。これまで自分自身について突き詰めて考えたことはなかったので、人間的な成長につながったと感じています。 友だちや教職支援センターの先生の励ましが、合格への後押しに ――教員になりたいと考えたきっかけは何だったのですか? もともと子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたいと考えていました。高校時代、憧れの先生に出会ったことがきっかけで教員という仕事に興味をもち、教育学科へ進学しました。 ――小学校の先生になりたいと考えたのは、やはり子どもが好きだから? それもありますが、本格的に目指そうと思ったきっかけは大学の授業で児童心理について学んだ際、小学生時代に受けた影響が子どもの将来に大きく関わることを知ったんです。小学校教育に携わることの意義に気づいて、小学校の先生を目指そう!と決めました。 ――大学での学びが進路を決定付けたんですね。他に大学のサポートや施設を利用されましたか? 普段、試験勉強をするときは教職支援センターの自習スペースを借りていました。教職支援センターには、私以外にも同じように試験合格を目指して頑張っている学生がいるので、勉強へのモチベーションが上がりました。教材も豊富なので、わからないことがあればすぐに調べることができる点も魅力ですね。勉強内容に関するアドバイスだけでなく、勉強が思うように進まず悩んでいるときに温かいお声がけをいただくなど、先生方の応援があったことも精神的な支えになりました。 ――確かに、応援してくれる人が周囲にいると心強いですね。他に、シンジョは教員を目指す学生にとってどんな魅力がありますか? 自分から行動すれば、必ず力になる支援が受けられるところです。例えば、「教保採用試験対策ワークショップ」など誰でも参加できる支援が手厚く、魅力的な制度が整っていると思います。もっと詳しい情報が欲しいと思ったら、教職支援センターで必要な情報を手に入れることができます。卒業生ネットワークを使って先輩のリアルな体験談を聞けたり、教育委員会学内説明会に参加して自治体ごとの採用情報を教えてもらえたり…。私は心理コースだったこともあり、教員採用試験に特化したゼミではなかったので、他の学生と比べると得られる情報が少なかったと思いますが、こうした制度にとても助けられました。 先輩たちの生の声が聴ける機会も!「教保採用試験対策ワークショップ」 3回生の12月から4回生の6月頃まで週1回集まり、準備物の確認から試験対策までさまざまな取り組みを行い知識と実践力を身につけます。なかでも、その年に合格した先輩から直接話を聞くことができる「合格者座談会」では、先輩の合格storyや裏話を聞くことができ、やる気にスイッチが入ります。 教職支援センターの最新情報はコチラ! ――同じように教員を目指す仲間との関係は? シンジョで教員を目指している学生は、みんな「教員になりたい!」という思いが強く、勉強熱心です。お互いに刺激し合いながら、採用試験へのモチベーションを高められることが、シンジョの魅力のひとつだと思います。 いつでも笑顔で、学校中を明るく照らす存在になりたい! ――最後に、Tさんはどんな先生になりたいと考えていますか? 「先生はいつも笑顔だね」と言われるような先生になりたいです!人の明るい気持ち、暗い気持ちは、周りの人にも伝染すると感じているので、私の明るさで教室や職員室など、学校中を明るくできたら良いなと思っています!4月からの新生活は初めてのことばかりですが、笑顔を忘れずに頑張りたいと思います。 2022年11月取材 ※取材時4回生

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援

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2023.1.6

苦手な面接も克服! 諦めない気持ちと先生方の熱意が教員採用試験の合格につながった

教職支援センターは、教職課程の履修相談や教員採用試験対策のサポートなど、教職に関することを全面的に支援しています。Tさんは、教職支援センターをフル活用し、見事小学校教諭免許状を取得し、神戸市の教員採用試験にも合格。4年間の学生生活や、試験対策の苦労などについてお話を伺いました。 子どもの心が大きく成長する大切な6年間を支え、すぐそばで成長を見守りたい ――教員採用試験の合格おめでとうございます。どうして小学校の先生を目指そうと思ったのですか? 小学6年生のときの担任の先生との出会いがきっかけです。クラスでは毎週、頑張ったことや不安なこと、将来についてなど、自分で自由に日記を書く宿題が出されていました。先生は児童一人ひとりの日記に「頑張っているね」「先生は見ているよ」「立ち止まることも大切だよ」と丁寧に返事を書いてくださり、私は当時その言葉に救われ、勇気をもらっていました。小学校の6年間は心が大きく成長する大切な時期。児童の頑張りを認め、悩みを一緒に解決しようと時間をかけて向き合ってくださった担任の先生のように、私も子どもたちの支えになりたいと思い、教員を目指しました。 ――憧れの先生のような教員を目指して、シンジョではどのようなことを学んできましたか? 文学部教育学科小学校コース(※当時。現在の初等教育コース)で、まずは教員になるための基礎を学び、次に国語や算数など各教科の理論や教育方法をもとに模擬授業を行いました。3回生になると、1ヶ月間の教育実習が待っています。実習の前には学内の模擬授業教室を活用し、先生からアドバイスをもらったり、友人と相談したりしながらたくさん練習を行いました。 ――シンジョならではの学びがあれば教えてください。 教育学科に限らず、シンジョの特長のひとつとして学外で行う地域貢献活動があります。私は2回生から神戸市内の小学校で授業をサポートする「スクールサポーター」としての活動を行ってきました。ほかにも子ども食堂のボランティアなどへ参加し、地元の子どもたちと触れ合ったり保護者の相談を聞いたりしました。学外で経験を得られるのは、地域とのつながりも大切にしているシンジョならではの貴重な学びだと思います。 地域貢献をしながら現場体験ができる! 神戸女子大学スクールサポーター 神戸市教育委員会と連携しキャンパスがある須磨区を中心に36の小学校に教育学科の学生63名を配置、授業や子どもたちの勉強のサポートを行っています。2003年度に始まり、2004・2005年度には芦屋市、伊丹市でも実施。体力アップのためのサポーター(7名)も神戸市教育委員会に登録し、活動を行うなど他にもシンジョではさまざまな地域連携を行っています。 先生の温かい言葉と、真剣に向き合う姿に背中を押され、毎日試験対策に取り組めた ――教職支援センターでは、具体的にどのようなサポートを受けられましたか? 1次の筆記試験対策や2次の面接・模擬授業・実技試験の対策を行いました。教職支援センターの先生がたっぷりと時間を設けてくださり、練習とフィードバックを何度も繰り返しました。平日の朝早くから夕方遅くまで、休日も学生と同じ熱量で真剣に向き合っていただいたのがすごく心強かったです。キャンパス内で会ったときには「今日は何の対策をする?」「息抜きに教職支援センターにおいで」と声をかけてくださるなど、親身な対応も精神的な支えになっていたと感じます。 ――毎日対策をするなかで、とくに大変だと感じたのはどんなことでしょうか? 面接練習です。短期間で上達できるものではないと理解していたため、筆記試験以上に不安で、毎日必ず練習していました。初めは思うように話ができず、何度もやめたいと思ったのですが、「自分の良さを伝えられるのは自分だけだよ」と先生に背中を押され、挫けずに練習を重ねました。心が折れそうなときもありましたが、「教員になりたい!」という強い気持ちと先生方の真剣なアドバイスや頑張りを認めてくださる言葉に支えられ、最後まで走り切ることができました。 ――とても手厚く支えていただいたんですね。 シンジョでは学生同士はもちろん、学生と先生の距離も近いところが魅力です。切磋琢磨できる仲間と信頼できる先生や職員さんが、嬉しいときも不安なときも常に寄り添い、一人ひとりに声をかけてくださるので、「ここで頑張りたい! 」「ここに毎日来たい! 」と思える大学です。 ――努力を重ねるなか、成長を実感することはありましたか? 分からないことはすぐに調べたり、教職支援センターの先生にアドバイスをいただいたりと、主体的に行動する力が身につきましたね。あとは、とにかくいろいろな先生に面接練習をお願いしていたのですが、目標達成のために必死に苦手を克服しようと努力している自分に気づいたときには、自身の成長と「私は本当に先生になりたいんだ」という強い思いを改めて感じました。 ――その熱意をもって目指す教員像はありますか? 新しいことにも臆せず挑戦できる教員になりたいです。社会の変化とともに教育現場も大きく変化しています。今後、さらに多様化・複雑化する社会を生きる子どもたちに対して、常に「チャレンジする姿勢」を見せられる教員になりたいです! 2022年11月取材 ※取材時4回生

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

教職支援

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2023.1.6

就活を始めてからまさかの志望変更!?教育実習で自分が本当にやりたいことを見つけられた

英語力を高めようと国際教養学科に入学し、将来の道を模索していたTさん。3回生の教育実習で子どもたちの姿に感動し、教師という目標を見出すことができました。教員採用試験に向けては周囲よりやや遅れてのスタート。不安もありましたが教職支援センターの職員や先生が親身に支えてくれたおかげで、自信をもって試験や面接に挑むことができたそうです。 教師を目指すきっかけは、子どもたちとの出会い ――公立中学校英語教諭の内定獲得、おめでとうございます!国際教養学科に所属されていますが、入学当初から教員を目指していたんですか? いえ、実は教員を目指すようになったのは、シンジョに入学してからなんです。国際教養学科を選択したのは、「英語を話せたら格好良いだろうな」という憧れからでした。入学当初は将来の目標が定まっておらず、漠然と英語を使う仕事ができたらと思っていました。親の勧めもあって教職課程を履修することにしたのですが、もともと子どもと関わることに苦手意識があったので、自分に教員は向いてないだろうなと思い込んでいたんです。 ――意識が変わって、教職を目指すようになったきっかけを教えてください。 3回生の11月頃に英語科指導法の先生から勧められて、神戸市の中学校で授業の支援や補助などを行う「スクールサポーター」に参加したんです。そこで初めて子どもたちと深く関わることになったのですが、活動を始めてみると勉強にも部活動にも一生懸命に取り組む中学生の姿に感動しました。みんなとても生き生きしていて、いつしか彼らの虜になっていたんです。その後の教育実習でも子どもたちの温かさに触れ、ますます教員という仕事の素晴らしさを感じるようになりました。こうした出会いが大きなきっかけになって、私の目標は先生一本になったんです。 不安に寄り添い、背中を押してくれた教職支援センター ――教員になることを決意した後は、どのように準備を進めていったんですか? 本格的に準備をスタートしたのは3回生の3月頃でした。周囲の同学年の学生たちは教員採用試験の対策を既に進めているタイミングでしたね。まずは「教職支援センター」でスタッフの方にどういう対策をして、どんな勉強をするべきかを相談して、アドバイスをいただきました。国際教養学科の先生方には語学学習のサポートや進路相談にのっていただきました。 ――具体的にどんな試験対策を実践してきたか教えてください。 最初に取り組んだのは一次試験を突破するための筆記試験対策でした。国・数・英・理・社や時事問題をはじめとした一般教養、教育原理・心理・法規等の教職教養、そして私の専門教科である英語の対策をしました。特に英語は専門教科だからこそ幅広く深い知識が必要だったので、高校時代の文法書や辞書を必ず横に置きながら過去問を解いていました。二次試験の面接・模擬授業対策にも力を入れ、教職支援センターの先生方にはたくさん練習に付き合っていただきました。 ――時間が限られたなかでは苦労もあったと思います。どう乗り越えましたか? 苦戦したのは自己分析でした。自分の強みや個性がわからず、「私の良いところってあるんだろうか…」と悩んでいました。自身を客観的に見つめ直すため部活動やボランティア活動、プライベートの記録を見返したり、先生や友人に相談したり。その結果、自分の良さを少しずつ見つけていくことができました。さらに私は面接もすごく苦手で、普段の力が出せずにつらい思いをした経験があったんです。そんな不安や悩みを教職支援センターの方に打ち明けると、「じゃこうしてみよう」とか「こうしてみるといいんじゃない?」と一緒に対策を考えてくださって。いつでも相談できる心強い存在がいたことが安心感につながり、面接への苦手意識もやわらいでいきました。 ――試験対策をするなかで、成長を感じた部分はありましたか? 最も成長したところは、自分に自信をもてるようになったことです。試験勉強や試験の本番では、嫌でも自分と向き合わなければなりませんでした。周囲と比較して「自分はダメだ」「教員に向いてないかもしれない」と落ち込んだり、自身の力不足に歯がゆい思いをしたりしたこともありました。でも、その悔しさをバネに「じゃあ私は人一倍、努力をしよう!」と気持ちと行動を切り替えていったんです。その努力の成果が少しずつ実感に変わったことで「自分はできる」という自信が生まれ、面接などでも自らの強みを自分らしく表現できるようになりました。 ――教職専門の「教職支援センター」があって良かったと感じたところは? 教職支援センターの先生方は、学校現場の経験が豊富なので、各自治体が求めるスキルや人材などの傾向を把握されています。その上で、個々の目標に応じたアドバイスや指導をしていただけるので、効率的に試験対策を進めることができました。また、悩みや不安の相談にも応えてくださるので、教員を目指す上で大きな支えになりました。シンジョの最大の魅力は学生と先生との距離が近いことです! 学生一人ひとりを大切にしてくださる先生ばかりで、悩んだときや落ち込んだときだけではなく、うれしいときも私たちの話を親身に受け止め、共感してくださいます。私は親元を離れて大学生活を送っているのですが、いつも家族が身近にいるような安心感と心強さを感じています。 教職支援センターの多彩なプログラム 教職支援センターでは1回生の早期から、教職課程履修説明会や教採(教員採用試験)対策講座などを実施。4年間を通して定期的なガイダンスやイベントなどを展開し、充実したプログラムで在学中の教職に係わる事項を全面的にサポートしています。 詳しくはコチラ! 生徒の自信を引き出し、みんなを主役にできる先生に ――春からの教員生活に備えて意識的に取り組んでいることはありますか? 英語力をより高めるために、TOEFLのスコアアップと英語検定1級の合格を目指して勉強しています。大学で学んだことを授業づくりに活かすために、学生のうちにボランティア活動や海外旅行なども数多く経験したいと考えています。 ――将来はどんな先生を目指し、どのような人になりたいですか? 子どもたちに自信を与えられる先生になりたいですね。教育実習で授業をする前に「私は英語が好きだけど、授業中に当てないで」と言ってきた生徒がいました。その姿が自信のなかった過去の自分と重なり、「すべての生徒に自信を与えられる先生になりたい」と思うようになりました。私が教壇に立つときは、生徒の間違いを責めず、一緒に楽しみながら学び、教室にいる全員を主役にできるような先生でありたいです。そして、人生においても常に謙虚で学び続ける姿勢を保ち、倒れても何度でも立ち上がって前進していけるたくましさを身につけたいですね。 2022年11月取材 ※取材時4回生

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

特集

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2023.1.6

2年間で将来設計に合わせた食のスペシャリストを目指せる!食物栄養学科の魅力

食と栄養、健康に関する知識や経験を身につけ、2年間で食のスペシャリストを目指す食物栄養学科。今回は3人の学生にお話を伺い、それぞれが興味をもって努力して掴んだ進路について紹介します! 「食育」で子どもたちの楽しく健康な生活に貢献したい Hさん ――保育園の栄養士に内定されていますが、もともと「食」や「食育」に興味があったのですか? 実は最初は保育士になりたいと思っていたんですが、高校の選択授業で調理実習をしたのがきっかけで、「食」にも興味をもつようになりました。「食」に関わる仕事なら、子どもだけでなく幅広い年代の方を対象に楽しく健康的な生活に貢献できると考え、ライフステージに合わせた栄養指導や食育、献立作成などが学べるシンジョの食物栄養学科に入学したんです。 ――入学後、実際に授業を受けて、どんな印象を受けましたか? シンジョではさまざまな環境に合わせた栄養や食事、指導の仕方といった栄養士としての基本的な情報から、体の仕組みや病気への知識も身につくので、入学前より自分の将来像が広がった印象があります。特に離乳食や幼児食をつくる「栄養学実習」が楽しくて。「こんなに深く考えられていたのか」と驚いたり、大人の味付けや切り方との違いを知ったりと、新しい発見がたくさんありました。子どもの成長に応じて徐々に食事が変わることも興味深く、将来、仕事として関わりたいという思いが強くなりましたね。 食育についての思いを語るHさん ――そうした経験が保育園の栄養士を志すきっかけに? 子どもの食と関われる職種にはいくつかありますが、保育園に進もうと思った一番のきっかけは「応用栄養学」の授業を受けたことでした。設定された対象者に応じて、栄養基準を満たしつつ行事や季節感のある食材を取り入れた献立作成を行う授業です。毎回対象者の条件が違って、あらゆる年代について考えなければならないんですが、自分ならではの献立や味付けのアイディアを数多く出せるようになるなど、発想力が身についたと思います。そのなかで、自分がどのライフステージに興味をもっているのかが明確になり、保育園での就職を志望するようになったんです。 ――今の子どもたちに重要な「食育」を具体的に学ぶ機会はありましたか? 2年生の夏に校外実習で保育園に伺い、食育の授業を行いました。献立はもちろん、「遅すぎると思うくらいゆっくり話す」「常に笑顔で」など子どもに対する姿勢から、目上の人への言葉遣いなど社会人としての意識、その園ならではの考え方など多くを学びました。現場じゃないとわからない感覚や注意点を学べたことは、保育園で働く自分のイメージと食育に対する理解をより深める機会になったと思います。 ――では就職後の準備は万端ですね。内定先の保育園ではどんなことをしたいですか? 内定先は給食でいろいろな国の料理が体験できるなど、食育に力を入れていることに感動して志望しました。今後はシンジョでの学びを活かして、さまざまな食材や季節感を感じられる献立をつくっていきたいです。子どもたちの食べることや食べ物への興味関心を高め「食の経験値」を上げられるような食育ができたらいいなと思います。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 「食物アレルギー」や「偏食」の問題を解決したい Yさん ――「食物アレルギー」について学ぼうと思った経緯を教えてください。 私は小さい頃から食べることが好きで、ずっと栄養士になるのが夢でした。でも、高校の運動部でマネージャーをしていたとき、合宿所で提供された食事を好き嫌いで残す選手がいて…。スポーツマンの偏食の問題を目の当たりにしたことで、幼少期から食に対する意識を養う「食育」に関心をもつようになりました。また、最近は食物アレルギーの人も増えているので、シンジョが食物アレルギーにも力を入れていることを知り、「食物アレルギー論・アレルギー実習」でアレルギー対応食について学べたらより多くの人の食生活を改善できると思い、強く惹かれましたね。 ――実際に授業を受けてみてどうでしたか? 食物アレルギーに対する知識はもちろん、さまざまなニーズに合わせた食事の提供や食育への取り組み方、栄養指導の際の姿勢など、社会ですぐに実践できる内容を学べたのがとても良かったです。実際に栄養指導を行うグループワークでは、相手の気持ちを少しでも理解しようとする姿勢や目線の合わせ方など、コミュニケーションの取り方を教えていただきました。最初は対象者にどう話しかければ良いかわからず反省ばかりだったんですが、回数を重ねるごとに知識が増えて、最終的には「できた!」と思えるほど、うまく対応できたことがとても嬉しかったです。 ――栄養士にはコミュニケーション力も必要なんですね。今はスムーズに話されているように見えます。 授業を通して培われた力が大きいと思います。「栄養教育・指導論」という授業では、栄養指導の対象者に行動を変えてもらうための促し方などを学びますが、その方法がいくつもあって相手によって何が相応しいかを見極めるのが難しかったです。こちらには栄養に関する知識があり正しいことはわかっていても、相手を否定してしまうとなかなか話を聞いてもらえません。たとえ相手が間違っていると思っても、まずはすべて受け入れること。相手に寄り添って、受け入れやすいところから指導を始めることが、栄養士として大切なんだと気づくことができました。 授業では、知識だけでなく現場ですぐに実践できる内容を学べたというYさん ――実践的な経験を通して力が身についたんですね。卒業後のビジョンややりたいことはありますか? 給食委託会社に内定をいただき、春からは高齢者施設で栄養士職として働く予定です。2年間でとても濃い知識を得られたので、配属先では学んだことを最大限に発揮したいと思っています。また、実務3年を積んだあとには管理栄養士国家試験にも挑戦し、さらに病院・保育園でも経験を積みたいと考えています。どんな場所や施設でも、一人ひとりに寄り添える栄養士・管理栄養士を目指して頑張りたいです。2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生 管理栄養士を目指して神戸女子大学へ「編入」 Hさん ――短大を卒業後は神戸女子大学の管理栄養士養成課程に編入するんですよね。 そうですね。入学前は一度就職してから管理栄養士を目指すか、編入して資格取得を目指すか迷っていたので、学園内編入のサポートが手厚いシンジョに惹かれました。 ――結果、編入を選ばれたのですが、きっかけは何だったんでしょうか? 1年生のときに受けた「栄養教育・指導論」という授業ですね。実際に栄養プログラムを作成するなかで、どうすれば対象者の食事改善を継続できるか、改善の必要性を理解してもらえるかを考えることにやりがいを感じたんです。そこで、より近い距離で一人ひとりに寄り添って指導できる病院での就職を考えるようになりました。ただ、病院で働くにはもっと専門的な知識が必要だと感じ、編入を決意したんです。そのあと、2年生の「栄養教育・指導論実習」で実際に病院で働いていた先生の話を聞き、より具体的にイメージできたことも、管理栄養士として働く意志を固めることにつながったと思います。 ――編入試験はどうでしたか? 面接の練習はどんなことを聞かれるか過去の事例を参考にしたり、先生方に面接官役をお願いして模擬面接を繰り返して臨みました。面接本番では試験官の方も優しく私の話を聞いてくださって、伝えたい思いは話すことができたと思います。シンジョは先生との距離が近くて、すごく親身になって相談に乗ってくれるのが心の支えになりました。学生も真面目で優しい子が多いので、励まし合って一緒に頑張れる良い環境だと思います。新天地でも友だちをつくって大学生活を満喫したいですね。 ――今取り組んでいることや、編入後にしたいことはありますか? 今頑張っているのは栄養士の実力認定試験の勉強です。任意ですが、将来活かせる知識が学べることと、良い成績を取ると就職活動が有利になるので、調理の練習や勉強を続けています。将来的には病院の管理栄養士になりたいと思っているので、編入後は病院などを目指す臨床の授業をもっとたくさん受けたいと思っています。ただ、これからいろいろな経験をしていくなかで、さらに視野も広がると思うので、じっくり自分自身と向き合いながら決めていきたいですね。間もなく短大を卒業しますが、自分の可能性を広げられるシンジョに入って本当に良かったなと実感しています。自分のキャリアに迷っている高校生の皆さんも、自分の可能性を信じて頑張ってほしいと思います。 将来は病院勤務の管理栄養士をめざすHさん 多彩なフィールドで活躍する栄養士を目指す食物栄養学科 年齢、性別を問わず、「食」の面から人びとの健康をサポートする栄養士は、近年ますますその活動の場を広げています。シンジョでは、栄養管理や献立づくり以外にも、プレゼン力や課題発見力など、確かな知識と経験を身に付ける学びが盛りだくさん! 詳しくはコチラ!2022年11月取材 ※取材時 短期大学2年生

国家資格の社会福祉士・精神保健福祉士をダブル取得し、さまざまな理由で生きづらさを抱える人たちを支えたい

特集

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2023.1.6

国家資格の社会福祉士・精神保健福祉士をダブル取得し、さまざまな理由で生きづらさを抱える人たちを支えたい

社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格を目指す社会福祉学科のNさん。授業や実習を通してさまざまな社会問題に直面するなかで、自分の目指す将来像が見えてきたと言います。夢の実現に向けて、どのように学びを深め、サポートを受けてきたのか聞きました。 福祉現場の実習で得た、多くの学びと精神保健福祉士になるという目標 ――まずはシンジョの社会福祉学科に入学した理由を教えてください。 障がいをもつ友だちが身近にいたこともあって、将来は誰かの役に立てるような職業に就きたいと思っていました。社会的に弱い立場にいる人をサポートできないかと考え、福祉に関わる仕事にたどり着いたのと心理カウンセラーにも興味がありました。シンジョの社会福祉学科なら心理学と福祉を同時に学べると思い入学を決めました。 ――社会福祉学科の授業では、どのようなことを学んできましたか? 1回生は英語などの共通科目を中心に履修し、専門的に福祉を学びはじめたのは2回生からです。授業では障がい者や児童、高齢者に加え、ひとり親家庭、生活保護、虐待、ヤングケアラーなど、さまざまな社会問題を多くの事例とともに学びました。 ――福祉施設での実習もあると聞いています。具体的な学びについて教えてください。 3回生で受講した「社会福祉士援助実習」は、実習先として高齢者施設や児童養護施設、障がい者施設などから第3希望まで選ぶことができます。私は第1希望の救護施設で、利用者さんとコミュニケーションを取りながら個別支援計画の作成などを行いました。先生から指導いただきながら利用者さんを主体としたニーズの把握や支援のあり方を学びました。それと同時に生活保護の課題や障害への理解を深めることもできました。4回生では「精神保健福祉士援助実習」として精神科病院へ実習に行きました。社会的入院の背景にあるのは患者さんの病状だけでなく、退院後の行先がなかったり、家族との関係性が希薄であったりすることを知りました。精神保健福祉士の役割をはじめ、患者さんとご家族に対する支援のあり方や精神障害の特性、多職種連携など多くのことを学びました。この実習が精神保健福祉士を目指すきっかけにもなりました。 ――実習を通じて、自身の発見や気づきにつながったエピソードを教えてください。 4回生の実習では、自分が「精神保健福祉士は、こうでなければならない!」といった理想に固執していたことに気づかされました。現場ではスタッフみなさんで課題を共有しながら解決し、患者さん一人ひとりの特性や気持ちに寄り添った対応をされていました。その姿を見ているうち、完璧にこだわるよりも自分の未熟さに向き合い、わからないことはわからないと率直に伝えることが長期的な関わりを意識した本当の意味での「誠実さ」だと教えられました。 多様なフィールドで活躍できる力が身につく社会福祉学科 医療や福祉の現場でより幅広い専門性を発揮できる力を身につけるための学びを提供。「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」の3つの資格を目指すことができ、試験合格に向けたサポートも充実しています。 詳しくはコチラ! 実習での経験や大学での人とのつながりが、2つの資格取得を目指す原動力に ――2つの国家資格取得を目指そうと思ったのはなぜですか? 現在目指しているのは、社会福祉士と精神保健福祉士の国家資格です。シンジョは国家試験の合格率が高いと聞いていたのですが、入学当初は「受かったらすごいだろうな」「親孝行になるかな」くらいにしか考えていませんでした。でも実習を通じて福祉現場で活躍されている方々の姿を間近で見るうち、私もこんなふうになりたいと感化されました。当初は社会福祉士だけを考えていましたが、4回生の実習で精神疾患の方と関わったことで、視野や可能性を広げるためにも精神保健福祉士とのダブル取得を目指そうと思うようになりました。 ――国家試験の勉強は大変だと思いますが、頑張る原動力となっているのは何なのでしょうか? まず実習で多くの患者さんと関わり、支援者の立場を実際に体験できたことが資格取得へのモチベーションの維持と向上につながりました。もうひとつは1回生からの友だちの存在です。目指す資格が同じなので、悩みや辛さを共有したり、「お互い頑張ろう」と励まし合ったりできる大きな心の支えになっています。 ――試験に向けて、シンジョの資格取得サポートをどのように活用していますか? 本格的に準備を始めたのは、3回生の実習を終えた2~3月ぐらいでした。シンジョの「国家試験対策室」のサポートで利用したのが、社会福祉士国家試験に向けた対策講義です。外部の専門講師が来られて、前期は試験の頻出項目や重要項目にポイントを絞り、基礎知識がしっかり身につくよう指導いただきました。後期は演習問題などで習熟度を確認しながら知識の底上げを目指します。木曜の開講日には必ず出席をして、メモは翌日までに見直すようにしています。 ――自分が行っている勉強方法や、必携アイテムを教えてください。 勉強をするときは5年分の国家試験過去問解説集と大きめの付箋を常に机に置いています。過去問の解説を自分なりに要約して、それを書き込んだ付箋をページごとに貼り付けているんです。私は書かないと内容が頭に入らないタイプなので、この方法を実践しているのですが、どんどん付箋で分厚くなっていく問題集を見ると、自分の頑張りが目に見えてやる気が上がります。それから、私は切り替えが苦手なのでストップウォッチを使って勉強時間を設定しています。集中力や勉強の質が高まるのでオススメですよ! 合格は、将来の夢への第一歩 ――大学生活での学びや経験などを通じて、身についた力や自分が成長したなと感じることを教えてください。またそれは、どのような体験を通じて培われましたか? ひとつがコミュニケーション力です。私は今までかなりの人見知りでしたが、実習では自分からコミュニケーションを取りにいかなければならない機会が多くありました。試行錯誤しながらいろいろな方とお話しすることで、普段の会話や発表の場などでもあまり緊張しないようになりました。また講義や実習のなかで知らない事例と向き合うたびに、背景やアプローチ方法を積極的に考える探求力が高まったと思います。試験対策では勉強を習慣化したことが成績にも反映され、継続する力がついたと実感しています。 ――卒業までにどのような専門科目を学びたいと思っていますか? 低所得者層と精神障害の分野について学びたいと考えています。社会福祉士援助実習で救護施設へ行ったのですが、そこでは精神障害の方が多く、それぞれ生活保護に至るまでの背景が異なり、さまざまな事情を抱えていることを知りました。そうした方々への支援のあり方や制度、サービスを考えるためにも、もっと専門的な知識を身につけたいと思ったんです。 ――では最後に、将来の夢やプランを教えてください。 将来は社会福祉士・精神保健福祉士として、福祉現場のフィールドで働くのが目標です。さまざまな理由で生活に生きづらさを抱える人たちに誠実に寄り添い、身につけた正しい知識や技術で「この人になら安心して相談できる」と信頼していただける存在になりたいです。 2022年10月取材 ※取材時4回生

生徒の悩みに寄り添い、元気を与えられる家庭科の先生になりたい!

特集

4290

2023.1.6

生徒の悩みに寄り添い、元気を与えられる家庭科の先生になりたい!

衣・食・住にまつわる幅広い学びを通じて、さまざまな人びとの暮らしを科学・デザインする家政学科。ファッション、インテリア、金融など多様な将来像が描けるなか、小さい頃からの夢であった家庭科教員への道を選んだ学生に、学科での学びや就職までの道のりについて伺いました。 いつも味方でいてくれた先生に憧れ、シンジョの家政学科へ ――入学時から先生を目指していたそうですね。何かきっかけがあったのですか。 高校生の頃、ある出来事が原因で少し落ち込んでしまう時期があったんですが、そのときに支えてくれたのが担任の先生でした。私のことを信じ、常に味方でいてくれて、とても心強かったことを覚えています。その先生は、学校行事でいつも一番に動いて生徒を引っ張ってくれる存在で、クラスに良い雰囲気をつくってくれていました。この先生との出会いが、私が教師という道を考え始めたきっかけですね。生徒のことを一番に考えて行動する姿は、今でも目標とする教師像のひとつです。 ――いろいろな教科があるなかで、家庭科を選んだのはなぜですか? 小学校で家庭科クラブに入るほど、昔から裁縫やファッションが好きだったので、家庭科の教師になればずっと好きなことを学び続けられると思いました。あと、家庭科では正解がひとつではないことが多く、いろいろな可能性が開かれているところも魅力ですね。 ――シンジョに進学したのは、家庭科教員の合格実績の高さが決め手ですか? そうですね。また、同じ夢をもつ仲間が多くいる環境も魅力的でした。オープンキャンパスに参加したとき、先生方や在校生の先輩たちの雰囲気が自分に合っているなと感じたことも、シンジョに入学することを決めた理由の一つです。 「地域学習」の授業で子どもたちと自分の成長を実感 ――先生を目指す学びのなかで特に印象に残っている科目はありますか? 学校で募集しているボランティア活動のうち、15個を選び参加する「地域学習」の授業が印象的でした。私は「将来、生徒を指導するときに役立つ経験がしたい」と思い、子どもと関わる活動を中心に参加しました。たとえば、児童館で子どもたちに勉強を教えたり、マラソン大会の準備を手伝ったりしたこともあります。また、大阪府の小学校の教室を借りて運営している子ども食堂のボランティアには、今でも月に1、2回参加しています。 ――子ども食堂では、どのような活動をされていたのですか? ごはんの配膳はもちろん、子どもたちに勉強を教えたり一緒に遊んだり。あとは、保護者の方のお話を聞くこともあります。悩みを抱えている場合には、なるべく寄り添ってお話を聞くようにしています。少しは気持ちを和らげることができていれば嬉しいですね。毎月参加してくれる子もいて、今ではすっかり顔なじみになりました。喜んでくれる子どもたちの表情を見ると、力が湧いてきます! ――実際に地域学習の現場に出たことで得られた学びはありましたか? はい。たとえば子どもたちが喧嘩をしたとき、以前はただ行動を止めるだけしかできませんでした。でも今は当事者同士の意見を聞いて、話し合いのなかで解決策を探るようにしています。子どもたち自身もしっかりと考える機会をもてるようになっていますし、子どもたちと一緒に自分自身の成長も感じます。 ――一つひとつの経験が教員の夢につながっているんですね。他に印象に残っている授業はありますか? 子どもたちとの関わり方を学ぶ「教育相談」が印象に残っています。「生徒が応えやすい発問の仕方」など、実践的な手法について学生が主体となって考える授業で、楽しんで受けられました。<発問:授業中に教師が行う意図的な問いかけ(指導言)のこと>教育実習では、グループワークを取り入れたり「ファッションの持続可能性」をテーマに絵を描いてもらったりなど、授業で学んだ内容を活用できたと思います。 ――ファッションの持続可能性とはどんなことですか? たとえば、ファッション業界では大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前の時代があったんですが、最近では限られた資源を有効に使おうという意識が強くなってきていて。そのために自分たちにできることは何かを考えてもらうんです。環境にやさしい素材を使うとか、着なくなった服をリサイクルするとか、子どもたちも積極的に授業に参加してくれて、「楽しかった!」という言葉を聞くことができました。これから実際に教壇に立ってからも、生徒が楽しいと思える授業を行いたいです。 さまざまな視点で「暮らし」を学ぶ家政学科 少子高齢化や環境問題など社会を取り巻く課題を知り、人びとが安心で快適な暮らしを送れるよう、知識と技術を深める幅広い学びが受けられる。インテリアコーディネーターやファイナンシャル・プランナー、中学・高校教諭一種免許状など、多彩な資格が取得できるのも魅力! 詳しくはコチラ! 友人や先生に支えられ、たどり着いた夢のスタートライン ――教員採用試験合格に向けてどのように勉強していましたか? 通学時間をよく利用していました。教員採用試験についてまとめたYouTube動画や、試験対策ができるアプリを活用し、授業や課題制作など忙しいなかでも「通学時間だけは勉強する!」と決めて、隙間時間を効率良く活用できるよう意識して努力を続け、最終的に神戸市と大阪府の両方に合格することができました。 ――大変だったことは何ですか? 採用試験対策を始めた頃は、とにかく面接が苦手でした。質問をされても頭が真っ白になって上手く答えられず、不安でいっぱいになったことがあります。でも、教師なるために4年間一生懸命勉強してきたので、諦めたいと思うことはなかったですね。家政学科には不安な気持ちを分かち合える友だちもいて、お互いに励まし合うことができたので、最後まで頑張ることができました。 ――大学のサポートではどのようなものを利用しましたか? 教職支援センターの方にもたくさん助けていただきました。気軽に相談しに行ける環境があって良かったです。教員採用試験に向けて週2、3回ほど面接練習をしていただいたことで、場慣れすることができて、自分の考えを話せるようになりました。それだけではなく、話し方や声の出し方など、相手にわかりやすく伝えるための基本的な方法から、より印象的に伝えるための発言の仕方など、自分では気づけなかった点を指摘していただき、本当にありがたかったです。教職支援センターのサポートがあったからこそ、合格できたと言っても過言ではないです! ――実技試験対策はどのようにされましたか? 家政学科は教職支援が手厚く、模擬授業の準備は1回生のときから行っていました。指導案の作成や模擬授業の練習を多く重ねてきたため、試験でも緊張せずに力を発揮できたと思います。それから、裁縫の実技試験ではミニポーチを作ることになっていたんですが、私は昔から裁縫が好きだったので得意だと思っていたんです。でも実際は自己流になっている部分がたくさんあって、試験ではそこが指摘されるかもしれないと分かりました。だから試験の2週間前くらいからは、担当の先生にご指導いただきながら毎日練習をしていました。そのおかげで基礎から見直すことができ、自信につながりましたね。 ――最後に、同じように先生を目指す受験生にメッセージをお願いします! 受験勉強や大学に入ってから、たぶん社会に出てからも「つらい」「しんどい」と思うときは誰でもあると思います。そういうときは無理をせず、たまには思いっきり休んでみてください。自分を追い込みすぎず、リラックスして友だちと支え合いながら、諦めずに頑張っていれば報われるときが来ると思います。 2022年11月取材 ※取材時4回生

小さい頃からの夢だったCAに内定!業界を絞った実践的な英語力と経験豊富な講師の指導が後押しに

特集

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2023.1.6

小さい頃からの夢だったCAに内定!業界を絞った実践的な英語力と経験豊富な講師の指導が後押しに

小さい頃の体験からずっとCAに憧れていたというSさん。見事内定を獲得した現在は「お客様に寄り添うCAになりたい」と期待に胸を膨らませています。狭き門を突破できた理由を聞くと、200点以上のスコアアップを実現させた「TOEIC® Training」や目指す業界について専門的な知識と技術が見につく「English for Careers」など、実践的な英語力を養う英語英米文学科の学びが強い味方になったようです。 将来の夢を叶えるため、実践に生きる英語力を身につける ――CAの仕事にあこがれをもつようになったきかっけは? 小学生の冬に一人で飛行機に乗って、地元の富山から東京まで行かなければならない用事がありました。でも、搭乗する日はすごい大雪で飛行機が飛ばないかもしれないという状況で。結局、3時間遅れで離陸したのですが、その間、CAさんに時間を感じさせないような接客をしていただきました。その仕事ぶりには、子どもながらに「すごいなぁ」と感動しました。このときのCAさんにあこがれて、私もお客様の記憶に残るようなCAになりたいと思うようになったんです。 ――CAを目指すにあたり、シンジョを選んだ理由はどういう点でしたか? 姉が関西に進学していたので、関西の大学を検討していました。シンジョはエアライン英語が学べることと、ハワイ大学のセメスタープログラム(長期語学研修)があることに魅力を感じました。セメスタープログラムは英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の語学研修なのですが、残念なことに新型コロナウイルスの影響で、私が2回生のときは中止になってしまいました。 ハワイ大学研修・留学プログラム シンジョではハワイ大学への留学を実施しています。全学部を対象とした1ヶ月間の英語研修のほか、英語英米文学科2回生を対象とした4ヶ月間の長期語学研修もあり、英語力の向上をサポートしています。研修期間中は「神戸女子大学ハワイセミナーハウス」に滞在。大学へはバスで約5分、ショッピングセンターにも近く、安心、便利に過ごせます。 詳しくはこちら! ――新型コロナ禍ではどのように英語力を磨いていきましたか? 1回生の授業では主にライティングとスピーキングに取り組みました。このときにしっかりと英語の基礎が身についたと思います。「TOEIC® Training」では受講とTOEIC®受験を繰り返すのですが、リスニングのコツなどを教えてもらえたことで200点以上スコアが伸びました。2回生のときは、「Oral Presentation」という授業があり、会話やプレゼンテーションで実際に英語を使って表現する訓練をしました。英語英米文学科では、1回生でインプットとライティングを徹底的に身につけ、2回生でオーラル表現によるアウトプットを学び、3回生以降は自分の将来を見据えた実践英語に取り組むという流れでカリキュラムが組まれています。 ――将来のキャリアを見据えた実践的な英語はどのように身につけていかれたのですか? 3回生のときに「English for Careers」という授業で、エアラインやホテル、旅行代理店といったツーリズム業界で役立つ表現を学びました。学生同士がペアでロールプレイする授業があり、ホテルの従業員とお客様になりきって英語で接客をしたり、飛行機の機内アナウンスの練習をしたりと、本番さながらの実践を積めたことは就職活動に役立ちました。この授業ではおもてなしについても教えていただいたので、将来、現場で実践してみたいです。その後、4回生でエアライン英語を受講。3回生の後期からは就職活動が始まるので、大学の資格取得講座を受講したりオンライン英会話アプリで個人的に会話力を磨いたりしました。 ――大学の資格取得講座を活用して、どのような資格を取られたのですか? 航空業界で働きたいという夢があったので、そこで活かせるような資格に絞って勉強しました。資格取得講座では秘書技能検定2級の講座を受講し、合格に導いていただきました。あとは実用英語技能検定とTOEIC®に取り組みました。 英語英米文学科のEnglish for Careersとは 3回生から参加できるプログラム。志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、その英語力を集中的に学び習得することに特化した英語英米文学科独自の授業です。 詳しくはこちら エントリーシートの書き方から面接時のメイクまで、きめ細かな指導でCAに内定 ――留学経験のないまま就職活動に挑むことに不安はありませんでしたか? 2回生の長期研修は中止になりましたが、4回生のときにハワイ大学への英語研修が再開したので、1ヶ月間だけでしたが留学できました。現地の方と一緒にライブに行ったり食事に行ったり、とても楽しく過ごせました。講義など勉強の場で使う英語はできましたが、日常会話の簡単な英語がとっさに出てこないときがあり、今後の課題が見つかりました。帰国後は英会話アプリを活用しながら日常英会話を重点的に学び直しています。本格的に就職活動が始まる直前でしたが、念願の留学で多くを経験できました。 ――就職活動にはどのように取り組まれましたか? 4回生の春から始まるエアライン英語では、講師の先生が英語での面接練習やエントリーシートの書き方などを具体的に指導してくださるので、とにかく授業で聞いたことを実践しました。授業と並行して就職活動が進むので、面接での質問や返答に疑問があったときは、すぐに先生に質問するようにしていました。改善点もすぐにフィードバックをいただけたので、次の面接用にブラッシュアップできました。 ――さまざまなサポートを受けて、実際に成長できたと感じたことは? 就職活動を始めた当初はとても緊張していて、面接で頭の中が真っ白になったこともあったのですが、少しずつ緊張しつつも自分の頭でしっかり考えながら受け答えができるようになったので、短い期間でも成長を感じました。エアライン業界の就職活動では一般企業とは異なる注意点も多く、髪型から立ち振る舞い、メイクなど細かく指導いただきました。最初はCAとして求められる立ち振る舞いがなかなかできなかったのですが、何度も繰り返し改善点を指摘していただき、少しずつ身についてきました。 ――見事CAの内定を獲得され、夢に近づきました。将来に向けて頑張っていることはありますか? まずは卒業までにTOEIC®のスコアで700点を超えたいです。現在は650点なのですが、先日参加した内定式では、他の内定者の点数が700点、800点だと聞いて…。自分はまだまだと感じたので、気を引き締めて、入社までには同期に並びたいと思っています。あと今は、丁寧な接客を学ぼうとホテルのフロントでアルバイトをしています。最初は「お客様に寄り添う」とか「おもてなし」とはどういうものかわからなかったのですが、目の前のお客様の表情や服装、会話に心を配ったり、プラスアルファのお声がけを意識したりと実践を繰り返すなかで、その方にとって「オンリーワンのおもてなし」とは何かを学んでいるところです。全国のホテルアテンダントで競う接客のグランプリ大会にも挑戦したいです。私の原点は小学校のときの富山空港での体験なので、「人を大切に、国籍問わず多くのお客様に寄り添うことができるCA」を目指しています。 2022年10月取材 ※取材時4回生

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

特集

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2023.1.6

とことん自分と向き合い、見つけた本当の夢。身につけた英語力で「今しかできないこと」に挑戦!

もともとはCA志望だったIさん。卒業後は英語英米文学科で身につけた英語力を活かしつつ、長年の夢だった留学を実現させたいと、就職先を10月入社枠がある他業種に変更しました。「最後の最後まで悩んだ」と言いつつも、今は晴れやかな表情。どのような心境の変化があったのかを聞きました。 日常的に楽しみながら本場の英語や文化に触れられた ――島根県出身ですが、シンジョの英語英米文学科に進学を決めたきっかけは? 高校の先生が薦めてくれたのがシンジョでした。もともと航空業界でCAの仕事に就きたいと思っていたので、エアライン英語やツーリズム英語を学べるコースがあり、実践的な英語力が身につく学科を希望していました。島根県には希望の大学がなく、「どんな街で学生生活を送りたい?」と聞かれたときに「街並みが素敵な神戸に行ってみたいです!」と言ったのがきっかけです。 ――入学後はどのように英語の実践力を身につけていきましたか? ネイティブの先生が多いので、1回生の頃から英語での会話力やプレゼンテーション力を身につけることができました。ただ「伝える」のではなく、相手に「伝わる」話し方のポイントを学べたのが良かったです。最初はぎこちないプレゼンテーションでしたが、伝え方が上手なクラスメイトのジェスチャーを真似たり、ネイティブの先生に英文法の確認をしたり、試行錯誤を繰り返すなかで楽しく実践力がつきました。 ――英会話以外で印象的だった授業を教えてください。 3回生の「Advanced English Seminar」というゼミでは、オーストラリア出身の先生からオーストラリアの環境や歴史について学びました。知識を与えてもらうだけではなく、自分たちでオーストラリアの著名人や先住民について調べ、エッセイを書いたりプレゼンテーションをしたりとアウトプットの機会も多く、表現力を身につけることができたと思います。また、同じ英語でもオーストラリア英語、アメリカ英語、イギリス英語で表現や発音などが異なるのですが、その違いもわかるようになりました。在学中はホテルのフロントでアルバイトをしていたので、国によって微妙に異なる英語のニュアンスが実際にわかったときは嬉しかったですね。 ――航空業界を志望されていたとそうですが、力を入れて取り組んだことはありますか? 「生きた英語」として、オーラルコミュニケーションを磨くことももちろん大切ですが、就職活動では自分をアピールできる資格やスキルも重要だと考えていたので、「TOEIC® Training」を受講し、スコアアップを目指しました。スコア獲得のための具体的なテクニックを教えてもらえるので、1、2回生の2年間で200点ほどスコアを上げることができました。また、4回生では「エアライン英語/ツーリズム英語」を受講しました。外資系航空会社勤務経験のある先生が、マナーやお客様へのサービスの心得など航空業界以外でも役立つ「おもてなしの精神」を指導してくださいました。日本は伝統的におもてなしの心を持っている人が多く、気づいていないだけで日常的に受けているおもてなしがたくさんあることに気が付きました。 ――在学中には教職課程も受けていたと聞きました。 資格取得で将来の選択肢を広げられると思い、教職課程を履修しました。実は母が幼稚園の先生をしていて、大変さややりがいを身近に感じていました。学んだことを人に教える仕事にはどんな魅力があるのだろうと興味もあり、中学・高校の教員免許の取得を目指しました。生徒の発達心理から教育経営まで、教育について幅広く学ぶので、英語の専門教科とはまた違った視点で考える時間が増えたと思います。専門科目と教職科目の両立に苦労しましたし、就職活動と並行して教育実習や教員採用試験がありとても忙しかったですが、一度始めたことを途中で投げ出すのが嫌で、最後まで頑張りました。 目指す将来に向けて実践的な英語を習得! 英語英米文学科 の学び 観光業界や航空業界などのサービス業から教職まで、志望する業界でどのような英語が必要とされているかを知り、集中的に学ぶことができるシンジョの英語英米文学科。ネイティブの先生との日常的なやりとりで基礎力を高めながら、TOEIC®対策などでは技術的な知識も得られ、実践的な英語力を身に付けることができます。 詳しくはこちら 「今」叶えたい夢は何か。自分に素直になることで拓けた道 ――最終的な内定先は航空業界からホテル業界へ転向されたと伺いました。別の道へ進もうと決めた理由はどこにあったんでしょうか? 航空業界は以前から志望していて、内定も1社からいただきました。でも「今」したいことは何か、改めて自分と向きあった結果、高校生の頃からの夢だった留学が諦められなかったんです。在学中はコロナ禍の影響もあり、留学することができませんでした。それがどうしても心残りだったので、卒業後に留学ができるよう10月入社の枠がある企業を調べ、就職活動を続けることにしたんです。周りがどんどん就職活動を終えていくなか何度も心が折れそうになりましたが、納得いくまでやり切ろうと決めていたので、なんとか頑張り抜くことができました。「エアライン英語/ツーリズム英語」で学んだ英語力やホテルのアルバイト経験を活かせる星野リゾートに内定をいただき、留学という夢も実現させることができそうです。 ――憧れだった航空業界の内定を辞退することに迷いはありませんでしたか? もちろん悩みました。星野リゾートから内定をいただいたあとも、留学を諦めて航空業界に進むべきか、まずは留学して海外での経験を積んでから働くべきか――。10月の内定式ぎりぎりまで悩んで、いろいろと考え抜いた結果、やはり留学を経験して語学力を上げることや見聞を広げたいという自分の気持ちに素直になることにしました。そして、留学に行くからには「自分がシンジョで学んだことや留学で培った経験を活かして英語に携わりたい」と思うようになりました。星野リゾートは海外からのお客様も多いですし、海外進出が決まっているので英語に携わり続けながら、シンジョで学んだお客様へのサービスの心得やマナーを活かして働くことができます。自分の経験次第で次の新しい夢ができるかもしれませんし、これからの社会人生活が楽しみなんです。 ――今、夢に向かって取り組んでいることはありますか? 留学はワーキングホリデーの利用も検討したのですが、半年しか期間がないので語学学校で集中的に学んだ方が良いという先生方からのアドバイスもあり、語学学校に通う予定です。卒業までの間にも英語力を強化するべく勉強は続けたいと思います。TOEIC®も引き続き受験して、さらなるスコアアップを目指しています。帰国後は星野リゾートで働くことが決まっているので、ホテルでのアルバイトも引き続き頑張りたいです。おもてなしの精神を大切に、海外からのお客さまに心地良い時間を過ごしていただくためにも、英語でのサービス力を向上させたいと思っています。 ――新生活が楽しみですね。シンジョで自分はどう成長できたと思いますか? まず在学中に20歳という節目を経て、「自分のことは自分で決めなければならない」と自分の行動に責任を感じるようになりました。大学生活のなかでは、情報収集をしながら自分で決定する力、やり抜く力、周りに流されない力が身についたと思います。シンジョには私のように地方出身の学生も多く、同じ境遇の友だちと支え合いながら最後は自分の意思で自分の道を拓いていく。そんな生き抜く力を磨くことができた4年間だったと実感しています。 2022年10月取材 ※取材時4回生

学生の「強み」を引き出し全力サポート!キャリアサポートセンターが心の支えに

特集

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2023.1.6

学生の「強み」を引き出し全力サポート!キャリアサポートセンターが心の支えに

英語英米文学科でイギリス文学の研究や英語の修得に打ち込み、卒業後は金融業界へ。そんな将来像を描きながらも、就活では何から始めていいのか不安を抱えていたと言うIさん。最終的に大手銀行で内定を獲得できたのは、自分と丁寧に向き合ってくれたキャリアサポートセンター職員の支えがあったからと振り返ります。 キャリアサポートセンターの「就職ガイダンス」で強みを発見! ――銀行の内定、おめでとうございます!就職活動はいつごろ、どのようにスタートさせましたか? 就職活動を意識しはじめたのは、3回生から受講したキャリアサポートセンターの「就職ガイダンス」がきっかけでした。当時はコロナ禍ということもあって、就職について友だちと話したり、先生に相談したりする機会が全くなかったんです。不安や焦りが強くなり、ゼロから教えてもらえる場を求めていました。ガイダンスは自己分析からはじまり、就職活動の心得や進め方などを教えていただき、指導に沿ってES(エントリー・シート)を書いたり、学生時代に力を入れて取り組んだことをまとめるといった準備を進めていきました。 ――志望する業界や職種は、どのように決まっていきましたか? 「就職ガイダンス」を受講した当初は業界や就活の知識が乏しく、業界も職種も全く決まっていない状態でした。ただ漠然と「働くなら正社員で女性が働きやすい企業がいいな」とは考えていたので、まずは自分の視野を広げて経験を積もうと、3回生の8月頃から幅広い業種のインターンシップや説明会に参加しました。実際に業界を絞り始めたのは、その年の12月頃からです。 ――ほとんど白紙の状態から金融業界に絞り込んでいったんですね。そのプロセスに興味があります! 金融業界に注目したのは、「就職ガイダンス」での自己分析の結果が決め手でした。「自分がしたいこと」ではなく「自分にとって苦ではないこと」を考えたとき、勉強だけは苦じゃないことに気づいたんです。そこから、就職後もたくさん勉強ができる企業はないかと調べたところ、金融業界に目が留まりました。この業界で働くにはたくさんの資格が必要で、就職前から就職後まで常に学ぶ姿勢が求められる環境です。しかも働いてお給料をいただきながら成長ができるので、自分にピッタリの業界だと感じました。「自分がしたいこと」や「自分にできることは」について考える自己分析は、就職活動の根幹とも言えるので、「学び続けること」が私の希望であり、学ぶことへの熱意が自分の強みでもあると認識できたのは大きな収穫でしたね。 ――強みが見つかったあとは、就活がスムーズになったのではないですか? そうですね。自分の強みを発見できたのは良い機会になりました。ただ同時に、それらを言葉にするのは簡単ではなく、相手にうまく伝えることには技術や経験が必要だと気づきました。私は今まで自分を主張することに遠慮がちでしたが、キャリアサポートセンターの方と何度も練習を繰り返すうちに自分の考え方や思いを言葉にして伝えることに自信をもてるようになりました。「自分を知ってもらうこと、自分の考えを聞いてもらうこと」を楽しいと感じられるように変わっていったんです。 ――具体的には、どのようなサポートを受けられましたか? 就活が本格化する4回生の4月頃には、ほぼ毎週のように個人面談を予約して、ESや面接原稿の添削はもちろん、就職活動に対する漠然とした不安や悩みも聞いていただきました。私は大学院に通う兄と同時期の就職活動だったのですが、先に兄に内定が出たことで不安や焦りにつながり、「しんどいなぁ」と思うことが多々あったんです。そんなとき、キャリアサポートセンターの職員さんには私が抱えていた悩みに親身に向き合っていただき、優しい言葉をかけていただきました。そのおかげでモチベーションを保ちながら就職活動を終えることができたんだと思います。 就活生の強い味方「キャリアサポートセンター」って? 須磨、ポートアイランドの両キャンパスに配置。求人やインターンシップ関連の情報が得られるほか、学内業界セミナーや学内企業説明会も開催。学生対応をする職員の多くはキャリアコンサルタントの資格を持ち、在学中はもちろん、卒業後も進路決定まで全力でサポート。先生や家族とはまた違う心の拠り所として、多くの学生から支持されています。 詳しくはコチラ! ――現在は見事、大手銀行に内定しました。獲得までには、どのような苦労がありましたか? 就活は3回生の夏から始めたのですが、4回生の7月頃に当時の第一希望だった就職先から不採用の通知があったんです。経験が浅かったため面接で思うように力を発揮できず、自分の実力不足を痛感しました。落胆していたとき、ある都市銀行からESの下書きが途中になっていると連絡がきたんです。それが今の内定先です。改めてESを送ったら書類選考を通過し、面接に進むことになりました。大手銀行なので「正直、無理だろうなあ…」と思いながらも面接を受けることにしたのですが、その頃には、キャリアサポートセンターで何度も練習を重ねた甲斐もあり、緊張せずに自分の言葉で堂々と思いを伝えることができました。そして8月には内定をいただき、就活での積み重ねが最終選考に活かされたと思うと、悔しかった出来事も良い経験だったと気持ちを切り替えられました。 ――面接でのやり取りが、内定の決め手のひとつだったと感じます。具体的にどんなところを、どんな言葉でアピールされましたか? 自己PRで伝えたのは「学び続ける姿勢を保ちます!」という熱意です。学生時代は、目標だったイギリス文学への理解と苦手意識のあった英語力を高めるためにサークルやアルバイトをせず、ひたすら勉強と向き合ってきました。そのため、自分をアピールできるカードは「勉強を頑張り続ける」という1枚だけだったんです。面接では大学で懸命に勉強に取り組んだこと、苦手だった英語を克服してスピーチコンテストで優勝したことをアピールしました。そして就職しても、学生時代のような努力を続けられる自信があると伝え、学べる環境があれば自分はずっと成長できると必死に伝えました。手ごたえはありつつも半ばあきらめていたので、内定が決まったときには、嬉しい気持ちよりも、驚きのほうが大きかったですね(笑) 就職後に向けて資格を取得、学ぶ楽しさを改めて実感 ――就職後、予定されている配属部署や業務内容を教えてください。 春からは個人営業の部門に配属され、資産運用や信託などの情報提供や相談の受付を担当する予定です。他行と比較して金融商品のバリエーションが多いことが特徴のひとつなので、多種多様な商品展開に対応できるよう、在学中に証券外務員一種の資格を取得しました。現在はFP(ファイナンシャル・プランナー)と簿記の資格取得を目指して勉強中です。資格は頑張った成果が見えやすいので、勉強する楽しさを改めて実感しています。 ――面接での宣言通り、学び続ける姿勢を保っているんですね。最後に、将来の目標や夢を教えてください。 職場では女性の比率が高く、管理職も半数ほどが女性です。女性が活躍しやすい環境が整っているので、可能な限り自分のキャリアを積んでいきたいと考えています。また、内定先の人事部の方には、選考時から内定後までとても親身になって接していただきました。私も将来的には人事に関わる業務につき、今度は私が学生の就活をサポートする側になりたいと考えています。 2022年11月取材 ※取材時4回生

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

キャンパス

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2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~後編~ Tさん(幼児教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビュー。後編はTさんからお話を伺いました。前編をまだお読みでない方はコチラ 写真左からTさん、Iさん 物心ついた時から子どもが好き。将来は幼稚園・保育園の先生しか考えられなかった 小学生の時から、既に幼稚園や保育園の先生を目指していたという市立琴丘高等学校出身のTさん。ご自身の幼い頃のお話から聞いていきました。 ―――いとこの中で一番年上だったことから、小さな子どもと一緒に遊ぶことが自然の流れだったそうですね。 そうですね。いとこ同士が集まるとき以外にも、地元の公園で近所の子どもたちと遊ぶときも、いつも周りには自分より小さい子がいた気がします。その子たちのお姉ちゃんになったみたいに一緒に遊んだり、面倒をみたりすることが大好きでした。 私自身が幼稚園に通っていた時、当時の先生のことが大好きだった記憶がずっとあって、小学校6年生の文集にも『将来の夢は幼稚園・保育園の先生』と書いていましたね。 進路選択では、学外で子どもと触れ合える環境が決め手に ―――幼い頃から幼稚園や保育園の先生を目指していたTさんですが、高校生の進路選択の時に悩むことはありませんでしたか? そもそも幼稚園の先生と保育士、どちらを目指そうかという悩みがありました。その時は高校3年生の時に、部活の顧問でもあった担任の先生から「あなたほどの子ども好きなら、絶対保育士に向いている」と背中を押して頂いたことで気持ちが固まりました。また、私の地元から通いやすい姫路近隣に保育系の専門学校があったので、そこでも保育士になれると考えたこともありました。 ―――では、数ある大学・専門学校の中からシンジョを選んだ理由を教えてください。 シンジョを選んだ理由はいくつかあって、まずは1回生の後期からコース分けがあるので、早い段階から自分の進みたい分野を深く学べると思ったんです。やると決めたらとことんやりたい性格なので(笑)もちろん、コースは幼児教育コースを選択していますが、幼稚園教諭、保育士の両方の資格を取得できることも理由のひとつです。 系列の幼稚園やこども園があって、園児たちがみんなでキャンパスに来てくれたり、私達が園に行って実習ができることや、それ以外の保育所、こども園などでのボランティア活動なども充実していることも魅力に感じました。4年間しっかり学ぶ中で、子どもの発達について現場で学ぶことができる制度が充実していると思ったことが最大の決め手でした。 少しでも長く子どもと触れ合いたくて、児童館でアルバイト シンジョに進学してから、様々な学びに積極的に取り組みながらも、もっと子どもと関わりたいと考えたTさんは授業でお世話になった先生に相談します。 ―――好きこそものの上手なれ、ではないですが、すごい積極性ですね。 本当に子どものことが大好きで、何かできないかと考えていたんです。先生に相談すると「児童館でのアルバイト」を勧めてもらいました。子どもと触れ合いながら、自分の将来のためにもなるのでやらない理由はありませんでした。今も週に2回、大学の授業の後に通っていて、「遊んであげている」というより、私も一緒に楽しんでいます。子ども達はみんな慕ってくれて、これまでにもたくさんお手紙をもらって…読み返すと毎回泣いちゃいます。(笑)私にとってパワーをもらえる宝物なので、全部大事に保管しています。 同じ境遇の友達と出会えたことが、大きな励みになった 入学から前向きに勉強してきたように思えるTさんですが、1回生の前期はコロナ禍の影響でオンライン授業だったこともあり、不安が大きかったといいます。そんな時に出会ったのが同じ教育学科のIさんでした。 ―――やはり入学当初のオンライン授業は難しい部分もありましたか? キャンパスに行くという当たり前のことが出来ず、同級生の勉強の進み具合や状況が分からずモヤモヤしていたことはありました。そんな時に、共通の友人を通してIさんと知り合うことができて、同じように悩んでいることがわかって、毎日連絡を取り合う仲になりました。その後は、すぐに私と似ているかも?気が合う!と感じるようになり、今では自分の人生の中で一番の親友です。本当に一緒にいて自然体なのにこんなに笑っていられるし、波長が合うというか(笑) ―――一緒にいて楽しいだけじゃなくて、お互い尊敬しあえる仲は素敵ですね。 私が頑張れるのはIさんのおかげです。Iさんがいなかったら…もしかしたら授業だけ受けて、ボランティアや課外活動には参加していなかったかもしれないですね。それぐらい、Iさんが頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃ!と思えるんです。 ―――Iさんはどんな方か教えてください。 Iさんは私よりも美味しいものを食べに行ったり色々なところに出掛けたりアクティブなんです。それでも授業以上の勉強をして、最近は保育士の資格にもチャレンジしています。どこにそんな時間があるの!?って思うぐらい。きっと、わずかな時間も無駄にせず勉強していると思うので、テスト期間中に勉強に行き詰まっても、Iさんはもっと勉強しているはず!私も負けられない!と思って頑張れるんです。 お互い、疲れやストレスが溜まったときには二人で美味しいものを食べにいって発散するんです。食べて、話して、また頑張る。そうやって卒業まで、ずっと一緒にいると思います(笑)私達は将来、別々の道を歩みますが、お互いが休みの日には二人で会う時間が絶対にあるって断言できます。これから先も、ずっと親友だって自然に言えちゃいますね。 取材後には、『シンジョに来たことで、励まし合い、尊敬できる親友が出来たことが一番よかった』と声を揃えて話してくれました。二人の笑顔と止まらない会話を聞きながら、二人の努力は必ず実を結び、素敵な先生になってくれるだろうと確信した一日でした。

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

キャンパス

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2022.12.5

私たちが先生になりたい理由~前編~ Iさん(初等教育コース)の場合

教育学科に所属するIさん(初等教育コース)とTさん(幼児教育コース)は自他ともに認める大親友。今回は先生になるという目標に向かって勉強中の2人に、先生になりたい理由とお互いの存在についてインタビューしました。まずは前編、Iさんのお話です。 写真左からTさん、Iさん 本気で勉強を頑張ってみたら結果が出せて、自信に繋がった高校時代 昔は勉強があまり好きではなかったという県立高砂南高等学校出身のIさん。先生を目指すようになったのは、高校時代の恩師との出会いにありました。 ―――高校1年生の時のオーストラリア短期留学の経験がきっかけになったそうですね。 短期留学に行ったものの英語が通じず、お世話になったホストファミリーの方とも全く話せずに終わってしまって…もっと勉強しておけば良かったと悩んでいたところ、担任の先生から「語学力を磨きたいなら英語検定を受けてみたら?」と進められました。それまで自分から進んで勉強することはあまりなかったのですが、そんな自分を変えたいという気持ちもあってチャレンジしました。 点数が伸びずにモチベーションが下がることもありましたが、先生が優しく、そして時には厳しく絶妙なタイミングで声をかけてくださったり、放課後にも根気強く指導してくださったおかげで3年生の時に2級に合格することができました。親身になって相談に乗ってもらったことや、成功体験の機会を与えてくれた先生への感謝から、将来は『生徒を励まし、可能性を広げてあげられる先生になりたい』という気持ちが芽生えましたね。 シンジョには先生になる為のサポート体制が整っていて、安心出来た ―――先生になりたいと思ったIさん。進学先選びはどのように進めましたか? 様々な大学を調べるうちに、シンジョの教育学科を知りました。私の家から通いやすい立地だったこともあり、オープンキャンパスに何回も参加して情報収集したことを覚えています。合計7回参加したことで、教職支援センターによる採用試験に向けたサポートの充実や、実際に教員になった先輩方の人数の多さ、先生からきめ細かな指導が受けられるという距離感を感じることが出来て、私にはシンジョしかないと心から思いました。他の大学は受験しませんでした。 ―――ご自身の経験から、やはり高校の先生を目指していたんですか? 実は、高校の先生はクラス担任の生徒と接する時間が少ないと思って、より多くの時間を子どもと一緒に過ごすことができる他の校種を考えていました。自分自身は「小さい頃から勉強が好きではない」と思っていて、自分の可能性を閉ざしてしまっていたなと…子どもの可能性を広げるという意味で幼稚園に魅力を感じたり、小学校では6年間という長い時間の中で、全教科を教えながら子どもの成長に関わることができることも魅力的でした。 実は、そのこともオープンキャンパスで当時のスタッフの先輩に相談したんですよ。すると先輩から、『悩むぐらいなら最初から決めてしまわず両方を目指してみたらいいよ』と背中を押してもらったことで悩みはスッと消えて、幼稚園教諭、小学校教諭どちらの免許も取れる初等教育コースを選択しました。本当に先輩には感謝です。 初等教育コースに所属しながら、保育士資格取得も目指す「リアル3刀流」を支える先生の存在 ―――実際に入学してからの学生生活はいかがですか? 授業でスクールサポーター制度を知り、実際に参加しました。神戸市の小学校の教育現場に参加させていただくことができる貴重な機会なのですが、そこでお世話になった先生方のお話や、児童のイキイキとした学びの場を見て小学校教諭を目指そうと決意しました。今、初等教育コースに所属しているので、小学生に接する際に幼稚園教諭の学びも得た上で接することが出来るのは強みになると思います。 ―――保育士にも興味をお持ちで、独学で勉強中だと聞きました。 保育士資格は私が所属している初等教育コースのカリキュラムには含まれていないのですが、1回生の教育基礎演習で担当だった先生が『学生のうちに、勉強できることはどんどんチャレンジしなさい』と勧めてくださって、試験対策や色々な相談にも本当に熱心に対応してくださるんです。 ―――すでに筆記試験の結果待ちだそうですね。良い結果を願っています。 ありがとうございます。合格したら次の2次試験では『絵本の読み聞かせ』の実技試験があるんです…この実技に自信がなかったので、本当は受験自体を諦めようかと思ったこともありました。でも、授業時間外でも読み聞かせに必要な表現力を高めるための練習に付き合ってくださる先生方のおかげで不安が消え、前向きに挑戦することができています。ここでも、先生が私の可能性を広げてくれました。 次々と新しい目標を見つけ、挑戦し続ける原動力は一生モノの親友 ―――保育士資格への勉強以外にも、地域の須磨消防団での活動や、オープンキャンパスのスタッフなど学内外で様々な活動に参加するIさんですが、頑張りすぎて疲れてしまうことはないですか? 大変だなぁというよりは充実していると思いますし、何より大親友が同じように頑張っている姿を間近で見ているので私も頑張らなくちゃと自然に思えます。 ―――大親友のTさんはシンジョの教育学科の同級生なんですね。 そうなんです!入学後に共通の友達が紹介してくれて知り合ったのですが、初対面の時から初めて会った気がしないし、一緒にいて気を遣わなくてもお互い自然体でずっと笑って過ごせるんです。こんなことって本当にあるんだなと思いましたね。 ―――では、せっかくなので、大親友のTさんのすごい所を教えてください。 一緒にいると場が明るくなる人柄が素敵です。でもそれ以上に、やるときは徹底的にやる!という計画性とそれに基づいて実行する意志の強さが本当にすごいんです。 私が少し疲れたなぁと思った時、尊敬できるTさんが『あんたは十分頑張っているから大丈夫。一度休んでみたら?』と声をかけてくれると、素直に大丈夫なんだなって思えるんです。Tさんがいなかったら、これだけ色々なことにチャレンジできていないと本当に思っているので、記事を通して『ありがとう』と『これからも一緒にがんばろうね』と伝えたいです。…恥ずかしすぎますね。笑 大学は学びの場であり、一生モノの友人との出会いの場でもあります。友人と支えあって目標に向かって邁進できる環境、そしてそれをサポートする教員がいることが、Iさんが挑戦し続けることができる最大の理由なんですね。 大親友のTさんのお話はコチラ(後編)から。

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

キャンパス

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2022.12.1

想定外からの想定外。神戸女子大学で未来が変わった話 ~後編~

高校卒業後、ファッション系専門学校へ進学するつもりがシンジョへ入学したことをきっかけで、4年間で人生がガラリと変わったという、家政学科4回生のNさんにインタビュー。後編は3回生から現在、そして未来へと続くお話です。<前編をまだお読みでない方はコチラ> 海外留学をしてみたら、多様性に触れて人生観が変わった 3回生になる頃には通常のキャンパスライフに戻り、卒業へ向けて順調に学びを進めていたNさん。4回生の8月には念願だった海外留学を果たします。 「高校時代、留学のチャンスがあったのに挑戦しなかったことをずっと後悔していて、大学に行くなら今度こそ実現できればと思っていました。語学を学ぶだけではなく、海外の人のマインドにも触れてみたくて。ファッションも日本と全然違って弾けている印象があったので、実際に見て感じてみたかったんです。本当は2回生の時に参加するはずがコロナ禍で中止になってしまい、余計行きたい気持ちが高まっていたので、4回生で留学できると知った時は即決しました。」 シンジョは学部を問わず全学生が対象となる海外留学プログラムが多くあるため、誰でも海外留学を経験できます。Nさんが参加したのは、ハワイ大学での1か月間の英語研修。研修中はハワイ大学の近くにある「神戸女子大学ハワイ・セミナーハウス」に滞在し、職員のサポートを受けながら留学生みんなで共同生活を送れる安全性も魅力です。 写真 左からNさん、セミナーハウスでルームメイトだった英語英米文学科4回生Sさん 「留学中、午前中は英語のスピーキングの授業、午後はフリータイムの毎日でした。シンジョの留学生仲間に加えて、韓国からの留学生や、交流会で知り合ったハワイ大学の学生と一緒にいろんな経験をしました。ランチの後そのまま近くのビーチで遊んだり、ドライブに行ったり。とにかく毎日予定を詰め込んでいましたね。」 現地の学生と仲良くなると、あっという間に交流の輪が拡大。日本に興味があるという人も多く、上手に英語が話せなくても、優しく積極的にコミュニケーションをとってくれたそう。こうして同世代に限らずさまざまな人と出会えたことが、Nさんのその後に大きな影響を与えました。 「例えば、ハワイ大学を卒業してアクション俳優になった人や、私たちよりずっと年上なのに大学生として勉強を始めた人、4年にこだわらず納得いくまで大学に残って学び続けている人など、いろんな生き方の人に話を聞けました。日本の場合、4年間で卒業したら、企業に就職するのが一般的ですよね。でも、そうじゃない進路もたくさんあるんだなって……。」 そして、Nさんは大きな決断をします。 「留学前は普通に就職活動をしていましたし、ちょっと違う進路をとるにしても、大学院進学を考えていたくらい。ほんの少しだけ海外で生活してみたいという気持ちもありましたが、あまり現実的ではないという自覚はあったので黙っていたんです。でも、世界にはいろんな生き方の人がいると知って、『だったら私ももっとチャレンジしたい!』と。大学卒業後は、ワーキングホリデーを利用してイギリスへ行くと決めました。」 現地で英語を学びながら、ファッションをはじめとしたヨーロッパ独自の文化に触れ、感性を磨きたいというNさん。帰国後は経験を活かし、デザイナーか、スタイリストか、はたまたブランドプロデューサーか。何らかの形で、ファッションの世界で活躍することが目標です。 未来の自分へ贈りたい、最幸のウエディングドレス作り 大きな夢を抱き、現在Nさんは卒業制作の真っ最中。被服製作がテーマの十一(じゅういち)先生のゼミに所属し、ドレス作りに打ち込んでいます。 「十一先生のゼミは、思い思いのドレスを作り上げることが目標。私は純白のウエディングドレスに挑戦していて、マーメイドラインで裾フレアがポイント。派手な装飾はなくシンプルに、総レースで上品に魅せるドレスを目指しています。これまで授業の課題でジャケットやスカートを製作したことはありましたが、こうしてデザイン、型紙作り、生地の選択、縫製も、全て一から自分の手で行うのは今回が初めて。大変ですが、やりたいように自由に製作できるのはとても楽しいです。」 十一先生は、自分の好きなものづくりに生き生きと取り組むゼミ生たちを温かく見守りつつ、困った時には相談に乗り、的確なアドバイスをしてくださる、とても心強い存在です。 「ドレスが完成したら大切にしまっておいて、いつか自分の結婚式で着るのが夢です。その姿を、シンジョに進学するよう導いてくれた両親や親戚、そして恩師である十一先生に見ていただけたら幸せですね。」 十一先生とNさん シンジョで過ごした4年間で世界が拓け、たくさんの夢を見つけたNさん。「今となっては、本当にシンジョに進学して良かったと思っています。十分な時間と恵まれた環境の中で、いろんな学びに触れられたこと、いろんな人と出会えたこと、留学をはじめいろんな経験ができたこと、すべてシンジョじゃないとできなかったことなので」と、笑顔で力強く語ってくれました。

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